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第80話 妖精郷と新世界
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色んなことに衝撃を受け、下着やらなにやらを買い続ける羽目になりどっと疲れがやってきた。
いつもはミレたちにお任せしていたのでまったく気にしていなかったけど、ちゃんと選ぶとなるととても大変ということがわかった。
下着の種類やサイズ、色、デザイン、そんなの全く知りません!
多少の違いはあれど、男のほうがある意味楽に選べたのかな? フリーサイズも多かったし。
とはいえ、男の時もちゃんと選んだことがなかったので、どっちがどう大変かの比較すらできないわけなんだけど……。
「選ぶ基本は変わらないけど、セット売りが基本ね。遥ちゃんの男物の時も、一応セット売りもあったのよ? シャツとパンツ同じ色のセットとかね」
「そういえば、マネキンに装着されているのを見たことがあります。マネキン買い? でしたっけ? そんなこともできるんでしたっけ?」
「当然できるわよ。まぁそれはそのうちね」
コーデはちょっと良くわからないので、後で勉強しよう。
「じゃあとりあえず帰りますか?」
「もうちょっとだけ見ておきたいものがあるから付き合ってほしいわね」
「はい」
お母さん、うっきうきである。
もしかしてお母さん、娘のほうが欲しかった?
前よりもうきうきしているお母さんを見ていると、そんな疑念が過る。
(まぁいっか。そういうときもありますよね)
それからしばらくいろいろなものを購入していった。
今の新世界で使えるものも多く、何だかんだで地球の技術がまた1つ流入していった。
(まぁボクの世界は少しSFを目指そうかな? いずれ銃とかロボットとかほしいし……)
そう考えると、まだ方向性が決まっていないともいえた。
「そうそう、遥ちゃん?」
「どうしました?」
「しばらくは妖種を増やして妖術が使える子を増やしなさい?」
「?」
帰りがけに突然、お母さんにそのようなことを言われた。
「妖種の眷属を増やせば増やすほど、眷属を持った妖種は力を持つのよ。フリーな妖種を募集しておいてあげるから、気に入ったら眷属にしなさい」
「現代日本で眷属になる妖種なんているんでしょうか……」
現代日本において、眷属になると力の上では主従関係が発生するが身分が変わるなんてことはない。
異世界においては神とそれ以外になってしまっているので、身分上の主従関係も発生してしまっているが、効果は同じだ。
主となるものは眷属の力を束ね利用し、眷属は高められた主の力を利用する。
これが眷属関係の基本となっている。
簡単に言うと、力を貸してくれる仲間を増やしましょうということなのだ。
「いくら身分は変わらないとはいっても、眷属になることで得られる効果は無視できないのよ。特に【妖精郷】ではね」
「【妖精郷】ですか?」
「今度連れて行ってあげるわね。初回入郷以外はフリーパスで入れるけど、遥ちゃんは初入郷だから手続きがあるのよ」
また知らない単語だ。
この世界にはどのくらいボクの知らないことがあるのだろうか。
「もしそこでスカウトできれば、色々な種族が増えますか?」
色々な妖種が妖精郷と新世界の交流で生まれるなら、あっちの世界もにぎやかになると思うんだけどなぁ。
「そうね。みんなやんちゃだったり遊びに行きたがりだから異世界でもどこでも行くと思うわよ。私もお母様に連れられて行ったから」
「へぇ~。そうなんですね。お婆様かぁ……」
もう少し落ち着いたら分体作成を試してみよう。
お婆様の件はそれからでもいいだろう。
◇
そのままボクたちはショッピングを終え、家まで帰ってきた。
家の中で運ぶものとそうじゃないものを仕分けるために車から降ろす。
物が多いので少し時間がかかったが、なんとか終えることができた。
「ふぅ。さて、運びますかね……」
小さな自分の身体には結構な量だ。
お母さんには色々してもらったので、ボクが全部運ぶことにしたのだけど、何のアシストもない状態だとたくさんの服や本、電気機器類を運ぶのはちょっと大変だ。
「んしょ、んしょっと。ふぅ」
先に重いものを運び、最後に軽いものを運ぶ。
この後これを新世界に運ぶという作業がある。
うんざりしそうだ……。
「お疲れさま、遥ちゃん」
「頑張っておる妖じゃのぅ。遥や」
何とか作業を終えて休憩していると、お母さんと一人の老人がやってきた。
誰だろう? と思い見てみると、その老人はお爺様だったのだ。
「あれ? お爺様?」
神界で会って以来、姿を見ることのなかった異世界の創造神がそこにいたのだ。
「どうしたんですか?」
そう問いかけると、お爺様は少し気まずそうな顔をしながらこう言った。
「ちょっと【光葉(みつは)】に会いにのぅ」
「叔母様に、ですか?」
「実はね、光葉ちゃんはお父様とお母様がこの世界で暮らしているときに生まれた子なの」
「はぁ」
つまりどういうことだろう?
「そのせいもあって、お兄様たちは光葉ちゃんの存在を知らないの」
「つまりじゃ、自分の妹の存在を知らぬというわけなのじゃよ」
「それってつまり、お母さんはイーサさんたちが知っている状態で生まれて、叔母様はそうじゃなかったと」
「うむ。イーサたちはこの世界にはこないからのぅ」
「そうなんですか? てっきり来ているものだと思っていました」
イーサさんたちはこっちの世界に来ないのか。
まぁ自分たちの世界があるというしね。
「正確には地球の管理者から許可が下りていないの」
「つまりどういうことですか?」
「うむ。この世界に来るには、この世界の者と結婚する必要があるのじゃ。わしは葛葉がいたから可能じゃったし、若葉は葛葉の娘じゃから当然許可があるのじゃ」
「へぇ~。そういえばイーサさんたちって葛葉お婆様じゃない、もう一人のお婆様の子供でしたっけ」
前にそんな話を聞いたことがある。
ちなみに、もう一人のお婆様にはあったことはない。
「それでなんで叔母様に?」
「実は、妖精郷の御神楽家の管理地は光葉ちゃんが管理しているの。それもあって、光葉ちゃん経由で遥ちゃんの入郷申請をしたいんだけど、ちょっと問題が起きて、妖精郷の神様がお父様を呼んで来いって言っているらしいのよ」
「なるほど、それで叔母様経由で向かおうとしているんですね」
「そうなのじゃ。まぁ用件はわかっておるがのぅ。大変になるのは、遥だけじゃのぅ」
「えっ?」
「じゃあちょっと行ってくるわね~」
お母さんたちは意味深なセリフを残し、叔母様に会いに行ってしまった。
しかし、イーサさんたちと叔母様は会ったことなかったのか。
そういえば、神界に行った時に話が出たことなかったっけ。
もしかすると、叔母様は叔母様で異世界に行けないんじゃないだろうか。
だから会うことができないのかも。
ボクの親族は謎が多すぎるようだ。
いつもはミレたちにお任せしていたのでまったく気にしていなかったけど、ちゃんと選ぶとなるととても大変ということがわかった。
下着の種類やサイズ、色、デザイン、そんなの全く知りません!
多少の違いはあれど、男のほうがある意味楽に選べたのかな? フリーサイズも多かったし。
とはいえ、男の時もちゃんと選んだことがなかったので、どっちがどう大変かの比較すらできないわけなんだけど……。
「選ぶ基本は変わらないけど、セット売りが基本ね。遥ちゃんの男物の時も、一応セット売りもあったのよ? シャツとパンツ同じ色のセットとかね」
「そういえば、マネキンに装着されているのを見たことがあります。マネキン買い? でしたっけ? そんなこともできるんでしたっけ?」
「当然できるわよ。まぁそれはそのうちね」
コーデはちょっと良くわからないので、後で勉強しよう。
「じゃあとりあえず帰りますか?」
「もうちょっとだけ見ておきたいものがあるから付き合ってほしいわね」
「はい」
お母さん、うっきうきである。
もしかしてお母さん、娘のほうが欲しかった?
前よりもうきうきしているお母さんを見ていると、そんな疑念が過る。
(まぁいっか。そういうときもありますよね)
それからしばらくいろいろなものを購入していった。
今の新世界で使えるものも多く、何だかんだで地球の技術がまた1つ流入していった。
(まぁボクの世界は少しSFを目指そうかな? いずれ銃とかロボットとかほしいし……)
そう考えると、まだ方向性が決まっていないともいえた。
「そうそう、遥ちゃん?」
「どうしました?」
「しばらくは妖種を増やして妖術が使える子を増やしなさい?」
「?」
帰りがけに突然、お母さんにそのようなことを言われた。
「妖種の眷属を増やせば増やすほど、眷属を持った妖種は力を持つのよ。フリーな妖種を募集しておいてあげるから、気に入ったら眷属にしなさい」
「現代日本で眷属になる妖種なんているんでしょうか……」
現代日本において、眷属になると力の上では主従関係が発生するが身分が変わるなんてことはない。
異世界においては神とそれ以外になってしまっているので、身分上の主従関係も発生してしまっているが、効果は同じだ。
主となるものは眷属の力を束ね利用し、眷属は高められた主の力を利用する。
これが眷属関係の基本となっている。
簡単に言うと、力を貸してくれる仲間を増やしましょうということなのだ。
「いくら身分は変わらないとはいっても、眷属になることで得られる効果は無視できないのよ。特に【妖精郷】ではね」
「【妖精郷】ですか?」
「今度連れて行ってあげるわね。初回入郷以外はフリーパスで入れるけど、遥ちゃんは初入郷だから手続きがあるのよ」
また知らない単語だ。
この世界にはどのくらいボクの知らないことがあるのだろうか。
「もしそこでスカウトできれば、色々な種族が増えますか?」
色々な妖種が妖精郷と新世界の交流で生まれるなら、あっちの世界もにぎやかになると思うんだけどなぁ。
「そうね。みんなやんちゃだったり遊びに行きたがりだから異世界でもどこでも行くと思うわよ。私もお母様に連れられて行ったから」
「へぇ~。そうなんですね。お婆様かぁ……」
もう少し落ち着いたら分体作成を試してみよう。
お婆様の件はそれからでもいいだろう。
◇
そのままボクたちはショッピングを終え、家まで帰ってきた。
家の中で運ぶものとそうじゃないものを仕分けるために車から降ろす。
物が多いので少し時間がかかったが、なんとか終えることができた。
「ふぅ。さて、運びますかね……」
小さな自分の身体には結構な量だ。
お母さんには色々してもらったので、ボクが全部運ぶことにしたのだけど、何のアシストもない状態だとたくさんの服や本、電気機器類を運ぶのはちょっと大変だ。
「んしょ、んしょっと。ふぅ」
先に重いものを運び、最後に軽いものを運ぶ。
この後これを新世界に運ぶという作業がある。
うんざりしそうだ……。
「お疲れさま、遥ちゃん」
「頑張っておる妖じゃのぅ。遥や」
何とか作業を終えて休憩していると、お母さんと一人の老人がやってきた。
誰だろう? と思い見てみると、その老人はお爺様だったのだ。
「あれ? お爺様?」
神界で会って以来、姿を見ることのなかった異世界の創造神がそこにいたのだ。
「どうしたんですか?」
そう問いかけると、お爺様は少し気まずそうな顔をしながらこう言った。
「ちょっと【光葉(みつは)】に会いにのぅ」
「叔母様に、ですか?」
「実はね、光葉ちゃんはお父様とお母様がこの世界で暮らしているときに生まれた子なの」
「はぁ」
つまりどういうことだろう?
「そのせいもあって、お兄様たちは光葉ちゃんの存在を知らないの」
「つまりじゃ、自分の妹の存在を知らぬというわけなのじゃよ」
「それってつまり、お母さんはイーサさんたちが知っている状態で生まれて、叔母様はそうじゃなかったと」
「うむ。イーサたちはこの世界にはこないからのぅ」
「そうなんですか? てっきり来ているものだと思っていました」
イーサさんたちはこっちの世界に来ないのか。
まぁ自分たちの世界があるというしね。
「正確には地球の管理者から許可が下りていないの」
「つまりどういうことですか?」
「うむ。この世界に来るには、この世界の者と結婚する必要があるのじゃ。わしは葛葉がいたから可能じゃったし、若葉は葛葉の娘じゃから当然許可があるのじゃ」
「へぇ~。そういえばイーサさんたちって葛葉お婆様じゃない、もう一人のお婆様の子供でしたっけ」
前にそんな話を聞いたことがある。
ちなみに、もう一人のお婆様にはあったことはない。
「それでなんで叔母様に?」
「実は、妖精郷の御神楽家の管理地は光葉ちゃんが管理しているの。それもあって、光葉ちゃん経由で遥ちゃんの入郷申請をしたいんだけど、ちょっと問題が起きて、妖精郷の神様がお父様を呼んで来いって言っているらしいのよ」
「なるほど、それで叔母様経由で向かおうとしているんですね」
「そうなのじゃ。まぁ用件はわかっておるがのぅ。大変になるのは、遥だけじゃのぅ」
「えっ?」
「じゃあちょっと行ってくるわね~」
お母さんたちは意味深なセリフを残し、叔母様に会いに行ってしまった。
しかし、イーサさんたちと叔母様は会ったことなかったのか。
そういえば、神界に行った時に話が出たことなかったっけ。
もしかすると、叔母様は叔母様で異世界に行けないんじゃないだろうか。
だから会うことができないのかも。
ボクの親族は謎が多すぎるようだ。
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