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第二章
13 イクセル魔法使い
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「……それだけか?」
俺の言葉に続きがあると思ったのだろう。ロイは数秒後、心底驚いた様子で呟いた。
勿論、それだけ、ではない。思うことは多々ある。
だが、俺は淡白に聞こえるよう告げた。
「戦争が終わったんだ。気が緩んだのだろう」
あまりに雑に言いすぎたかもしれない。ついでとばかりに付け足した。
「それに君は、人間と戦っていたのだから。魔族の末裔の皆と暮らすオークランス様が見知らぬ純粋な人間に嫌悪を抱いても不思議ではない」
「……あなたは自在に考えられるんだな」
敢えて恐怖を嫌悪に言い替えてみたが、ロイは指摘しなかった。実際、俺に対してまだ暗い感情が消えないのだろう。
嫌いなものは嫌いで、しょうがない。それよりも俺が気になったのは、あの夕食時の一幕だ。
……あの時、ロイは医者を呼んだ。
俺を助けるための咄嗟の一言だった。
それを聞いた時、俺はあまりの驚きで呪文を続けられなくなった。まさかロイが俺のために医者を呼ぶとは思わなかったのだ。
——そう。ロイの言葉を耳にした瞬間、炎に飲まれた指先でさえ冷たくなったように、血の気が引いた。
思い出すだけでまた背筋に悪寒が走る。
態度に出ないよう、努めて平静を振舞って、「いきなり館に他人が来たなら、警戒しても仕方ない」となかなかに無理のあるカバーをしてみる。
ロイもまた簡単には絆されない。彼は膝に肘を立てて、組んだ手に顎先を乗せた。
「しかし一国の軍人として情けない。戦っていたのは人間だけではないのに」
「あぁ」
そうだ。敵国であったトゥーヤには魔族の系譜も多かった。
ロイ越しに壁時計へ視線を遣れば、かなり夜遅いことに今更気付く。ロイはすぐにやってきたが、眠れていないのだろうか。
「俺には分からないことが多い」
不意にロイが呟いた。
表情は真剣だ。ただ、声が気弱に聞こえる。
「自ら愛した者の記憶すら、ない」
俺は黙ってロイを見つめている。
記憶のない彼は俺へ目を向けず、俯きがちで、独り言みたいに呟いた。
「なぜ忘れてしまったのかも分からない。そして何を忘れたか知ることも、今となっては恐ろしい」
「……」
「愚かだと思うだろう」
「思わないよ」
ロイが顔を上げる。
琥珀色の瞳……色は昔と同じだが、向けられる熱は全く違う。
本心だった。
俺はここにいる。ここにいるのに忘れ去られて、今はもうロイには愛も思い出も残っていない。
過去に俺を愛してくれたロイが、俺に何の感情も示さないどころか、恐怖すら向けてくる。その事実は、確かに乱暴に心を鷲掴まれたような苦痛を与えてきて、苦しいけれど。
だとしても、愚かとは思えない。
思い出せないのだと呟くロイを、責めるわけがない。
「分からないことは、恐ろしいからな」
未知の恐怖を俺自身が嫌というほど知っているからだ。
ロイが、消えてしまった自らの過去に恐れるのも無理はないのだ。
俺は軽く息を吐き、さして間を置かずに続けた。
「……この世には不思議な魔法が幾つもあって、それぞれに意味がある」
ロイは真っ直ぐに俺を見つめ続けた。
その琥珀色を懐かしく思いながら、静かに白状した。
「俺も昔、消したことがあるんだ」
「消した、とは?」
「イージェンを知っているか」
一瞬でロイの顔が強張った。
そう。この男はソレが御伽話でないことを知っている。
ロイが唾を呑んだのが喉仏の動きで分かる。彼は慎重に問いかけてきた。
「まさかサラはイージェンを使ったというのか?」
「へぇ。閣下は俺がイクセルの大樹にいたことをご存知ないんだな」
「大樹……」
ロイは本気で驚いたように目を丸くし、声をこぼした。
ファルンで最も偉大な魔法使いの名をイクセルと云う。
彼は大樹の中に城を構えていて、そこでは大勢の魔法使い達がそれぞれ研究をして過ごしている。
イクセルは、俺の師匠だ。
ロイは心底感心しつつ、会話を続けた。
「そうか。偉大な魔法使いに師事しているんだな。イクセル大魔法使い様の大樹に居たとは……だから昨日の晩も、闘えたんだな」
丸一日以上眠っていたらしい。腹も減るわけだ。
「無茶振りの多い人だよ」
「イージェンに関してはイクセル様から?」
「そうだ。彼はユコーンの花々を管理している」
ロイは納得した様子で「そうか」と二度ほど首を上下させた。
ユコーン。それはある花の名前で、月光のみで成長する花々である。
感情を消す魔法であるイージェンには、魔道具としてユコーンの花の液を必要とする。その量に応じて、効果が違うのだ。
「サラはイージェンで感情を消したことがあるのか」
ロイは神妙な顔つきで言った。
俺は軽く唇の端を上げてみせる。
「なぜか最近の奴らは、イージェンがこの世に存在しない魔法だと思っている」
「……あぁ」
「俺がガキの頃は、娼館で『恋愛感情抹消魔法』だなんて呼ばれていたのに」
もう二十年近く前だ。娼婦の姐さん方が、イージェンの噂話をしていた。
二十年近く前……過去は鋭利な刃の形をしていて、思い出すだけで胸を切り裂く。
俺は過去を取り払うため、穏やかに微笑んだ。
「俺も、消したんだ」
呟くと、ロイは険しい顔をして言った。
「だがあれは完全ではないだろう?」
「そうだな」
俺は素直に認める。軍人であるロイはイージェンの性質をよく知っていた。
そうだ。あれには、制約が幾つかある。
俺は、目の前にいるロイを眺めながら囁いた。
「抹消だなんて名ばかりだった……」
何気なく呟いただけだから、ロイは俺の言葉を深読みしようとは思っていない。
そうして、俺と距離を置くロイを眺めながら、改めて理解する。
効果は切れてしまう。この想いは消えない。
この恋心は無辺に広がり、常に俺の心を征服している。
「四年で効果が消えると言われているな」
何も知らないロイは淡々と返した。
俺は一瞬だけ荒れた心を強制的に鎮めて、「さすが大将」と軽く頷いた。
「よくご存知で」
「ユコーンの量で効果の継続期間が決まるとも」
「おー」
手を叩いて煽ててやると、ロイは苦笑する。それから、頭の中の文章を誦じた。
「一滴で四年。一瓶使えば、意識を失い、一生目覚めなくなる」
「つまり死ぬってことだな」
俺が補足してやると、「さすが大樹の魔法使い。よくご存知だ」とロイは先程の俺の発言を踏まえて、戯けるように言った。
ゆったりとした会話だった。熱はなく、過度な緊張や冷酷さもなく。
特別な感情など互いに抱かない人と人が、ただ会話をするだけのような。
俺の言葉に続きがあると思ったのだろう。ロイは数秒後、心底驚いた様子で呟いた。
勿論、それだけ、ではない。思うことは多々ある。
だが、俺は淡白に聞こえるよう告げた。
「戦争が終わったんだ。気が緩んだのだろう」
あまりに雑に言いすぎたかもしれない。ついでとばかりに付け足した。
「それに君は、人間と戦っていたのだから。魔族の末裔の皆と暮らすオークランス様が見知らぬ純粋な人間に嫌悪を抱いても不思議ではない」
「……あなたは自在に考えられるんだな」
敢えて恐怖を嫌悪に言い替えてみたが、ロイは指摘しなかった。実際、俺に対してまだ暗い感情が消えないのだろう。
嫌いなものは嫌いで、しょうがない。それよりも俺が気になったのは、あの夕食時の一幕だ。
……あの時、ロイは医者を呼んだ。
俺を助けるための咄嗟の一言だった。
それを聞いた時、俺はあまりの驚きで呪文を続けられなくなった。まさかロイが俺のために医者を呼ぶとは思わなかったのだ。
——そう。ロイの言葉を耳にした瞬間、炎に飲まれた指先でさえ冷たくなったように、血の気が引いた。
思い出すだけでまた背筋に悪寒が走る。
態度に出ないよう、努めて平静を振舞って、「いきなり館に他人が来たなら、警戒しても仕方ない」となかなかに無理のあるカバーをしてみる。
ロイもまた簡単には絆されない。彼は膝に肘を立てて、組んだ手に顎先を乗せた。
「しかし一国の軍人として情けない。戦っていたのは人間だけではないのに」
「あぁ」
そうだ。敵国であったトゥーヤには魔族の系譜も多かった。
ロイ越しに壁時計へ視線を遣れば、かなり夜遅いことに今更気付く。ロイはすぐにやってきたが、眠れていないのだろうか。
「俺には分からないことが多い」
不意にロイが呟いた。
表情は真剣だ。ただ、声が気弱に聞こえる。
「自ら愛した者の記憶すら、ない」
俺は黙ってロイを見つめている。
記憶のない彼は俺へ目を向けず、俯きがちで、独り言みたいに呟いた。
「なぜ忘れてしまったのかも分からない。そして何を忘れたか知ることも、今となっては恐ろしい」
「……」
「愚かだと思うだろう」
「思わないよ」
ロイが顔を上げる。
琥珀色の瞳……色は昔と同じだが、向けられる熱は全く違う。
本心だった。
俺はここにいる。ここにいるのに忘れ去られて、今はもうロイには愛も思い出も残っていない。
過去に俺を愛してくれたロイが、俺に何の感情も示さないどころか、恐怖すら向けてくる。その事実は、確かに乱暴に心を鷲掴まれたような苦痛を与えてきて、苦しいけれど。
だとしても、愚かとは思えない。
思い出せないのだと呟くロイを、責めるわけがない。
「分からないことは、恐ろしいからな」
未知の恐怖を俺自身が嫌というほど知っているからだ。
ロイが、消えてしまった自らの過去に恐れるのも無理はないのだ。
俺は軽く息を吐き、さして間を置かずに続けた。
「……この世には不思議な魔法が幾つもあって、それぞれに意味がある」
ロイは真っ直ぐに俺を見つめ続けた。
その琥珀色を懐かしく思いながら、静かに白状した。
「俺も昔、消したことがあるんだ」
「消した、とは?」
「イージェンを知っているか」
一瞬でロイの顔が強張った。
そう。この男はソレが御伽話でないことを知っている。
ロイが唾を呑んだのが喉仏の動きで分かる。彼は慎重に問いかけてきた。
「まさかサラはイージェンを使ったというのか?」
「へぇ。閣下は俺がイクセルの大樹にいたことをご存知ないんだな」
「大樹……」
ロイは本気で驚いたように目を丸くし、声をこぼした。
ファルンで最も偉大な魔法使いの名をイクセルと云う。
彼は大樹の中に城を構えていて、そこでは大勢の魔法使い達がそれぞれ研究をして過ごしている。
イクセルは、俺の師匠だ。
ロイは心底感心しつつ、会話を続けた。
「そうか。偉大な魔法使いに師事しているんだな。イクセル大魔法使い様の大樹に居たとは……だから昨日の晩も、闘えたんだな」
丸一日以上眠っていたらしい。腹も減るわけだ。
「無茶振りの多い人だよ」
「イージェンに関してはイクセル様から?」
「そうだ。彼はユコーンの花々を管理している」
ロイは納得した様子で「そうか」と二度ほど首を上下させた。
ユコーン。それはある花の名前で、月光のみで成長する花々である。
感情を消す魔法であるイージェンには、魔道具としてユコーンの花の液を必要とする。その量に応じて、効果が違うのだ。
「サラはイージェンで感情を消したことがあるのか」
ロイは神妙な顔つきで言った。
俺は軽く唇の端を上げてみせる。
「なぜか最近の奴らは、イージェンがこの世に存在しない魔法だと思っている」
「……あぁ」
「俺がガキの頃は、娼館で『恋愛感情抹消魔法』だなんて呼ばれていたのに」
もう二十年近く前だ。娼婦の姐さん方が、イージェンの噂話をしていた。
二十年近く前……過去は鋭利な刃の形をしていて、思い出すだけで胸を切り裂く。
俺は過去を取り払うため、穏やかに微笑んだ。
「俺も、消したんだ」
呟くと、ロイは険しい顔をして言った。
「だがあれは完全ではないだろう?」
「そうだな」
俺は素直に認める。軍人であるロイはイージェンの性質をよく知っていた。
そうだ。あれには、制約が幾つかある。
俺は、目の前にいるロイを眺めながら囁いた。
「抹消だなんて名ばかりだった……」
何気なく呟いただけだから、ロイは俺の言葉を深読みしようとは思っていない。
そうして、俺と距離を置くロイを眺めながら、改めて理解する。
効果は切れてしまう。この想いは消えない。
この恋心は無辺に広がり、常に俺の心を征服している。
「四年で効果が消えると言われているな」
何も知らないロイは淡々と返した。
俺は一瞬だけ荒れた心を強制的に鎮めて、「さすが大将」と軽く頷いた。
「よくご存知で」
「ユコーンの量で効果の継続期間が決まるとも」
「おー」
手を叩いて煽ててやると、ロイは苦笑する。それから、頭の中の文章を誦じた。
「一滴で四年。一瓶使えば、意識を失い、一生目覚めなくなる」
「つまり死ぬってことだな」
俺が補足してやると、「さすが大樹の魔法使い。よくご存知だ」とロイは先程の俺の発言を踏まえて、戯けるように言った。
ゆったりとした会話だった。熱はなく、過度な緊張や冷酷さもなく。
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