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本編
64)グレン、ついに大人の階段を……
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フランクリン・カリスがグレンの付き人、厳密にはドーヴィの補佐役についてしばらく。
効果はあったかと言えば――劇的に、あった。
「いやほんと、お前の兄貴の慧眼には恐れ入るぜ」
「んっ……兄上、は……すごい人、だから……っ!」
ドーヴィの両手で体中を弄られていたグレンが、息を荒げながらも兄のレオンを称賛する。ドーヴィの手がズボンの上から両太ももを掴み、グレンは思わずびくりと体を震わせた。
そう、劇的にあったのだ。ここ数日毎晩連日連夜、こうしてイチャイチャしながら大変にいかがわしい事をできるぐらいに。
フランクリンがいなかった頃は寝る前にドーヴィとグレンでいろいろ打ち合わせをする必要があった。ドーヴィには貴族の知識がどうしても不足している。そして踏み込んだ内容となると、グレンに聞いた方が早かったからだ。
その点、今はフランクリンが付き人としてその辺のアドバイザー役となっている。何なら『カリス伯爵家経由』で貴族御用達の商会を利用できるようになり、グレンの衣装から何までの調達が相当楽になったのだ。
そういうわけで、ドーヴィは王都行きの準備のうち、貴族に関するかなりの部分をフランクリンに丸投げした。ただの付き人よりも仕事は多いが、フランクリン自体はそれなりにやりがいを感じている模様。
「お前も仕事の量減ってるよなぁ」
「ぁ……んっ……カリス伯爵、が……手紙の返事も、代筆してくれるからな……ひぁっ」
太ももから付け根までを揉みしだき、そのまま強くテントを張って主張しているグレンの分身へ。それを布越しに強く擦りあげながら、ドーヴィはフランクリンに再度感謝をした。
どうでも良い季節の挨拶やグレンに媚びを売ろうとする無駄な手紙など、それら全てをフランクリンがグレン代理として返事を書くようになった。
さすがに、貴族の手紙の返事を平民であるドーヴィが代筆するわけにもいかず。無論、筆跡を完全コピーしてグレンになりすまして代筆することも考えたが……そこは真面目なグレンが嫌がり、これまではグレンが時間を見つけては丁寧に返事を書いていたのだ。
その点、フランクリンであれば爵位もそれなりであるし、貴族の言い回しもドーヴィより優れたものを考えることができる。付き人が代筆をする文化も認められているからこそ、フランクリンの面目躍如であった。
受け取った側の貴族も、狙っていた付き人の席を横から攫われて面白くはないだろうが、相手が伯爵となると強く文句も言えない。
おかげさまで、今日もドーヴィはグレンから少量なれども大変に美味な精力をおいしく頂けるのだ。
強い快楽にグレンが喘ぎながら、身を捩らせる。後ろから抱え込んでいたドーヴィは、腕の力を強くしてグレンを抱きすくめた。
「グレン」
「ひっ」
耳元に息が吹きかかるほどの距離で囁かれ、グレンは小さく悲鳴を上げた。元から耳が弱いところに、ドーヴィの熱い吐息と、ずいぶんとエロティックな雄の声で囁かれて無事でいるわけがない。
ドーヴィは自分の手の中で、グレンの分身がどくりと脈動するのを感じて、笑みを浮かべた。
フランクリンが来てから。数日、ずっとグレンの体に毎日快楽を仕込んできた。うまくイケないグレンが苦しそうに呻くのをかわいそうだと思いながらも、ぐっと我慢して。
今日はついに、ドーヴィが手を出すよりも先にグレンは顔を赤らめて、もじもじと太ももをにじり合わせながらドーヴィをベッドに誘ってきたのだ。
ついに! あのグレンが! 自ら!
それはあまりにも拙い、色気も何もない「ドーヴィ、今日も、したい」というシンプルなお誘いであったが。
それの破壊力といったら、シンプルイズベストとはこうなのかとドーヴィが一周回って感心するほどのものであった。
そう言われたらドーヴィはもう喜び勇んで可愛らしい契約主様をベッドに抱え上げ、今の今まで存分に口やら手やら時に下半身の槍やらで、グレンの全身余すところなくぐずぐずに溶かしてきたのだ。
腕の中でくたりと力なく体を投げ出して、それでもドーヴィが与える快楽に体を震わせて涙を零す姿は実に可愛らしく素晴らしい。
「なあグレン、そろそろ、これ、出したいって思わないか?」
弄んでいたグレンの分身、その先端をドーヴィは爪先でくりくりと刺激する。痛みはないはずだ、軽くひっかく程度の力だから。
「ぁっ、や、そこはっ……んぁ……」
「出せばスッキリするぞ? 今日みたいに、悶々しなくて済む」
「っ!」
揶揄うように言えば、グレンは後ろから見てもわかるほどに耳まで赤く染め上げた。
今日のグレンは仕事こそしっかりこなしていたものの、どこか集中できないところがあり。時折、物欲しそうにドーヴィを見たり、もぞりと腰を動かしたり……悩まし気なため息を吐いたり。
それはもう、わかりやすいほどに、性的な意味で悶々ムラムラしていたわけだ。
そんなグレンをこの夜遅い時間まで手を出さずに我慢した自分をドーヴィは盛大に褒めておいた。
目の前に据え膳が無防備にとことこ歩いていて、襲わずにいられるか! しかし! ドーヴィは良くできた悪魔だから! 我慢できたわけだ!
ここで我慢しないとグレンが社会的に大変な事になる、と理解していたからこそ、ドーヴィは血を吐く思いで我慢したのだ。どこまでいっても、ドーヴィは愛を重んじる悪魔であったから。
顔を真っ赤にしたグレンは、目を潤ませたままドーヴィを見上げる。
「ドーヴィ、ぼくは」
「なんだ?」
言葉に詰まった契約主のために、ドーヴィは手つきを変えて優しく頭を撫でてやる。つむじに唇を落とし、言葉を探している頬を優しく摩り。
「ぼくは……ぼくも、出せる、のだろうか……」
「ああ、出せるぞ。俺がちゃんと体の様子を毎日チェックしてたからな」
「そ、そうなのか!?」
知らぬ間に自分のアレがチェックされていたと聞いて思わず声を裏返して驚くグレンだ。ドーヴィからすれば当然の事だが、グレンは……というより、人間からしたら若干、慄くレベルの行為だ。
久々に異種族文化のカルチャーショックが出たな、とドーヴィは思わず目を細める。
カルチャーショックに動揺するグレンを押し流すべく、ドーヴィはグレンの体をぐるりと反転させて、顔中に口づけを降らせた。
「そりゃ契約主の健康管理は悪魔の仕事だし、雇い主の体調チェックも秘書官の仕事だから、な」
「ん、んん……そ、そうか……ぁっ……」
無事に流されてくれたグレンに良い子だ、と言わんばかりにご褒美の濃厚なキスをプレゼントする。
グレンの顎を指先でくいと上げ、ドーヴィはその小さな口へと舌を滑り込ませた。逃げようとする舌を追いかけ回し、遊ぶようにグレンの口内を舐め回す。
「はっ……ぁ……」
くちゅくちゅ、いやらしい水音の合間に、グレンの口から苦しそうな声が漏れていた。
散々に嬲って満足したドーヴィは、そっと唇を離す。お互いの唾液が混ざり合ったものが、グレンの口端から垂れていた。それをぺろりと舌で舐めとる。
「グレン、今夜はちょいと頑張ってみねえか」
「ん……」
「大丈夫だ、俺がついている」
……ドーヴィの大きな手が、グレンの背中を支えるように当てられる。グレンはその手の逞しさと熱さに思わずハッとした。
そうだ、いつだってドーヴィはグレンのためを思っていろいろなことをやって、どんな時でも支えて守ってくれる。ドーヴィがいつも言ってくれる「俺がついている」というその一言に、グレンがどれだけ救われてきたか。
不思議なもので、これまでは怖くて仕方なかったことも、ドーヴィがいると思えば乗り越えられるような気がしてくる。
「そう、だな……僕も、成人しているからには……ちゃんと、したいんだ」
「おう」
それがいい、とドーヴィは柔らかく笑ってグレンを抱きしめ直した。グレンもおずおずとドーヴィの背中に手を回して、分厚い胸板に頬を摺り寄せる。自分とは全く違う、筋肉質で固い大人の男の胸だ。
(ドーヴィ、かっこいいなぁ……ぼくも、大人の男になりたい……)
どこかうっとりしながら、グレンは目を伏せて思う。なかなか身長は伸びないし、筋肉もつかない。ドーヴィほどにまで……は無理だと自覚しているから、せめて兄のレオンぐらいには。
「……無理だと思うけどな」
「? ドーヴィ、何か言ったか?」
「いや、何も」
グレンに聞こえないレベルでぼそりと思わずつぶやいたドーヴィ。別に心の中を覗いたわけではないが、グレンが何を考えているかぐらいはわかる。
「まあ何にせよ、一発出して男になれってことだな!」
敢えて、ドーヴィは明るく、そして力強く言い放った。例のトラウマのように厳かで真面目な雰囲気にすることもあるまい。
たかだか射精の一つぐらい、重大な儀式でも何でもなくて、ただグレンがより良い生活を送るためのお遊びにでもなれば良いのだ。そんな程度で、ちょうど良い。
「う、うむ……が、頑張るぞ」
ドーヴィに気圧されたのか、グレンがぐっと握り拳をつくる。それがあまりにも、可愛らしくて。ベッドの上でやる事だろうか、その決意表明は。
「ククク、頑張れよ」
耐え切れずにドーヴィは思わず笑いを零し、グレンを応援するのだった。
---
ちょっと短めですがキリが良いので。
予定通り? GW前には終わると思いますたぶん
急激な締めの流れ……
グレンくんはついに大人の男になるのか!?
ドーヴィは子守の悪魔から脱却して性の悪魔に戻れるのか!?
こうご期待!
効果はあったかと言えば――劇的に、あった。
「いやほんと、お前の兄貴の慧眼には恐れ入るぜ」
「んっ……兄上、は……すごい人、だから……っ!」
ドーヴィの両手で体中を弄られていたグレンが、息を荒げながらも兄のレオンを称賛する。ドーヴィの手がズボンの上から両太ももを掴み、グレンは思わずびくりと体を震わせた。
そう、劇的にあったのだ。ここ数日毎晩連日連夜、こうしてイチャイチャしながら大変にいかがわしい事をできるぐらいに。
フランクリンがいなかった頃は寝る前にドーヴィとグレンでいろいろ打ち合わせをする必要があった。ドーヴィには貴族の知識がどうしても不足している。そして踏み込んだ内容となると、グレンに聞いた方が早かったからだ。
その点、今はフランクリンが付き人としてその辺のアドバイザー役となっている。何なら『カリス伯爵家経由』で貴族御用達の商会を利用できるようになり、グレンの衣装から何までの調達が相当楽になったのだ。
そういうわけで、ドーヴィは王都行きの準備のうち、貴族に関するかなりの部分をフランクリンに丸投げした。ただの付き人よりも仕事は多いが、フランクリン自体はそれなりにやりがいを感じている模様。
「お前も仕事の量減ってるよなぁ」
「ぁ……んっ……カリス伯爵、が……手紙の返事も、代筆してくれるからな……ひぁっ」
太ももから付け根までを揉みしだき、そのまま強くテントを張って主張しているグレンの分身へ。それを布越しに強く擦りあげながら、ドーヴィはフランクリンに再度感謝をした。
どうでも良い季節の挨拶やグレンに媚びを売ろうとする無駄な手紙など、それら全てをフランクリンがグレン代理として返事を書くようになった。
さすがに、貴族の手紙の返事を平民であるドーヴィが代筆するわけにもいかず。無論、筆跡を完全コピーしてグレンになりすまして代筆することも考えたが……そこは真面目なグレンが嫌がり、これまではグレンが時間を見つけては丁寧に返事を書いていたのだ。
その点、フランクリンであれば爵位もそれなりであるし、貴族の言い回しもドーヴィより優れたものを考えることができる。付き人が代筆をする文化も認められているからこそ、フランクリンの面目躍如であった。
受け取った側の貴族も、狙っていた付き人の席を横から攫われて面白くはないだろうが、相手が伯爵となると強く文句も言えない。
おかげさまで、今日もドーヴィはグレンから少量なれども大変に美味な精力をおいしく頂けるのだ。
強い快楽にグレンが喘ぎながら、身を捩らせる。後ろから抱え込んでいたドーヴィは、腕の力を強くしてグレンを抱きすくめた。
「グレン」
「ひっ」
耳元に息が吹きかかるほどの距離で囁かれ、グレンは小さく悲鳴を上げた。元から耳が弱いところに、ドーヴィの熱い吐息と、ずいぶんとエロティックな雄の声で囁かれて無事でいるわけがない。
ドーヴィは自分の手の中で、グレンの分身がどくりと脈動するのを感じて、笑みを浮かべた。
フランクリンが来てから。数日、ずっとグレンの体に毎日快楽を仕込んできた。うまくイケないグレンが苦しそうに呻くのをかわいそうだと思いながらも、ぐっと我慢して。
今日はついに、ドーヴィが手を出すよりも先にグレンは顔を赤らめて、もじもじと太ももをにじり合わせながらドーヴィをベッドに誘ってきたのだ。
ついに! あのグレンが! 自ら!
それはあまりにも拙い、色気も何もない「ドーヴィ、今日も、したい」というシンプルなお誘いであったが。
それの破壊力といったら、シンプルイズベストとはこうなのかとドーヴィが一周回って感心するほどのものであった。
そう言われたらドーヴィはもう喜び勇んで可愛らしい契約主様をベッドに抱え上げ、今の今まで存分に口やら手やら時に下半身の槍やらで、グレンの全身余すところなくぐずぐずに溶かしてきたのだ。
腕の中でくたりと力なく体を投げ出して、それでもドーヴィが与える快楽に体を震わせて涙を零す姿は実に可愛らしく素晴らしい。
「なあグレン、そろそろ、これ、出したいって思わないか?」
弄んでいたグレンの分身、その先端をドーヴィは爪先でくりくりと刺激する。痛みはないはずだ、軽くひっかく程度の力だから。
「ぁっ、や、そこはっ……んぁ……」
「出せばスッキリするぞ? 今日みたいに、悶々しなくて済む」
「っ!」
揶揄うように言えば、グレンは後ろから見てもわかるほどに耳まで赤く染め上げた。
今日のグレンは仕事こそしっかりこなしていたものの、どこか集中できないところがあり。時折、物欲しそうにドーヴィを見たり、もぞりと腰を動かしたり……悩まし気なため息を吐いたり。
それはもう、わかりやすいほどに、性的な意味で悶々ムラムラしていたわけだ。
そんなグレンをこの夜遅い時間まで手を出さずに我慢した自分をドーヴィは盛大に褒めておいた。
目の前に据え膳が無防備にとことこ歩いていて、襲わずにいられるか! しかし! ドーヴィは良くできた悪魔だから! 我慢できたわけだ!
ここで我慢しないとグレンが社会的に大変な事になる、と理解していたからこそ、ドーヴィは血を吐く思いで我慢したのだ。どこまでいっても、ドーヴィは愛を重んじる悪魔であったから。
顔を真っ赤にしたグレンは、目を潤ませたままドーヴィを見上げる。
「ドーヴィ、ぼくは」
「なんだ?」
言葉に詰まった契約主のために、ドーヴィは手つきを変えて優しく頭を撫でてやる。つむじに唇を落とし、言葉を探している頬を優しく摩り。
「ぼくは……ぼくも、出せる、のだろうか……」
「ああ、出せるぞ。俺がちゃんと体の様子を毎日チェックしてたからな」
「そ、そうなのか!?」
知らぬ間に自分のアレがチェックされていたと聞いて思わず声を裏返して驚くグレンだ。ドーヴィからすれば当然の事だが、グレンは……というより、人間からしたら若干、慄くレベルの行為だ。
久々に異種族文化のカルチャーショックが出たな、とドーヴィは思わず目を細める。
カルチャーショックに動揺するグレンを押し流すべく、ドーヴィはグレンの体をぐるりと反転させて、顔中に口づけを降らせた。
「そりゃ契約主の健康管理は悪魔の仕事だし、雇い主の体調チェックも秘書官の仕事だから、な」
「ん、んん……そ、そうか……ぁっ……」
無事に流されてくれたグレンに良い子だ、と言わんばかりにご褒美の濃厚なキスをプレゼントする。
グレンの顎を指先でくいと上げ、ドーヴィはその小さな口へと舌を滑り込ませた。逃げようとする舌を追いかけ回し、遊ぶようにグレンの口内を舐め回す。
「はっ……ぁ……」
くちゅくちゅ、いやらしい水音の合間に、グレンの口から苦しそうな声が漏れていた。
散々に嬲って満足したドーヴィは、そっと唇を離す。お互いの唾液が混ざり合ったものが、グレンの口端から垂れていた。それをぺろりと舌で舐めとる。
「グレン、今夜はちょいと頑張ってみねえか」
「ん……」
「大丈夫だ、俺がついている」
……ドーヴィの大きな手が、グレンの背中を支えるように当てられる。グレンはその手の逞しさと熱さに思わずハッとした。
そうだ、いつだってドーヴィはグレンのためを思っていろいろなことをやって、どんな時でも支えて守ってくれる。ドーヴィがいつも言ってくれる「俺がついている」というその一言に、グレンがどれだけ救われてきたか。
不思議なもので、これまでは怖くて仕方なかったことも、ドーヴィがいると思えば乗り越えられるような気がしてくる。
「そう、だな……僕も、成人しているからには……ちゃんと、したいんだ」
「おう」
それがいい、とドーヴィは柔らかく笑ってグレンを抱きしめ直した。グレンもおずおずとドーヴィの背中に手を回して、分厚い胸板に頬を摺り寄せる。自分とは全く違う、筋肉質で固い大人の男の胸だ。
(ドーヴィ、かっこいいなぁ……ぼくも、大人の男になりたい……)
どこかうっとりしながら、グレンは目を伏せて思う。なかなか身長は伸びないし、筋肉もつかない。ドーヴィほどにまで……は無理だと自覚しているから、せめて兄のレオンぐらいには。
「……無理だと思うけどな」
「? ドーヴィ、何か言ったか?」
「いや、何も」
グレンに聞こえないレベルでぼそりと思わずつぶやいたドーヴィ。別に心の中を覗いたわけではないが、グレンが何を考えているかぐらいはわかる。
「まあ何にせよ、一発出して男になれってことだな!」
敢えて、ドーヴィは明るく、そして力強く言い放った。例のトラウマのように厳かで真面目な雰囲気にすることもあるまい。
たかだか射精の一つぐらい、重大な儀式でも何でもなくて、ただグレンがより良い生活を送るためのお遊びにでもなれば良いのだ。そんな程度で、ちょうど良い。
「う、うむ……が、頑張るぞ」
ドーヴィに気圧されたのか、グレンがぐっと握り拳をつくる。それがあまりにも、可愛らしくて。ベッドの上でやる事だろうか、その決意表明は。
「ククク、頑張れよ」
耐え切れずにドーヴィは思わず笑いを零し、グレンを応援するのだった。
---
ちょっと短めですがキリが良いので。
予定通り? GW前には終わると思いますたぶん
急激な締めの流れ……
グレンくんはついに大人の男になるのか!?
ドーヴィは子守の悪魔から脱却して性の悪魔に戻れるのか!?
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