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 部屋の中は広く、壁際に椅子やテーブルが置いてあり、中央には魔法陣?が描かれており、天井部は開閉可能なようだ

「もう少ししたら校長が来るから、それまでは部屋の中を自由に見て回ってもいいぞ?
 三姉妹は・・・注意事項があるからこっちにきてくれ」

 そして部屋の中に散っていくクラスメイト・・・って、そんなに珍しいもの・・・あぁ、エレベーターの確認が大半を占めてるな・・・
 三姉妹の方は・・・マニュアル?があるみたいで、冊子片手に説明を・・・

「ショウ?何か企んでる?」

「人聞きが悪いなぁ・・・少しだけだよ?」

「やっぱり企んでるんじゃないか!」

 そうこうするうちにエレベーターが起動し、しばらくすると校長先生他数名の先生方が現れ

「ん?今日も見学人がおるのか・・・・まぁ、構わん。早速で悪いが準備はできておるかの?」

 到着早々の出発のようで・・・

「三姉妹は魔法陣の中央に。他の生徒はできるだけ壁際に寄っておいてくれ。校長・・・よろしくお願いします」

 ここで興味が湧いた例の・・・田吾作が止せばいいのに数歩前に出てしまい

「田吾作!本来はここには関係者以外入れないんだぞ!もっと壁際に寄れ!巻き込まれても知らんぞ!」

 流石に教室では見せないような剣幕で怒られたので、ササッと壁際に逃げる田吾作と、それを見て笑うクラスメイトと逆に顔を青くする面々

「へぇ~ることもあるんだ・・・」

 ショウ?今すっごい悪い顔してなかったか?

「普段はいない面々もいるから敢えて説明するが、壁の時計。それが12時を指すと召喚が完了する。逆にいえばそれまでは心の準備といったところかの?」

 その後も普段は喋る機会がないかのような内容を喋り続ける校長・・・それじゃぁ心を落ち着けて召喚に備えることができないんじゃ?ほら・・・後1分も残ってないじゃないか・・・

「校長ソロソロ・・・」

 やっと他の先生が注意して

「・・・      まだ話足らん・・・心してガンバってくるように!」

「「「「「・・・   台無しだ」」」」」

 12時まで後30秒・・・徐々に光が増していく魔法陣・・・さっきまで聞こえなかった秒針の音が耳につく・・・後10秒・・・5秒・・・3秒・・・

「おっとっと」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

 0・・・ストロボのように一瞬視界が眩み・・・目の前には・・・

「これが召喚の瞬間」
「すぐ失敗してソコに出てくるんじゃ?」
「アハハハ」
「てかさっき・・・」
「・・・あぁ・・・」
「ショウ君がよろめいて・・・」
「ショウ!いるか?」

 しかしその答えを発する人間はソコにいなかった
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