60 / 124
4人の関係は?
しおりを挟む
翌朝、こっそりと召喚国の城に忍び込んで、女子高生を探す(なんだろう・・・字面が最低だな・・・)と、結構あっさり見つかった。そのまま見てると完全に変態扱いされそうだったので、メモを書いて見えるように落として・・・
「久しぶり!」
「「・・・」」
「大丈夫かい?実際、宰相に何を言われてるかわからないけど、とりあえず話をしたくてね?」
そう言って、若干警戒されはしたものの、収納から出したコンビニおにぎりや見知ったサンドイッチに涙を流しながら、文字通り食いついた。勿論久しぶりの炭酸も添えてね?
「落ち着いた?」
「はい、ありがとうございました」
「宰相からは、お兄さんが魔王側に寝返って、ここに攻めてきたと聞いたんですけど、実際はどうなんですか?」
「まず、魔王はこの国に興味はないらしい。これは、実際に魔王にあってきて直接話を聞いたから間違いない。なので、寝返ったも何も・・・そもそも俺はこの国から捨てられたわけだしね?」
「言われてみればそうでしたね・・・」
「それで?今日はどうしたんですか?」
「実際、門から来てもこの前みたいに衝突するだけだったからこっそり来たんだけど、今日は聞きたいことがあってね?」
「「聞きたいこと?」」
「君たちの他にもうふたり男子がいたでしょ?彼らの現状と、君たちとの関係を知りたくてね?」
「あいつらのことは・・・」
「それよりもまず、私たちとあいつらは全く関係がありません!」
「学校一緒じゃないの?」
「私達は同じ部活で、帰ってるときにあの2人にしつこくナンパされただけで、コンビニに逃げ込もうとしてたんです」
「その時に入り口でお兄さんとすれ違って・・・今に至るわけです」
そっか・・・なら
「じゃぁさ?君たちはこの世界には何か魅力を感じてる?魔王を倒せとか、勇者召喚とかは完全に迷惑?」
「「勿論!」」
力一杯言われました。
「じゃぁ帰ろうか?荷物まとめて?」
「「へ?」」
「2人の荷物はそれで全部?じゃぁ、手を繋いでもいいかな?」
こっちから触りにいって事案扱いされても困りますからね?了承を得たので2人と手を繋いで『転移』シュン
「はい、到着。ここは結界が張ってあって、他世界からも干渉できないようになってるから安心していいよ?勿論さっきまでいた世界から再召喚されることもない。あったとしても、結界が弾いてくれるからね?」
こちらの説明を黙って聞きながら、安心したのか、周囲を見渡せるゆとりが・・・
「あれ?あの山って〇〇ですよね?」
「あそこって私たちの高校・・・」
「どう?元の世界に帰ってこれたって理解できたかな?」
そこでさらに緊張が解けたのか、2人は抱き合って泣き出した・・・
しばらく放っておこう・・・
1時間くらい経った頃にようやく落ち着きを取り戻して
「すみません。恥ずかしいところをお見せして・・・」
「それよりもここはどこなんですか?」
「ハハハ、大丈夫、人なんてそんなに強い生き物じゃないんだから。
ここは俺の家だよ。駅前開発で少し前にできた高層マンションの最上階だから、周りから見られることもない。
っと、落ち着いた?さっきのおにぎりどころじゃ足りないよね?日本食と異世界食ごちゃ混ぜだけど食べれる?」
白米。焼き魚。刺身。生卵。納豆。サラダ。ローストワイバーン。オークしゃぶしゃぶ。日本各地の銘菓。等々出して
「好きなだけ食べていいよ?それと、向こうじゃお風呂もなかっただろうから、自由に使っていいよ。俺はまだあっちの世界で用事があるから戻るけど、夜には戻ってくるからそれまでゆっくり休んでてね?それと、一応戻るまでこの家から出ないように。いいね?」
一応レムやティナの衣装部屋もあるのだが、基本みんな自分の収納庫にいれてるから、あまり個人のものはない。それでも来客用にと用意しておいたバスタオルやバスローブ等々を出して、洗濯機を使えば夜までには乾くだろうと・・・
「それと、一応この世界でみんなが行方不明になってるってニュースは流れてしまった。けど、詳しい話は今夜するから、家への連絡はそれまで控えておいてくれるかな?その辺は・・・警察関係者とのやりとりがあるんで」
と言うと、納得してくれた。そして改めてお礼を言われて、俺はあっちの世界に戻っていった
「すみませ~ん、昨日の買取の報酬をもらいに来ました~」
ギルドにつくと、報酬の話に速攻で入って、オーク肉外、動物類の肉は全部戻してもらって、それ以外の魔石や素材は買い取ってもらった。その際に
「解体費用は全部で〇〇Gになるからそれを差し引いて・・・」
「すみません?俺解体してからここに出しましたが?なんで解体費が発生してるんでしょうか?」
「え?あれで解体したつもりだったの?」
「・・・すまんが、『あれで』ってのはどう言う意味だ?あれ以上に何を解体したんだ?」
レムの解体技術を元にした『収納解体』それをダメ出ししてきたんだから、それなりの腕なんだろうけど・・・ちょっとキャン言わせんとな・・・
「すみません。ここに未解体の動物が2体あるんですけど、俺の解体に文句がある人で解体の腕を見せてもらえませんか?」
そうこうしていると、2階から女性が降りてきて
「何事ですか?」
「久しぶり!」
「「・・・」」
「大丈夫かい?実際、宰相に何を言われてるかわからないけど、とりあえず話をしたくてね?」
そう言って、若干警戒されはしたものの、収納から出したコンビニおにぎりや見知ったサンドイッチに涙を流しながら、文字通り食いついた。勿論久しぶりの炭酸も添えてね?
「落ち着いた?」
「はい、ありがとうございました」
「宰相からは、お兄さんが魔王側に寝返って、ここに攻めてきたと聞いたんですけど、実際はどうなんですか?」
「まず、魔王はこの国に興味はないらしい。これは、実際に魔王にあってきて直接話を聞いたから間違いない。なので、寝返ったも何も・・・そもそも俺はこの国から捨てられたわけだしね?」
「言われてみればそうでしたね・・・」
「それで?今日はどうしたんですか?」
「実際、門から来てもこの前みたいに衝突するだけだったからこっそり来たんだけど、今日は聞きたいことがあってね?」
「「聞きたいこと?」」
「君たちの他にもうふたり男子がいたでしょ?彼らの現状と、君たちとの関係を知りたくてね?」
「あいつらのことは・・・」
「それよりもまず、私たちとあいつらは全く関係がありません!」
「学校一緒じゃないの?」
「私達は同じ部活で、帰ってるときにあの2人にしつこくナンパされただけで、コンビニに逃げ込もうとしてたんです」
「その時に入り口でお兄さんとすれ違って・・・今に至るわけです」
そっか・・・なら
「じゃぁさ?君たちはこの世界には何か魅力を感じてる?魔王を倒せとか、勇者召喚とかは完全に迷惑?」
「「勿論!」」
力一杯言われました。
「じゃぁ帰ろうか?荷物まとめて?」
「「へ?」」
「2人の荷物はそれで全部?じゃぁ、手を繋いでもいいかな?」
こっちから触りにいって事案扱いされても困りますからね?了承を得たので2人と手を繋いで『転移』シュン
「はい、到着。ここは結界が張ってあって、他世界からも干渉できないようになってるから安心していいよ?勿論さっきまでいた世界から再召喚されることもない。あったとしても、結界が弾いてくれるからね?」
こちらの説明を黙って聞きながら、安心したのか、周囲を見渡せるゆとりが・・・
「あれ?あの山って〇〇ですよね?」
「あそこって私たちの高校・・・」
「どう?元の世界に帰ってこれたって理解できたかな?」
そこでさらに緊張が解けたのか、2人は抱き合って泣き出した・・・
しばらく放っておこう・・・
1時間くらい経った頃にようやく落ち着きを取り戻して
「すみません。恥ずかしいところをお見せして・・・」
「それよりもここはどこなんですか?」
「ハハハ、大丈夫、人なんてそんなに強い生き物じゃないんだから。
ここは俺の家だよ。駅前開発で少し前にできた高層マンションの最上階だから、周りから見られることもない。
っと、落ち着いた?さっきのおにぎりどころじゃ足りないよね?日本食と異世界食ごちゃ混ぜだけど食べれる?」
白米。焼き魚。刺身。生卵。納豆。サラダ。ローストワイバーン。オークしゃぶしゃぶ。日本各地の銘菓。等々出して
「好きなだけ食べていいよ?それと、向こうじゃお風呂もなかっただろうから、自由に使っていいよ。俺はまだあっちの世界で用事があるから戻るけど、夜には戻ってくるからそれまでゆっくり休んでてね?それと、一応戻るまでこの家から出ないように。いいね?」
一応レムやティナの衣装部屋もあるのだが、基本みんな自分の収納庫にいれてるから、あまり個人のものはない。それでも来客用にと用意しておいたバスタオルやバスローブ等々を出して、洗濯機を使えば夜までには乾くだろうと・・・
「それと、一応この世界でみんなが行方不明になってるってニュースは流れてしまった。けど、詳しい話は今夜するから、家への連絡はそれまで控えておいてくれるかな?その辺は・・・警察関係者とのやりとりがあるんで」
と言うと、納得してくれた。そして改めてお礼を言われて、俺はあっちの世界に戻っていった
「すみませ~ん、昨日の買取の報酬をもらいに来ました~」
ギルドにつくと、報酬の話に速攻で入って、オーク肉外、動物類の肉は全部戻してもらって、それ以外の魔石や素材は買い取ってもらった。その際に
「解体費用は全部で〇〇Gになるからそれを差し引いて・・・」
「すみません?俺解体してからここに出しましたが?なんで解体費が発生してるんでしょうか?」
「え?あれで解体したつもりだったの?」
「・・・すまんが、『あれで』ってのはどう言う意味だ?あれ以上に何を解体したんだ?」
レムの解体技術を元にした『収納解体』それをダメ出ししてきたんだから、それなりの腕なんだろうけど・・・ちょっとキャン言わせんとな・・・
「すみません。ここに未解体の動物が2体あるんですけど、俺の解体に文句がある人で解体の腕を見せてもらえませんか?」
そうこうしていると、2階から女性が降りてきて
「何事ですか?」
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
空間魔法って実は凄いんです
真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる