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第6話 切り干し大根のみそ汁
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せわしない鳥の鳴き声と胸の怠さで目が覚めた。しかも胸だけでなく身体全体が重怠い。関節もちょっとばかし痛い気がする。
夜中、結構咳き込んでたのもあるかもしれない。ここに来てまた喘息の発作だろうか。
(しかも熱っぽいかも……)
枕の傍にある体温計を右わきの下に挟み、体温を測る。
「38度……」
やはり発熱していた。発熱とは裏腹に手足はいつも通り冷たい。私は起き上がって怠い体で掛け布団を畳むと、沼霧さんが部屋に来てくれた。
「おはようございます。千恵子さん」
「沼霧さん……げほっげほっ」
「あら……大丈夫ですか?!」
何か動いた拍子に咳が出てしまう。私は先ほど熱を測った事も沼霧さんに伝えた。
「朝ごはんは食べられそうですか?」
「食欲はある。そこは大丈夫」
「今丁度切り干し大根戻してみそ汁にしています。それ食べましょうか」
「うん……」
何とか階段を降りて、食卓にたどり着くと、母親が座って新聞を読んでいた。
「千恵子、顔が赤いわよ?」
「ヨシさん、さっき熱を測ったら38度だったそうです」
「早く医者に診てもらいましょう。それに夜中に何度か咳き込んでたじゃない」
「うん……」
沼霧さんがごはんとみそ汁をそれぞれ茶碗とお椀によそってくれた。このお椀は黒漆が塗られた物で、母親が結婚した時に購入した大事な品だそうだ。
ちょいちょい落としたりはしてきているが、欠ける事は無くよく長持ちしているなと使う度に思う。
「では、頂きます」
朝食は麦ごはんと切り干し大根の入った味噌汁。麦ごはんをつまみつつ、味噌汁を飲む。
切り干し大根は柔らかくて思ったより食べやすい。しかも大根は薬膳だと咳にも良いと沼霧さんが言っていたような。
「ごちそうさまでした」
怠い身体を何とか動かし朝食を食べ終えた私は、一度部屋に戻る事にした。
ちなみに沼霧さんが医者を呼んでくれる事になった。医者が来るまで部屋で待機しよう。
「身体が怠い……」
その後。島の医者に診てもらい、薬を貰ったのだった。
「げほっ……」
咳もしんどいが、熱もしんどい。
夜中、結構咳き込んでたのもあるかもしれない。ここに来てまた喘息の発作だろうか。
(しかも熱っぽいかも……)
枕の傍にある体温計を右わきの下に挟み、体温を測る。
「38度……」
やはり発熱していた。発熱とは裏腹に手足はいつも通り冷たい。私は起き上がって怠い体で掛け布団を畳むと、沼霧さんが部屋に来てくれた。
「おはようございます。千恵子さん」
「沼霧さん……げほっげほっ」
「あら……大丈夫ですか?!」
何か動いた拍子に咳が出てしまう。私は先ほど熱を測った事も沼霧さんに伝えた。
「朝ごはんは食べられそうですか?」
「食欲はある。そこは大丈夫」
「今丁度切り干し大根戻してみそ汁にしています。それ食べましょうか」
「うん……」
何とか階段を降りて、食卓にたどり着くと、母親が座って新聞を読んでいた。
「千恵子、顔が赤いわよ?」
「ヨシさん、さっき熱を測ったら38度だったそうです」
「早く医者に診てもらいましょう。それに夜中に何度か咳き込んでたじゃない」
「うん……」
沼霧さんがごはんとみそ汁をそれぞれ茶碗とお椀によそってくれた。このお椀は黒漆が塗られた物で、母親が結婚した時に購入した大事な品だそうだ。
ちょいちょい落としたりはしてきているが、欠ける事は無くよく長持ちしているなと使う度に思う。
「では、頂きます」
朝食は麦ごはんと切り干し大根の入った味噌汁。麦ごはんをつまみつつ、味噌汁を飲む。
切り干し大根は柔らかくて思ったより食べやすい。しかも大根は薬膳だと咳にも良いと沼霧さんが言っていたような。
「ごちそうさまでした」
怠い身体を何とか動かし朝食を食べ終えた私は、一度部屋に戻る事にした。
ちなみに沼霧さんが医者を呼んでくれる事になった。医者が来るまで部屋で待機しよう。
「身体が怠い……」
その後。島の医者に診てもらい、薬を貰ったのだった。
「げほっ……」
咳もしんどいが、熱もしんどい。
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