対人恐怖症は異世界でも下を向きがち

終末のダンジョン

ダンジョン攻略は簡潔に

神様の自己アピールを無視して、ようやくダンジョンの内部へと侵入。
神様コールが鳴り止まない事典をパッと開けてダンジョン名と階層数だけを確認したらすぐに閉じた。

このダンジョンの名前は『脱走者のなれの果て』と都合の良い名で呼ばれ、20階層で構成されている。
クロウさん曰く、難易度は分からないが階層だけで見ればそう深くないらしい。
凄いとこだと聖国にある『フィルロード神の寝室』というダンジョンは100層以上あると言われ、未だ最下層まで辿り着いたものはいないとされている。
なんでももし最下層まで行ければ神へと至るだって、絶対に行きたくない。
並々ならぬ神様臭がするもん。

クロウさんから他のダンジョンについて更に色々と聞きつつ、階層突破を目指す。


出てくる魔物はゴブリンにスライムと大したものは出てこない。
まだまだ序盤だけあって余裕がある。

はい、もう二層目に続く階段発見。
うわ…また神様型の像も発見。

また事典がしつこい。
こ、心なしか像が震えてる気がする。

けれども、見て見ぬふりで回避。
それを5回ほど繰り返せば6層への階段。
ここでも震えて液体を滲ます像があるけど無視しましょう。

クロウさん、気になるのは分かるけど気にしたら負けですよ。

6層へ降りたらすぐに大きな門が目の前に。

ここは一種の区切りである中ボスエリア。
突破したらまた一段と魔物も強くなるだろう。

そんなこんなでこんにちわ。

お待ち頂いてたのはゴブリンロードさん率いるゴブリン一家。
総勢50体ほどでお出迎えしてくれた。


普通であればゴブリンロードなんて上位の魔物がいたら多少は苦戦する。
でも、こちらは人外が2名に一流クラスのベテラン冒険者1名、そしてうさぎさんが一匹。負けるはずがない。


戦闘描写が省けるほどあっさりと終了した。
決して書くのが面倒くさいからではない。

それほど短時間で討伐したのだ。
決して楽をしようとした訳ではないのだ。


こうして、ドカバキボゥと激しくない戦闘を終えて次の層へ。


もちろんまた像があったけどスルーします。
女性のうめき声みたいのを発してていよいよホラー。とても神様の声そっくりでした。