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王都でのんびり

乙女心は虐殺模様

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ドモンなる非道で怖い怖いお貴族様を成敗する為、私カエデは震える子羊のような外面を剥ぎ散らかして今だけは物語に出てくる魔王様のような悪逆さを開放する。
信じて欲しいのは本来の私は誰もが声を揃えて言ってくれるくらい良い子ちゃんだってこと、私がそう言うんだから本当ですよ。

最初の門番2名は快楽によって堕とした。
でも、失敗したかもしれない。
彼らの発したそれは見事な喘ぎ声を聞きつけて屋敷の中やお庭から続々と新たな犠牲者達がやって来てしまった。

「貴様何者だアァん!?」

「よくも仲間ほおぉん!?!?」

「やめろ、やめへぇぇあん!!」

私だって辛いよ。
おっさん達の野太い喘ぎ声を聞かなきゃならないのだから。

でも、やめられない止まらない。

私の安寧の日々を脅かす存在がこの屋敷に居る。
だから、おっさん達よこれ以上私に向かって来ないで私に力を使わせないで。

溢れそうな涙をなんとか抑え込んだカエデは尚も逃げ惑う警備兵達へ溺れる快楽を発動していく。

『流石はご主人様です。ナビする私もドン引くほど喜々として襲うその姿は正に外道の鑑です。』

ありがとう、なっちゃん。
それは褒め言葉として変換しておくよ。
なっちゃんからの褒め言葉にちょっと照れつつなんとか私の快楽から逃げ延びて屋敷から脱出を図ろうとする者達へ我が家の愛犬を放つ。

「フワ子行ったれ!!」

「ワン!!」

ただのワンちゃんではないフワ子。
当然普通の警備をしていたおっさん達が逃げ切れる訳もなく彼らの背中へ全力わんこタックルが炸裂していく。
あれは強制ぎっくり腰コースだね。

「貴様、ここがこの私ドモン伯爵の敷地と知ってのことか!!許さんぞ、不敬罪でぶっ殺してやるからな!!」


ここまで屋敷の中に入らず外で大騒ぎを起こした。
ようやく家の主も我慢の限界のようでお顔を真っ赤っかにしながら姿をお出ましてくれました。

よし作戦どおり。
快楽攻めにしようかそれとも電撃攻めにしようか……うーん悩んじゃう。

…………………うん、とりあえず全部やっちゃおう。

『悪魔だ…悪魔がいます…。』

そうだね、こんな美少女に酷い事をしようとしたアイツらはまさしく悪魔だよ。

無邪気な自称天使な魔王は誰もが引きつる笑顔を浮かべて犠牲者のもとへまた一つ歩を進めた。



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