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第五話「いい加減、私を好きになりなさいよ!」
〈婚約破棄王子ハンドリュー編〉斡旋所
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「うん、美味しい!」
平凡仙人がローゼリアをサポートするために斡旋所を出て行った後、入れ替わりにハンドリューが斡旋所に来た。
「それ、俺にもくれないか?」
「あら! ハンドリュー様、いらっしゃいませ! 相変わらず、お早いお着きで」
ローゼリアは慌てて砂糖をたっぷり入れた抹茶牛乳を飲み干し、ハンドリューを出迎える。口のまわりに抹茶色のヒゲができていた。
「ハンドリュー様、コーヒーはブラック派でしたよね? これ、ミルクとお砂糖入りですけどよろしいんですか?」
「いい。今は甘いものが飲みたい気分だ」
「では、その間にこちらの席でアンケートを書いていただけますか?」
「分かった」
ハンドリューはすすめられるまま、カウンターの席に座る。
記憶の保持、前世見通し眼、気配遮断能力、カエルの王子様システム……必要な能力を手慣れた様子でアンケート用紙に書き、女神が抹茶牛乳を運んでくる頃には全ての項目を埋めていた。
「お待たせしましたー! ミルクとお砂糖たっぷりの抹茶牛乳になります」
「ん」
ハンドリューはアンケートを女神に渡し、抹茶牛乳を引き取る。
ひと口飲むなり、顔をしかめた。
「……甘いな」
「そりゃそうですよ。ミルクとお砂糖がたっぷり入ってるんですから」
女神はパラパラとバインダーに綴じられたアンケート用紙をめくり、内容に目を通す。あれで全ての情報を把握できているのだから、恐ろしい。
女神はハンドリューが抹茶牛乳を半分も飲み終わらないうちに、全ての項目に目を通し終えた。
「いくつか確認させていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「構わん。ところで、塩気のある菓子はないか?」
「おせんべいでしたら、ご用意がございます」
「いただこう」
ハンドリューは甘辛いしょうゆのせんべいをバリバリと食べながら、女神の質問に答えた。
「で、確認したいこととは?」
「ご希望されているステータスのことです。ハンドリュー様は体力、知力、財力、容姿、性格など、全てのステータスを下げられたいそうですね?」
「出来ないのか?」
女神は「申し訳ありませんが、」と眉根を寄せた。
「これ以上のステータス下降は不可能です。既に、前の人生で限界まで下げられています」
「では、バッドステータスを付与すればいい。全身モザイクにするとか、名前があああああとか」
「さすがにおふざけが過ぎるのでは? わざとステータスを下げていると、ローゼリア様に気づかれてしまいますよ」
ハンドリューはわざとあらゆるステータスを下げ、転生していた。
ローゼリアに対する仕打ちこそ減点されていたものの、それ以外の「王子としての責務」は存分に果たしていた。ポイントは転生するごとに減るどころか、増える一方だった。
「気づかれるのは困る。これはローゼリアに課した"試練"だからな」
ハンドリューは最初の世界で、ローゼリアにこう言われた。「貴方が王子でなくとも、私は貴方を愛したでしょう」と。
その時のローゼリアは嘘偽りのない、真っ直ぐな目をしていた。
だから……試したくなった。
ハンドリューは人を信じない。幼い頃から嘘をつく大人達ばかり見てきたからだ。
嘘をつけない大人は、いずれ消される。嘘つきの王国では正直者が悪だ。ローゼリアもそれを理解し、自分をたぶらかそうと嘘をついているのかもしれない。
「では、その言葉が偽りでないと証明してみせよ」
「え?」
ハンドリューはローゼリアに試練を与えた。
手始めに、結婚式前日にローゼリアとの婚約を破棄し、以前から言い寄ってきていたカーネシアと婚約した。その上、ありもしない罪をでっち上げ、国外へと追放した。
真に己を愛しているのならば、どんな手を使ってでも戻ってくるだろう。その時はローゼリアを信じ、心から愛そうと決めた。
「だが、あいつはどういうわけか国外追放するたびに死ぬ。今回は俺の私兵をつけてやったというのに、あっさり殺されやがった。いったい、いつになったら祝言を挙げられるのやら」
ハンドリューはやれやれと肩をすくめた。
ローゼリアが生き延びるまで、この不毛な試練を続けるつもりらしい。
(妙な意地を張って、しなくていい苦労をする……人間ってめんどくせー生き物ですね)
女神は内心呆れていたが、決して顔には出さず、バッドステータスの一覧をタブレットに表示した。
「こちらがバッドステータスの一覧になります。このあたりが違和感をもたれないギリギリのラインかと」
「任せる」
「それから、一応お聞きしますが……」
「①この条件で転生する。②記憶を保持したまま諦める。③リセットだろう? ①に決まっている。何度も言わせるな」
ハンドリューは女神を冷たく睨む。
彼は十回近く、同じ質問をされている。今さら答えを変えるはずもない。
女神もそれを分かった上で、確認していた。
「申し訳ありません。規則ですので」
「融通が効かない女神だな」
「こちらの責任にされたくありませんもの」
「……相変わらず、何を考えているのか分からない女だな。カーネシアと気が合うんじゃないか?」
「まぁ、ご冗談を」
女神はクスクスと笑う。
彼女はハンドリューにも、カーネシアがローゼリア暗殺の犯人だと話さなかった。
平凡仙人がローゼリアをサポートするために斡旋所を出て行った後、入れ替わりにハンドリューが斡旋所に来た。
「それ、俺にもくれないか?」
「あら! ハンドリュー様、いらっしゃいませ! 相変わらず、お早いお着きで」
ローゼリアは慌てて砂糖をたっぷり入れた抹茶牛乳を飲み干し、ハンドリューを出迎える。口のまわりに抹茶色のヒゲができていた。
「ハンドリュー様、コーヒーはブラック派でしたよね? これ、ミルクとお砂糖入りですけどよろしいんですか?」
「いい。今は甘いものが飲みたい気分だ」
「では、その間にこちらの席でアンケートを書いていただけますか?」
「分かった」
ハンドリューはすすめられるまま、カウンターの席に座る。
記憶の保持、前世見通し眼、気配遮断能力、カエルの王子様システム……必要な能力を手慣れた様子でアンケート用紙に書き、女神が抹茶牛乳を運んでくる頃には全ての項目を埋めていた。
「お待たせしましたー! ミルクとお砂糖たっぷりの抹茶牛乳になります」
「ん」
ハンドリューはアンケートを女神に渡し、抹茶牛乳を引き取る。
ひと口飲むなり、顔をしかめた。
「……甘いな」
「そりゃそうですよ。ミルクとお砂糖がたっぷり入ってるんですから」
女神はパラパラとバインダーに綴じられたアンケート用紙をめくり、内容に目を通す。あれで全ての情報を把握できているのだから、恐ろしい。
女神はハンドリューが抹茶牛乳を半分も飲み終わらないうちに、全ての項目に目を通し終えた。
「いくつか確認させていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「構わん。ところで、塩気のある菓子はないか?」
「おせんべいでしたら、ご用意がございます」
「いただこう」
ハンドリューは甘辛いしょうゆのせんべいをバリバリと食べながら、女神の質問に答えた。
「で、確認したいこととは?」
「ご希望されているステータスのことです。ハンドリュー様は体力、知力、財力、容姿、性格など、全てのステータスを下げられたいそうですね?」
「出来ないのか?」
女神は「申し訳ありませんが、」と眉根を寄せた。
「これ以上のステータス下降は不可能です。既に、前の人生で限界まで下げられています」
「では、バッドステータスを付与すればいい。全身モザイクにするとか、名前があああああとか」
「さすがにおふざけが過ぎるのでは? わざとステータスを下げていると、ローゼリア様に気づかれてしまいますよ」
ハンドリューはわざとあらゆるステータスを下げ、転生していた。
ローゼリアに対する仕打ちこそ減点されていたものの、それ以外の「王子としての責務」は存分に果たしていた。ポイントは転生するごとに減るどころか、増える一方だった。
「気づかれるのは困る。これはローゼリアに課した"試練"だからな」
ハンドリューは最初の世界で、ローゼリアにこう言われた。「貴方が王子でなくとも、私は貴方を愛したでしょう」と。
その時のローゼリアは嘘偽りのない、真っ直ぐな目をしていた。
だから……試したくなった。
ハンドリューは人を信じない。幼い頃から嘘をつく大人達ばかり見てきたからだ。
嘘をつけない大人は、いずれ消される。嘘つきの王国では正直者が悪だ。ローゼリアもそれを理解し、自分をたぶらかそうと嘘をついているのかもしれない。
「では、その言葉が偽りでないと証明してみせよ」
「え?」
ハンドリューはローゼリアに試練を与えた。
手始めに、結婚式前日にローゼリアとの婚約を破棄し、以前から言い寄ってきていたカーネシアと婚約した。その上、ありもしない罪をでっち上げ、国外へと追放した。
真に己を愛しているのならば、どんな手を使ってでも戻ってくるだろう。その時はローゼリアを信じ、心から愛そうと決めた。
「だが、あいつはどういうわけか国外追放するたびに死ぬ。今回は俺の私兵をつけてやったというのに、あっさり殺されやがった。いったい、いつになったら祝言を挙げられるのやら」
ハンドリューはやれやれと肩をすくめた。
ローゼリアが生き延びるまで、この不毛な試練を続けるつもりらしい。
(妙な意地を張って、しなくていい苦労をする……人間ってめんどくせー生き物ですね)
女神は内心呆れていたが、決して顔には出さず、バッドステータスの一覧をタブレットに表示した。
「こちらがバッドステータスの一覧になります。このあたりが違和感をもたれないギリギリのラインかと」
「任せる」
「それから、一応お聞きしますが……」
「①この条件で転生する。②記憶を保持したまま諦める。③リセットだろう? ①に決まっている。何度も言わせるな」
ハンドリューは女神を冷たく睨む。
彼は十回近く、同じ質問をされている。今さら答えを変えるはずもない。
女神もそれを分かった上で、確認していた。
「申し訳ありません。規則ですので」
「融通が効かない女神だな」
「こちらの責任にされたくありませんもの」
「……相変わらず、何を考えているのか分からない女だな。カーネシアと気が合うんじゃないか?」
「まぁ、ご冗談を」
女神はクスクスと笑う。
彼女はハンドリューにも、カーネシアがローゼリア暗殺の犯人だと話さなかった。
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