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グループ分け

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 さて、部屋割りにあまり変動が無かったのは、最初の時点で4人部屋に2~4人で割り振った際に「見知らぬ地に突然拉致された」となれば、その時点で仲の良い友達で固まっているのは間違いなく、例えば10人で固まっていればそこは3・3・4や4・4・2等で部屋割りされるだろうから・・・(まさかその時点で3・3・3・1とかにはなってないよね?)

 グループに関しては特に人数制限はなさそうなので、召喚前の部活単位が分かりやすかったのかな?

 大きくは2系統  運動系と文化系

 その中でも男女に別れればさらに細かくはなるが、当然その中に僕と香織は含まれていない。そもそも僕はボッチだし、香織に至っては全くの知らない子だ。ただ、間違いなく可愛さでいけば上位に当たるので、油断は禁物だ!(なんの?)

 さて、僕らは大丈夫と思うが、ボッチとはいえやはり同級生。どうでもいいやつも居るけど、何かあっては寝覚が悪い!ので、最初だけは手解きをしようと思う。が、先日の印象もあるので、数名に教えて、後は広めてもらおうと考えている。

「という訳で、生徒会長と田中くんと藤井さんと永藤さんに来てもらいました!はい拍手パチパチパチパチ・・・」

「「「「・・・・・」」」」

「ノリ悪いね?」

「「「「いやそもそも東君そんなキャラじゃなかったでしょ???」」」」

 あー中身45歳だし、高校や専門学校やらバイトでのテンション丸出しにしちゃったよ!
 そうだよね?感覚としては今の僕って、「異世界転生後の前世の記憶蘇りパターン」状態だねテヘペロ

「ほら、前に言ったやん?女神様からスキルの検証期間として30年貰ったって。つまり中身は45歳の人生経験豊富な・・・ごめん、変なテンションで色々ぶちまけちゃった・・:」

「ノノ置いといて、話進めるよ?」

「「「「・・・・・はぁ、」」」」

「先ずは軽く説明するね?今僕の目の前にいる4人には、僕が検証した【ホンモノ】スキルの大まかな説明と、これからのことをつたえます。まずはこれを見て欲しい」

 と44オートマグを机の上に出すと生徒会長が

「なんだ?こんなエアーガン持ち込んでるのか?卒業式だからって、やっていいことと悪いことがわからないのか?」

 と、突っ掛かってくるので

「まぁ、手に取って見てよ」

「何を・・・うお!?」

「さっきも言ったけど、僕はんだよ?つまり、生徒会長が今持ってるのはプラスチックのオモチャじゃなくの鉄で出来た銃ってことなんだよ?勿論撃てるけど、中学生の身体じゃぁ、間違いなく肩が抜けるよ?」

 安全のために銃は返してもらい、でインベントリに仕舞った

「「「「んわ??!?」」」」

「あ、これは出来れば皆に取得して貰いたいスキルだね?簡単に言えば・・・(そうか、この時間軸だとアイテムボックスの知識はラノベでも広まってなかったな)・・・あれだよ、青い狸のポケット・・・と思ってもらえれば」

 コレは即座に理解してもらえた。流石日本が世界に誇る不思議ロボットだよね

「はい、説明に戻るよー。生徒会長は全体のまとめ役として、田中君は運動部の男子のまとめ役、藤井さんは運動部の女子のまとめ役、永藤さんは文化系のまとめ役ってところかな?」

 文化系男子の居ない学校だったのだ。僕もボッチだけど、校則として全校生徒皆部活動になってたから、一応入ってたよ?

「という事で、現状進行役として僕は参加してるんだけど、そこはOKかな?さて、話を戻すけど、永藤さんは女神特典で読みかけのラノベとか貰ってきてるよね?」

「うん、部活の合間に読んでたのを何冊かと、部室に置いてあったのを数冊ほど」

 上出来だ!これなら僕のコレクションを出さなくてもいいかも

「最初に言っちゃうとね?僕のこの収納のスキルもラノベ読んでる時に偶然発動しちゃったんだよ?」

 っと、その時の様子を説明すると永藤さんは目を見開き!他の3人は首を傾げてたが、やはり文化系は理解が早くて助かる。

「じゃぁ、架空の話の内容を実際の現象ホンモノのスキルで実行したってこと?」

「正解!」

「この事をまずはこの4人で検証して、それぞれ部活単位で広めて欲しいんだよ」

 こんなところでいいかな?自分の寝覚の為に利用した形になってるけど、誰しも誰かを利用してるんだから、そこは許してもらいたいな。(勿論されてるんだろうけど)

 これで一先ずはOKかな?

「じゃぁ未だに首を傾げてる3人には永藤さんが説明してあげてね?もしかすると魔法も使えるかもよ?」

 と、最後の言葉に永藤さんは俄然やる気を出していたのは、嬉しい誤算だね。

 っと、僕も動かなきゃ・・・
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