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秋編②『金貨六枚分のきらめき』
第一話「仮装行列」⑷
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深夜、部屋で寝ていた由良はトイレに行こうと、目を覚ました。
同じ部屋で寝ている中林を起こさないよう、部屋の明かりは点けず、手探りで外へ出た。館内は薄暗く、寝ぼけていたのも相まって、何処にトイレがあるのか分からなくなった。
「……こんなことなら、スマホを持って来ておけば良かった」
由良は散々迷った末、まだ明かりが点いている厨房にたどり着いた。暖簾の向こうから、いい匂いが漂ってくる。
中を覗くと、女将と同じ着物を着た老婆が、明日の朝食の仕込みをしていた。
「遅くまでご苦労様です」
声をかけると、老婆はおもむろに振り返り、にっこりと微笑んだ。胸元には「稲村ヨネ」と書かれた名札がついている。年齢から察するに、民宿の料理を作っているという女将の母親だろう。
「あらあら、どうされました? お腹が空いたんですか? クッキーで良ければ、いかが?」
老婆は瓶いっぱいに詰められていた手作りの栗の形のクッキーを一枚取り出すと、ティッシュにくるんで由良に渡した。
「あ、ありがとうございます」
腹は空いてはいなかったが、断るのも悪いと思い、受け取った。割らないよう、ソッと羽織のポケットへ仕舞った。
老婆はお菓子に思い入れが強いのか「懐かしいわぁ」と語り出した。
「昔はこの時期になると、仮装した子供達がうちにお菓子を貰いに来ていたのよ。何と言ったかしら? はろいん? 私も子供の頃に参加してみたかったわぁ。家が農家で、毎日働き詰めだったもの。一日くらいおめかしして、お菓子をたんまり貰いたかったわねぇ」
「あの……ここから一番近いトイレは何処ですか? 暗くて、場所がよく分からないんです」
話が終わりそうもなかったので、由良は少々強引にトイレの場所を尋ねた。
眠気と尿意で、老婆の話は半分も覚えていなかった。
「トイレなら、廊下の突き当たりにございますよ。どちらでもお好きな方をどうぞ」
「教えて頂き、ありがとうございます。クッキー、後で頂きますね」
由良は老婆に礼を言うと、小走りでトイレへ向かった。
その後、棚田に連れて来られたのである。
「……そうか。あのおばあさんの〈心の落とし物〉が貴方達だったのね。この村に子供がいた頃のハロウィンの思い出と、ハロウィンに参加したかったという願望が入り混じって生まれたんだわ」
手を差し出している子供のみならず、他の子供達も由良に何かを期待している様子で、ジッと見つめている。彼らも菓子が欲しいのだろう。
残念なことに、一枚のクッキーを何枚かに砕いたとしても、到底この人数分には届きそうもない。かと言って、人数分のクッキーを老婆から貰うのはためらわれた。
が、運のいいことに、由良には他に菓子の当てがあった。
「ごめん。今はこれだけしかないんだ。部屋に戻ればもっとたくさんお菓子があるから、それ持って来るまで待っててもらってもいい?」
由良は手を差し出している子供にクッキーを渡し、提案した。
子供は由良の顔とクッキーを交互に見つめたのち、コクッと頷くと、民宿までの道を開けるよう、他の子供達に手で指示した。
他の子供達は大人しく指示に従い、由良が通れるよう道をあける。やはり被り物のせいで表情は分からなかったが、「戻って来なかったら、どうなるか分かってるよね?」と言わんばかりに、由良を威圧していた。
(私もそうだったけど、何で子供ってお菓子に対して異常に執着してるのかしら?)
由良はその期待(?)に応えようと、大急ぎで部屋に戻った。そして鞄の中から目当てのものを見つけると、それを持って子供達の元へトンボ帰りした。
なお、中林はまだ寝ていた。
子供達は稲村の家の前に集まり、静かに由良を待っていた。
「はい、お菓子。ちゃんと人数分あるから、好きなの持っていって」
由良はビニール袋の口を広げ、中に入れてきた菓子を子供達に見せた。子供達は袋の中を覗きこんだ途端、わっと歓声を上げた。
由良が持って来たのは、琥珀を模して作った大量の飴だった。飴同士がくっつかないよう、ビニールで個包装されている。
主な成分はハチミツで、より深い色味を出すためにキャラメルを混ぜてある。飴の中には琥珀らしく、虫や植物の化石を模したチョコが埋め込まれていた。
実はこの飴、LAMPの秋の新商品として売り出す予定で製作した試作品だったのだが、
「虫がリアル過ぎて、食欲が失せる」
との酷評を受け、ボツになってしまった。
やむなく、この旅行で処理しようと持ってきたものの、地元の料理や食材を楽しむのに忙しい上、飴なのでなかなか減らず、困っていた。
そうとは知らない子供達は嬉々として袋を覗き込み、気に入った一粒を大事そうに持っていく。頭上へと掲げ、その煌めきに目を奪われていた。
最後に、ジャックオーランタンの被り物をしている子供と、シーツを被った子供が、飴を取りに来た。ジャックオーランタンの子供はハチ、シーツを被った子供はコスモスのチョコが入った飴を選び、何食わぬ顔で定位置に戻ろうとする。
由良は「ちょっと、」と二人を呼び止めた。
「貴方達、車の前に飛び出して来た子でしょう? 危ないから、これからは気をつけて遊びなさい」
二人の子供は互いに顔を見合わせると、被り物を取り、ぺこりと由良に頭を下げた。
「ごめんなさい」
その顔には何処となく、稲村の家の女将と料理人である老婆の面影があった。
「お菓子くれてありがとう」
「これ、お礼」
そう言うと、老婆に似た子供は由良に何かを手渡した。
また栗のクッキーかと思いきや、今度は妙なデザインの金貨だった。五百円玉より二回りほど大きく、表に四文字の漢字、裏に建物らしき細かな絵が彫られている。表面がすり減っているせいで、どのようなデザインなのか、はっきりとは分からなかった。
「じゃあね、お姉さん」
「はっぴーはろいん!」
二人の子供は由良に別れを告げると、被り物を被り直し、元いた位置に戻った。
一団は二人が戻ったのを見届けたのち、再びお囃子を奏で始める。そして日が昇らぬ内に、村に立ち込めている朝霧の中へと消えて行った。
「……まさかあのおばあさんだけでなく、女将さんまで〈探し人〉になっているとはね」
あの子供達はお菓子を求め、さまよっているのだろう。
もしかすると、由良が初めて彼らにお菓子を渡した人間かもしれない。
「これ……何処のお金かしら? 〈心の落とし物〉や〈探し人〉達の通貨とか?」
由良は目の前に金貨をかざし、首を傾げる。
見覚えがあるような気がしたが、どうしても思い出せなかった。
「まぁいいか。そのうち思い出すでしょう」
由良は子供達が菓子を入れた時のように、貰った金貨を羽織のポケットの中へ大事に仕舞うと、稲村の家へ帰って行った。
『金貨六枚分のきらめき』第一話「仮装行列」終わり
同じ部屋で寝ている中林を起こさないよう、部屋の明かりは点けず、手探りで外へ出た。館内は薄暗く、寝ぼけていたのも相まって、何処にトイレがあるのか分からなくなった。
「……こんなことなら、スマホを持って来ておけば良かった」
由良は散々迷った末、まだ明かりが点いている厨房にたどり着いた。暖簾の向こうから、いい匂いが漂ってくる。
中を覗くと、女将と同じ着物を着た老婆が、明日の朝食の仕込みをしていた。
「遅くまでご苦労様です」
声をかけると、老婆はおもむろに振り返り、にっこりと微笑んだ。胸元には「稲村ヨネ」と書かれた名札がついている。年齢から察するに、民宿の料理を作っているという女将の母親だろう。
「あらあら、どうされました? お腹が空いたんですか? クッキーで良ければ、いかが?」
老婆は瓶いっぱいに詰められていた手作りの栗の形のクッキーを一枚取り出すと、ティッシュにくるんで由良に渡した。
「あ、ありがとうございます」
腹は空いてはいなかったが、断るのも悪いと思い、受け取った。割らないよう、ソッと羽織のポケットへ仕舞った。
老婆はお菓子に思い入れが強いのか「懐かしいわぁ」と語り出した。
「昔はこの時期になると、仮装した子供達がうちにお菓子を貰いに来ていたのよ。何と言ったかしら? はろいん? 私も子供の頃に参加してみたかったわぁ。家が農家で、毎日働き詰めだったもの。一日くらいおめかしして、お菓子をたんまり貰いたかったわねぇ」
「あの……ここから一番近いトイレは何処ですか? 暗くて、場所がよく分からないんです」
話が終わりそうもなかったので、由良は少々強引にトイレの場所を尋ねた。
眠気と尿意で、老婆の話は半分も覚えていなかった。
「トイレなら、廊下の突き当たりにございますよ。どちらでもお好きな方をどうぞ」
「教えて頂き、ありがとうございます。クッキー、後で頂きますね」
由良は老婆に礼を言うと、小走りでトイレへ向かった。
その後、棚田に連れて来られたのである。
「……そうか。あのおばあさんの〈心の落とし物〉が貴方達だったのね。この村に子供がいた頃のハロウィンの思い出と、ハロウィンに参加したかったという願望が入り混じって生まれたんだわ」
手を差し出している子供のみならず、他の子供達も由良に何かを期待している様子で、ジッと見つめている。彼らも菓子が欲しいのだろう。
残念なことに、一枚のクッキーを何枚かに砕いたとしても、到底この人数分には届きそうもない。かと言って、人数分のクッキーを老婆から貰うのはためらわれた。
が、運のいいことに、由良には他に菓子の当てがあった。
「ごめん。今はこれだけしかないんだ。部屋に戻ればもっとたくさんお菓子があるから、それ持って来るまで待っててもらってもいい?」
由良は手を差し出している子供にクッキーを渡し、提案した。
子供は由良の顔とクッキーを交互に見つめたのち、コクッと頷くと、民宿までの道を開けるよう、他の子供達に手で指示した。
他の子供達は大人しく指示に従い、由良が通れるよう道をあける。やはり被り物のせいで表情は分からなかったが、「戻って来なかったら、どうなるか分かってるよね?」と言わんばかりに、由良を威圧していた。
(私もそうだったけど、何で子供ってお菓子に対して異常に執着してるのかしら?)
由良はその期待(?)に応えようと、大急ぎで部屋に戻った。そして鞄の中から目当てのものを見つけると、それを持って子供達の元へトンボ帰りした。
なお、中林はまだ寝ていた。
子供達は稲村の家の前に集まり、静かに由良を待っていた。
「はい、お菓子。ちゃんと人数分あるから、好きなの持っていって」
由良はビニール袋の口を広げ、中に入れてきた菓子を子供達に見せた。子供達は袋の中を覗きこんだ途端、わっと歓声を上げた。
由良が持って来たのは、琥珀を模して作った大量の飴だった。飴同士がくっつかないよう、ビニールで個包装されている。
主な成分はハチミツで、より深い色味を出すためにキャラメルを混ぜてある。飴の中には琥珀らしく、虫や植物の化石を模したチョコが埋め込まれていた。
実はこの飴、LAMPの秋の新商品として売り出す予定で製作した試作品だったのだが、
「虫がリアル過ぎて、食欲が失せる」
との酷評を受け、ボツになってしまった。
やむなく、この旅行で処理しようと持ってきたものの、地元の料理や食材を楽しむのに忙しい上、飴なのでなかなか減らず、困っていた。
そうとは知らない子供達は嬉々として袋を覗き込み、気に入った一粒を大事そうに持っていく。頭上へと掲げ、その煌めきに目を奪われていた。
最後に、ジャックオーランタンの被り物をしている子供と、シーツを被った子供が、飴を取りに来た。ジャックオーランタンの子供はハチ、シーツを被った子供はコスモスのチョコが入った飴を選び、何食わぬ顔で定位置に戻ろうとする。
由良は「ちょっと、」と二人を呼び止めた。
「貴方達、車の前に飛び出して来た子でしょう? 危ないから、これからは気をつけて遊びなさい」
二人の子供は互いに顔を見合わせると、被り物を取り、ぺこりと由良に頭を下げた。
「ごめんなさい」
その顔には何処となく、稲村の家の女将と料理人である老婆の面影があった。
「お菓子くれてありがとう」
「これ、お礼」
そう言うと、老婆に似た子供は由良に何かを手渡した。
また栗のクッキーかと思いきや、今度は妙なデザインの金貨だった。五百円玉より二回りほど大きく、表に四文字の漢字、裏に建物らしき細かな絵が彫られている。表面がすり減っているせいで、どのようなデザインなのか、はっきりとは分からなかった。
「じゃあね、お姉さん」
「はっぴーはろいん!」
二人の子供は由良に別れを告げると、被り物を被り直し、元いた位置に戻った。
一団は二人が戻ったのを見届けたのち、再びお囃子を奏で始める。そして日が昇らぬ内に、村に立ち込めている朝霧の中へと消えて行った。
「……まさかあのおばあさんだけでなく、女将さんまで〈探し人〉になっているとはね」
あの子供達はお菓子を求め、さまよっているのだろう。
もしかすると、由良が初めて彼らにお菓子を渡した人間かもしれない。
「これ……何処のお金かしら? 〈心の落とし物〉や〈探し人〉達の通貨とか?」
由良は目の前に金貨をかざし、首を傾げる。
見覚えがあるような気がしたが、どうしても思い出せなかった。
「まぁいいか。そのうち思い出すでしょう」
由良は子供達が菓子を入れた時のように、貰った金貨を羽織のポケットの中へ大事に仕舞うと、稲村の家へ帰って行った。
『金貨六枚分のきらめき』第一話「仮装行列」終わり
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