上 下
35 / 39

エルフの生態?

しおりを挟む

 この世界のエルフはラノベによくある定義とは違う理のようだ。これから話してくれるだろうが、現段階でわかってるのが、最初は性別がないとのことだ。では生理現象はどうなる・・・どっちを使う?また、その構造は・・・システムは・・・難しいことは考えまい・・・




「で、まだ寝てるのか?」

「はい、朝ごはんを食べたあと、グッスリと・・・起こそうとしたのですが一向に・・・」

「そうか、ラノベと違うエルフの生態知りたかったんだがなぁ、無理矢理ってのも気が引けるし、よし!」


 エルフっ子が寝ている毛布ごとコテージから出すと地面に置き、傍に干し肉などの携帯食と水筒をだし、放置した。養う義務もないからな

「さて、予定がずれたが今から獣人国家に行こうと思う。ほらみんな集まって・・・転移!」




 後に残ったのは地面の色と同色の毛布に包まれたエルフっ子だ。しかもまだ惰眠を貪って・・「もうたべりゃれにゃムニャムニャ」・・・ダメだこりゃ




「ドローンに戦闘能力はないが、転移先のマーカーにはなるしな」


 なんだかんだで甘い男である



「さて注意事項を伝えておく。以前のここは女性が頭脳労働、男性が肉体労働で、投手が脳筋だったんだが、ちょっとした改革があって、女性側に肉体系が増えつつあるんだ。
 つまり頭脳も肉体も兼ね備えた個体が生まれた。これにとって国家内のバランスがおかしくなってる可能性がある。
 それも踏まえての訪問となるので、皆注意を。
 香織は人族のままで、クロ達は子猫モードでおとなしくしておいてくれ。
 だが、万が一無礼を働いたり、身の危険を感じた場合は遠慮することはないので、そこは任せる」

 そして正面から訪問しようとしたら

「止まれ~!貴様らその集団で何をしにきた!ここは獣人国家当主城である!帰れ帰れ!」


「ん?そこは要向きを聞くのが筋じゃなかろうか?なぜいきなり追い返しにかかる・・・何かあったのかな?
 仕方ない・・」

「ボクは以前ここに来た事があるものだ。面会を・・・セレs・・・セレスティーナ様んい取り次いでいただきたい!」

 あまりこの手は使いたくなかったんだが、いきなりの追い返しとか、何事かがあったとしか思えなかったので、使わせてもらった・・・が・・・

「貴様!セレスティーナ様の名前を使うとは何者だ!
 総員出ろ!敵襲だ!」



「ちょっと、ショウ様?ここで何をしたんですか?」

「何かしたのは間違い無いんだけど、ソコから先で何が起こったかわかんないんだよなぁ・・・」

 とりあえず向こうの出方を待ってみるか。後手に回ったとしても対処は可能だし、なんなら転移で・・・また逃げる!


 走行する間に城壁の上では準備が進んでいき、今度はキチンと外側下方を狙ったバリスタが準備され、その他は魔法部隊であろうか?スタッフのようなものを持った獣人が・・・あれ?脳筋が魔法・・・?

「撃て!」

 まずバリスタから巨大な矢が飛んできた。その間に魔法の詠唱をし、バリスタで撃ち漏らしたてきに当てるつもりなんだろうが・・・あおれはバリスタの矢が当たってからのこと。
 ボクは飛んできた矢を挟み、投げ返した。

「二指○空把!」

 どこぞの胸に傷のある男が使ってた技をやってみた。矢の太さがそれの比ではないが、できてしまった。

「いきなり攻撃して来るとは何事ですか?前にも言いましたが、本当にそれでいいんですね?
 撃たれる覚悟があるものだけ、撃てるんですよ?つまり反撃してもいいんですよね???」

「第二射用意!」

 だめだこいつら聞いちゃいねぇなら、前と同じ方がわかりやすいよね?
 ってことで、魔法陣出して、ライガー出して、入って・・・「サンダー」


 城壁よりもでかいサンダ○ライガーの登場である

「もういいよね?前回のこともあるし、セレスに会いにきただけでこの歓迎っぷり」

 サンダ○ソードを握り、城壁を真一文字に切り裂いた。
 よほど切れ味が良かったのか、振り抜いて数秒は何も起こらなかった。
 しかし数秒後・・・城壁は瓦解し、上部にいた獣人は埋まるのは免れたが、失神しているようだ。
 しかも奥からは重装備の獣人がワラワラとこちらに向かってくる・・・ボクはライガーからおりてポチに

「ポチ?デカイの撃ってみるか?
 GN○ズーカ辺りを・・・トラ○ザムで」

「ワイに何を背負わすつもりや!」

「サテライトでもツインサテライトでもバスターライフルでもツインバスターライフルでも、いいぞ?デンドロさんのでもいいし、なんならフルスクラッチで作ったコロニー○ーザーでもいいぞ?レクイエ・・・」

「マテマテマテ!そんなもんまであそこに入っとるんかいな!死蔵や!いや、破棄や破棄!なんかの拍子で暴走して換装したらどえらい事になるやんけ!」

 折角の試し撃ちのチャンスを・・・

「それに、月が出てないやんけ!どうやってちゃーじするつもりや!」

「魔力チャージで何度でも何度でも撃てるよ?扇状にも薙ぎ払えるし、供給し続ければマック○ターンみたいなことも・・・ぁそっか、ポチはあれを撃ちたいんだね」

 そして1/3000サイズの模型を出して

「これだろ?」

「ん?こいつは見たことないな、試したろ」

 ポチは全換装でマク■ス(約四〇センチ)に入ると

「なんやこれ!関節がほとんど無いやんけ!こんなんでどないせぇっちゅうねん!」

「大丈夫だよーポチ、それは基本的に主砲を撃つのがお仕事だから。それに最右ダウンしてるけどもし本来のサイズに戻したらそれだけで大変なことになるからねー?」

 超時空要塞マク○ス・・・あれの発想スケールがデカかった。
 
「ヨシ、ポチ!主砲発射形態に変形して撃て!気配察知したら右端には誰もいないことがわかったから、ソコを狙うんだ!万が一当たってもそれは自己責任だ!」

 これ、どこまでサイズアップできるかな・・・1/750で百六十センチくらいか・・・?いっそのこと1回だけ1/1で出してみるか?・・・お?チャージ完了か

「マク■スキャノン発射ー!」




 後方の山も綺麗に吹っ飛んだね

「ショウ!なんつーもんを撃たせたんや!あないな威力があるなんて知ってたらワイは・・・ワイは・・・」

 生体反応は・・・減ってないから無問題。さって、完全に戦意喪失してるから、安心してOHANASHIできるよね?

「ショウ様はこちらでこのような行動を取ってらしたのですか?」

「概ね間違ってないね?撃とうとするヤツは撃たれる覚悟があるものとみなして行動してるからね。
 この世界の命は軽いんだよ。それこそリンゴ一個で生死を分けるほどにね」

「分かりました。ショウ様がそう仰るなら、それに従います」

「ありがと。それじゃぁ、事情聴取に行こうかね。なんとなく答えはわかってるけど・・・」
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中

四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

処理中です...