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第3章 銀髪の兄弟と国を揺るがす大戦
『86、僕はあなたに救われたんだ(リアン視点)』
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別館の玄関にはウォーリーが立っていた。
かなり前に離された友達が目の前に立っているという事実に思考が追い付かない。
「なんで・・・ここに・・・」
「リアンたちを助けるために、奴隷の獣人と計画を進めたんだ」
そう言ったウォーリーの後ろから、犬の獣人がひょっこりと照れ臭そうに姿を現した。
他でもない、シーレンである。
どうやら貼り紙のことを教えてくれたり、説き伏せたのも全て作戦のうちだったみたいだな。
「大変だったんだよ。アイデアを1つ言うのにも長い手続きが必要だったし」
「大人たちの目を盗むのがどれだけ大変だと思っているんだ・・・」
たかだか僕を助けるために、そこまで面倒な方法を使ってくれたのか。
そう考えると嬉しさがこみ上げてくる。
頬を染めているであろう僕にウォーリーが説明してくれた作戦の概略はこうだ。
2日後にグラッザド王国の騎士団が奪われた領地を取り戻すために交渉に来るらしい。
騎士団は同時に、元グラッザド王国出身の奴隷の解放を目的としている。
それを利用して僕やシーレンの家族の奴隷紋を解呪してもらい、城に保護してもらう。
後は、隙を見て国王の子供だと発表すれば城に住めるのだとか。
正直に言うと気が進まないがしょうがない。
同じ王族でも、グラッザド王国の王族は民思いだと評判も高いのだ。
家族に対してはどうだか分からないが、どんな扱いでも奴隷よりかはマシだよな。
「分かった。その作戦に乗った。僕の配置はここだから、ゆっくりしていけ」
「事実上の左遷か。お前がここにいるのは好都合だが・・・家族と同じでないのがキツイな」
そうなのである。
僕は別館に飛ばされたが、お母さんとリテルはまだ本館で働かされている。
奴隷紋を解呪してもらう時に出来るだけ近くにいた方が、範囲魔法を使えて効率がいい。
むしろ1回1回、かけ直すほうが手間だろう。
「そこも何とかしてみるよ。とにかく、重要なのは計画を悟られないようにすることだ」
「ああ。騎士団が追い返されたりしたら元も子もないからな」
今回の計画には大きく騎士団が関わっていると言っても過言ではない。
よって最悪のパターンとしては、騎士団が城に入ってこれないというのが挙げられる。
この状態になると奴隷紋が解呪できないため、逃げることが出来ない。
すなわち、全ての計画が破綻するということだ。
「頑張れよ。俺もシーレンくんとともに出来るだけのことをしてみるから」
「気を付けてね。っていうか、この腕輪が無ければなぁ」
この腕輪が付いている限り、僕はウダハル国王の指示には逆らえないわけで・・・。
計画を暴露しろと言われれば、意思とは関係なく話してしまうだろう。
だからこそ、僕は感づかれるだけでもダメだ。完璧に隠し通さなければならない。
それを達成できなければ、破滅が待っているだけなのだから。
怯えながら2日間を過ごし、騎士団が来たのを見たときは思わず息を吐いてしまった。
僕は危なげながらも隠しきれたのだ。
そう思ったのも束の間、騎士団が城に入っていったと同時にウダハル国王の姿が見える。
何だ?城の中には騎士団がいるのに、どうしてこっちに来るんだよ!
焦りが大きくなっていく中、ドアが乱暴に開かれて魔法使いがなだれ込んできた。
「その者は逆賊だっ!ウダハル王が命ずる。撃ち殺せ!」
「分かりました!今のお言葉を聞いたなっ!?攻撃魔法を用意しろっ!」
高そうなローブを来た男――恐らく宮廷魔術師だろう――が大声で指示を出す。
すると、指示に呼応するように魔法使いたちが持つ杖の先が淡く朱色に光り出した。
受けたらヤバい攻撃だと分かってはいるが、体が動かない。
「合成魔法!【バーン・フェニックス】」
「我に眠る魔法の根源、魔力よ。彼の下に集いて盾となれ。【シャイニング・シールド】」
どこからか焦ったような魔法の詠唱が響き、魔法使いたちの攻撃が弾かれる。
ローブの男は驚きの表情をしながら、しきりに辺りを見回した。
「誰だ?宮廷魔術師である私を含めたエリートたちの攻撃を阻むなどっ!」
「名乗る義理なんて無いね。出来るだけ派手な方がいいかな?【ライフ・バーン】開始っ!」
この声は・・・ウォーリー?
ライフ・バーンという言葉を聞いた途端、魔法使いたちが顔を顰めながら撤退していく。
それだけ強い魔法なのだろうか?
呑気にそんなことを考えていた僕だったが、次の発言を聞いて固まった。
「アイツ、どうして自分を犠牲にしようとしているんだ?王城でなんてバカじゃないのか?」
「フン、撤退だ。バカの相手などしている場合じゃないんだ」
鼻で笑ったウダハル国王は、部下を引き連れて城に入っていった。
それなのに、ウォーリーのライフ・バーンとかいう技は留まることを知らないまま。
このままでは本当に死んでしまうかもしれない。
「やめろ、ウォーリー!早まるな!もう敵は去ったんだから技を使う必要は無い!」
「我に眠る全ての力よ!この城を包む聖光となれ!ウォーリー=ダムの最期の力をっ!」
詠唱がいつもと違う?
違和感を感じた僕だったが、気づいたときには魔法陣が城を包んでいた。
これが・・・ウォーリーの力だというのか?
「策がバレて、計画を話した翌日に家族が処刑された。俺には生きている意味は無い」
「だったら、なおさら生きろよ!親だってそれを望んでいるはずだろ!?」
僕の問いに、彼は黙って首を横に振った。
そして、涙を流しながら、ウォーリー=ダムの12年の集大成が紡がれる。
「もう止められないんだ。今までありがとうな。【ホーリーライト・レジェンド!】」
魔法陣が光った瞬間、ウォーリーの姿が消えて城が強い光に包まれていく。
発動期間が終了した後で自分の体を見てみると、奴隷紋は消えていた。
騎士団に保護されたのは、ウォーリーの最強魔法が使われてから2時間後だった。
グラッザド王国の王城に連れてこられた僕は、シーレンが殺されたことを知ることになる。
体には酷い拷問の跡が残っていたそうだ。
騎士団の調査記録によると、助けたがっている奴隷の名前を吐くように指示されたらしい、
それでも、死ぬまで僕の名前は出さなかったという。
僕の命はもう僕だけのものではないんだな、とその時に初めて思った。
自爆してまで解呪の魔法を撃ったウォーリー、そして死ぬまで拷問されても口を割らなかったシーレンの2人のおかげで生かされているのだ。
だから・・・何があっても生きることを諦めたりなんかするものか。
泥臭く、生きて、生きて、生き抜いてやる。
決意を新たにした後、僕たち家族は謁見の間で再開することになった。
ソワソワしながら待っていると、服が擦り切れて酷い傷を負った2人が連れてこられる。
「おい!この傷は何だ?」
「すまんな。敵と間違えてうちの宮廷魔術師が撃ってしまったようだ」
申し訳なさそうに言うグラッザド国王・・・というかお父さんに怒りがこみ上げてくる。
妻にもなっていないお母さんはともかく、実の息子を攻撃したんだぞ?
もっと怒ってもいいだろう。
「どういうことだ?グラッザド国王。いや、お父さんと呼んだ方がいいのかな?」
「えっ、お前はまさかリアンか?そっちの女性は・・・ハーナン!」
目を限界まで見開いたお父さんがゆっくりとお母さんに近付いていく。
お母さんの傍にボロボロのリテルがいると気づいたお父さんの顔が一瞬にして強張った。
「おい、モルネの名において命ずる。マークを連れてこい」
「はい。承知いたしました」
僕は、この場所で勅命が出されるのを初めて聞いた。
勅命は、『~において命ずる』という文をつけることで拒否不可能な命令にすることである。
王族だけが使える特権だ。
ちなみに、呼び出されたマークなる男はお父さんに殴られたとだけ言っておこう。
赤く腫れて、すごく痛そうだった。
最後には我を忘れてリテルやお母さんが必死に止めていたっけ。
かなり前に離された友達が目の前に立っているという事実に思考が追い付かない。
「なんで・・・ここに・・・」
「リアンたちを助けるために、奴隷の獣人と計画を進めたんだ」
そう言ったウォーリーの後ろから、犬の獣人がひょっこりと照れ臭そうに姿を現した。
他でもない、シーレンである。
どうやら貼り紙のことを教えてくれたり、説き伏せたのも全て作戦のうちだったみたいだな。
「大変だったんだよ。アイデアを1つ言うのにも長い手続きが必要だったし」
「大人たちの目を盗むのがどれだけ大変だと思っているんだ・・・」
たかだか僕を助けるために、そこまで面倒な方法を使ってくれたのか。
そう考えると嬉しさがこみ上げてくる。
頬を染めているであろう僕にウォーリーが説明してくれた作戦の概略はこうだ。
2日後にグラッザド王国の騎士団が奪われた領地を取り戻すために交渉に来るらしい。
騎士団は同時に、元グラッザド王国出身の奴隷の解放を目的としている。
それを利用して僕やシーレンの家族の奴隷紋を解呪してもらい、城に保護してもらう。
後は、隙を見て国王の子供だと発表すれば城に住めるのだとか。
正直に言うと気が進まないがしょうがない。
同じ王族でも、グラッザド王国の王族は民思いだと評判も高いのだ。
家族に対してはどうだか分からないが、どんな扱いでも奴隷よりかはマシだよな。
「分かった。その作戦に乗った。僕の配置はここだから、ゆっくりしていけ」
「事実上の左遷か。お前がここにいるのは好都合だが・・・家族と同じでないのがキツイな」
そうなのである。
僕は別館に飛ばされたが、お母さんとリテルはまだ本館で働かされている。
奴隷紋を解呪してもらう時に出来るだけ近くにいた方が、範囲魔法を使えて効率がいい。
むしろ1回1回、かけ直すほうが手間だろう。
「そこも何とかしてみるよ。とにかく、重要なのは計画を悟られないようにすることだ」
「ああ。騎士団が追い返されたりしたら元も子もないからな」
今回の計画には大きく騎士団が関わっていると言っても過言ではない。
よって最悪のパターンとしては、騎士団が城に入ってこれないというのが挙げられる。
この状態になると奴隷紋が解呪できないため、逃げることが出来ない。
すなわち、全ての計画が破綻するということだ。
「頑張れよ。俺もシーレンくんとともに出来るだけのことをしてみるから」
「気を付けてね。っていうか、この腕輪が無ければなぁ」
この腕輪が付いている限り、僕はウダハル国王の指示には逆らえないわけで・・・。
計画を暴露しろと言われれば、意思とは関係なく話してしまうだろう。
だからこそ、僕は感づかれるだけでもダメだ。完璧に隠し通さなければならない。
それを達成できなければ、破滅が待っているだけなのだから。
怯えながら2日間を過ごし、騎士団が来たのを見たときは思わず息を吐いてしまった。
僕は危なげながらも隠しきれたのだ。
そう思ったのも束の間、騎士団が城に入っていったと同時にウダハル国王の姿が見える。
何だ?城の中には騎士団がいるのに、どうしてこっちに来るんだよ!
焦りが大きくなっていく中、ドアが乱暴に開かれて魔法使いがなだれ込んできた。
「その者は逆賊だっ!ウダハル王が命ずる。撃ち殺せ!」
「分かりました!今のお言葉を聞いたなっ!?攻撃魔法を用意しろっ!」
高そうなローブを来た男――恐らく宮廷魔術師だろう――が大声で指示を出す。
すると、指示に呼応するように魔法使いたちが持つ杖の先が淡く朱色に光り出した。
受けたらヤバい攻撃だと分かってはいるが、体が動かない。
「合成魔法!【バーン・フェニックス】」
「我に眠る魔法の根源、魔力よ。彼の下に集いて盾となれ。【シャイニング・シールド】」
どこからか焦ったような魔法の詠唱が響き、魔法使いたちの攻撃が弾かれる。
ローブの男は驚きの表情をしながら、しきりに辺りを見回した。
「誰だ?宮廷魔術師である私を含めたエリートたちの攻撃を阻むなどっ!」
「名乗る義理なんて無いね。出来るだけ派手な方がいいかな?【ライフ・バーン】開始っ!」
この声は・・・ウォーリー?
ライフ・バーンという言葉を聞いた途端、魔法使いたちが顔を顰めながら撤退していく。
それだけ強い魔法なのだろうか?
呑気にそんなことを考えていた僕だったが、次の発言を聞いて固まった。
「アイツ、どうして自分を犠牲にしようとしているんだ?王城でなんてバカじゃないのか?」
「フン、撤退だ。バカの相手などしている場合じゃないんだ」
鼻で笑ったウダハル国王は、部下を引き連れて城に入っていった。
それなのに、ウォーリーのライフ・バーンとかいう技は留まることを知らないまま。
このままでは本当に死んでしまうかもしれない。
「やめろ、ウォーリー!早まるな!もう敵は去ったんだから技を使う必要は無い!」
「我に眠る全ての力よ!この城を包む聖光となれ!ウォーリー=ダムの最期の力をっ!」
詠唱がいつもと違う?
違和感を感じた僕だったが、気づいたときには魔法陣が城を包んでいた。
これが・・・ウォーリーの力だというのか?
「策がバレて、計画を話した翌日に家族が処刑された。俺には生きている意味は無い」
「だったら、なおさら生きろよ!親だってそれを望んでいるはずだろ!?」
僕の問いに、彼は黙って首を横に振った。
そして、涙を流しながら、ウォーリー=ダムの12年の集大成が紡がれる。
「もう止められないんだ。今までありがとうな。【ホーリーライト・レジェンド!】」
魔法陣が光った瞬間、ウォーリーの姿が消えて城が強い光に包まれていく。
発動期間が終了した後で自分の体を見てみると、奴隷紋は消えていた。
騎士団に保護されたのは、ウォーリーの最強魔法が使われてから2時間後だった。
グラッザド王国の王城に連れてこられた僕は、シーレンが殺されたことを知ることになる。
体には酷い拷問の跡が残っていたそうだ。
騎士団の調査記録によると、助けたがっている奴隷の名前を吐くように指示されたらしい、
それでも、死ぬまで僕の名前は出さなかったという。
僕の命はもう僕だけのものではないんだな、とその時に初めて思った。
自爆してまで解呪の魔法を撃ったウォーリー、そして死ぬまで拷問されても口を割らなかったシーレンの2人のおかげで生かされているのだ。
だから・・・何があっても生きることを諦めたりなんかするものか。
泥臭く、生きて、生きて、生き抜いてやる。
決意を新たにした後、僕たち家族は謁見の間で再開することになった。
ソワソワしながら待っていると、服が擦り切れて酷い傷を負った2人が連れてこられる。
「おい!この傷は何だ?」
「すまんな。敵と間違えてうちの宮廷魔術師が撃ってしまったようだ」
申し訳なさそうに言うグラッザド国王・・・というかお父さんに怒りがこみ上げてくる。
妻にもなっていないお母さんはともかく、実の息子を攻撃したんだぞ?
もっと怒ってもいいだろう。
「どういうことだ?グラッザド国王。いや、お父さんと呼んだ方がいいのかな?」
「えっ、お前はまさかリアンか?そっちの女性は・・・ハーナン!」
目を限界まで見開いたお父さんがゆっくりとお母さんに近付いていく。
お母さんの傍にボロボロのリテルがいると気づいたお父さんの顔が一瞬にして強張った。
「おい、モルネの名において命ずる。マークを連れてこい」
「はい。承知いたしました」
僕は、この場所で勅命が出されるのを初めて聞いた。
勅命は、『~において命ずる』という文をつけることで拒否不可能な命令にすることである。
王族だけが使える特権だ。
ちなみに、呼び出されたマークなる男はお父さんに殴られたとだけ言っておこう。
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