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冒険の旅に!
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なんやかんやあって拠点を構えた後も、あっちにフラフラこっちにフラフラと、周辺を探検したり、ダラダラとしていたが、このままではダメになってしまう『どげんかせんといかん!』
「疲れてるのかな?この一年は本当色々と急展開が起こりすぎてたからなぁ」
胡椒の取引、ハンモックの取引、ワイバーン便は街一つから国家プロジェクトへ大きくなり、拠点として構えたログハウスでパーティーとか・・・
「ちょっと試してみたいことがあるんだけどいいかな?」
レムとティナにそう断ってから、実験をしてみることにした。現在も2人は獣化状態で両肩を定位置にしている。
「さて、転移はいつも明確に場所を思い浮かべて飛んでるけど・・・逆に何も考えずに・・・もしくは漠然としたイメージで飛んだらどうなるか・・・危険なのはわかってるけど、フッと思っちゃったんでね?」
レムもティナも「カイザーなら大丈夫!にゃ!」と、若干無責任に応援してくれたので、先ずは
「レムみたいなビースト種を想像しながら・・・『転移』」
「さて、ここはどこでしょう?」
森の中にいた。だが、見覚えもないし、何より周囲の気配がおかしい
「囲まれてるにゃ?」「のようじゃの」
「レム?ティナ?」
そして沈黙は破られ・・・
「その匂いはレムなの?」
「待て、人族や他の匂いもするぞ?」
「でもこの匂いはレムのもの!レムなんでしょ!?」
ん?レムのことを知ってる?確か2箇所の異世界でもレムのような存在は無いと、地球でも存在がないって言ってたような・・・なのにここで名前を連呼されるってことはまさか・・・
「すまんが、確かのこの子は『レム』と言う。俺は彼女の仲間だ!仲間はもう1人いる!落ち着いて話がしたいんだが、姿を現してもらえないだろうか?勿論こちらにはそちらを害する意思はない!」
さて、どうでる?周囲には先程レムの名を呼んだ女性と制止した男性の他に5人の気配を把握している。ティナも同じようで、一応の警戒はしている。しかし・・・2人とも俺の肩の上のままなんだよね・・・緊張感がどんどん薄れていくのを感じながら、相手の反応を待っているとPrrrrrPrrrrr意表をついた音が鳴り響き
「もしもし?今大事な場面なんだよ栗鼠さん。また後でかけ直すね?」
空気を読んで欲しいものだ。PrrrrPrrrr・・・
「りすさん?今いそ「まぁぁぁたおまえはぁぁぁ!」がしい・・・んだけど?栗鼠さん激おこ?」
要約すると、どうやらまた新しい異世界に転移したようで、揺らぎを察知した栗鼠さんが連絡をしてくれたようだ。どうやらこの世界は『レム』関係の異世界で間違いないようだ。となるとさっきから名前を呼んでたのは・・・
「すみません。今上位存在に確認が取れたのですが、そちらにいらっしゃるのはレムの親族さんでしょうか?」
「やっぱりレムなの!?私はレムの母です!」
「お義母さん!?」
「誰があなたのですか!・・・(ニュアンスがおかしかったわね?)」
視界が晴れていくとレムとそっくりな黒い半獣人他、灰色や斑、さすが異世界と言いたくなるような青とか紫色もいた。こちらに人族(俺)がいるのと、両肩にレムと狐ということで中々近寄ってこないので
「レム?半獣化して、挨拶できるか?ティナは・・・人化で、ちょっと降りておこうか」
「はいにゃ!」「仕方ないの」
レムとティナはうっすらと発光して、変化をし、可愛らしく挨拶をしたんだけど・・・なんだか場の空気がおかしい
「レムなの?本当に???」
「誰にゃにょ?」
色々記憶が混乱しているようだな
「一度落ち着いてお話ししませんか?そちらの集落に行くのが難しいのであれば、この場にて話し合いの場を作りますが?」
そうは言っても場が動かなかったので、周りの視線を放ったらかしにして、簡易テーブルと椅子・・・を設置して、飲み物も・・・全員半獣化してるので、コップを準備した。(獣化状態だったとしても、皿に飲み物を出すわけにもいかないか・・・)
ある程度落ち着いたと判断して、話し合いの準備が整ったあたりで
「すみません、俺たちが招かれざる客というのは重々承知してます。まずはレムのお母さん?から、事情の説明をしてもらえると助かります」
手足先の白い部分がなく、完全なムロ色なんだけど、ちょっと艶が落ちてる感じがするのは、気苦労的なものなのかな?・・いやあれだ。現代科学の猫用シャンプー効果の可能性が高い。
「色々気が動転してしまっていて申し訳ありませんでした。私はレムの母親です。一年と少し前まで姉と3人で生活してましたが、突如黒い歪みのようなものが現れて、レムとレムの姉がそこに足を滑らせて落ち込み、ず~っと行方不明だったのです。法宝を探しましたが、それ以降歪みが発見されることはなく、半ば諦めかけていたのですが、数日前から村の巫女様が「揺らぎを感じる!」と仰っていたので、周辺注意をしてたら貴方達が」
なるほど・・・その揺らぎが俺の『転移』だったのだろうが、巫女さんは『数日前から』って・・・俺は数日間転移で彷徨ってたのか?それとも・・・
「分かりました。それではこちらの事情をお話ししますね?
俺はカイザーと言って、この世界の住人ではありません。それと隣にいつティナも俺とは別の世界の住人ですが、今は仲間として一緒に行動をしてます。
レムとは俺が元々いた世界で危険な目に遭いそうになっていたのを助けたことがきっかけで、今は行動を共にしてます。そしてその後、上位神と知り合うことがあって、その際にレムがここ以外の世界にいるはずのない種族であることや、俺が元いた世界の住人でもないことを知ってはいたのですが、この世界の存在を知らなかったがために、今のいままで帰郷というものができなかったわけです。申し訳ありませんでした」
「疲れてるのかな?この一年は本当色々と急展開が起こりすぎてたからなぁ」
胡椒の取引、ハンモックの取引、ワイバーン便は街一つから国家プロジェクトへ大きくなり、拠点として構えたログハウスでパーティーとか・・・
「ちょっと試してみたいことがあるんだけどいいかな?」
レムとティナにそう断ってから、実験をしてみることにした。現在も2人は獣化状態で両肩を定位置にしている。
「さて、転移はいつも明確に場所を思い浮かべて飛んでるけど・・・逆に何も考えずに・・・もしくは漠然としたイメージで飛んだらどうなるか・・・危険なのはわかってるけど、フッと思っちゃったんでね?」
レムもティナも「カイザーなら大丈夫!にゃ!」と、若干無責任に応援してくれたので、先ずは
「レムみたいなビースト種を想像しながら・・・『転移』」
「さて、ここはどこでしょう?」
森の中にいた。だが、見覚えもないし、何より周囲の気配がおかしい
「囲まれてるにゃ?」「のようじゃの」
「レム?ティナ?」
そして沈黙は破られ・・・
「その匂いはレムなの?」
「待て、人族や他の匂いもするぞ?」
「でもこの匂いはレムのもの!レムなんでしょ!?」
ん?レムのことを知ってる?確か2箇所の異世界でもレムのような存在は無いと、地球でも存在がないって言ってたような・・・なのにここで名前を連呼されるってことはまさか・・・
「すまんが、確かのこの子は『レム』と言う。俺は彼女の仲間だ!仲間はもう1人いる!落ち着いて話がしたいんだが、姿を現してもらえないだろうか?勿論こちらにはそちらを害する意思はない!」
さて、どうでる?周囲には先程レムの名を呼んだ女性と制止した男性の他に5人の気配を把握している。ティナも同じようで、一応の警戒はしている。しかし・・・2人とも俺の肩の上のままなんだよね・・・緊張感がどんどん薄れていくのを感じながら、相手の反応を待っているとPrrrrrPrrrrr意表をついた音が鳴り響き
「もしもし?今大事な場面なんだよ栗鼠さん。また後でかけ直すね?」
空気を読んで欲しいものだ。PrrrrPrrrr・・・
「りすさん?今いそ「まぁぁぁたおまえはぁぁぁ!」がしい・・・んだけど?栗鼠さん激おこ?」
要約すると、どうやらまた新しい異世界に転移したようで、揺らぎを察知した栗鼠さんが連絡をしてくれたようだ。どうやらこの世界は『レム』関係の異世界で間違いないようだ。となるとさっきから名前を呼んでたのは・・・
「すみません。今上位存在に確認が取れたのですが、そちらにいらっしゃるのはレムの親族さんでしょうか?」
「やっぱりレムなの!?私はレムの母です!」
「お義母さん!?」
「誰があなたのですか!・・・(ニュアンスがおかしかったわね?)」
視界が晴れていくとレムとそっくりな黒い半獣人他、灰色や斑、さすが異世界と言いたくなるような青とか紫色もいた。こちらに人族(俺)がいるのと、両肩にレムと狐ということで中々近寄ってこないので
「レム?半獣化して、挨拶できるか?ティナは・・・人化で、ちょっと降りておこうか」
「はいにゃ!」「仕方ないの」
レムとティナはうっすらと発光して、変化をし、可愛らしく挨拶をしたんだけど・・・なんだか場の空気がおかしい
「レムなの?本当に???」
「誰にゃにょ?」
色々記憶が混乱しているようだな
「一度落ち着いてお話ししませんか?そちらの集落に行くのが難しいのであれば、この場にて話し合いの場を作りますが?」
そうは言っても場が動かなかったので、周りの視線を放ったらかしにして、簡易テーブルと椅子・・・を設置して、飲み物も・・・全員半獣化してるので、コップを準備した。(獣化状態だったとしても、皿に飲み物を出すわけにもいかないか・・・)
ある程度落ち着いたと判断して、話し合いの準備が整ったあたりで
「すみません、俺たちが招かれざる客というのは重々承知してます。まずはレムのお母さん?から、事情の説明をしてもらえると助かります」
手足先の白い部分がなく、完全なムロ色なんだけど、ちょっと艶が落ちてる感じがするのは、気苦労的なものなのかな?・・いやあれだ。現代科学の猫用シャンプー効果の可能性が高い。
「色々気が動転してしまっていて申し訳ありませんでした。私はレムの母親です。一年と少し前まで姉と3人で生活してましたが、突如黒い歪みのようなものが現れて、レムとレムの姉がそこに足を滑らせて落ち込み、ず~っと行方不明だったのです。法宝を探しましたが、それ以降歪みが発見されることはなく、半ば諦めかけていたのですが、数日前から村の巫女様が「揺らぎを感じる!」と仰っていたので、周辺注意をしてたら貴方達が」
なるほど・・・その揺らぎが俺の『転移』だったのだろうが、巫女さんは『数日前から』って・・・俺は数日間転移で彷徨ってたのか?それとも・・・
「分かりました。それではこちらの事情をお話ししますね?
俺はカイザーと言って、この世界の住人ではありません。それと隣にいつティナも俺とは別の世界の住人ですが、今は仲間として一緒に行動をしてます。
レムとは俺が元々いた世界で危険な目に遭いそうになっていたのを助けたことがきっかけで、今は行動を共にしてます。そしてその後、上位神と知り合うことがあって、その際にレムがここ以外の世界にいるはずのない種族であることや、俺が元いた世界の住人でもないことを知ってはいたのですが、この世界の存在を知らなかったがために、今のいままで帰郷というものができなかったわけです。申し訳ありませんでした」
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