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サルサでのんびり
ただいまサバイバル
しおりを挟む領主の息子襲撃後、今後に続く野営生活の為に食料を色々買い揃える事が出来た。
異世界生活初日辺りに比べたら魚オンリーではなく野菜や肉も充実していて大分気楽に臨める。
随分逞しくなりました。
もう森で何年でも過ごせる自信がある。なっちゃん頼りが大きいけど。
新たなサバイバルが待っているそう思うとどこか遠い目になるけれど、もう起きてしまったのだから仕方がない。
色々と諦めて最後の関門である衛兵達の待つ外壁門へ向かう。
よく出会う衛兵おじさんが居る。
私の達観してしまった表情に何かを感じたのか声を掛けてきた。
「嬢ちゃん、何かあったのか?大丈夫か?」
まだ領主の息子糞尿塗れ事件は伝わっていないみたい。おじさんには私がもうサルサに居られない事は伝えて去ろう。
「え、いえ大丈夫です。でも、もうこの町には居られなくなりました。今日までお世話になりました。」
頭をしっかり下げる。
薬物異常者なんて間違われた事もあったけどお世話になりました。
「おいおいどういう事だ?本当に何があったんだい。」
領主の息子を襲撃したなんて言えない。
心配してくれる姿にとても申し訳無い。上手く濁してとっとと逃げよう。
「ごめんなさい。領主様の息子様に……色々ありまして…。ごめんなさい、さようなら!」
言い訳を思い付かず焦る顔を隠して一気に走って去る。
後ろから私に向かって衛兵おじさんが叫んでいるけれど止まる訳には行かない。
捕まったら犯罪者認定される。
さようならサルサ、また会う日まで。
『で、この後はどうするおつもりですか?』
「とりあえずフワ子の親にご挨拶してから今後を決めましょう。」
親に会えると知って嬉しそうに尻尾をふるフワ子、可愛い。
『早めにここら一帯から離れる事をおすすめします。オークの追手が用意されるのは最早時間の問題でしょう。』
了解しました。
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結局、サルサではまともに過ごせなかったな。
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