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第二章
第37話 閑話:葵さんの実力
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婚約披露パーティーから10日が過ぎた。あの後にマリアベルさんからの手紙で、もう一騒動あったが、事なきを得たみたいな(汗)?
クラスのみんなは街の宿屋での生活を始め、日中はお城に来て勉強の日々を送っている。勿論、俺も勉強会に参加している。ちなみにセナス王子も一緒だったりするのだが(苦笑い)。
勉強会は主としては国語だが、他にも政治、経済、地理、生物、歴史に道徳や暮らしといったところも併せて習っていた。主に午前中を勉強時間にして、午後は裏メイド隊から警備についてや各自のスキルの鍛練時間に充てていた。因みに数学、化学、物理が科目に無いのは、俺達の方が此の世界より先を行っていたからだ。
◆
魔人国侵攻阻止作戦の報酬で貰えるみんなが住む家について漸く目処がたった。城塞都市である王都ラインハイネの土地事情はきつきつだ。余っている土地はゼロに近い。新築しようにも土地が無い。そんな折りにラミエスタ様が王都内にあるザオラル領主館の土地の一部を貸してくれたのだ。ありがとうございます、ラミエスタ様。
◆
婚約パーティーの際に盛り上がったのが白山先生&オリバーさんだ。オリバーさんはレイムレット様に白山先生を紹介したらしい。クラスの女の子達は大分囃し立てたようだよ。
◆
サツキサンは茜音さんに夢中であったりする。茜音さんのスキルは物質再生。壊れた物を治す力だ。サツキサンが壊れている訳ではないが、茜音さんにトリートメントしてもらうと大分気持ちいいみたい?「あ~ん」とか「其処が気持ちいい~」とか「もっと、もっと~」とか「凄い~」とか妙な喘ぎ声が俺の部屋に響いているよ(汗)。
◆
凄いといえば葵さんだ。破格のスキル、ワールドクロックは半端無かった。
其の日、カイゼス大将軍から葵さんに声が掛かった。葵さんのスキルを見てみたいとの事だった。しかもお相手はカイゼス大将軍本人だ。話しを聞き付け訓練場には俺、アルフィーナ王女、彩月、茜音さん、メイアさん、アイシャさん、オリバーさんに偶々居合わせたガルバーニさんがギャラリーとして観戦する。
「大将軍様、先ずは私の剣技のみで御手合わせ、宜しいでしょうか」
葵さんは大将軍相手に腕試しを所望した。
「よし、では先ず剣技を見させて貰おう」
二人は2m程度離れて剣を構える。葵さんは日本剣術のため盾を持たない。其れを見てカイゼス大将軍も盾を遠くに放り投げた。
「行きます」
葵さんは摺り足で間合いを詰めて行き、カイゼス様の間合いを探る。しかしカイゼス様は攻撃する意識を見せない。其れを察して葵さんが一足飛びに打ち掛けた。カイゼス様は其れを剣で受ける。2合、3合と葵さんが剣撃を出しカイゼス様はニヤニヤしながら其れを受け続けていた。葵さんの剣撃には何かが有るようだよ?カイゼス様のニヤニヤが消えて行くよ?
「コイツは一合撃つ度に…」
ガシッ
「力が流され…」
ガシッ
「ていくな」
ガシッ、ガシッガシッ
「そろそろ…」
ガシッ、ガシッ、ガシッ
「ヤバ……そう」
ガシッ!
「だ!」
10合近く打ち掛けた後に、カイゼス様がバックステップで距離を取った。
「す、凄え~(汗)」
「大将がバックステップって有り得ねえ~(汗)」
オリバーさんとガルバーニさんが感嘆の声を漏らす。
「どういう事ですか?」
ガルバーニさんに聞いてみた。
「大将は建国王トーレスの時代から500年の間に僅か3人しか其の称号を与えられていない剣聖だ。其の剣聖が剣撃を嫌ってバックステップしたんだ。あの嬢ちゃん、あのか細い腕でどんだけ強えんだ!」
メイアさんとアイシャさんも真剣な眼差しで勝負を見ている。
葵さんは剣を上段の突きの構え、霞み構えにし、腰を落とした。
「霧島流剣術奥義、霞み桜」
葵さんはカイゼス様に神速とも思える連続突きを繰り出した。
カイゼス様は其の突きを剣で受け流し、頭で交わし、ステップで避けるが、葵さんの連撃は止まらない。
「ハァーーーッ!」
葵さんは更に突きの速度を上げた。カイゼス様もニヤけ顔が消え真剣に連撃を避けていた。しかしカイゼス様は一瞬動きを止める。葵さんの突きがカイゼス様の顔に刺さるかと思ったがギリギリで交わした。葵さんが剣を引く僅かな瞬間。
「ウラァァァーーー!」
カイゼス様は気合い一閃、葵さんの剣を下から剣で払いのけ、葵さんの剣は空高く舞い上がった。
「…………。ありがとうございました」
葵さんはカイゼス様に深々と頭を下げた。
しかしカイゼス様の頬から血が流れている。
「流石に最後は踏ん張った分交わしきれなかったか。ガハハハ!戦にしろ、手合にしろ、血を流したのは聖竜王と10年前にやって以来だ。たいしたものだなアオイ!」
アハハ、葵さん凄過ぎです(汗)。ふと見ればメイアさん、アイシャさん、オリバーさん、ガルバーニさんは顎を外して固まっていたよ?
「アオイ!お前の剣術を我が騎士団に仕込んでくれ!独特の間合い、独特の剣撃は俺を持ってしても翻弄された。宜しく頼む」
葵さんは頭を下げて了解した。行き成りの騎士団指南役に大抜擢です。
「次はライトを持って最強と言わせるスキルを見せて貰おうか」
二人はまた2m程度の間合いで構え直した。
「ワールドクロック!」
世界は葵さん以外時間を止める。
気が付けば葵さんの剣先はカイゼス様の鼻先に突き付けられていた。カイゼス様は目をキラキラさせて其の剣先を見つめていた。
「ガハハハ!最強だ!アオイは誠に最強だ!負けた!負けた!10年振りに負けたぞーーー!(大笑い)」
カイゼス様の大笑いの中、メイアさん達四人は魂しいが口から抜けたかの様に大口を開けて真っ白になっていた。
カイゼス様敗北。此の話しはあっという間に城中に広まり、其の後に葵さんは若い女性騎士の間ではアオイお姉様と呼ばれる様になったとか?
しかし俺達を驚かしたのは其の後の馬上稽古の時だった。
葵さんの霧島流剣術には騎馬剣術があった。古来の戦に於いては騎馬戦は当たり前だとかで、其の伝統を伝える為だとか?
しかし本職のオリバーさんには一日の長が有る。葵さんは苦戦する中でスキルを使った。葵さん曰く「馬も一緒に動けました」とか?
其の後に検証したら葵さんのスキルは二人迄なら影響付与が出来て、更に俺達がシンクロハーモライズすると全員に影響付与する事が出来た。超ヤバ過ぎるだろ!オタトリ君達がワールド様のポーズを取ったのは言うまでも無い(苦笑い)。
クラスのみんなは街の宿屋での生活を始め、日中はお城に来て勉強の日々を送っている。勿論、俺も勉強会に参加している。ちなみにセナス王子も一緒だったりするのだが(苦笑い)。
勉強会は主としては国語だが、他にも政治、経済、地理、生物、歴史に道徳や暮らしといったところも併せて習っていた。主に午前中を勉強時間にして、午後は裏メイド隊から警備についてや各自のスキルの鍛練時間に充てていた。因みに数学、化学、物理が科目に無いのは、俺達の方が此の世界より先を行っていたからだ。
◆
魔人国侵攻阻止作戦の報酬で貰えるみんなが住む家について漸く目処がたった。城塞都市である王都ラインハイネの土地事情はきつきつだ。余っている土地はゼロに近い。新築しようにも土地が無い。そんな折りにラミエスタ様が王都内にあるザオラル領主館の土地の一部を貸してくれたのだ。ありがとうございます、ラミエスタ様。
◆
婚約パーティーの際に盛り上がったのが白山先生&オリバーさんだ。オリバーさんはレイムレット様に白山先生を紹介したらしい。クラスの女の子達は大分囃し立てたようだよ。
◆
サツキサンは茜音さんに夢中であったりする。茜音さんのスキルは物質再生。壊れた物を治す力だ。サツキサンが壊れている訳ではないが、茜音さんにトリートメントしてもらうと大分気持ちいいみたい?「あ~ん」とか「其処が気持ちいい~」とか「もっと、もっと~」とか「凄い~」とか妙な喘ぎ声が俺の部屋に響いているよ(汗)。
◆
凄いといえば葵さんだ。破格のスキル、ワールドクロックは半端無かった。
其の日、カイゼス大将軍から葵さんに声が掛かった。葵さんのスキルを見てみたいとの事だった。しかもお相手はカイゼス大将軍本人だ。話しを聞き付け訓練場には俺、アルフィーナ王女、彩月、茜音さん、メイアさん、アイシャさん、オリバーさんに偶々居合わせたガルバーニさんがギャラリーとして観戦する。
「大将軍様、先ずは私の剣技のみで御手合わせ、宜しいでしょうか」
葵さんは大将軍相手に腕試しを所望した。
「よし、では先ず剣技を見させて貰おう」
二人は2m程度離れて剣を構える。葵さんは日本剣術のため盾を持たない。其れを見てカイゼス大将軍も盾を遠くに放り投げた。
「行きます」
葵さんは摺り足で間合いを詰めて行き、カイゼス様の間合いを探る。しかしカイゼス様は攻撃する意識を見せない。其れを察して葵さんが一足飛びに打ち掛けた。カイゼス様は其れを剣で受ける。2合、3合と葵さんが剣撃を出しカイゼス様はニヤニヤしながら其れを受け続けていた。葵さんの剣撃には何かが有るようだよ?カイゼス様のニヤニヤが消えて行くよ?
「コイツは一合撃つ度に…」
ガシッ
「力が流され…」
ガシッ
「ていくな」
ガシッ、ガシッガシッ
「そろそろ…」
ガシッ、ガシッ、ガシッ
「ヤバ……そう」
ガシッ!
「だ!」
10合近く打ち掛けた後に、カイゼス様がバックステップで距離を取った。
「す、凄え~(汗)」
「大将がバックステップって有り得ねえ~(汗)」
オリバーさんとガルバーニさんが感嘆の声を漏らす。
「どういう事ですか?」
ガルバーニさんに聞いてみた。
「大将は建国王トーレスの時代から500年の間に僅か3人しか其の称号を与えられていない剣聖だ。其の剣聖が剣撃を嫌ってバックステップしたんだ。あの嬢ちゃん、あのか細い腕でどんだけ強えんだ!」
メイアさんとアイシャさんも真剣な眼差しで勝負を見ている。
葵さんは剣を上段の突きの構え、霞み構えにし、腰を落とした。
「霧島流剣術奥義、霞み桜」
葵さんはカイゼス様に神速とも思える連続突きを繰り出した。
カイゼス様は其の突きを剣で受け流し、頭で交わし、ステップで避けるが、葵さんの連撃は止まらない。
「ハァーーーッ!」
葵さんは更に突きの速度を上げた。カイゼス様もニヤけ顔が消え真剣に連撃を避けていた。しかしカイゼス様は一瞬動きを止める。葵さんの突きがカイゼス様の顔に刺さるかと思ったがギリギリで交わした。葵さんが剣を引く僅かな瞬間。
「ウラァァァーーー!」
カイゼス様は気合い一閃、葵さんの剣を下から剣で払いのけ、葵さんの剣は空高く舞い上がった。
「…………。ありがとうございました」
葵さんはカイゼス様に深々と頭を下げた。
しかしカイゼス様の頬から血が流れている。
「流石に最後は踏ん張った分交わしきれなかったか。ガハハハ!戦にしろ、手合にしろ、血を流したのは聖竜王と10年前にやって以来だ。たいしたものだなアオイ!」
アハハ、葵さん凄過ぎです(汗)。ふと見ればメイアさん、アイシャさん、オリバーさん、ガルバーニさんは顎を外して固まっていたよ?
「アオイ!お前の剣術を我が騎士団に仕込んでくれ!独特の間合い、独特の剣撃は俺を持ってしても翻弄された。宜しく頼む」
葵さんは頭を下げて了解した。行き成りの騎士団指南役に大抜擢です。
「次はライトを持って最強と言わせるスキルを見せて貰おうか」
二人はまた2m程度の間合いで構え直した。
「ワールドクロック!」
世界は葵さん以外時間を止める。
気が付けば葵さんの剣先はカイゼス様の鼻先に突き付けられていた。カイゼス様は目をキラキラさせて其の剣先を見つめていた。
「ガハハハ!最強だ!アオイは誠に最強だ!負けた!負けた!10年振りに負けたぞーーー!(大笑い)」
カイゼス様の大笑いの中、メイアさん達四人は魂しいが口から抜けたかの様に大口を開けて真っ白になっていた。
カイゼス様敗北。此の話しはあっという間に城中に広まり、其の後に葵さんは若い女性騎士の間ではアオイお姉様と呼ばれる様になったとか?
しかし俺達を驚かしたのは其の後の馬上稽古の時だった。
葵さんの霧島流剣術には騎馬剣術があった。古来の戦に於いては騎馬戦は当たり前だとかで、其の伝統を伝える為だとか?
しかし本職のオリバーさんには一日の長が有る。葵さんは苦戦する中でスキルを使った。葵さん曰く「馬も一緒に動けました」とか?
其の後に検証したら葵さんのスキルは二人迄なら影響付与が出来て、更に俺達がシンクロハーモライズすると全員に影響付与する事が出来た。超ヤバ過ぎるだろ!オタトリ君達がワールド様のポーズを取ったのは言うまでも無い(苦笑い)。
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