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タシタシ

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「カイにゃ~カイにゃ~起きるにゃ~」

 森の中でもふもふな動物に囲まれて朝を迎え、さらにかわいいネコに顔を踏み踏みタシタシされての目覚めは最高です!前回その可愛い姿が見れなかったので、こっそりと念動力を用いてスマホでその姿を録画しております。
 フッと広角にすれば若干ジト目な栗鼠の姿も捉えることができましたが、急速に接近して蹴り落されました。スマホが。

「おはよ~レム。と栗鼠さんも」

「お前さんはまだ寝ぼけておる様じゃから、もう何蹴りか入れておかねばならんかのう?」

 やめて。その可愛い姿からは想像できないような威力がでるんだから!

「栗鼠さん!カイにゃ~をいじめちゃだめ~」

 レムさん?そろそろタシタシやめようか。萌死するから。

「それでお前さん等はこれからどうするつもりなんじゃ?特に使命とかもないから、好きにしてよいが」

 そうなんだよね・・・そもそも存在を引き上げてくれたから、魔王だって倒せちゃうんだよね・・・実際。

「とりあえずはこの世界を旅してみようと思います。
 その先々で考えていこうと思います。
 だからといってすべてを助けてすべてを倒すわけではないので、あくまで自分の正義は自分の中とレムを護るために存在するので」

 言い切っておいてちょっと恥ずかしいセリフだなコレ・・・でも、うそ偽りない想いだから仕方ないよね?
 レムは目を輝かせ、栗鼠さんはさらにジト目になってるよ・・・ご褒美ですか?

「というわけで、のんびり行きます。
 それよりも何かわかったらお願いしますよ?
 むしろそっちが重要かもしれないので」

 いろいろお願いした中にはソレも含まれているからね?

「その時には夢枕にでも立ってよ。その可愛い姿似合ってるから」

「ちょっ!そ、そんなこと急に言わないでよ!」

 デレタ?デレタのい「デレてないんだからね」・・・ま・・・

「・・・」

「カイにゃ~と栗鼠さん楽しそ~」

「で、栗鼠さんもついてくるかい?三人ならもっと楽しくなるんじゃないかな?」

「「・・・」」

 栗鼠さんはジト目で沈黙を。
 レムは嬉しそうに沈黙を。

 まぁ、立場的に神・・・それも上位神っぽいから、顕現できてる時点でやばい感じなんだけど・・・

「レム、栗鼠さんは忙しい身だから、は顔出してくれると思うから、その時に一杯おしゃべりしようね」

 提案したの俺だけど、回避「貴さま!」しといた方がいいでしょ?栗鼠さん?「ウム」

「そういうわけだし、そろそろ出発しようか?
 いつも一緒にいるよりも、たま~に会えた時の方がうれしいこともあるしさ」

「レムはカイザーといつでも一緒に居たいよ?たま~になんてヤダ!どんな時も一緒がいい!」

 わかってたけど、なにこの可愛い生き物・・・
 って、栗鼠さんそこで笑いを堪えてクッククック震えないで!それはそれで可愛い「な!」けど

 なんてじゃれあってると」、周囲にいたモフモフ達も、この状況が終わりに近づいてると感じたのか、1匹・・・また1h期と森のどこかへ駆けていくのであった。
 最後の1匹がこちらを見ると

「さて、このエリアを任されてて、まさか上位神様に出会えるなんて思ってもなかったけど、存外に楽しい存在だだったんだね。
 それじゃぁ、ボクも本来の仕事に戻るけど、お二人さん?近くに来た時はぜひ寄っていってくれるとうれしいな。他の子も歓迎してくれると思うし。
 それでは上位神様。これで失礼します。
 二人もまったね~」

 軽い感じの栗鼠(実は一番最初に声を掛けてくれた栗鼠と、このジト目栗鼠様は別個体であったのだ)

「あの子は眷属ですか?」

「いや、そこまでの拘束力はないが、お前さん等を待つためにこの地に降りた時に近くにいたのでな?現身の参考にさせてもらったというだけじゃが、存外悪い感じはせんかったの」

 なんだ~まんざらでもなかったんじゃないですか~「う、うるさぃ・・・」

「さってと、レム。いつまでも名残惜しいけど、栗鼠さんも仕事が残ってそうだから、俺等も行こうか?」

「うん。栗鼠さんまたね~」

「二人も元気での」

「それじゃぁ今回はありがとうございました。
 数々のサポートやらお土産やらジト目を頂き、感謝の念が溢れかえってます。
 夢枕の件はぜひともお願いしたいですけど、レムも待ってると思うのでできる限り連絡してあげてください」
 
「確かにこのスマホとかいうものの使い方や能力は目を見張るものがあるが、そう頻繁には・・・」

 サポート案件:
   スマホで連絡可能!
   実はこれ現世とも繋がるように改良してもらったんだ。
   勿論、栗鼠さんにも端末を持ってもらった。
   当然機能も充実!詳しくは後日。

「それじゃぁ行きますね!またの連絡お待ちしてますよ~!」

                       「ふん!」
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