上 下
118 / 124

5−6

しおりを挟む
 冒険者ギルドへ走った彼は・・・

「いらっしゃいませ。ご用件は・・・あら?のエライブさんじゃないですか。どうしました?」

 彼が元冒険者であることを隊長は知っており、だからこそこの場への伝令に任命したのだ

「アイシャさん・・・至急ギルマスに会えるかな?それと、今いる冒険者に緊急依頼が出ると思うから、受けているものにはペナルティ無しで依頼のキャンセルと近くにいる冒険者をできるだけ集める様に手配してくれないか」

 受付のアイシャとは冒険者時代に何度も手伝ってもらった・・・俺が嘘を吐くよう「それ以上はいいわよ」よう・・・理解が早くて助かる

アイシャ・・・

 それだけ言うと奥のギルマスルームへ走り・・・

「ノックも無しに失礼する!エライブだ。ギルマスは・・・いるな。話大丈夫・・・だよな」

 ドアバーン!開けて中に入って言いたいことをしゃべる・・・

「・・・お前が今までにノックして入ってきたのは・・・の時だけだろ・・・まったく・・・今のお前はかい?かい?」

「すまん。王城一般兵としてギルドマスターに支援要請を持ってきた。
 王城召喚の間にて魔王出現。近衛兵と各師団でこれを抑えているが、この先の被害は予想できない。王城内は戦いやすい様にしたが、被害を考えて城下は全員避難してくれ。その為の人員を冒険者に緊急依頼と言う形で要請する。同時に近場で来れる範囲のSSS冒険者の緊急招集と魔王戦への参加を・・・本来なら強制できるが、これは命を・・・かけることだ。自身の命と天秤にかけてくれて構わない・・・これは王からでなくからの言葉だ。責任は俺が取る。
 今はとにかく手と数が必要だ。報酬に関しては事後となるが・・・相手は魔王だ・・・頼む・・・」

「・・・最後のはギルマスとしてのボクかい?それとも、一緒に数々のクエストを熟してきた【暁】リーダーへのかな?」

「そうよ?受付使いの荒いエライブさん?私へのはないのかしら?」

 かつて魔王配下を倒して回った【暁の三獣士】

「・・・ハァ・・・として緊急依頼だ。暁の三獣士は城下の安全と民間人の避難を最優先とし、これが落ち着いたら・・・への戦闘介入を要請する。勿論これにはき『『拒否権は無い』』・・・

「「任せて!」」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

こんなスキルあったら・・・

ばふぉりん
ファンタジー
 フッと思った瞬間の出来事・・・ 「はい、ソレが貴方の創造したスキルですね。では行ってらっしゃい」  そうだった、今は女神によって唯一無二のスキルを創造するタイミングだった 「やってもーたぁぁぁぁ」  これは突然地面に現れた魔法陣に巻き込まれた僕のお話

亀裂に落ちた少年は・・・

ばふぉりん
ファンタジー
 とある幸せな家族のいち風景・・・お父さんとお母さんが見守る中、小さな子供は庭を駆け回り、その周囲には多くの動物たちが優しく見守り・・・誰も彼もが何気なく意識を逸らした・・・そんな瞬間!本来ならそんな瞬間など生まれるはずもない彼等・・・そんな天文学的数値よりももっとも〜っと・・・むしろ、限り無くZEROと等しい確率で起こった【意識外の瞬間】に、その子供の足元に不可視の亀裂が生じ、結果的には落ちた。  その瞬間その世界からその子供の存在が消え、気配も当然・・・となれば、当然の事ながら 「ちょ!?あの子どこいったの?」 「え?さっきまで・・・え?」 「ガウ!?」 「にゃ!?」 「カメー?」 「いやさっきまでそこを・・・誰も見てないの?」 「ちょっと!動揺して喋るの間違えちゃったじゃないの!」 「ソレはお前が普段からだらしないからだろ」 「なんですって!?」 「やんのかこのブ猫!」 「あぁ?駄犬の分際で!」 「やめんか小童ども!」  騒がしい・・・これはどこかへ落ちた子供の物語であって・・・君たちの物語ではないのだから・・・  彼はどこに落ちたのか・・・  彼は何をするのか・・・  彼は何者なのか・・・  そんな彼の物語・・・  どうかよろしくお願いします

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます

銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。 死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。 そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。 そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。 ※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

処理中です...