上 下
37 / 124

砂漠にて説明

しおりを挟む
「さて、名も知らぬ奥様とお子様。この度はリーダー(旦那)さんの暴挙によって、このような事態となりました。
 詳しい事は先ほど話した通りで、嘘偽りはございません。信じる信じないもご自由に。後、俺は神の使いとかそう言うんじゃないので、この場や後で何か言われても対応しかねます」

「じゃぁ・・・要蔵くんはもう」

「はい、現状では二度と会えませんね。一応あちらの世界で徳を積んで、上位神様に認められれば・・・わかりませんが?」

「俺としても後味の悪い結果になったので、今この代が死ぬまではアフターフォローするつもりでいるけど、その先は本当に知らない。
 一応俺の親族もリーダーの近い地域に暮らしてるから、耳に入るかもしれないけど、正直・・・
 本来ならこの説明すらしなくてもいい事ってのはわかる・・・よね?」

 一息ついて・・・そうだね・・・この子には何の責任もないんだ・・・

「だが、リーダーのあの態度は頂けなかったから、週1だったのを1カ月にしようとおもう。いじわるではなく・・・制裁・・・かな?」

 切っても良いんだけどね?
 実際栗鼠さんも「そんな世界切ってしまえ!」って言ってたしね?
 ・・・まさか、物理的に斬れって意味だったのかしら・・・?(できるけど・・・)

「そういうわけで、正直あまり関わり合いになりたくないんだけど、記憶の片隅にはひっかけておいてあげるから。
 それじゃぁ、そういうわけで」シュン

 無責任っちゃぁ無責任だけど、元々はこの世界に召喚したアイツ等の責任ですしね?

「しっかし・・・全然休息できなかったな・・・むしろ心労が増えただけだ・・・これはレムに癒してもらわねば・・・」

 今回レムはうるちのところで休息してもらってるはずなんだけど・・・迎えに行ったらまぁ・・・

「やー!もう着せ替え人形はやー!」

 うるちのおもちゃ着せ替え人形にされてて、休息どころではなかったようだ。

「うる~?レム連れて帰るからな?洋服は・・・まぁありがとうと言いたいけど、向こうじゃぁ70%同じ服しか着ないから、無駄だぞ?」

「え~なんで?もったいないじゃんか!こんなに愛らしいのに!着飾んなきゃ!」

「向こうでそんな頻繁に違う服・・・しかもこんなにかわいい服ばっかり来てると、間違いなくごろつきやら貴族に目をつけられて拉致されちゃうんだぞ?勿論そんなことはさせないし、レム自身も強いからできないだろうけど、目に見える厄介事は最初から摘んでおくに限るからな?
 それでも、こっちに息抜きできた時には、着飾って遊んでもいいけど、あくまでこっちに来る大半の目的は『休息』だからな?着せ替えおもちゃファッションショーじゃないからな?」

 それこそレムが休息できてないんだったら、うるには任せられないしな・・・じーちゃんの伝手で高層マンションでも買って、そこに引きこもるのも視野に入れておくか・・・金は・・・全然違うところに転移で行って、香辛料で荒稼ぎするのも・・・手か?

「とりあえずは自宅に転移するぞ?レム、摑まって?」

 相変わらず言うが早いかでレムが足に飛びついてきてぎゅ~って・・・かわいいなぁぉぃ!『転移』シュン

「さて、向こうに行って、依頼を受けて・・・早めに拠点を確保出来たら、こっちにも拠点を確保して・・・拠点間転移で少しは楽になるかな?」

「う~・・・うるにゃとはしばらく会いたくないにゃ!」

 今の宣言を動画に撮って、即うるに送ったら泣いてた・・・自業自得だ

「さてそれじゃぁ行こうか!」「はいにゃ!」『転移』シュン



「ミーシャさんおはよー。査定終わってる~?」

「ミーシャさんおはよーにゃー」

「カイザーさん。レムちゃん。おはようございます。
 査定も今後の予定も終わってますので、まずは報酬のお話から進めますね」

 と、カウンターの下から資料を取り出し

「まず最初に、見本のようなきれいな解体ありがとうございました。
 解体担当職員もあれには驚いて、今まで以上に解体に励むそうです。
 それと同時に、カイザー様の提案を重く受け止めたギルドマスターが、冒険者にも解体を教え込むすステムを現在構築中ですので、近いうちに取り入れられるでしょう。
 その際にはアイデア料としていくらかの報酬がカイザー様に入ると思われます」
 
「こちらが目録になります・・・」

 ゴブ 10×500・・・・・・魔石5×0
 ホブゴブ1000×50・・・・魔石50×50
 役職ゴブ各5000×35・・・魔石2000×34
 ゴブジェネラル1万×3・・・・魔石5000×3
 ゴブキング10万×1・・・・・魔石5万×1
 オーク5000×100・・・・魔石2000×100
 オークジェネラル10万×5・・魔石5万×5
 オークキング50万×1・・・・魔石20万×1
 オークエンペラー200万×1・魔石100万×1
 
 集落壊滅報酬500万イェン
  
 動物枠
 ウルフ1000×50
 グレーウルフ5000×1
 ボア1000×30
 Jボア5000×2
 ディアー3000×20
 Jディアー6000×1

 その他素材合計・・・500万イェン

 最終合計・・・・・・12801500イェン

「・・・私、軽めでって言ったよね?」

「これが俺たちにとっての軽めだよ?日を跨ぐような僻地依頼とか現地で野宿するってんなら、もっと増やせるけど?
 それか、これなら塩漬けの特殊依頼を数日かけてピクニックに行って探すってのもアリかな?」

「・・・塩漬けをピクニックって・・・」

「ピクルス?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

こんなスキルあったら・・・

ばふぉりん
ファンタジー
 フッと思った瞬間の出来事・・・ 「はい、ソレが貴方の創造したスキルですね。では行ってらっしゃい」  そうだった、今は女神によって唯一無二のスキルを創造するタイミングだった 「やってもーたぁぁぁぁ」  これは突然地面に現れた魔法陣に巻き込まれた僕のお話

亀裂に落ちた少年は・・・

ばふぉりん
ファンタジー
 とある幸せな家族のいち風景・・・お父さんとお母さんが見守る中、小さな子供は庭を駆け回り、その周囲には多くの動物たちが優しく見守り・・・誰も彼もが何気なく意識を逸らした・・・そんな瞬間!本来ならそんな瞬間など生まれるはずもない彼等・・・そんな天文学的数値よりももっとも〜っと・・・むしろ、限り無くZEROと等しい確率で起こった【意識外の瞬間】に、その子供の足元に不可視の亀裂が生じ、結果的には落ちた。  その瞬間その世界からその子供の存在が消え、気配も当然・・・となれば、当然の事ながら 「ちょ!?あの子どこいったの?」 「え?さっきまで・・・え?」 「ガウ!?」 「にゃ!?」 「カメー?」 「いやさっきまでそこを・・・誰も見てないの?」 「ちょっと!動揺して喋るの間違えちゃったじゃないの!」 「ソレはお前が普段からだらしないからだろ」 「なんですって!?」 「やんのかこのブ猫!」 「あぁ?駄犬の分際で!」 「やめんか小童ども!」  騒がしい・・・これはどこかへ落ちた子供の物語であって・・・君たちの物語ではないのだから・・・  彼はどこに落ちたのか・・・  彼は何をするのか・・・  彼は何者なのか・・・  そんな彼の物語・・・  どうかよろしくお願いします

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます

銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。 死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。 そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。 そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。 ※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

処理中です...