念動力ON！〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

2−3

「ちょっと辞めなさいよ！」

　姐御が乱入してきた

「ウルセェな！お前は！何仕切ってんだ！」

「クラスメイトなんだから仕切るとかそんなの関係ないでしょ？それよりも！」

「ウルセェ五月蝿え！俺様はトリプルなんだぞ！」

　と、ここらで先生が

「はいはい。勝手にしろとは言ったが勝負とは・・・そろそろ授業も終わりが近いし最後にひと勝負して終わりにしようか」

　おい先生・・・止めにきたのかと思ったらまさかの・・・

「先生まで何言い出すんですか！？」

「はっ！普段から放任主義かと思ったら飛んだバトル野郎だな先生さんよぉ」

　トリプルってのはそんなに偉いのか？先生に対してそんな物言いできるなんて

「よ～し、それじゃ全員集合！最後に編入生とトリプル君が勝負して今日の授業の終わりとしよう！」

　なにその締め方・・・出汁に使うなよ！

「またこいつ？」
「出た！トリプル様」
「編入生ってどの子のことかな？」
「レムちゃんかわいー」
「勿論能力勝負だよな？」
「毎回最後に誰かバトってくれねぇかな」

　みなさん勝手ですね？

「で？ヤルの？やらないの？おっさん！」

「ん？するわけないだろ？」

「「「「「へ？」」」」」

「そもそも勝敗にレムがかかってるじてんで、俺に何の利益があるんだ？」

「・・・いや」

「そもそもなんでレムを勝負の景品にしてんだ？舐めてんの？えっと・・・鳥ブルートリプル様？」

「「「「「・・・」」」」」

「先生も？この勝負が最初から授業に組み込まれたシステムってんなら兎も角、受ける理由を明確にしてくれないか？」

　面白がってるわけではなく、俺たちの能力を見極める・・・そんな思惑が見え隠れしてるが・・・そんなことに利用されてもね

「と言うわけで、授業は終わりですか？」

　受ける理由のない勝負・・・なら其れで締めようとした授業も終わりだよね？

「テメェ何仕切ってんだ！逃げるのか？」

「いや、何か賭けて勝負しようってんなら、賭けの対象は明確に対等にしないか？何独りよがりで勝手な勝負吹っかけてんだ？」

　負けるわけないし、そもそもレムを賭けの対象だと？お前の命を天秤にかけても釣り合わねぇよ！

「で？鳥青トリプル様は何賭けるつもりなんだ？それ相応な物じゃないと・・・受ける義理はないぞ？」

　はてさて・・・周囲の他の生徒は事の成り行きをハラハラドキドキ・・・いや、面白がって見てるね・・・途中から姐御も・・・仲裁者から見物人にクラスチェンジを果たしていたし・・・

「それ？どうすんの？鳥様？」

　・・・そもそも名乗れよ！