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第41話 誕生日のちらし寿司④
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ちょうど時刻はお昼くらい。出来上がったちらし寿司をお皿に、すまし汁を木のお椀に盛って頂く事にする。
錦糸卵としょうゆに漬け込んでおいたマグロの刺し身も欠かさずちらし寿司の上から盛り付ける。
「頂きます」
手を合わせて挨拶をしてから、ちらし寿司を頂く。
しょうゆ漬けのマグロと、ご飯を一緒に箸で掴み上げて口の中に入れた。
「むむ!」
しょうゆの味と酢の味。そしてマグロの赤身と野菜の味がちょうど良い具合に合わさってとても美味しい。野菜にはほんのり甘味があるが、それが、マグロの赤身の油っけの少ないさっぱりした風味と、しょうゆが良い塩梅になっている。
更に、錦糸卵の甘味もしっかりある。錦糸卵はちょっと固めの食感だ。私は柔らかいのより、固めの方が好きかもしれない。
「美味しい……!」
すまし汁も、薄味の味付けなのが食べやすくて良い。豆腐からは甘味と塩味がほんのりと染み出ている。
「マグロが良い味出してるわね」
母親も頷きながら、ちらし寿司を笑顔で堪能している。母親もちらし寿司は大好きなのだ。
「光さんには感謝しないとだね」
「それにしてもシャチがマグロ捕るなんてねえ」
確かに母親の言う通りではある。こうやって時々こうして美味しい海産物を取ってくる光さんには感謝しかない。
特に今この国は戦争中で、食べ物も大切にしていきたい部分はある。彼には感謝で一杯だ。
「ごちそうさまでした」
ちらし寿司とすまし汁を完食。晩ごはんもこの品とマグロを使った料理を食べる事になる。
「お皿洗ってくる」
少し休憩してから自身のお皿を下げて、流しで洗う。
お皿を洗いながら窓から外の景色を見たが、まだ一反木綿が戻って来る気配はない。
(いつ戻ってくるかな)
一反木綿が心配だ。無茶をしていなければいいのだが。
錦糸卵としょうゆに漬け込んでおいたマグロの刺し身も欠かさずちらし寿司の上から盛り付ける。
「頂きます」
手を合わせて挨拶をしてから、ちらし寿司を頂く。
しょうゆ漬けのマグロと、ご飯を一緒に箸で掴み上げて口の中に入れた。
「むむ!」
しょうゆの味と酢の味。そしてマグロの赤身と野菜の味がちょうど良い具合に合わさってとても美味しい。野菜にはほんのり甘味があるが、それが、マグロの赤身の油っけの少ないさっぱりした風味と、しょうゆが良い塩梅になっている。
更に、錦糸卵の甘味もしっかりある。錦糸卵はちょっと固めの食感だ。私は柔らかいのより、固めの方が好きかもしれない。
「美味しい……!」
すまし汁も、薄味の味付けなのが食べやすくて良い。豆腐からは甘味と塩味がほんのりと染み出ている。
「マグロが良い味出してるわね」
母親も頷きながら、ちらし寿司を笑顔で堪能している。母親もちらし寿司は大好きなのだ。
「光さんには感謝しないとだね」
「それにしてもシャチがマグロ捕るなんてねえ」
確かに母親の言う通りではある。こうやって時々こうして美味しい海産物を取ってくる光さんには感謝しかない。
特に今この国は戦争中で、食べ物も大切にしていきたい部分はある。彼には感謝で一杯だ。
「ごちそうさまでした」
ちらし寿司とすまし汁を完食。晩ごはんもこの品とマグロを使った料理を食べる事になる。
「お皿洗ってくる」
少し休憩してから自身のお皿を下げて、流しで洗う。
お皿を洗いながら窓から外の景色を見たが、まだ一反木綿が戻って来る気配はない。
(いつ戻ってくるかな)
一反木綿が心配だ。無茶をしていなければいいのだが。
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