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第七章 忍び寄る悪夢
194.嫉妬
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16日目―――13
「救世主!」
シャナは、いきなり気を失ったカケルに駆け寄ろうとした。
しかしそれは、素早くシャナの前に立ちはだかったサツキによって阻止された。
「守護者よ、救世主が倒れた。今は嫉妬で争う時ではない」
抗議の声を上げるシャナに、やや冷たい視線を向けた後、サツキが口を開いた。
「心配するな。カケルは限界を超える霊力を展開しようとして、一時的に気を失っただけだ」
「限界を超える霊力? 一体何のため?」
「カケルの事だ。恐らく、お前を元の世界に送り返してやろうとしたのだろう」
「元の世界?」
「精霊の娘よ。お前は少し、現状認識に誤りがあるようだな。今は、あれから数千年経過している。今の私はかつての守護者ではなく、カケルに貰ったサツキと言う名を有する存在だ」
そう前置きしてから、サツキは改めて、魔神の呪いを含めて、シャナに現在の状況について説明した。
驚きの表情でサツキの話を聞き終えたシャナは、意外な事に微笑んだ。
「あの世界は救世主によって解放された。あの世界での私の役目はもう終わり。今更無理矢理戻る必要は無い。これからは、救世主の傍で彼を支えていく」
シャナの言葉を聞いたサツキの機嫌が明らかに悪くなった。
「もはやカケルに対する好意を、隠すつもりも無くなったらしいな。しかしお前の思い通りには、事は運ばぬぞ。先程も教えてやった通り、この地に縛られている私と違って、外の世界には自由に行動出来る状態のもう一人の私がいる。つまりお前の入り込む隙間は無いという事だ」
シャナが当惑したような顔になった。
「私は前から話している通り、救世主をあなたから奪おうとか、そういう考えは持っていない。私が勝手に救世主を支えたいと願っているだけ。だから安心して」
「その言い方で、安心しろと言えるお前を逆に尊敬するぞ」
皮肉がこもったサツキの言葉を、大して気にしている風でも無いシャナは、再びカケルに心配そうな視線を向けた。
「救世主はまだ目を覚まさない」
「ここは霊力が満ちている。だから直に……」
言いかけて、サツキは考えた。
この精霊の娘に、自分とカケルとの絆を、もう少し見せつけといた方が良いかもしれない。
サツキは極めて何でもない風を装いながら切り出した。
「まあ、“私なら”カケルに霊力を分け与えて、カケルの目覚めを早める事が出来よう」
そう“理由付け”を口にした後、サツキは髪をかき上げ、倒れているカケルの顔に、自分の顔を近付けた。
自然と顔が赤くなり、心臓の鼓動が早くなる。
そのままカケルの唇に自身の唇を重ねようとして……
ふと、自分に向けられる、シャナの冷めた視線が目に入ってしまった。
そのタイミングで、シャナが口を開いた。
「守護者よ、霊力を分け与えるというより、単に救世主と口付けを交わしたいだけに見えるのは、気のせいだろうか?」
「な、な、何を根拠にそのような事を!? 私は決して、カケルとキスして、それをお前に見せつけてやろうとか、そんな下卑た考えは……」
「私はそこまで言っていない」
「〇※▽□!!?」
サツキが激しく動揺する中、カケルが目を覚ました。
…
……
…………
「ふえっ!?」
ふえっ?
意識が戻ってきた僕の耳に、いきなり素っ頓狂な悲鳴が聞こえてきた。
ふらつきながら身を起こすと同時に、『彼女』が大きく身を仰け反らせた。
もしかして、驚かせてしまったのだろうか?
僕は素直に謝った。
「ごめんね。ちょっと気を失っていたみたいなんだけど……」
「よ、良かった。気が付いたか。心配したぞ」
そう言葉を返してきた『彼女』に、シャナが何故か生暖かい視線を向けている。
違和感を覚えた僕は、二人に声を掛けた。
「二人とも、僕が気を失っている間に、何かあった?」
『彼女』が取り繕ったような雰囲気で言葉を返してきた。
「な、何でもない、何でもない。少なくともカケルが心配するような出来事は、何も起こってはいない。うん」
しかし言葉とは裏腹に、『彼女』の態度は明らかに挙動不審だ。
もしや何か不測の事態が……
と思いかけた時、シャナが声を掛けてきた。
「救世主、安心して。本当に何も起こってはいない。勝手に自家撞着(※言動と行動がチグハグな状態)に陥っている守護者が、勝手に慌てているだけ」
「自家撞着? 慌てている?」
「き、気にするな! こら! 精霊の娘よ!」
『彼女』がシャナに駆け寄り、二言三言、何かを囁いた。
それに対して、シャナは微笑みを浮かべたまま頷き返している。
二人の様子を見ている内に、僕は大事な事を思い出した。
「そうだ、シャナに謝らないと。実は……」
しかしシャナはやんわりと僕の言葉を制してきた。
「この世界が、私の元いた世界から見て、数千年後の延長線上にある事は知っている。さっき守護者が説明してくれた。けれども私にとっては、救世主の傍にいる事だけが一番大事。今更元の世界に戻りたいとは思わない」
そして彼女は居住まいを正すと、言葉を続けてきた。
「救世主。あなたは、私達の世界を解放してくれた。だからこれからは、あなたの傍で、あなたに尽くさせて欲しい」
「えっ? でも……」
僕はシャナのすぐ傍に立つ『彼女』に視線を向けた。
『彼女』は不機嫌そうに、そっぽを向いていた。
僕の視線に気付いたらしいシャナが、再び口を開いた。
「もし私が傍にいるのが迷惑なら、せめて救世主の世界に連れて行って欲しい。私はその世界で、どこか森の奥にでも住む。救世主には迷惑はかけない」
「シャナがいて迷惑なんて事無いよ。ただ……」
僕は『彼女』に声を掛けた。
「シャナを僕達の世界に連れて行ってもいいかな?」
「どうして、私にそれを聞く?」
「それは当然、僕にとっては、君が一番大事だから。君の意見も聞いてみたいと思ったからだよ」
『彼女』は少しキョトンとした後、嬉しそうな表情を浮かべたまま、頬を少し赤らめた。
「そ、そうか。まあ、そこの精霊の娘、いつまでも『彼方の地』に置いとくわけにもいかないしな。元の世界に戻る方法が見つかるまでは、カケルの世界で過ごすしか無いかもな」
シャナが『彼女』に笑顔を向けた。
「守護者よ、ありがとう」
「勘違いするなよ? 仕方なく、だからな。それに外の世界には、もう一人の私がいる。お前がカケルを邪術で魅了しようとしても、きっとその者に阻止されるだろう。心しておけ」
「了解した」
シャナは、サツキの言葉に特に反駁する事無く、素直に頷いた。
『彼女』が拍子抜けした雰囲気になった。
「な、なんだ、えらく素直だな。それはそれで、何か気持ち悪いぞ?」
「気にしないで。私は嬉しかっただけ。何千年経っても、魔神の封印の要となっても、やっぱりあなたはあなただった。私は改めて、あなたとカケルとの関係を尊重する事をここに誓う」
話が一段落ついた所で、僕は改めてシャナに聞いてみた。
「ところで身体、透けちゃったままだけど、大丈夫なの?」
「救世主に生命力の半分を与えたから、少し実体の維持に不具合が出ているだけ。力を使わなければ、そんなに問題ない」
「不具合って……どうすれば元に戻るの?」
「それは……救世主から返してもらえれば、だけど……」
そう話しながら、シャナは上目遣いで僕を見上げてきた。
そしてそっと、自身の唇に指を触れた。
その仕草に、僕は口移しで生命力を彼女から分け与えられた事を思い出して、少し赤くなった。
「生命力を返すのって、竜気を巡らして、シャナに分ければ良いのかな?」
「それで大丈夫。でも無理しないで」
「あの時、シャナが助けてくれたから僕は勝てたんだ。だからこれは、シャナに返さないと」
僕はシャナの肩に手を添えると、竜気を巡らし、シャナの瞳をじっと見つめた。
そして、意を決して、シャナの顔に自身の顔を近付けた。
シャナは少し頬を染め、そっと目を閉じた。
僕達の唇が次第に近付き……
―――シュッ!
唐突に、揺らめく紫のオーラを纏った剣が、凄まじい殺気と共に、僕達の顔の間に差し入れられた。
「救世主!」
シャナは、いきなり気を失ったカケルに駆け寄ろうとした。
しかしそれは、素早くシャナの前に立ちはだかったサツキによって阻止された。
「守護者よ、救世主が倒れた。今は嫉妬で争う時ではない」
抗議の声を上げるシャナに、やや冷たい視線を向けた後、サツキが口を開いた。
「心配するな。カケルは限界を超える霊力を展開しようとして、一時的に気を失っただけだ」
「限界を超える霊力? 一体何のため?」
「カケルの事だ。恐らく、お前を元の世界に送り返してやろうとしたのだろう」
「元の世界?」
「精霊の娘よ。お前は少し、現状認識に誤りがあるようだな。今は、あれから数千年経過している。今の私はかつての守護者ではなく、カケルに貰ったサツキと言う名を有する存在だ」
そう前置きしてから、サツキは改めて、魔神の呪いを含めて、シャナに現在の状況について説明した。
驚きの表情でサツキの話を聞き終えたシャナは、意外な事に微笑んだ。
「あの世界は救世主によって解放された。あの世界での私の役目はもう終わり。今更無理矢理戻る必要は無い。これからは、救世主の傍で彼を支えていく」
シャナの言葉を聞いたサツキの機嫌が明らかに悪くなった。
「もはやカケルに対する好意を、隠すつもりも無くなったらしいな。しかしお前の思い通りには、事は運ばぬぞ。先程も教えてやった通り、この地に縛られている私と違って、外の世界には自由に行動出来る状態のもう一人の私がいる。つまりお前の入り込む隙間は無いという事だ」
シャナが当惑したような顔になった。
「私は前から話している通り、救世主をあなたから奪おうとか、そういう考えは持っていない。私が勝手に救世主を支えたいと願っているだけ。だから安心して」
「その言い方で、安心しろと言えるお前を逆に尊敬するぞ」
皮肉がこもったサツキの言葉を、大して気にしている風でも無いシャナは、再びカケルに心配そうな視線を向けた。
「救世主はまだ目を覚まさない」
「ここは霊力が満ちている。だから直に……」
言いかけて、サツキは考えた。
この精霊の娘に、自分とカケルとの絆を、もう少し見せつけといた方が良いかもしれない。
サツキは極めて何でもない風を装いながら切り出した。
「まあ、“私なら”カケルに霊力を分け与えて、カケルの目覚めを早める事が出来よう」
そう“理由付け”を口にした後、サツキは髪をかき上げ、倒れているカケルの顔に、自分の顔を近付けた。
自然と顔が赤くなり、心臓の鼓動が早くなる。
そのままカケルの唇に自身の唇を重ねようとして……
ふと、自分に向けられる、シャナの冷めた視線が目に入ってしまった。
そのタイミングで、シャナが口を開いた。
「守護者よ、霊力を分け与えるというより、単に救世主と口付けを交わしたいだけに見えるのは、気のせいだろうか?」
「な、な、何を根拠にそのような事を!? 私は決して、カケルとキスして、それをお前に見せつけてやろうとか、そんな下卑た考えは……」
「私はそこまで言っていない」
「〇※▽□!!?」
サツキが激しく動揺する中、カケルが目を覚ました。
…
……
…………
「ふえっ!?」
ふえっ?
意識が戻ってきた僕の耳に、いきなり素っ頓狂な悲鳴が聞こえてきた。
ふらつきながら身を起こすと同時に、『彼女』が大きく身を仰け反らせた。
もしかして、驚かせてしまったのだろうか?
僕は素直に謝った。
「ごめんね。ちょっと気を失っていたみたいなんだけど……」
「よ、良かった。気が付いたか。心配したぞ」
そう言葉を返してきた『彼女』に、シャナが何故か生暖かい視線を向けている。
違和感を覚えた僕は、二人に声を掛けた。
「二人とも、僕が気を失っている間に、何かあった?」
『彼女』が取り繕ったような雰囲気で言葉を返してきた。
「な、何でもない、何でもない。少なくともカケルが心配するような出来事は、何も起こってはいない。うん」
しかし言葉とは裏腹に、『彼女』の態度は明らかに挙動不審だ。
もしや何か不測の事態が……
と思いかけた時、シャナが声を掛けてきた。
「救世主、安心して。本当に何も起こってはいない。勝手に自家撞着(※言動と行動がチグハグな状態)に陥っている守護者が、勝手に慌てているだけ」
「自家撞着? 慌てている?」
「き、気にするな! こら! 精霊の娘よ!」
『彼女』がシャナに駆け寄り、二言三言、何かを囁いた。
それに対して、シャナは微笑みを浮かべたまま頷き返している。
二人の様子を見ている内に、僕は大事な事を思い出した。
「そうだ、シャナに謝らないと。実は……」
しかしシャナはやんわりと僕の言葉を制してきた。
「この世界が、私の元いた世界から見て、数千年後の延長線上にある事は知っている。さっき守護者が説明してくれた。けれども私にとっては、救世主の傍にいる事だけが一番大事。今更元の世界に戻りたいとは思わない」
そして彼女は居住まいを正すと、言葉を続けてきた。
「救世主。あなたは、私達の世界を解放してくれた。だからこれからは、あなたの傍で、あなたに尽くさせて欲しい」
「えっ? でも……」
僕はシャナのすぐ傍に立つ『彼女』に視線を向けた。
『彼女』は不機嫌そうに、そっぽを向いていた。
僕の視線に気付いたらしいシャナが、再び口を開いた。
「もし私が傍にいるのが迷惑なら、せめて救世主の世界に連れて行って欲しい。私はその世界で、どこか森の奥にでも住む。救世主には迷惑はかけない」
「シャナがいて迷惑なんて事無いよ。ただ……」
僕は『彼女』に声を掛けた。
「シャナを僕達の世界に連れて行ってもいいかな?」
「どうして、私にそれを聞く?」
「それは当然、僕にとっては、君が一番大事だから。君の意見も聞いてみたいと思ったからだよ」
『彼女』は少しキョトンとした後、嬉しそうな表情を浮かべたまま、頬を少し赤らめた。
「そ、そうか。まあ、そこの精霊の娘、いつまでも『彼方の地』に置いとくわけにもいかないしな。元の世界に戻る方法が見つかるまでは、カケルの世界で過ごすしか無いかもな」
シャナが『彼女』に笑顔を向けた。
「守護者よ、ありがとう」
「勘違いするなよ? 仕方なく、だからな。それに外の世界には、もう一人の私がいる。お前がカケルを邪術で魅了しようとしても、きっとその者に阻止されるだろう。心しておけ」
「了解した」
シャナは、サツキの言葉に特に反駁する事無く、素直に頷いた。
『彼女』が拍子抜けした雰囲気になった。
「な、なんだ、えらく素直だな。それはそれで、何か気持ち悪いぞ?」
「気にしないで。私は嬉しかっただけ。何千年経っても、魔神の封印の要となっても、やっぱりあなたはあなただった。私は改めて、あなたとカケルとの関係を尊重する事をここに誓う」
話が一段落ついた所で、僕は改めてシャナに聞いてみた。
「ところで身体、透けちゃったままだけど、大丈夫なの?」
「救世主に生命力の半分を与えたから、少し実体の維持に不具合が出ているだけ。力を使わなければ、そんなに問題ない」
「不具合って……どうすれば元に戻るの?」
「それは……救世主から返してもらえれば、だけど……」
そう話しながら、シャナは上目遣いで僕を見上げてきた。
そしてそっと、自身の唇に指を触れた。
その仕草に、僕は口移しで生命力を彼女から分け与えられた事を思い出して、少し赤くなった。
「生命力を返すのって、竜気を巡らして、シャナに分ければ良いのかな?」
「それで大丈夫。でも無理しないで」
「あの時、シャナが助けてくれたから僕は勝てたんだ。だからこれは、シャナに返さないと」
僕はシャナの肩に手を添えると、竜気を巡らし、シャナの瞳をじっと見つめた。
そして、意を決して、シャナの顔に自身の顔を近付けた。
シャナは少し頬を染め、そっと目を閉じた。
僕達の唇が次第に近付き……
―――シュッ!
唐突に、揺らめく紫のオーラを纏った剣が、凄まじい殺気と共に、僕達の顔の間に差し入れられた。
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