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第五話「いい加減、私を好きになりなさいよ!」
〈婚約破棄王子ハンドリュー編〉再び、斡旋所③
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ハンドリューは万年筆を手に取り、アンケート用紙に希望の転生プランを書いた。
ローゼリアと同じ世界への転生、記憶の継承、前世見通し眼、最初のハンドリューと同じ容姿……それから、走っても絶対に転倒しない脚力と運を望んだ。葛杉としてクズな行動ばかりしていたハンドリューだったが、万里小路ローズとしてのローゼリアを陰ながら支えていたのが評価され、全ての希望が通った。
「見守るだけでもさ、次は素直に"好きだ"って言ってやれよ。間違っても、ローゼリアが嫌がるようなことだけはすんな?」
別れ際、平凡仙人がそう声をかけてやると、ハンドリューはハッと何かに気づいた様子で振り返った。
「その声……お前、あの時の妙な学生か?! アイス屋の前で急に声をかけてきた、あの!」
「なんだ、今頃気づいたのか」
ハンドリューは平凡仙人があの時の男子学生だと知るなり、矢継ぎ早に質問した。
「結局、お前は何者なんだ? 女神の使い魔か? だからローゼリアのそばにいたのか?」
「姿を消してたのに気づいたのか? すごいな」
平凡仙人はハンドリューの観察眼に感心しつつ、質問に答えた。
「俺はここの特別顧問だ、使い魔じゃない。ローゼリアのそばにいたのは……まぁ、気まぐれだな。同じ運命を繰り返してるあいつを助けてやりたいと思ってついてたんだが、大したことは何もしてやれなかった。次は干渉するつもりはねぇから安心しろ」
「……すまなかった。せっかくローゼリアを助けようとしてくれていたのに、邪魔をして」
それと、とハンドリューは深々と頭を下げた。
「最期までローゼリアのそばにいてやってくれて、ありがとう。あいつを一人にさせた俺が言う資格はないだろうが……あんたがいてくれたおかげで、ローゼリアはあんな死に目に遭っても、あれだけ元気だったんだと思う」
「だといいけどな」
平凡仙人はお面の下で苦笑した。
ハンドリューの言う通り、見届けるだけの役割に何か意味があったのなら、この上なく嬉しかった。
ハンドリューとローゼリアの二人を見送ると、女神は「はー、やれやれ」と伸びをした。
「つっかれましたねー。カーネシア様が来るまでしばらくかかりますし、休憩でもしませんか?」
「それより、お前に聞いておきたいことがある」
「……何でしょう?」
女神は伸びをしたまま、平凡仙人を振り返る。
ショッキングピンク色の瞳が、平凡仙人の真意を探るように怪しく光っていた。
「お前は、誰の味方なんだ?」
「と、申しますと?」
「お前は今まで、意図的にローゼリアとハンドリューにカーネシアの情報を教えてこなかった。二人……特に、ローゼリアは自分を殺した相手が誰なのか知りたがっていたはずだ。それを隠ぺいするのは斡旋所のマニュアル違反じゃないのか?」
「"生者が必要とする情報は、いかなる情報も開示するべし"……確かに、私の行動はマニュアルに反しています」
ですが、と女神は悩ましそうに小首を傾げた。
「マニュアルにはこうも書かれているのです。"生者が開示を禁じた情報は、いかなる場合においても開示してはならない"……と。いわゆる、個人情報保護法というやつですね。前世は魔王だったとか勇者だったとか、他人に知られたくない過去もあるじゃないですかー」
「それは、つまり……」
平凡仙人はそのルールが何を意味しているのか気づき、絶句した。
女神は平凡仙人の考えを察し、「えぇ」と笑顔で頷いた。
「カーネシア様ご本人からお願いされたのです。ローゼリア様を暗殺した犯人が自分だと、誰にも明かさないでほしいって」
ローゼリアとハンドリューが転生してしばらく経った頃、花園姫花ことカーネシアが斡旋所を訪れた。
二人が通う学校へ転入してきた頃の年齢で、葛杉が一番好きだと言っていたフリフリのアイドルの衣装を身にまとっていた。
「ご機嫌よう、女神様。百八年ぶりかしら?」
「えぇ、姫花様……もとい、カーネシア様。とは言え、ここには時間という概念がございませんから、私にとってはついこの間のように感じますけれど」
女神は百点満点の営業スマイルで、カーネシアを出迎える。
斡旋所はローゼリアとハンドリューが去った後に、屋内遊園地へと改装された。中央に立派なメリーゴーランドが鎮座し、壁を小型のジェットコースターが走っている。他にも観覧車やコーヒーカップなど、ひと通りの遊具はそろっていた。
リセット洗濯機があるランドリー室もお化け屋敷の中にあり、洗濯機のドアを開けると等身大ゾンビのおもちゃが出てくるという悪趣味な仕掛けになっていた。もちろん、仕掛けたのは女神である。
格好も、女神はピンクを基調とした、カラフルな遊園地のスタッフの制服、平凡仙人は胴体に大きく「平凡」と書かれた白い妖精の着ぐるみを着(させられ)ていた。
「まぁ、うらやましい。私もここに住みたいくらいだわ」
「カーネシア様がいらっしゃったら、きっと毎日楽しいでしょうね。叶えて差し上げられないのが、残念です」
「ところで、あそこにいらっしゃる可愛らしい妖精さんは新しい職員さんですの? でしたら私、ご挨拶させていただきたいのですが……」
「あぁ、お気になさらないでください。ただの動く置物ですから」
「へぇ……ずいぶん精巧ですこと」
女神とカーネシアはカップのドリンクを手に、メリーゴーランドの馬車に向かい合って座り、談笑し始める。メリーゴーランドは酔わない程度に、ゆったりと回り始めた。
平凡仙人は回っていないコーヒーカップでブラックコーヒーを飲みながら、二人の様子をうかがっている。
(女神のやつ、どこまで本気で言ってるんだか……マニュアルで口外できなかったとはいえ、カーネシアが記憶を受け継いでいることも隠してたくらいだからな。ローゼリアとハンドリューが知ったら、ブチ切れそうだ)
女神は言った。
カーネシア本人から「ローゼリアを暗殺した犯人が自分だと、誰にも明かさないでほしい」と頼まれた、と。
その記憶があるということは、すなわち彼女もローゼリアやハンドリューのように、前世の記憶を受け継いでいたということ。加えて、ハンドリューにピンポイントで近づいてきた事実を考えれば、前世見通し眼も獲得していた可能性が高い。
つまり……ローゼリアとハンドリューは、最初からカーネシアの手の上で踊らされていたのだ。純粋無垢なフリをした、彼女に。
「それで、来世の転生プランはどういたしましょう?」
カーネシアは「待ってました」と言わんばかりに、キラキラと瞳を輝かせた。
「いつもの、でお願いしますわ」
「かしこまりました。いつもの、"ハンドリュー様と結ばれたいプラン"でよろしいですね?」
「もう! わざわざ口に出さないでくださいまし! 恥ずかしいですわ!」
カーネシアは頬を赤らめる。女神以外の誰にも聞かれたくない様子だったが、平凡仙人はプランの具体的な内容を事前に女神から教えてもらっていた。
彼女はローゼリアが「イカサマ」と嫌っていた、「ハンドリューと結ばれる運命」を、転生するたびに女神に叶えてもらっていた。相手から縁を切られない限り、特別な努力を何もしなくとも結ばれるという、相手からすれば呪いに近い能力だった。
カーネシアは来世でも、その呪いをハンドリューにかけるつもりらしい。すると、「誠に申し上げにくいのですが……」と女神が申し訳なさそうに言った。
「良いニュースと悪いニュースの、二つございます。どちらからお聞きになられますか?」
「美味しいものは先に食べたいわ」
「では、良いニュースを。ローゼリア様がハンドリュー様と結ばれるのを諦め、リセットを申し出されました」
「……はッ、」
その報せを耳にした瞬間、カーネシアの可愛らしい笑顔が不気味に歪んだ。
「あははははッ! あの方、やっと諦めてくださったの? ずっと邪魔で邪魔で仕方なかったんですのよねぇ~」
「……」
「……」
女神は営業スマイルを浮かべたまま、カーネシアの笑いがおさまるのを待つ。
一方、ローゼリアをそばで見てきた平凡仙人は、着ぐるみの中で怒りをこらえるのに必死だった。持っていたコーヒーのカップを、ぐしゃっと握りつぶす。本音を言えば、高笑いしているカーネシアをぐしゃっとしてやりたかった。
(本当に無力だな……俺は)
(〈純粋一途王女カーネシア編〉へ続く)
ローゼリアと同じ世界への転生、記憶の継承、前世見通し眼、最初のハンドリューと同じ容姿……それから、走っても絶対に転倒しない脚力と運を望んだ。葛杉としてクズな行動ばかりしていたハンドリューだったが、万里小路ローズとしてのローゼリアを陰ながら支えていたのが評価され、全ての希望が通った。
「見守るだけでもさ、次は素直に"好きだ"って言ってやれよ。間違っても、ローゼリアが嫌がるようなことだけはすんな?」
別れ際、平凡仙人がそう声をかけてやると、ハンドリューはハッと何かに気づいた様子で振り返った。
「その声……お前、あの時の妙な学生か?! アイス屋の前で急に声をかけてきた、あの!」
「なんだ、今頃気づいたのか」
ハンドリューは平凡仙人があの時の男子学生だと知るなり、矢継ぎ早に質問した。
「結局、お前は何者なんだ? 女神の使い魔か? だからローゼリアのそばにいたのか?」
「姿を消してたのに気づいたのか? すごいな」
平凡仙人はハンドリューの観察眼に感心しつつ、質問に答えた。
「俺はここの特別顧問だ、使い魔じゃない。ローゼリアのそばにいたのは……まぁ、気まぐれだな。同じ運命を繰り返してるあいつを助けてやりたいと思ってついてたんだが、大したことは何もしてやれなかった。次は干渉するつもりはねぇから安心しろ」
「……すまなかった。せっかくローゼリアを助けようとしてくれていたのに、邪魔をして」
それと、とハンドリューは深々と頭を下げた。
「最期までローゼリアのそばにいてやってくれて、ありがとう。あいつを一人にさせた俺が言う資格はないだろうが……あんたがいてくれたおかげで、ローゼリアはあんな死に目に遭っても、あれだけ元気だったんだと思う」
「だといいけどな」
平凡仙人はお面の下で苦笑した。
ハンドリューの言う通り、見届けるだけの役割に何か意味があったのなら、この上なく嬉しかった。
ハンドリューとローゼリアの二人を見送ると、女神は「はー、やれやれ」と伸びをした。
「つっかれましたねー。カーネシア様が来るまでしばらくかかりますし、休憩でもしませんか?」
「それより、お前に聞いておきたいことがある」
「……何でしょう?」
女神は伸びをしたまま、平凡仙人を振り返る。
ショッキングピンク色の瞳が、平凡仙人の真意を探るように怪しく光っていた。
「お前は、誰の味方なんだ?」
「と、申しますと?」
「お前は今まで、意図的にローゼリアとハンドリューにカーネシアの情報を教えてこなかった。二人……特に、ローゼリアは自分を殺した相手が誰なのか知りたがっていたはずだ。それを隠ぺいするのは斡旋所のマニュアル違反じゃないのか?」
「"生者が必要とする情報は、いかなる情報も開示するべし"……確かに、私の行動はマニュアルに反しています」
ですが、と女神は悩ましそうに小首を傾げた。
「マニュアルにはこうも書かれているのです。"生者が開示を禁じた情報は、いかなる場合においても開示してはならない"……と。いわゆる、個人情報保護法というやつですね。前世は魔王だったとか勇者だったとか、他人に知られたくない過去もあるじゃないですかー」
「それは、つまり……」
平凡仙人はそのルールが何を意味しているのか気づき、絶句した。
女神は平凡仙人の考えを察し、「えぇ」と笑顔で頷いた。
「カーネシア様ご本人からお願いされたのです。ローゼリア様を暗殺した犯人が自分だと、誰にも明かさないでほしいって」
ローゼリアとハンドリューが転生してしばらく経った頃、花園姫花ことカーネシアが斡旋所を訪れた。
二人が通う学校へ転入してきた頃の年齢で、葛杉が一番好きだと言っていたフリフリのアイドルの衣装を身にまとっていた。
「ご機嫌よう、女神様。百八年ぶりかしら?」
「えぇ、姫花様……もとい、カーネシア様。とは言え、ここには時間という概念がございませんから、私にとってはついこの間のように感じますけれど」
女神は百点満点の営業スマイルで、カーネシアを出迎える。
斡旋所はローゼリアとハンドリューが去った後に、屋内遊園地へと改装された。中央に立派なメリーゴーランドが鎮座し、壁を小型のジェットコースターが走っている。他にも観覧車やコーヒーカップなど、ひと通りの遊具はそろっていた。
リセット洗濯機があるランドリー室もお化け屋敷の中にあり、洗濯機のドアを開けると等身大ゾンビのおもちゃが出てくるという悪趣味な仕掛けになっていた。もちろん、仕掛けたのは女神である。
格好も、女神はピンクを基調とした、カラフルな遊園地のスタッフの制服、平凡仙人は胴体に大きく「平凡」と書かれた白い妖精の着ぐるみを着(させられ)ていた。
「まぁ、うらやましい。私もここに住みたいくらいだわ」
「カーネシア様がいらっしゃったら、きっと毎日楽しいでしょうね。叶えて差し上げられないのが、残念です」
「ところで、あそこにいらっしゃる可愛らしい妖精さんは新しい職員さんですの? でしたら私、ご挨拶させていただきたいのですが……」
「あぁ、お気になさらないでください。ただの動く置物ですから」
「へぇ……ずいぶん精巧ですこと」
女神とカーネシアはカップのドリンクを手に、メリーゴーランドの馬車に向かい合って座り、談笑し始める。メリーゴーランドは酔わない程度に、ゆったりと回り始めた。
平凡仙人は回っていないコーヒーカップでブラックコーヒーを飲みながら、二人の様子をうかがっている。
(女神のやつ、どこまで本気で言ってるんだか……マニュアルで口外できなかったとはいえ、カーネシアが記憶を受け継いでいることも隠してたくらいだからな。ローゼリアとハンドリューが知ったら、ブチ切れそうだ)
女神は言った。
カーネシア本人から「ローゼリアを暗殺した犯人が自分だと、誰にも明かさないでほしい」と頼まれた、と。
その記憶があるということは、すなわち彼女もローゼリアやハンドリューのように、前世の記憶を受け継いでいたということ。加えて、ハンドリューにピンポイントで近づいてきた事実を考えれば、前世見通し眼も獲得していた可能性が高い。
つまり……ローゼリアとハンドリューは、最初からカーネシアの手の上で踊らされていたのだ。純粋無垢なフリをした、彼女に。
「それで、来世の転生プランはどういたしましょう?」
カーネシアは「待ってました」と言わんばかりに、キラキラと瞳を輝かせた。
「いつもの、でお願いしますわ」
「かしこまりました。いつもの、"ハンドリュー様と結ばれたいプラン"でよろしいですね?」
「もう! わざわざ口に出さないでくださいまし! 恥ずかしいですわ!」
カーネシアは頬を赤らめる。女神以外の誰にも聞かれたくない様子だったが、平凡仙人はプランの具体的な内容を事前に女神から教えてもらっていた。
彼女はローゼリアが「イカサマ」と嫌っていた、「ハンドリューと結ばれる運命」を、転生するたびに女神に叶えてもらっていた。相手から縁を切られない限り、特別な努力を何もしなくとも結ばれるという、相手からすれば呪いに近い能力だった。
カーネシアは来世でも、その呪いをハンドリューにかけるつもりらしい。すると、「誠に申し上げにくいのですが……」と女神が申し訳なさそうに言った。
「良いニュースと悪いニュースの、二つございます。どちらからお聞きになられますか?」
「美味しいものは先に食べたいわ」
「では、良いニュースを。ローゼリア様がハンドリュー様と結ばれるのを諦め、リセットを申し出されました」
「……はッ、」
その報せを耳にした瞬間、カーネシアの可愛らしい笑顔が不気味に歪んだ。
「あははははッ! あの方、やっと諦めてくださったの? ずっと邪魔で邪魔で仕方なかったんですのよねぇ~」
「……」
「……」
女神は営業スマイルを浮かべたまま、カーネシアの笑いがおさまるのを待つ。
一方、ローゼリアをそばで見てきた平凡仙人は、着ぐるみの中で怒りをこらえるのに必死だった。持っていたコーヒーのカップを、ぐしゃっと握りつぶす。本音を言えば、高笑いしているカーネシアをぐしゃっとしてやりたかった。
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