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第56話 新世界管理の第一歩
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ミレは何やらすごく張り切っているように見える。
ここなら話せることがわかったので気合が入っているんだろう。
「少し大きいですが食料になりそうですね。病気関係は後で調べましょう」
ミレは脳筋である。
「まずは、どうするんです?」
「まずは主様お手製の石槌を使って叩き落します。それからはいつも通りに」
「わ、わかりました」
普段話しかけているくせに、相手が話せるとなると丁寧にしか話せなくなるのは何なんだろう。
もう少し砕けた話し方がしたい……。
「ミレ、がんばってください」
ささやかながらエールを送る。
すると不思議なことに、ミレの身体が淡く光り、耳と尻尾がぴょこんと飛び出したのだ。
「主様の応援。力が、湧いてきます!」
ミレがなんかパワーアップした感じになりました。
もしかすると眷属を応援するとバフがつくのかもしれない。
「ミ、ミレ? だ、大丈夫、ですか?」
恐る恐る声をかけてみる。
「はい!」
ものすごくうれしそうな元気な声が返ってきた。
そしてやる気に満ち溢れていて、何かオーラすら見え始めている。
「はぁぁぁぁぁぁ。せいっ!!」
ミレは渾身の力を込めてボクの作り出した石槌を大きな鳥に向かって投げつけた。
鳥はそれを見て「余裕です」と言わんばかりにひらりと回避し、馬鹿にするようにミレを見ながら空中で旋回を数度繰り返した。
直後、鳥はボクたちに向かって急降下をする。
が、同時にその無防備な後ろの首元に、投げつけられた石槌が必中の追尾性能発揮し直撃した。
「キョエエエエエエエエ」
首元を激しく叩きつけられた大きな鳥は、奇妙な声を出しながら、鳥は硬直したまま地面へ墜落していった。
「主様の特製の石槌は必中必殺です。なめてもらっては困ります」
ミレさんは胸を大きくそらせてドヤ顔をしながら、死んだ鳥に向かってそう言い放つのだった。
「おぉ。ミレさん、すごいです」
「主様の石槌は素晴らしいです。また何か新しい武器を作ってください」
「はい。今度は妖精銀で武器を作ってみますね」
ミレの要望を受け入れ、久しぶりに【アイテムクリエイト】を使おうかな。
ミレが狩った大きな鳥は【空間収納】に収納する。
しかし、こんな大きな鳥がいるなんて驚きだった。
始祖鳥みたいな何かなのだろうか。
「うーん。入植拠点はこのあたりに作ったほうがいいですかねぇ」
鳥の襲撃こそあったものの、立地的には悪くなさそうだ。
山にも何かあるかもしれないので、要探索だけど……。
「近くに河もあるようですから耕作にも向いていると思います。神域の作成と開拓拠点の作成は同時に進めてもよさそうですね。主様の故郷も神域経由であれば繋げるでしょうし」
ミレもあたりを見回しながらいろいろ確認してくれているようだ。
となると、あとはみんなに一回来てもらう必要があるわけだけど……。
「こっちの拠点はどうしようかなぁ……。う~ん……」
「主様の御殿作りならお任せください。私たちフェアリーノームが技術の粋をもって建設致します」
ミレはやる気に満ち溢れていた。
「じゃあ一回帰って、また来ましょう。新しい武器の制作とかはその時にやりますね」
「はい!」
いったん周囲の確認ができたので、みんなを連れてくるためにボクたちは家へと戻った。
通路を抜けると、お茶の用意をしていたシーラが真っ先にボクに飛びついてきたので、若干よろめきつつもなんとか受け止める。
ミカたちはまだ戻っていないようなので、しばらく三人でのんびりしていると、マルムさんとセリアさんがやってきた。
「遥様、何か起きましたか? 何や強い力を感じたのですが」
「すごく濃密な力が一気に収束しましたよね~」
「あれ? 二人ともわかったんですか? てっきり……」
「てっきり……?」
「もしかして私たち、脳筋だと思われてましたか?」
「は、はい……」
てっきりボクは二人とも戦士だと思っていた。
「マルムは戦士だけど魔法戦士よ」
「セリアは弓も使うけど、一応魔術師です」
意外である。
「人狼だから突っ込んでいくものだとばかり思っていました」
「あー。よく言われます」
「今は私もマルムも別種族ですかけどね」
「今度正式な種族名決めましょうね。二人とも」
「「はい」」
そうか、二人とも正式な種族名決めてないんでしたね。
うっかりしていました。
「主。新しい世界が生まれたと聞きましたが、本当ですか?」
マルムさんとセリアさんの真実に驚いていると、ミリアムさんが入ってきた。
「はい。先ほどミレと一緒に簡単に確認してきました。シーラ、みんなにもお茶をお願いします」
ミリアムさんが席に着いたので、シーラにお茶をお願いする。
転移部屋の休憩スペースは、すでに簡易喫茶のような状態になっていた。
「シーラ、ありがとうございます」
シーラは笑顔で給仕をすると、そのままボクのそばで控える。
「大きな鳥はいましたが、森があり、広い平原もありました。住みやすそうですよ? 知的生命体はいないはずです」
作ったのがボクなのでそれは確実だ。
でも動植物については確認してなかった。
「なるほど。では、簡単な管理者を用意しませんか?」
「管理者?」
ミリアムさんから思わぬ提案が飛び出してきた。
「はい。精霊ですね。もちろん主の配下の精霊となるわけですが……」
「な、なるほどです。でも、それはいいかもしれませんね」
精霊を管理者というのはいい案かもしれない。
そういえば精霊を作ったことはないんだった……。
「では後程主に精霊の生み出し方をお伝えします」
「え、いいんですか?」
「もちろんです。色々な命令を与えてあげてください」
どうやら精霊を生み出す方法を教えてもらえるようだ。
やったね!!
ここなら話せることがわかったので気合が入っているんだろう。
「少し大きいですが食料になりそうですね。病気関係は後で調べましょう」
ミレは脳筋である。
「まずは、どうするんです?」
「まずは主様お手製の石槌を使って叩き落します。それからはいつも通りに」
「わ、わかりました」
普段話しかけているくせに、相手が話せるとなると丁寧にしか話せなくなるのは何なんだろう。
もう少し砕けた話し方がしたい……。
「ミレ、がんばってください」
ささやかながらエールを送る。
すると不思議なことに、ミレの身体が淡く光り、耳と尻尾がぴょこんと飛び出したのだ。
「主様の応援。力が、湧いてきます!」
ミレがなんかパワーアップした感じになりました。
もしかすると眷属を応援するとバフがつくのかもしれない。
「ミ、ミレ? だ、大丈夫、ですか?」
恐る恐る声をかけてみる。
「はい!」
ものすごくうれしそうな元気な声が返ってきた。
そしてやる気に満ち溢れていて、何かオーラすら見え始めている。
「はぁぁぁぁぁぁ。せいっ!!」
ミレは渾身の力を込めてボクの作り出した石槌を大きな鳥に向かって投げつけた。
鳥はそれを見て「余裕です」と言わんばかりにひらりと回避し、馬鹿にするようにミレを見ながら空中で旋回を数度繰り返した。
直後、鳥はボクたちに向かって急降下をする。
が、同時にその無防備な後ろの首元に、投げつけられた石槌が必中の追尾性能発揮し直撃した。
「キョエエエエエエエエ」
首元を激しく叩きつけられた大きな鳥は、奇妙な声を出しながら、鳥は硬直したまま地面へ墜落していった。
「主様の特製の石槌は必中必殺です。なめてもらっては困ります」
ミレさんは胸を大きくそらせてドヤ顔をしながら、死んだ鳥に向かってそう言い放つのだった。
「おぉ。ミレさん、すごいです」
「主様の石槌は素晴らしいです。また何か新しい武器を作ってください」
「はい。今度は妖精銀で武器を作ってみますね」
ミレの要望を受け入れ、久しぶりに【アイテムクリエイト】を使おうかな。
ミレが狩った大きな鳥は【空間収納】に収納する。
しかし、こんな大きな鳥がいるなんて驚きだった。
始祖鳥みたいな何かなのだろうか。
「うーん。入植拠点はこのあたりに作ったほうがいいですかねぇ」
鳥の襲撃こそあったものの、立地的には悪くなさそうだ。
山にも何かあるかもしれないので、要探索だけど……。
「近くに河もあるようですから耕作にも向いていると思います。神域の作成と開拓拠点の作成は同時に進めてもよさそうですね。主様の故郷も神域経由であれば繋げるでしょうし」
ミレもあたりを見回しながらいろいろ確認してくれているようだ。
となると、あとはみんなに一回来てもらう必要があるわけだけど……。
「こっちの拠点はどうしようかなぁ……。う~ん……」
「主様の御殿作りならお任せください。私たちフェアリーノームが技術の粋をもって建設致します」
ミレはやる気に満ち溢れていた。
「じゃあ一回帰って、また来ましょう。新しい武器の制作とかはその時にやりますね」
「はい!」
いったん周囲の確認ができたので、みんなを連れてくるためにボクたちは家へと戻った。
通路を抜けると、お茶の用意をしていたシーラが真っ先にボクに飛びついてきたので、若干よろめきつつもなんとか受け止める。
ミカたちはまだ戻っていないようなので、しばらく三人でのんびりしていると、マルムさんとセリアさんがやってきた。
「遥様、何か起きましたか? 何や強い力を感じたのですが」
「すごく濃密な力が一気に収束しましたよね~」
「あれ? 二人ともわかったんですか? てっきり……」
「てっきり……?」
「もしかして私たち、脳筋だと思われてましたか?」
「は、はい……」
てっきりボクは二人とも戦士だと思っていた。
「マルムは戦士だけど魔法戦士よ」
「セリアは弓も使うけど、一応魔術師です」
意外である。
「人狼だから突っ込んでいくものだとばかり思っていました」
「あー。よく言われます」
「今は私もマルムも別種族ですかけどね」
「今度正式な種族名決めましょうね。二人とも」
「「はい」」
そうか、二人とも正式な種族名決めてないんでしたね。
うっかりしていました。
「主。新しい世界が生まれたと聞きましたが、本当ですか?」
マルムさんとセリアさんの真実に驚いていると、ミリアムさんが入ってきた。
「はい。先ほどミレと一緒に簡単に確認してきました。シーラ、みんなにもお茶をお願いします」
ミリアムさんが席に着いたので、シーラにお茶をお願いする。
転移部屋の休憩スペースは、すでに簡易喫茶のような状態になっていた。
「シーラ、ありがとうございます」
シーラは笑顔で給仕をすると、そのままボクのそばで控える。
「大きな鳥はいましたが、森があり、広い平原もありました。住みやすそうですよ? 知的生命体はいないはずです」
作ったのがボクなのでそれは確実だ。
でも動植物については確認してなかった。
「なるほど。では、簡単な管理者を用意しませんか?」
「管理者?」
ミリアムさんから思わぬ提案が飛び出してきた。
「はい。精霊ですね。もちろん主の配下の精霊となるわけですが……」
「な、なるほどです。でも、それはいいかもしれませんね」
精霊を管理者というのはいい案かもしれない。
そういえば精霊を作ったことはないんだった……。
「では後程主に精霊の生み出し方をお伝えします」
「え、いいんですか?」
「もちろんです。色々な命令を与えてあげてください」
どうやら精霊を生み出す方法を教えてもらえるようだ。
やったね!!
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