上 下
63 / 124

女子会?

しおりを挟む
 女子会(若)は明け方近くまで続いたが、向こうにっ戻さないとばーちゃん他が心配するからってんで、連れて行った。その際に獣化がバレたので、また今度獣化状態で女子会(動物カフェだろ!)をすると約束をして、転移した。

「レムちゃんもティナちゃんも可愛かったね~」

「クリスさんは小さくなっても凛々しくてかっこよかったね~」

 女子高生2人はメロメロである

「さて、2人に関してはとりあえずどこかの部屋・・・ってゲストハウスがあったな・・・で就寝してもらえるかな?日本での状況は知り合いに確認してくるから、もう少しここにいてもらえる?
 まぁ、もう少ししたらレム達も女子会(老)から帰ってくるけどね」

 2人にゆっくりするよう伝えて、じーちゃんところに転移すると

「輔!お前と一緒にきえた4人について分かったぞ!」

 流石じーちゃん、仕事が早い

「まず女子高生2人はそこの山の上の高校生で、身元はサラリーマンの娘で、友達同士。男の方がちと厄介で、片方は市議会議員の孫で、もう片方は県議会議員の孫じゃ・・・」

「タチ悪いね・・・その両議員の評判は?」

「真っ黒すぎるな」

「・・・その2人はもう行方不明のままでもいい?」

「何か知っておるのか?」

 とりあえず女子高生2人はこっちに連れて帰ってあると説明し、議員の孫2人についても

「・・・ということで、向こうの世界で骨抜きにされて、【脳衰】って状態異常になってて、今も猿みたいに腰振ってんじゃない?そのさきは戦争の道具として前線に立たされるんじゃないかな?」

 じーちゃんが難しい顔をしている・・・

「連れて帰れってんなら、すぐにでも連れて帰るけど、そのさきは本当に知らないよ?てか、どうにかもできないからね?」

「2~3日相談させてくれ・・・」

「女子高生はどうする?
 って、この4人+俺が近いところにいたのってコンビニのカメラで撮られてるんじゃ?」

「そうなんじゃ・・それが一番厄介なんじゃよ・・・じゃから、できれば揃って発見されるのが望ましい・・・」

「・・・じーちゃん・・・俺は?」

「・・・わすれとった」

「異世界旅行の対価は1日当たり寿命5年で・・・いい?」

「・・・すまんかったorz」

「まぁ、2~3日と言わず、明日の夜までには答えが聞きたいかな。向こうで戦争に駆り出されたら、間違いなく・・・ね?しかも多分だけどその相手は俺だと思うから」

「どういう?」

「攻め込もうとしてる国に今俺がいるからね?防衛部隊として召集がかかったら、敵は自国を脅かす魔物として処断されるからね・・・今の俺なら日本国だろうと米の国だろうと・・・

 そうそう、また俺人間辞めちゃったみたいで、何段階か上がっちゃったみたいだから・・・」

「・・・ワシの孫が・・・人間辞めたじゃと・・・」

「前までは【ハイヒューマン】だったんだけど、この度【超越者】となりました・・・まだその気は薄いけど、人間を同種として見にくくなるつつあるね・・・努力はしてるけど」

「・・・」

「でもそれはあくまで、知り合い以外はって意味だからね?」

 ちょっとだけじーちゃんがこっちを見る目を変えた・・・言わなきゃよかったな・・・

「どんな風になろうと、輔がどうなるわけじゃなかろう?心配すんな。どう転んでもワシらの方が先に逝くんじゃ。気にせずおもいのままに生きろ」

 そんなことを話しつつ、異世界であった事や、失敗談等を話しながら飯を食って、今後の真面目な話や

「例の女子高校生はお前のハーレム入りか?」

 なんて爆弾発言を繰り出してきて、じーちゃんも異世界絡みで色々若返ったんだなぁ~って思うと・・・色々なところに影響を与えてるんだな・・・と

「そういえばクリスが言ってたんだけどさ、俺って転移で『過去』にも『未来』にも行けるようになったんだってさ」

「ブフォォォォォ!?」

 盛大に噴き出したなぁ・・・

「輔・・・過去改変とかするんじゃないぞ?」

 難しい言葉知ってるね?

「勿論だよ。どこでどう繋がって自分自身の存在に関わってるかなんてわかんない・・・ん・・・だ・・・か・・・ら・・・」

「輔?」

 『転移』できるってことは、先の座標を『見(視)える』ってことなんだよね・・・?

「輔!」

 じゃぁ、今視えてるこれは?

 この先に行くであろう座標?

 それともこれから起こる未来?

「たす・・・」

「ん?」

「お前!今薄くなってたぞ?なんというか、透けて・・・」

 どうやら意識が何処かに行こうとしてたようだ。

「またか・・・うん、注意するよ」

 注意でどうのこのなるもんでもないんだろうけどね・・・

「ばーちゃん達っていつ帰るの?」

「明日かな?」

「じゃぁさ、向こうから連れ帰ってきてる女子高生とまだ向こうにいるあいつらも含めて、明後日帰還でいいかな?あんまり長い間おっさんの家に女子高生を泊めておくのも・・ねぇ?」(一応、まだ向こうに居る体っちゃぁそうなんだけどね?)

 明日はレム達と再度女子会(若)をするだろうし・・・

   
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

お姉さまは酷いずるいと言い続け、王子様に引き取られた自称・妹なんて知らない

あとさん♪
ファンタジー
わたくしが卒業する年に妹(自称)が学園に編入して来ました。 久しぶりの再会、と思いきや、行き成りわたくしに暴言をぶつけ、泣きながら走り去るという暴挙。 いつの間にかわたくしの名誉は地に落ちていたわ。 ずるいずるい、謝罪を要求する、姉妹格差がどーたらこーたら。 わたくし一人が我慢すればいいかと、思っていたら、今度は自称・婚約者が現れて婚約破棄宣言? もううんざり! 早く本当の立ち位置を理解させないと、あの子に騙される被害者は増える一方! そんな時、王子殿下が彼女を引き取りたいと言いだして──── ※この話は小説家になろうにも同時掲載しています。 ※設定は相変わらずゆるんゆるん。 ※シャティエル王国シリーズ4作目! ※過去の拙作 『相互理解は難しい(略)』の29年後、 『王宮勤めにも色々ありまして』の27年後、 『王女殿下のモラトリアム』の17年後の話になります。 上記と主人公が違います。未読でも話は分かるとは思いますが、知っているとなお面白いかと。 ※『俺の心を掴んだ姫は笑わない~見ていいのは俺だけだから!~』シリーズ5作目、オリヴァーくんが主役です! こちらもよろしくお願いします<(_ _)> ※ちょくちょく修正します。誤字撲滅! ※全9話

空間魔法って実は凄いんです

真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!

猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」 無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。 色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。 注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします! 2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。 2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました! ☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。 ☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!) ☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。 ★小説家になろう様でも公開しています。

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

処理中です...