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 そして小石2個は能力で動かせたが、流石にそれらが砂に・・・指で摘めるが、個数が数十倍に増えれば・・・操作もできなくなったようで、足元の小石を再び拾い上げ

「なぁ?小石を動かせるんなら、なんでる必要があるんだ?」

「「「「「!?」」」」」

 これには先生も含めた全員が驚き

「・・・能力の制限でってのが付くじゃないのか?」

 田吾作の顔色が・・・髪色と同じに

「・・・弱点?」

 青から土気色に・・・

「面倒だし終わっていい?」

 そう言って俺は同じく足元に転がっていた拳大の石をかるくなげると、田吾作のデコに当たり、彼は気絶した・・・

「勝負あり!カイザーの反則負け!」

「・・・センセー?俺の能力もなんで、能力を使って勝ったんですが?」

 これには先生含めたその場にいた全員が驚いていたが・・・辺りは・・・水を打ったように静まり返っていた

「・・・レム?教室に戻ろうか?」

「そうにゃね?」

 語尾なんか変じゃね?

「カイザー・・・ボクには?」

「・・・ショウも戻ろうぜ?」

 俺たちは放心状態の先生とクラスメイトを置き去りにして教室へ帰った。

 そしてそれから一ヶ月・・・特にこれといったイベントは発生せずに・・・とは言っても

「この卑怯者!」

 鳥青君・・・セリフの前になにつけるんだっけ?

「レムちゃ~ん」

 クラスどころかファンが増えすぎ!

「なぁカイザー?」

 クラスメイトの中には話しかけてくれる友人もできた

「お前ら授業中だぞ!」

 自由な校風か?

 そんな中最初の学校行事イベントが・・・

「事前に渡してある学校行事だが、来週学校所有の山でキャンプを開催する。これは異世界に召喚された際の野営訓練でもある。来週を皮切りに毎週なにかしらの野営実習が入ってくるから、皆そのつもりで」

 野営実習ねぇ・・・要はキャンプだけど・・・大丈夫かね?戦闘前に能力喋ったり・・・相手の能力がわからなかったら卑怯者呼ばわりする学校・・・そんな校風テンペストで吹き飛んでしまえ!

「山でキャンプだって?」
「確か湖もあるって聞いたから水着持って行こう??」
「きゃー良いわね~」
「でもサイズが・・・」
「なら明日の休みにみんなで買いに行かない?」
「「「「そうしよう!」」」」
「にゃ?」
「レムちゃんも一緒に行こう?」

 レムはこちらをチラッと

「行っておいで?楽しいとおもうぞ?」

「わかったにゃ・・・」 

 あぁ・・・レムと俺は公式にお付き合いしてる体で広まった。が、今のレムの反応は・・・うるち着せ替え人形がフラッシュバックしてるんだろうな・・・しかも今回は水着で・・・

「姐御?ちょっといいか?」
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