35 / 94
第五話「いい加減、私を好きになりなさいよ!」
〈悪役令嬢ローゼリア編〉学園生活④
しおりを挟む
ローゼリアの見送りに来たのは平凡仙人だけだった。ローゼリアを慕っていた生徒達も、教師も、執事もいない。
葛杉はローゼリアの実家が没落したと知るなり、「金のないお前なんかいらない」と一方的に彼女との婚約を破棄した。今は姫花と結婚を前提に付き合っているそうだ。
姫花はアイドルとして順風満帆で、先日マンションを購入したらしい。今後は葛杉の新たな金ヅルとして役に立ってくれるだろう。
「この世界は民主主義だって聞いてたから、追放はされないと思ってたけど……こういうタイプの追放もあるのね」
「らしいな」
これまでの世界と同じなら、ローゼリアは追放先へたどり着く前に、何者かの手によって殺される。
日の出前の駅のホームはひと気が無く、見通しが良かった。これなら誰かが近づいてきても、すぐに気づける。
「一応聞くけど、私を助けることって可能?」
「いいや。生者の死への介入は、規則で禁じられている」
「……だよね」
最初から、断られると分かっていたらしい。
「じゃあさ、」とローゼリアは別のお願いを平凡仙人にした。
「せめて、誰が私を殺したのかだけ教えて。次の転生で、そいつに復讐するから。まぁ……どうせ、ハンドリューなんだろうけど」
平凡仙人は「分かった」と頷いた。
「来世に必要な情報なら仕方ない。お前が斡旋所に来たら教えてやる」
「ありがと」
ローゼリアは力なく微笑む。
結局、平凡仙人は斡旋所のルールのせいで、大したことは何もしてやれなかった。女神が平凡仙人をここへ行かせたのは、ルールがあるから大丈夫だと分かっていたからかもしれない。
(叶えてやろうと思えば、なんでも叶えてやれるだけの力はあるというのに……情けない)
平凡仙人はローゼリアから託された最後の願いだけは叶えてやろう、と心に誓った。
ローゼリアの前に電車が近づいてきた。スピードが落ちない。通過電車だ。
ローゼリアは念のため、線路から離れようとした。その時、
「ローゼリア!」
「えっ?」
黒いフードを被った何者かがローゼリアの背後へ駆け寄り、背中を押した。フードを目深に被っていたので、顔は見えなかった。
ローゼリアは呆気に取られた様子で、線路へ落下する。直後、電車が通過した。悲鳴は聞こえなかった。
「人が落ちたぞ!」
「救急車!」
巡回していた駅員と清掃員が現場を目撃し、青ざめる。運転手も慌てて電車から降りてきた。
黒いフードを被った犯人はクスクスと笑いながら走り去る。すばしっこく、駅員が気づいた時にはホームからいなくなっていた。
「くそッ」
その頃、平凡仙人は宙を飛び、犯人の後を追っていた。ローゼリアとの約束をこんな早く果たすことになるとは思ってもいなかった。
犯人は改札を飛び越え、階段を駆け下り、駅から脱出すると、信号待ちをしている人混みへ何食わぬ顔で紛れ込んだ。細身のわりに足が速く、平凡仙人ですら見失わないよう追うのがやっとだった。
やがて信号が青になると、犯人は横断歩道を渡り、公園へ向かった。追っ手を警戒しつつ、公衆トイレの個室へ入る。
犯人は中で着替え、一分も経たないうちにトイレから出てきた。周りに人が見えないのをいいことに、顔は隠していなかった。
「なっ……!」
平凡仙人は犯人の顔を見て、言葉を失った。
犯人は平凡仙人に見られているとも知らず、駅とは反対方向へ去っていく。捕まえて警察に突き出したかったが、それも斡旋所のルールで禁じられていた。
「早く……早くこのことをローゼリアに伝えねぇと!」
平凡仙人は急ぎ、斡旋所へ転移した。
斡旋所には既に、ローゼリアが待っていた。
「どう? やっぱりハンドリューが犯人だった?」
制服姿で、座敷に大の字で寝転がっている。
今までの憂さ晴らしをするように、バリバリとせんべいを食べていた。
「お行儀悪いですよ?」
「うっさい! ハンドリューに贔屓してるくせに!」
「してませんよぉ~」
カウンターで抹茶牛乳を飲んでいる女神と言い争う。こういう不毛なやり取りを続けることで、平凡仙人が斡旋所に戻って来るまでの時間を稼いでいたのかもしれない。
平凡仙人は間に合ったことに安堵しつつ、ローゼリアに真実を告げた。
「……違ったんだ」
「違ったって、何が?」
「私がハンドリュー様に贔屓してないってことでしょう?」
「それは知らん。だが、ローゼリアを殺した犯人はハンドリュー……もとい、葛杉じゃなかった」
「じゃあ、誰よ?」
平凡仙人は念のため、チラッと女神に視線をやる。
女神は両手で大きくバツを作り、首を激しく横へ振っていたが、
(お前が言わないのが悪い)
(ガビーン!)
と無視して、ローゼリアに真犯人を教えた。
「お前を線路へ突き落としたのは、花園姫花だ」
「……カーネシアが、私を?」
ローゼリアは真犯人の名を聞き、絶句した。
あんな、虫も殺せないような少女に殺されたなどとは、とても信じられなかった。
「本当に?」
「あぁ、確かにこの目で見た」
姫花は教室やテレビで見せていたのと同じ笑顔で、ローゼリアを突き飛ばした。駅から逃走している間も、トイレから出てきた時も、笑顔だった。
制服に着替えていたところを見るに、あのまま学校へ行くつもりなのだろう。そして何も知らないフリをして、今まで通りの一日を始めるのだ。
「曲がりなりにも人気絶頂のアイドルが、自らの手を汚してまで殺人を実行するなんてな。バレたら、スキャンダルどころじゃ済まないぞ。次の転生にだって、影響が出るだろうに」
「カーネシア……」
ローゼリアはしばし放心していたが、やがて怒りで顔を真っ赤にさせた。
「あのぶりっ子女……! 私からハンドリューを奪い、国外追放に加担した上に、私の命まで奪っていたなんて! 絶対に許さない!」
ローゼリアは座敷から立ち上がり、女神に詰め寄った。
「書類を頂戴! 転生して、カーネシアに復讐しに行くわ! 今までの恨みを全部叩きつけてやる!」
「あら? ハンドリュー様のことはよろしいので?」
「どうでもいいわよ、あんなクズ。私が何もしなくたって、勝手にポイントがマイナスになって地獄に落ちるわ」
「しかしいくら復讐とはいえ、犯罪行為でカーネシア様をこらしめては、ローゼリア様も無事ではすみませんよ? 最悪、地獄行きかも」
「関係ないわよ。どうせ、あと一回しか記憶を保持したまま転生できないんだから。つべこべ言わずに、私を今すぐカーネシアのもとへ転生させなさい」
精神崩壊を防ぐため、前世の記憶を保持したままの転生には回数制限がある。中には、平凡仙人のように制限を越えずに「悟って」しまう者もいたが、そちらは稀なケースだった。
「かしこまりました! では、書類をどうぞ」
女神は「やっとか」と言わんばかりに安堵し、ローゼリアに書類を渡す。
ローゼリアは書類を受け取ると、「いかにカーネシアを苦しめるか」、計画を練り始めた。
葛杉はローゼリアの実家が没落したと知るなり、「金のないお前なんかいらない」と一方的に彼女との婚約を破棄した。今は姫花と結婚を前提に付き合っているそうだ。
姫花はアイドルとして順風満帆で、先日マンションを購入したらしい。今後は葛杉の新たな金ヅルとして役に立ってくれるだろう。
「この世界は民主主義だって聞いてたから、追放はされないと思ってたけど……こういうタイプの追放もあるのね」
「らしいな」
これまでの世界と同じなら、ローゼリアは追放先へたどり着く前に、何者かの手によって殺される。
日の出前の駅のホームはひと気が無く、見通しが良かった。これなら誰かが近づいてきても、すぐに気づける。
「一応聞くけど、私を助けることって可能?」
「いいや。生者の死への介入は、規則で禁じられている」
「……だよね」
最初から、断られると分かっていたらしい。
「じゃあさ、」とローゼリアは別のお願いを平凡仙人にした。
「せめて、誰が私を殺したのかだけ教えて。次の転生で、そいつに復讐するから。まぁ……どうせ、ハンドリューなんだろうけど」
平凡仙人は「分かった」と頷いた。
「来世に必要な情報なら仕方ない。お前が斡旋所に来たら教えてやる」
「ありがと」
ローゼリアは力なく微笑む。
結局、平凡仙人は斡旋所のルールのせいで、大したことは何もしてやれなかった。女神が平凡仙人をここへ行かせたのは、ルールがあるから大丈夫だと分かっていたからかもしれない。
(叶えてやろうと思えば、なんでも叶えてやれるだけの力はあるというのに……情けない)
平凡仙人はローゼリアから託された最後の願いだけは叶えてやろう、と心に誓った。
ローゼリアの前に電車が近づいてきた。スピードが落ちない。通過電車だ。
ローゼリアは念のため、線路から離れようとした。その時、
「ローゼリア!」
「えっ?」
黒いフードを被った何者かがローゼリアの背後へ駆け寄り、背中を押した。フードを目深に被っていたので、顔は見えなかった。
ローゼリアは呆気に取られた様子で、線路へ落下する。直後、電車が通過した。悲鳴は聞こえなかった。
「人が落ちたぞ!」
「救急車!」
巡回していた駅員と清掃員が現場を目撃し、青ざめる。運転手も慌てて電車から降りてきた。
黒いフードを被った犯人はクスクスと笑いながら走り去る。すばしっこく、駅員が気づいた時にはホームからいなくなっていた。
「くそッ」
その頃、平凡仙人は宙を飛び、犯人の後を追っていた。ローゼリアとの約束をこんな早く果たすことになるとは思ってもいなかった。
犯人は改札を飛び越え、階段を駆け下り、駅から脱出すると、信号待ちをしている人混みへ何食わぬ顔で紛れ込んだ。細身のわりに足が速く、平凡仙人ですら見失わないよう追うのがやっとだった。
やがて信号が青になると、犯人は横断歩道を渡り、公園へ向かった。追っ手を警戒しつつ、公衆トイレの個室へ入る。
犯人は中で着替え、一分も経たないうちにトイレから出てきた。周りに人が見えないのをいいことに、顔は隠していなかった。
「なっ……!」
平凡仙人は犯人の顔を見て、言葉を失った。
犯人は平凡仙人に見られているとも知らず、駅とは反対方向へ去っていく。捕まえて警察に突き出したかったが、それも斡旋所のルールで禁じられていた。
「早く……早くこのことをローゼリアに伝えねぇと!」
平凡仙人は急ぎ、斡旋所へ転移した。
斡旋所には既に、ローゼリアが待っていた。
「どう? やっぱりハンドリューが犯人だった?」
制服姿で、座敷に大の字で寝転がっている。
今までの憂さ晴らしをするように、バリバリとせんべいを食べていた。
「お行儀悪いですよ?」
「うっさい! ハンドリューに贔屓してるくせに!」
「してませんよぉ~」
カウンターで抹茶牛乳を飲んでいる女神と言い争う。こういう不毛なやり取りを続けることで、平凡仙人が斡旋所に戻って来るまでの時間を稼いでいたのかもしれない。
平凡仙人は間に合ったことに安堵しつつ、ローゼリアに真実を告げた。
「……違ったんだ」
「違ったって、何が?」
「私がハンドリュー様に贔屓してないってことでしょう?」
「それは知らん。だが、ローゼリアを殺した犯人はハンドリュー……もとい、葛杉じゃなかった」
「じゃあ、誰よ?」
平凡仙人は念のため、チラッと女神に視線をやる。
女神は両手で大きくバツを作り、首を激しく横へ振っていたが、
(お前が言わないのが悪い)
(ガビーン!)
と無視して、ローゼリアに真犯人を教えた。
「お前を線路へ突き落としたのは、花園姫花だ」
「……カーネシアが、私を?」
ローゼリアは真犯人の名を聞き、絶句した。
あんな、虫も殺せないような少女に殺されたなどとは、とても信じられなかった。
「本当に?」
「あぁ、確かにこの目で見た」
姫花は教室やテレビで見せていたのと同じ笑顔で、ローゼリアを突き飛ばした。駅から逃走している間も、トイレから出てきた時も、笑顔だった。
制服に着替えていたところを見るに、あのまま学校へ行くつもりなのだろう。そして何も知らないフリをして、今まで通りの一日を始めるのだ。
「曲がりなりにも人気絶頂のアイドルが、自らの手を汚してまで殺人を実行するなんてな。バレたら、スキャンダルどころじゃ済まないぞ。次の転生にだって、影響が出るだろうに」
「カーネシア……」
ローゼリアはしばし放心していたが、やがて怒りで顔を真っ赤にさせた。
「あのぶりっ子女……! 私からハンドリューを奪い、国外追放に加担した上に、私の命まで奪っていたなんて! 絶対に許さない!」
ローゼリアは座敷から立ち上がり、女神に詰め寄った。
「書類を頂戴! 転生して、カーネシアに復讐しに行くわ! 今までの恨みを全部叩きつけてやる!」
「あら? ハンドリュー様のことはよろしいので?」
「どうでもいいわよ、あんなクズ。私が何もしなくたって、勝手にポイントがマイナスになって地獄に落ちるわ」
「しかしいくら復讐とはいえ、犯罪行為でカーネシア様をこらしめては、ローゼリア様も無事ではすみませんよ? 最悪、地獄行きかも」
「関係ないわよ。どうせ、あと一回しか記憶を保持したまま転生できないんだから。つべこべ言わずに、私を今すぐカーネシアのもとへ転生させなさい」
精神崩壊を防ぐため、前世の記憶を保持したままの転生には回数制限がある。中には、平凡仙人のように制限を越えずに「悟って」しまう者もいたが、そちらは稀なケースだった。
「かしこまりました! では、書類をどうぞ」
女神は「やっとか」と言わんばかりに安堵し、ローゼリアに書類を渡す。
ローゼリアは書類を受け取ると、「いかにカーネシアを苦しめるか」、計画を練り始めた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
「ざまぁ」が攻撃スキルの異世界
緋色刹那
ファンタジー
・2022年9月30日に完結しました。
・第一回次世代ファンタジーカップ参加作(お題「進化系ざまぁ」)
(あらすじ)
これは、相手を「ざまぁ」して〈ザマァ〉する物語……。
ごく普通の会社員、狭間(はざま)ヨシタケは、紆余曲折あって死亡し、勇者として異世界に転生する。
ただし彼が転生した世界は、相手をざまぁすることで攻撃魔法「ザマァ」が発動されるという特殊な世界だった。
さっそく伝説の勇者として、王様に紹介されたメンバーと共に旅立ったヨシタケだったが、早々にパーティメンバーの騎士、ザマスロットからザマァ闇討ちされ、戦闘不能に。これによりヨシタケは一方的に戦力外の烙印を押され、パーティから追放されてしまう。
教会で目覚めたヨシタケは治療費を稼ぐため、森へモンスター狩りに出かけるが、スライムの「ざまぁ」要素を見つけられず、苦戦する。
その後、流れ者の魔女、ザマァーリンに救出されたヨシタケは、彼女からこの世界での戦い方を学ぶことに。そして、新たな仲間と共に冒険の旅を再開する。
全ては、憎きザマスロットをざまぁして、〈ザマァ〉するために……。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる