22 / 44
第三章
22 片思いとは
しおりを挟む
心が怒鳴っている。この男を俺に近寄らせるな。頭の中が、彼を排除しろと叫ぶ声だけで埋まっている。
夜に、ベルマンが彼と酒を酌み交わす姿を見て血の気が引いた。同時に、血が上る。テラスにいる二人を窓の向こうに見ただけなので、カッとなって詰め寄ることはしないで済んだ。冷静でない自分の心を、冷静に見つめることができた。
なぜこうも、自分やオーラ、ベルマンに彼が接することが許せないのか……。
どう考えても、『純粋な人間』だけが理由でない。
しかし、彼を目の前にすると、その理由が解明できない。
恐怖や怒り、困惑など負の感情で煮詰めた邪悪な黒い何かに心も頭も骨すらも、全身が侵されて、追求できないのだ。
しかしその一方で、不思議と、あれほど重かった体が徐々に軽くなっていることにも気付いていた。
オーラの作ってくれた食事のせいだと思っていたが、それよりも気になるのは彼の存在だ。あの人の視線、気配、全てに俺は敏感で、いつだって気にしてしまう。
奇妙で、不思議な人だった。俺にとって異物である彼を、気になって仕方がない。
理由をつけて追い出そうとするも、彼に自分からここを去る意思がないと知ると心のどこかで、安堵している。自分で自分が分からなかった。もしかすると俺は本当に、頭がおかしくなってしまったのだろうか。
そうした混沌の日々が終わったのは、あの食事の場がきっかけだった。
「――オーラ!」
彼の叫びは、強固に固められた俺の負の感情の盾を突き破って、心に刺さった。
食事に潜んだ魔の手から、彼にとっては赤の他人であるはずのオーラを、彼は自分の命も顧みずに救ったのだ。
彼は……サラは、命懸けで人を救った。
その瞬間、心を覆っていた恐怖や怒りが粉々に砕け散る感覚に襲われた。
すると次に俺を襲うのは、サラの命が危険だという恐怖だ。
「医者を呼べっ!」
どうしてこの呪いと魔物の存在に気付かなかったのか。こんなにあからさまであるのに事前に分からなかったのは、意識が常にサラへ向いていたからだ。
致死に至る呪いではないと判断できていたが、サラが苦しんでいることとは別だ。手ずから意識を失ったサラを抱き抱えて、すぐにその場を離れる。
もう、彼に対する恐怖はなかった。あるのは、今までの行いに対する申し訳なさだ。
無事に回復したサラへ謝罪の言葉を申し上げたが、サラは軽く頷くだけだった。暴言を吐き続けた俺と、世間話すらしてくれた。
サラには驚かされるばかりだ。サラは、イクセル大魔法使い様の御弟子であり、イージェンやユコーンの存在すら知っていた。
「――君が守れなかったんじゃない。国が守れなかったんだ」
妻を見殺しにしてしまったと情けなくも懺悔する俺に、サラは滔々と告げた。
無闇に励ます姿勢ではなく、淡々と事実だけを口にするような……その達観した視線や命を尊ぶ心、豊富な知識が、一体どういった人生を歩んで得たものなのか、気になって仕方ない。
サラが気になる。ずっと気になる。
初めからそうだった。
俺は、この男へ、意識を向け続けている。
「オークランス様はイカれてましたよ」
サラとの関わり方が分からない。もっと多くを話したいのに、サラを前にすると流暢に話すことができない。
そうした相談をオーラへすると、彼は今までの俺の態度を残酷な一言で総括した。
「……ああ、俺は最低だった」
「ええ。僕はもう、この人は遂に頭がおかしくなったのかと、ゾッとしてしまって……」
「たびたびオーラが仲裁してくれたな」
「仲裁ではなく、サラ様をオークランス様から離さなければと思っただけです」
俺がサラへ暴言を放っている最中に、オーラが何度か割って入ってくれたのだ。
その件に改めて謝罪と感謝を伝えると、オーラは「僕ではなく、サラ様に伝えてくださいね」とにっこりした。
「僕はイカれたあなたを宥めることにとても必死で、サラ様の心を慰めることはできていませんから」
「……」
「そもそも彼は、メルス街に愛された方であり、ロイ・オークランス大元帥閣下に遣わされたお方です。そして、イクセル様の御弟子様だ。僕には恐れ多くて、とても近付ける存在ではないんですよ」
「ああ」
「イクセル様のご寵愛児であるサラ様の機嫌を害する行為が、どれだけ我が国の損失になるか、よく考えて行動してくださいね」
オーラは「つまり」と、いつものように俺を叱る目をした。
「サラ様のご機嫌をしっかり取るように」
「……お前だって、サラに命を救われたじゃないか」
「はい?」
「サラはお前を庇って怪我していた」
「あなたが呪いに反応しなかったからでしょう!」
「オーラがその辺をちんたらうろついてるからだ!」
「何をっ!」
いつものように喧嘩をして、最後には「お前に怪我がなくてよかった」「オークランス様も」と労り合い、その場を後にする。
向かうのはサラの元だ。サラはどこにいるのだろう。サラはいつも、テラスで海を眺めている。波の囁くあの場所に、サラはいるのだろうか。
夕陽に照らされて海を眺めるサラの姿はまるで絵画のようで、想像だけで見惚れてしまう。
サラはいつも……俺の心に溶け込む言葉を紡ぐ。
彼の心は常に真摯だ。サラの言葉を聞いていたくてたまらない。
サラの人の命を思う言葉を……。
尊厳を、草木を、海を、心を、国を、想う言葉を聴いていたい。
それからテラスへ向かい、夕陽を眺めて、サラと話した。穏やかに語るサラの横顔を見ていると、なぜなのか、泣きたいような気持ちになった。
この時間が永遠続けばいい。
本気でそう思えた。
そうしてやがて夜が降り、サラは去っていく。俺は眠る間際までサラのことを考えてしまう。
俺は……、俺が妻を愛していた過去を知らない。
しかし事実として、過去の俺は妻を心底愛していたらしい。
今でも、妻のことを考える。なぜ守れなかったのか……。まるで片思いだ。
居なくなってしまった人のことを想うこの思いが片思いだとするならば、こうして、サラのことばかり考えてしまうのは一体何だと言うのだろう。
一体……。
「……これはサラは好きだろうか」
王都に召喚された日。いつもは部屋から一歩も出ないのに、市場にまで下りてきて、サラが好きな菓子はないかと探してしまうこの気持ちは何だろう。
この数ヶ月重かった体もすっかり軽く、すると心まで弾んでしまう。サラが好きなものに関しては、まだ把握しきれていない。
だから様々プレゼントしてみよう。そうして彼が何を好むのか、一つずつ知っていきたい。
次にテラスで夕陽を二人で眺める時、彼は何を話してくれるだろう。
考えるだけで笑みが口元に滲む。しかし、考えるたびに、表情を失ってしまう事もある。
――『再度イージェンを使うつもりなのか?』
――『必要があればな』
サラは誰かに叶わぬ恋をしているようだった。あれほど精錬された心を保つ落ち着いたサラを、動揺させ蝕むほどの強い片思いだ。
サラは、イージェンで恋を消し去るつもりなのだろうか……。
ああ最近は常にこうして、サラのことばかり考えてしまう。市場は活気ある民で溢れかえりこんなにも賑やかであるというのに、俺の心はあの人だけへ飛んでいくのだ。
まずはこの星の形をしたクッキーを買おう。店主に声をかけようとした。
その時だった。
「――オークランス閣下」
ベルマンが背後に現れる。
俺は振り向きならがも、その一言で察した。
……王宮に戻らねばならん、と。
夜に、ベルマンが彼と酒を酌み交わす姿を見て血の気が引いた。同時に、血が上る。テラスにいる二人を窓の向こうに見ただけなので、カッとなって詰め寄ることはしないで済んだ。冷静でない自分の心を、冷静に見つめることができた。
なぜこうも、自分やオーラ、ベルマンに彼が接することが許せないのか……。
どう考えても、『純粋な人間』だけが理由でない。
しかし、彼を目の前にすると、その理由が解明できない。
恐怖や怒り、困惑など負の感情で煮詰めた邪悪な黒い何かに心も頭も骨すらも、全身が侵されて、追求できないのだ。
しかしその一方で、不思議と、あれほど重かった体が徐々に軽くなっていることにも気付いていた。
オーラの作ってくれた食事のせいだと思っていたが、それよりも気になるのは彼の存在だ。あの人の視線、気配、全てに俺は敏感で、いつだって気にしてしまう。
奇妙で、不思議な人だった。俺にとって異物である彼を、気になって仕方がない。
理由をつけて追い出そうとするも、彼に自分からここを去る意思がないと知ると心のどこかで、安堵している。自分で自分が分からなかった。もしかすると俺は本当に、頭がおかしくなってしまったのだろうか。
そうした混沌の日々が終わったのは、あの食事の場がきっかけだった。
「――オーラ!」
彼の叫びは、強固に固められた俺の負の感情の盾を突き破って、心に刺さった。
食事に潜んだ魔の手から、彼にとっては赤の他人であるはずのオーラを、彼は自分の命も顧みずに救ったのだ。
彼は……サラは、命懸けで人を救った。
その瞬間、心を覆っていた恐怖や怒りが粉々に砕け散る感覚に襲われた。
すると次に俺を襲うのは、サラの命が危険だという恐怖だ。
「医者を呼べっ!」
どうしてこの呪いと魔物の存在に気付かなかったのか。こんなにあからさまであるのに事前に分からなかったのは、意識が常にサラへ向いていたからだ。
致死に至る呪いではないと判断できていたが、サラが苦しんでいることとは別だ。手ずから意識を失ったサラを抱き抱えて、すぐにその場を離れる。
もう、彼に対する恐怖はなかった。あるのは、今までの行いに対する申し訳なさだ。
無事に回復したサラへ謝罪の言葉を申し上げたが、サラは軽く頷くだけだった。暴言を吐き続けた俺と、世間話すらしてくれた。
サラには驚かされるばかりだ。サラは、イクセル大魔法使い様の御弟子であり、イージェンやユコーンの存在すら知っていた。
「――君が守れなかったんじゃない。国が守れなかったんだ」
妻を見殺しにしてしまったと情けなくも懺悔する俺に、サラは滔々と告げた。
無闇に励ます姿勢ではなく、淡々と事実だけを口にするような……その達観した視線や命を尊ぶ心、豊富な知識が、一体どういった人生を歩んで得たものなのか、気になって仕方ない。
サラが気になる。ずっと気になる。
初めからそうだった。
俺は、この男へ、意識を向け続けている。
「オークランス様はイカれてましたよ」
サラとの関わり方が分からない。もっと多くを話したいのに、サラを前にすると流暢に話すことができない。
そうした相談をオーラへすると、彼は今までの俺の態度を残酷な一言で総括した。
「……ああ、俺は最低だった」
「ええ。僕はもう、この人は遂に頭がおかしくなったのかと、ゾッとしてしまって……」
「たびたびオーラが仲裁してくれたな」
「仲裁ではなく、サラ様をオークランス様から離さなければと思っただけです」
俺がサラへ暴言を放っている最中に、オーラが何度か割って入ってくれたのだ。
その件に改めて謝罪と感謝を伝えると、オーラは「僕ではなく、サラ様に伝えてくださいね」とにっこりした。
「僕はイカれたあなたを宥めることにとても必死で、サラ様の心を慰めることはできていませんから」
「……」
「そもそも彼は、メルス街に愛された方であり、ロイ・オークランス大元帥閣下に遣わされたお方です。そして、イクセル様の御弟子様だ。僕には恐れ多くて、とても近付ける存在ではないんですよ」
「ああ」
「イクセル様のご寵愛児であるサラ様の機嫌を害する行為が、どれだけ我が国の損失になるか、よく考えて行動してくださいね」
オーラは「つまり」と、いつものように俺を叱る目をした。
「サラ様のご機嫌をしっかり取るように」
「……お前だって、サラに命を救われたじゃないか」
「はい?」
「サラはお前を庇って怪我していた」
「あなたが呪いに反応しなかったからでしょう!」
「オーラがその辺をちんたらうろついてるからだ!」
「何をっ!」
いつものように喧嘩をして、最後には「お前に怪我がなくてよかった」「オークランス様も」と労り合い、その場を後にする。
向かうのはサラの元だ。サラはどこにいるのだろう。サラはいつも、テラスで海を眺めている。波の囁くあの場所に、サラはいるのだろうか。
夕陽に照らされて海を眺めるサラの姿はまるで絵画のようで、想像だけで見惚れてしまう。
サラはいつも……俺の心に溶け込む言葉を紡ぐ。
彼の心は常に真摯だ。サラの言葉を聞いていたくてたまらない。
サラの人の命を思う言葉を……。
尊厳を、草木を、海を、心を、国を、想う言葉を聴いていたい。
それからテラスへ向かい、夕陽を眺めて、サラと話した。穏やかに語るサラの横顔を見ていると、なぜなのか、泣きたいような気持ちになった。
この時間が永遠続けばいい。
本気でそう思えた。
そうしてやがて夜が降り、サラは去っていく。俺は眠る間際までサラのことを考えてしまう。
俺は……、俺が妻を愛していた過去を知らない。
しかし事実として、過去の俺は妻を心底愛していたらしい。
今でも、妻のことを考える。なぜ守れなかったのか……。まるで片思いだ。
居なくなってしまった人のことを想うこの思いが片思いだとするならば、こうして、サラのことばかり考えてしまうのは一体何だと言うのだろう。
一体……。
「……これはサラは好きだろうか」
王都に召喚された日。いつもは部屋から一歩も出ないのに、市場にまで下りてきて、サラが好きな菓子はないかと探してしまうこの気持ちは何だろう。
この数ヶ月重かった体もすっかり軽く、すると心まで弾んでしまう。サラが好きなものに関しては、まだ把握しきれていない。
だから様々プレゼントしてみよう。そうして彼が何を好むのか、一つずつ知っていきたい。
次にテラスで夕陽を二人で眺める時、彼は何を話してくれるだろう。
考えるだけで笑みが口元に滲む。しかし、考えるたびに、表情を失ってしまう事もある。
――『再度イージェンを使うつもりなのか?』
――『必要があればな』
サラは誰かに叶わぬ恋をしているようだった。あれほど精錬された心を保つ落ち着いたサラを、動揺させ蝕むほどの強い片思いだ。
サラは、イージェンで恋を消し去るつもりなのだろうか……。
ああ最近は常にこうして、サラのことばかり考えてしまう。市場は活気ある民で溢れかえりこんなにも賑やかであるというのに、俺の心はあの人だけへ飛んでいくのだ。
まずはこの星の形をしたクッキーを買おう。店主に声をかけようとした。
その時だった。
「――オークランス閣下」
ベルマンが背後に現れる。
俺は振り向きならがも、その一言で察した。
……王宮に戻らねばならん、と。
213
お気に入りに追加
2,546
あなたにおすすめの小説
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。
【BL】こんな恋、したくなかった
のらねことすていぬ
BL
【貴族×貴族。明るい人気者×暗め引っ込み思案。】
人付き合いの苦手なルース(受け)は、貴族学校に居た頃からずっと人気者のギルバート(攻め)に恋をしていた。だけど彼はきらきらと輝く人気者で、この恋心はそっと己の中で葬り去るつもりだった。
ある日、彼が成り上がりの令嬢に恋をしていると聞く。苦しい気持ちを抑えつつ、二人の恋を応援しようとするルースだが……。
※ご都合主義、ハッピーエンド
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる