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面倒ごと2

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ジンさん達をお家へご招待したら途中から余計なのがやって来た。
でも、見事配下達の堪忍袋の緒をちょん切っちゃってさようなら。
その後は目が覚めたジンさん達と何事も無く軽い食事会となりました。
味付けがシンプルイズベストな世界でクックの作る地球の料理は新鮮で見たことが無く、アレクさんがあまりの美味しさに味の宝石箱やぁって叫んでいた。彼の闇を垣間見た。
エミルさんも何処かの美食家芸人のように長々とハンバーグの食レポをひたすら聞かせてくれた。彼女の闇を垣間見た。
ジンさんも美味しさが頂点に達してまさかのクックに熱い抱擁。

「いやん、駄目よん!アタシにはダーリンが居るのぉ、アタシの初めてはダーリンに捧げるんだからぁん!!」

俺はそんなもの要りません。
どうぞジンさんに捧げて下さい。
こうして、無事食事会も終了した。面倒事もあったけど、異世界の人と交流して元の世界の料理も食べれている。

ようやく充実した生活に近付いて来た。





あれから2日後。
本日いよいよ二度目のドラゴン売却金を受け取る日。
ランパード商会までの道のりはスキップしてしまうくらいテンションが上がった。
前回合計で2億以上になった、ってことはドラゴン2匹なら4億以上は確定だうへへ。

『旦那、頬を緩ませているとこ悪いんですが敵っす。』

本日のお供の一人クロコ、残りのメンバーはカナデとリリーのやや幼子コンビ。自分より見た目年下の女の子に懇願されたら断れない。
シルヴィアの血の涙を流して悔しがる姿を俺は忘れない。

それはさて置いてクロコがそっと念話で教えてくれた通り、何処かで見た事ある男を筆頭に俺達の周りを囲み出した。

ここ町中なのに迷惑。
道行く人達は関わりたくないのか視線を逸らしてその場からどんどん消えて行く。
最終的に俺らと男達のみになってしまった。

「よぉ、クソガキ。」

いきなり酷い。
でも、何処かで見た事があるこのおっさん。
確か名前は…。

「えーと、メロンさんでしたっけ?」

「違う、ガロンだ!お前わざとだろう。」

あぁ、そんな名前でしたっけ。

「で、そのメロンさんがいきなり何の御用ですか?」

「てめぇ…まぁいい。お前、ザイドを何処へやった?殺したのか?」

藪から棒に何のこと?

「ザイドって誰ですか?」

「なっ…ザイドはお前を呼び出しに行った男の名前だ!お前の所に行ったきり帰って来ていない。お前が何かやったんだろ!!」

あの木の名前はザイドか。
正直に木になりましたって言っても信じないよね。

どうしよう……………とぼけちゃえば良いじゃない。

「そんな人来ていないですよ。変な言い掛かりは止めて下さい。」

リリー達も俺の嘘に付き合って頷いてくれる。

「ちっ、しらを切る気か。許さねぇアイツは俺のダチだぞ。」

そんな事知りません。
元々あっちが出だしから失礼な態度で接して来たのが悪い。
蔑まずに普通の接し方をしてくれれば木にはならなかったよ。

「サイモンさんがお前をお呼びらしいが知ったことじゃない。ここでお前を殺す。あの時の倍以上の人数だ、今度はあの時みたいにはいかないぜ。おい、お前ら行くぞ!」

「「「おう!!」」」







ランパード商会に到着。
受付のお姉さんが早速媚び中の媚びな笑顔で出迎えてくれる。

「ようこそ、お待ちしておりました。商会長をすぐにお呼び致しますのでいつものお部屋までご案内致します。案内はもちろんこの私好きな物は1にお金2にお金、3もお金で4は超お金持ちな貴方ですお金を前提に結婚しませんか?」

熱烈な愛の告白を受けてしまった。
純粋に目が金欲で濁りきっている。俺の顔は金貨にでも見えているのだろうか。
こんなアピールは愛想笑いで受け流すしかない。

幸いカナデとリリーの牽制で近寄って来ない。もし居なかったらパクっと食われていたな。

受付のお姉さんの猛烈な求愛行動を避けて、ようやくコロックさんと対面出来そうだ。


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