今日も聖女は拳をふるう

こう7

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教国の危機、足音は破滅か存立か

そうだ、王城へ行こう

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悪者かっちゃんの陰謀を巡っていくつかの国による会談の日がもうやって来た。
今日まで欠かさず騎士達との訓練や己のみでの鍛錬、それに夜を狙ってやって来る襲撃者との攻防で自分自身を痛めまくってきた。

お陰でより多人数戦や奇襲及び性欲への対処に磨きが掛かったと思う。

今ならどんなに涎まみれになっても俺の双璧がモニョモニョされることはない……と思う。


本日の会談はお昼頃。
時間が近づけば使者の人が迎えに来てくれる、それまでは治療でもしていよう。
当然のように俺の寝床付近で鉄鎖に巻いたスゥ様ノルン様ミーナちゃんの俺の寝込み襲い隊とこれまた当然のように扉の外で待つロコルお姉ちゃんを引き連れて聖堂へ向かう。

その前にちゃんと朝食を摂るのを忘れないよ。

そして、聖堂に到着すればもう諦めの境地。
慣れとは恐ろしい。

出迎えてくれたのは登場した俺を拝む老若男女問わない患者兼信者達、中には歓喜の声を上げる者やキャーって黄色い悲鳴を上げる者も居る。最近ほぼ毎日治療を行なっているのに患者は相変わらず絶えない。
怪我や病気は仕方ないにしても良い加減毎回俺に祈りを捧げるのは飽きないのだろうか?
というか飽きてくれ。

キラキラと純真な目で鼻息荒く俺の名前を呼ぶ子供や大きな子供に引きつりながらも笑みを送る。

はぁ、早くお城へ行こう…。





数時間ほどの聖女活動を終えてほぼお昼。
良い加減聖堂の床が涙と涎まみれになったところでいつもの使者がやって来てくれた。

「めが…聖女様大変お待たせいたしました!お城まですぐにご案内致します。」

「助かりました!すぐに行きましょう早く行きましょう!」

死霊の群れのように女神様アァァと寄ってくる信者兼狂人達の合間を掻き分けて彼の元までやって来れた。
いつもであれば使者の彼と一緒に馬車の中へ乗り込むけど今日は無理のようだ。
何故なら俺の神格化への元凶…コホン失礼病魔であるスゥ様達が既にニコニコと乗り込んでいるからだ。
スゥ様にノルン様それにミーナちゃんとロコルお姉ちゃん。
流石に三人乗り用の馬車に女子供ばかりとはいえ非常に狭い。
苦しく呻いちゃう俺に反して他の変た…ド変態ちゃん達はすこぶるニコニコねちょねちょの笑顔で楽しんでいる。

「お、お姉様の絶壁がはぁはぁ…。」

「女神様の太もも最高であるぜぇ!!」

「少しなら舐めても良いですよねお姉様?はい、ありがとうございます!!」

ロコルお姉ちゃんは無言で両鼻から赤みを滴らせて喜び噛み締めています。

はぁ…。







無事王城へ到着しました。
いつものメイド達の道へ馬車が停車して降りる。

「使者さん、中の亡骸3体は丁重にベッドにでも放り投げておいて下さい。」

「は、はいかしこまりました!」

使者は馬車の中の惨状を目にして軍人のような立派な敬礼で了承してくれた。

「それじゃあ、ロコルお姉ちゃん行こうか。」

「はい、お供致します。」

皆はどうしてロコルお姉ちゃんだけ無事か疑問に思うでしょう。
それは鼻血を放出していたものの特別な被害が無かったからです。

他の三人は躊躇いなく襲って来るのでさようならまた逢う日までにしたまでです。

では、それはさて置いてお偉い人達に会いに行こう!

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