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 レムのことを知ってしまった姐御

「・・・エヘ?」

「・・・はぁ・・・カイザー?も色々隠してるみたいね」

「察してくれて助かる。レムの件で油断してたわ・・・で、水分補給は大事だから、遠慮しないで飲んでくれ。レムもな?」

 つい無限収納インベントリからキンキンに冷えたスポーツドリンクを取り出したが、察してくれた。

「にゃー!」

 レムが胡座をかいた俺の中にスポッと収まり・・・レムさんや?なんでなのかな?ほら見ろ・・・姐御がプルプルし出したぞ?

「レム・・・ちゃん・・・?」

 あくまで昨夜の説明ではと鑑定のダブルだったが、その途中形態のはまだ内緒だった

「にゃ?」

「猫耳ィィィィ!可愛ぃぃぃ!?」

 姐御が壊れた?まぁ?可愛いは正義だからな・・・容認してくれたようだ・・・さて説明説明・・・っと

「姐御?昨夜説明した通り、レムは人と猫になれる。。。。ということは?その変化の度合いを調節すればその中間形態も・・・可能だよな?レム?右手だけ部分獣化してみて?」

 レムは右手の人差し指だけを部分獣化して鋭利な爪を

「こんなふうにな?基本的な能力は一つでも、その派生は無限に広がるんだ。ようは本人次第って事さ」

 そう言うと姐御は

「・・・カイザー・・・実はすごい人?」

 ヒデェ!

『カイザー?別ルートで登ってきてた先生達が近いぞ?』

『了解。そろそろ向かうわ』

 ショウからの念話を受けて、休憩を切り上げて再度目的地に向かい・・・特に勝敗にこだわらず目的地に・・・

「ゴール!最後尾はカイザーってことでいいかな?」

 いや・・・久しぶりの野山ではしゃぐレムと、それを追いかける姐御。万が一のことをかんがえて殿しんがりを務めていたらそうなるんだけどさ・・・解せぬ

「先生達もまだきてないから、適当なところに拠点を築こうか。レムちゃんと姐御は休んでていいよ?カイザーが全部やってくれるから」

 ショウ・・・あぁ、やってやろうじゃねぇか!

「学校側が用意してるのは・・・テントと・・・って、テントと毛布だけか!」

 本気で現地調達しろってか?
 確かに近くには小川や小さいながらも湖があり、魚等の気配も感じる。
 小山を登れば生き物の気配も・・・

「・・・まずは拠点作成・・・そして食材探しと「調理はレムがするにゃ!」・・・ええ子や」

「私も何か手伝うわ!」

「・・・ショウは?」

「・・・マッピングしてくるよ」

 逃げやがったな
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