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魔物が行進をはじめました
帰って来た日常
しおりを挟む僕は王都からの脱出が成功し、現在ユーリル大森林にいる。
たった一週間程の別れだったのに、うさぎさん達と再会した瞬間、号泣してしまった。
よほど精神がまいってたんだと思う。
うさぎさん達が労わるように前足でポフポフしてくれた。
このままここに居たいけど、いつまでも居座る訳には行かない。うさぎさんにもうさぎさんの生活がある。
僕はうさぎさんにお土産を渡して、衰弱しきった盗賊さんから討伐した証拠になりそうな物を拝借していく。
王都での出来事があった以上、サイデルでクラスアップするしかない。
うさぎさん一家と別れの挨拶に抱きしめ合い、ユーリル大森林を後にする。
また来よう。
その時は森の奥を探索しよう。
サイデルの街までの一週間。
とても気楽な時間だった。
時々襲ってくる魔物と戯れたり、ひたすら魔法の練習したり充実した日々だ。
心なしか魔物の出没率が高かったような気がするけど、楽しかったからまあいいや。
サイデルの街が見えてきた。
相変わらず人の姿に冷や汗が出るけど、最初の頃に比べればほんの少し成長したと思う。
だって、以前はここから二週間かかったのに今回は3日間しか躊躇しなかったもん。
それだけ人と触れ合ったんだろうなぁ。
もしかして王都の事が何かしら伝わっているかと思ったけど、前と同じように門番のおじさんに理由もなくわしゃわしゃされただけで普通に通れた。
門番のおじさんにおかえりと言われたのは何だかんだ嬉しかったです。
今日はサイデルに入っただけで疲れたので僕が以前も泊まったうさぎの憩い亭に向かう。空いてるといいな。
空いてました。
お弁当を持たせてくれたお礼のお土産も渡せて良かった。
今日はもう寝よう。
途中、屋台で買った串焼きを食べてベッドにダイブ。
明日は冒険者ギルドに行って依頼達成報告して、教会にも行ってみよう。
まだ一月ぐらいしか経ってないけど、頻繁に会わないとうるさそうだもんね。
ふかふかのベッドのお陰でぐっすりと眠れました。
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