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転移!

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「じーちゃんばーちゃん、色々ありがとうね。またわからないこととかあったら遊びに来てもいいかな?」

 両親と妹はすでに帰宅済みだ。

「そんなポンポン帰って来んでもいいわい!まだまだばーさんと二人きりでラブラブするわい!」

「あれまぁやぁだよ、じーさま」

 はいはいごっそーさん

「とりあえず一旦家に戻ってから出発するけど、ほんと色々ありがとう」

「ほれ、さっさと行かんか。年寄りの涙腺は弱いんじゃから」

「わかった。行ってくる!」シュン

「はぁ・・・なんとか涙が出る前に言ってくれたか・・」

「あの子らなら大丈夫ですよ。す~ぐに戻ってきますから」

「そ、そんなにわしは寂しくないんだからね!」

「じーさまのツンデレ誰得なんだか・・・フフフッ」



「さて、戻ってきたけど、ちょっと寄りたいところがあるから、レムは留守番しててくれるか?」

 精神年齢10歳だが見た目ねんれい15歳の猫耳少女に体操服着させてたらただの歩く事案男だしな。街中をうるの選んだ服を着せて一緒に歩いても通報されかねんしなぁ・・・26歳と15歳・・・しかも美少女だぞ!?

「わたちはテレビを見て待ってるので、いってらっしゃいなのです。
 でも早めに帰ってきてくださいね?」

 レムさん?そんな縋るような上目遣いは誰に教えてもらったんですか?破壊力が半端ないんですけど。

「お土産も買ってくるからちょっとだけ待っててね~」


 近所ではかなり悪目立ちする買い物だから、それこそ他県どころか北陸とか九州に転移しつつ買い集めていく。
 なにを?主に炭酸飲料を各種。お酒は・・・現地で何とかしてもらうとして・・・お約束のスナック菓子かな?これはもう箱買いで・・それこそパレット買いでもいいか?どうせ転売で手に入れた泡銭だしな~業務用スーパーとかで・・・あとは余計なお世話かもしれないけど女の子用品を・・これめっちゃ恥ずかしい!そもそも種類多いな・・・これは業者を装って大量購入するか・・・他には何か・・・うん、とりあえずこんなもんでいいかな?荷物は無限収納にいれてあるし・・・よし、買い物終わり!

「ただいま~レム。お待たせ」

「カイにゃ~!」

 戻ったら飛びついてきましたよ・・・可愛い

「んじゃま、冷蔵庫の中身は全処分OK。ブレーカーも落として、転移するからレムこっちに来て」

 レムは正面から腰のあたりにぎゅ~っとしてきました

「ほんと行動の全てが可愛えぇのぉ・・・『転移』」シュン


「レム、着いたよ?」

 まだぎゅ~っとしてて可愛いけど、そろそろね?じーっと凝視してる人もいるわけだし

「よっ!」

 リーダーさんは大学に通うって言い出してどっかに行ったことにしてくれてた男がまた顔を出したことに不安を思えたような顔をしつつも

「大学はいいのかい?」

「それについてお話が・・・」

 と、リーダーさんたちが使用している室内に入れてもらい、あの後何があったのかを説明すると、かなり驚かれた。そして一言

「猫のお嫁(幼女)さんねぇ・・・この世界にはお巡りさんいないからなぁ・・・・」

 めちゃくそ羨ましがられたが、鑑定した結果リーダーは妻子持ちだった。

「思うだけでもうわきになるんじゃないですか?」

「「・・・」」

「それで、もう一つの異世界に今から行くんですけど、お土産を持ってきてるので、そっちの無限収納に詰め替えしてもいいですか?それこそ数人でもいい量です」
 
 といって、先ほどいろんなところで買い集めた品々を出していく。もちろん女の子用品はリーダーの奥さんに管理をお願いすると大変喜ばれた。が、他にも要求されたよ・・・赤ちゃん用品を色々とね・・・週一(可能な限り)で顔を出すということで了承してもらえたが、無料奉仕は却下なので、この世界の鉱石や素材などで交換する方向で話をまとめてもらった。(どうやら、ネット通販系のスキルを獲得した人を探しだして、召喚者のメインチームに引き込んだらしいから、その人を隠れ蓑にできるらしい)

「それではまた。あくまでそれらの物資は善意なので」

 言っておかないとね

「『転移』」シュン


 
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