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引き渡し(ここは大丈夫)

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 地下空間の外に待機していた暗部の方々に苗床5人と、苗王を引き渡し、大人しく整列をしているオークソルジャーも引き渡す。そして

「ガハハハ。確保ご苦労。後は儂等がやっておく!」

 相変わらず名乗らないおっさんがしゃしゃり出てきて、恰も自分の手柄のような振る舞いで・・・とオーク三十匹を連れて行こうとするので

「そのオークは異世界では超高級豚肉として、王侯貴族の間で重宝されていました。ぜひ食べてみることをお勧めします」

 そう言いうと、目の色を変えて

「良いだろう。その殊勝な言葉に免じて、先日の無礼な行いは許してやろう。今後気をつけるように!」

 そう言って大人しく去っていく

「良いのかい?このままじゃ君に報酬が支払われない可能性も出てくるよ?」

 サッパリさん・・・居たんなら間に入って止めてよ!それを放置してたってことは・・・あなたも汚いあちら側の勢力なんですか?

「見てたんなら止めてよ・・・まぁ、彼には彼の地獄を見てもらうつもりですが?」

 そう意味深なことを言って、ボクはクゥのところで一服するよといって、地下空間から去り

「さぁてどうなるかな?」

 カウンターバーではクゥとリヴァルが一つの盤面を眺めていたが・・・

「・・・なんで一つの盤面に四種類の駒が並んでるんだ?」

 通常の4倍の大きさの盤面の上にはオセロ、将棋、チェス、麻雀牌が・・・

「・・・楽しいならそれもありか・・・」


~別の場所~

 名乗らなかったおっさんは、自身の直属の上司に自分の都合の良い内容ばかり並べたて、その功績を我が物としていた。それ判別に構わないんだけど、その後で地獄を見るのは・・・だれなのかしらね~?

「それで、異世界からの彼らは暗部での研究材料になりうるのか?」

「勿論です。その魔法の力を暗部で活用できれば、日本国内のみならず、世界にもその能力を輸出して、世界の頂点に君臨することも可能です!何せ・・・身一つで危険物を所持していないのであれば、空港にしろ身体検査にしろフリーパス!そして要人暗殺も!証拠も残らない!こんな完璧なを作れるなんて・・・【異世界誘拐事案】様様ではないですか!」

 その言い方には色々問題を含んでいるのだけれど、その上司さん?もニコニコして聞いてるだけ・・・まぁ?所詮組織なんて一枚岩じゃないしね?

「それと異世界の王侯貴族しか味わえない高級食材も入手しました。今調理させてますのでもうすぐ来ると『コンコン』きた様ですな」

 入れ!・・・そして湯気を立てながら料理が運ばれてきた

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