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第二章
第30話 再会 後編
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あれから2時間が立ち俺はグレートホールの扉の前にいた。メイアさんの話しでは全員が揃っているとの事だ。う~。また胃が痛くなって来たよ。
トントン。
俺はビビりながらホールの扉を開けた。
(((せーの)))
「「「光斗君、ありがとう!」」」
「オワっ!」
バタン
俺は思わず扉の外に逃げてしまった(汗)。
こそ~っと扉を開けてみる。みんなはメイアさん達が用意したスーツやドレスに着替えている。女の子達のワンピースドレスが色とりどりで華やかだった。
(((せーの)))
「「「光斗君、此れからも宜しくお願いします!」」」
「えっ、何?何?」
「何じゃないですよ~閣下~」
扉の前に立ち竦んでいると相沢君と楠木君が、俺を上座の席まで背中を押して座らせる。
会場は立食パーティー形式だが幾つかのテーブルと椅子を用意してある。其れを利用して俺用に席が用意されていた。
「ちょ、ちょっと相沢君、閣下って何よ」
「閣下は閣下じゃないですか」
「そうだよ。ライト君閣下」
楠木君。君と閣下を一緒に使ったらおかしいよ?
「み、みんなどうしたの?」
俺の問いに黒のスーツ姿の新藤君が仏頂面で答えてくれる。
「どうしたもこうしたもない。俺達は光斗の世話になるってさっき決まったんだ。此れは決定事項だ」
「へぇ~~~?」
俺は要領が掴めず間抜けな返事をした。
「私の方から光斗君の状況を少し話したら、光斗君のバックアップがみんな欲しいって事になったの」
「良かった~~~」
俺は張り詰めていた糸が切れてグタ~っとなった。みんなのオーラはピンク。全員が俺に好感を持っている。
「身元保証がないと働く事も出来ないからな~」
中川君がぼやく。
「う~、ゴミ拾いともおさらば出来るよ~」
楠木君が涙を流しているよ?みんな苦労してたんだね。
「光斗と一緒ならふかふかのベッドで寝れるしな。廊下でずっと寝ていたから身体中痛くて」
如月君迄もが肩回しながら俺を頼ってくれた。
「なんと言っても、お風呂よ、お風呂!お風呂最高だったわ~」
高山さんが瞳を潤ませている。
「そういや佳菜子、馬車の中で少し臭ってたもんな」
「あ~い~ざ~わー!(鬼目)」
高山さんが相沢君にスリーパーホールドで首を絞める。
「お言葉に甘えて、みんなの今後は考えさせて貰うよ」
「光斗、その日本語変だぞ」
新藤君に突っ込まれたが、何はともあれ良かった、良かった。
「其れじゃ食事にしよう。メイアさん、食事の準備をお願いします」
暫くして沢山の料理がテーブルに並ぶ。みんな目を輝かせ其れを見ている。
「グラスはみんな持ったかな」
「「「はーい」」」
「其れじゃ、みんなとの再会に乾杯!」
「「「かんぱ~い!」」」
「よし!喰うぞー!」
中川君の一言を皮切りにみんなお皿を持って料理にむらがり出した。
「桜井君、ありがとう」
先生が俺の所にお礼を言いに来た。って言うか先生、そのドレス胸元広すぎませんか?めちゃめちゃパシャりたいんですけど~。
「みんなのあんな元気な顔、久々に見れたわ」
先生の潤んだ瞳と素敵なドレス姿(&胸元)に俺は見とれてしまった。
「ちょっと光斗君!鼻の下伸びてるよ!」
「えっ」
気が付けば彩月と茜音さん、葵さんが直ぐ近くにいたりした。
茜音さんも先生に負けず劣らず胸元を大きく見せている。葵さんはざんね……
「光斗君!(鬼目)」
彩月が怖い顔で睨んでるよ~。
「す、スミマセン~(涙目)」
「彩月ちゃん、光斗君、婚約おめでとう」
「桜井さん、彩月さんを宜しくお願いします」
「あ、ありがとう。茜音さん、葵さん」
「ありがとう。茜音ちゃん、葵さん」
すると白山先生が溜め息をついた。
「はぁ~。生徒に先を越されちゃうなんて」
そんな俺達の会話を聞き付け女の子達が群がって来た。やんややんやと俺と彩月を囃し立てる。
黄色い女の子達の声から逃げるように俺は近くにいる男子グループに声をかけた。
「き、如月君」
「なんだ光斗?女子から逃げて来たのか?」
「如月君と違って俺じゃ沢山の女の子を捌き切れないよ(汗)」
其の男子グループには如月君、新藤君、相沢君、楠木君がいた。
「ハハ、姫川さんから聞いてるよ。許嫁が5人いるんだろ。光斗の方が俺より凄いって。流石に5股した事は無いからな」
4股ならあるの?とは聞けないよね(汗)。
「ライトお兄ちゃん」
俺をお兄ちゃんと呼ぶのはこの世に一人セシリちゃんだ。メイド服のセシリちゃんが俺の服の袖を引っ張っていた。
「ほら、此れ」
首元のリボンを、昨日プレゼントしたピンクのブローチで留めている。
「可愛いいね。とても似合うよ」
「ありがとう (超ニコ)」
天使の微笑みでそう言うと給仕に戻って行った。
「今のは?」
如月君の頬がちょっと赤いよ?
「セシリちゃん。お世話になった宿屋の娘さんで、知らない間に俺の4番目のフィアンセになってた子(汗)」
「……。完敗だよ光斗。流石に俺でもあの歳の子には手が出せないぞ(ジト目)」
あう。
「光斗、羨ましすぎだ!」
相沢君が妙な突っ込みをいれる。
「ねぇ、光斗君のスキルって索敵なんだよね?」
楠木君が話題を変えてくれた。
「そうだよ」
「凄いよね。索敵だけでこんな短期間で男爵に迄なっちゃうなんて」
「まぁ、藁しべ長者なんだけどね」
新藤君と如月君が不穏な話しをする。
「光斗の索敵は未来予測と一緒だから、この世界ではかなりヤバいスキルだな」
「自国で取り込めたから良かったけど、他国からは暗殺対象のナンバー1だろうな」
「えっ、俺ってそんなにヤバいの?」
「「…………」」
新藤君が残念そうな目で説明してくれる。
「分かってないのか?光斗の力は一人で国家レベルの諜報能力があると思うぞ。アメリカで言えばCIAとNROが一個人に全権限を与えているようなものだ」
「NRO?」
「アメリカ国家偵察局。アメリカのスパイ衛星を運用管理していると言われている組織だよ」
如月君が説明してくれた。
「現世でも諜報機関ってのはCIA、MI6、内調など何処の国でも重要なポジションだしな」
「無い腸~?」
相沢君が腹を擦りながら質問する。
「内調は内閣情報調査室。日本の諜報機関の元締めだよ」
またまた如月君が説明してくれた。
「なるほど。俺もナイトバロンの爵位をもらってナイトウイングスの団長だけどね」
すると相沢君が聞いてきた。
「ナイトウイングスって?」
「この国の特務機関だよ」
「スパイ組織って事?」
楠木君が重ねて聞いてきた。
「ん~。俺の立場から説明するね。俺はこの城にある4つの塔の1つ、ノワールの塔の塔主になっちゃったんだけど、ノワールの塔は警備全般を担当しているんだよね。ナイトウイングス以外にも親衛隊や王城警備隊、王都警備隊なんかもぶら下がっているんだ」
「大所帯だな」
如月君が感心する。
「でナイトウイングスなんだけど、別名で裏メイド隊。諜報活動も有るけど要人警護やお偉いさん方のパーティーなんかでは給仕を務めたりもするね」
「彼処にいる美人のお姉さん達がそうなの?」
楠木君が聞いてきた。
「そうだよ。でもお城には正規のメイド室のメイドさんもいるから、メイドさんイコール裏メイドさんではないから気をつけてね」
「面白いな」
如月君が感心した目でメイドさん達を見ていた。
「ところで、みんなはどんなスキルを持っているの?」
如月君はやれやれ的な顔で
「其れがほとんど分かっていないんだ。中川や渡辺さんのような体力系は分かり易いんだけどな」
「じゃあ、みんなのスキルを確認してみようか」
「分かるのか!」
「多分ね」
みんなにスマホを手に上座のテーブルに集まってもらった。テーブルの上にサツキサンさんを置いて準備は整った。
「其れじゃサツキサン、始めようか」
「イエス、マスター」
ん?みんなが彩月を見てるよ?
「彩月ちゃん、そんなスキルもあったの?」
茜音さんが彩月に問いかけたよ?
「違う、違うよ。私じゃないよ。サツキサンは彼方(汗汗)」
「「「はい?」」」
みんなが、彩月が指差したサツキサンを見る。
「さ、サツキサン。其れじゃ始めようか(汗)」
「イエス、マスター」
「「「え~~~!」」」
「サツキサンってタブレットの名前なの?」
「どんだけ彩月ちゃんが好きなの光斗君」
「てか、タブレットに好きな人の名前つけてるって……」
あう。
「さ、桜井氏!そのヴォイスは畠山今日子さんでは!」
「流石だ桜井氏!」
「うぉ~!此処で畠山さんの声が聴けるとは!」
オタクトリオの柿原君、工藤君、沢口君が畠山さんヴォイスに気付き、妙な盛り上がりをしたよ。
みんなのジト目が俺に刺さります~(汗)。
「マスター。盛り上がって来ましたので一曲歌いましょうか?」
「サツキサン、今はそういう小ネタ要らないから(涙目)」
場に笑いが広がった。
俺は気を取り直して一呼吸した。
「それじゃ先ずは魔導通信アプリを入れるから、赤外線モードにして」
みんなの準備が整いアプリを転送した。
「此れで電話やメールが出来るようになったよ」
「マジで!」「文明帰って来た~!」
みんなの顔が綻ぶ。
「スマホに魔力を注げば充電も出来るよ」
「うわ~、助かる~。もう残量少なかったのよ」「あたしも~」
「では次に俺のアドレス送るね」
みんなが俺のアドレスを受信して登録をした。俺は学校では余りメールのやり取りをしていなかったから知らない人が多い。……。ボッチだった訳じゃないよ。ホントだよ。
「そしたら自撮りしてサツキサンに写メを送ってくれ」
そしてみんなの自撮りデータを回収した。
「其れじゃ如月君のスキルは『士気高揚』、団体行動でのやる気アップ系のスキルだね。其れと『シンクロハーモライズ』」
「士気高揚か~。そんなスキルだったんだ。でシンクロハーモライズってなんだ?」
「シンクロハーモライズは共鳴系スキルで、多分だけど俺達全員が持ってると思う。例えば俺と彩月の場合なら、俺がテレポート先の着地地点を確認して、その場所に彩月がテレポートする事が出来る」
「ほほう」
新藤君が興味を持つ。
「其れじゃ新藤君。……暗算?」
「だろうな」
「知ってたの?」
「此方の世界に来てから妙に計算が速く出来てたし、アホのような桁の計算も暗算で出来たからな」
すると相沢君がむちゃくちゃな問いかけをした。
「3653万2456×2396万1428は!」
「875兆3698億1410万7168」
「せ、先生合ってる?」
「先生だって分かりません!」
「そ、それとシンクロハーモライズが有るよ。やはりデフォルトで有りそうだね(汗)」
「それじゃ俺、俺、俺のスキルは?」
「相沢君は…物質分解?レベルに合わせて物質を分解出来るみたいだよ?」
「キター!最強系スキル!俺に触れると危険だぜ~!」
何故か相沢君は両手をワキワキさせているよ?何を分解する気なの?
「相沢、その手つきイヤらしくないか?」
如月君がすかさず突っ込む。
「最低、変態、お願いだから死んで」
高山さんも突っ込んだ。女の子達も白い目で見ているよ?
「ウソ!ウソ、ウソ!嘘です~(涙目)」
こんな調子でみんなのスキルを調べて行く。
高山さんは複写?
楠木君は物質錬成?
中川君は豪腕。
岡本さんは魔力補助?
山梨さんは転移魔法陣?
笠原君は融合?
オタトリオの柿原君が耐熱、工藤君が耐圧、沢口君が耐寒?
沢岸さんが空間音声?
芳川さんが誘惑?
渡辺さんが俊足。
川嶋君が跳躍。
真山さんが反射。
等々と続いた。
白山先生が癒し。癒された~い。
茜音さんが物質再生?
「キープです!」
突然サツキサンが喋ったよ?
「突然どうしたの?」
「イエス、マスター。茜音様はサツキサン専属でキープお願いします。物質再生はサツキサンのトリートメントが可能です」
「は、ハハ。だそうです、茜音さん」
茜音さんは嬉しそうにサツキサンに喋りかけた。
「そしたら私も彩月ちゃんの近くにいられるのかな?」
「イエス、茜音様」
「葵ちゃんは」
「イエス、茜音様」
「じゃあ私はサツキサンの専属ヒーラーだね」
「宜しくお願いします。茜音様」
「ハハ、茜音さん、宜しくお願いします(汗)。じゃあ最後に葵さんはと…………マジ?」
「桜井さん?私のスキルは?」
「ワールドクロック…。世界を5秒間止められる。制約として1日に最大5秒。レベル無しって……」
あり得なくね?
「近接タイマンなら無敵だな…」
中川君が確信を口にした。
オタクトリオ君がワールド様の奇妙なポーズをとっているし(苦笑)。
「葵さんは俺と彩月の護衛って事でお願い出来るかな?」
「はい!宜しくお願いします(ペコリ)」
「メイアさん、みんなのスキルはかなり有効だから、俺の元に預りたいんだけどいいかな?……?メイアさん?」
「……。素晴らしいです。皆様方素晴らしいです。是非とも私達のナイトウイングスに入団下さい(ペコリ)」
メイアさんがみんなの入団を許可してくれた。此れでみんなの衣食住は何とかなりそうだ。
「えっ!僕らもメイド服着るの!」
楠木君がびっくり発言をする。
「「「なにーッ!」」」
「「「なにーッ!」」」
新藤君、如月君、中川君が青い顔で叫び、オタトリ君が嬉々とした顔で叫んだよ(汗)
「無いから!それは無いから大丈夫!」
俺はあわてて否定した。
「新しく部隊を設立しよう。とりま3組隊って事で(汗)」
「ビビらせるなよ楠木!」
中川君が楠木君の頭を小突いた。
「でもユニフォームは欲しいとこだね。如月君。ユニフォームのデザインお願い出来るなか?」
「オッケー。任された」
「あとナイトウイングスの紋章も欲しいんだ。併せてお願いするよ」
「了解」
「でもよく聞くチートスキルに比べて、だいぶ次元が低いよね?」
楠木君の疑問に何人かが頷いた。
「確かに楠木氏が言うように無双系スキルはほぼ皆無ですね」
「無双系スキルって?」
沢口君の言葉に芳川さんが問いかけた。
「いわゆるオラオラ系スキルです」
「オラオラ系スキルが分からないんだけど(苦笑)」
「弾劾魔装剣!」
「デッドエンドインフェルノ!」
「爆裂昇龍拳!」
オタクトリオが叫びながらポーズをとる。彼らなりの説明の様だけど全く分からないよね(汗)。
「オタトリ君、其れじゃ全く分からないよ」
楠木君がナイス突っ込みを入れた。
「「「オタトリで纏めるな~!」」」
「つまりね、一撃で大軍を殲滅するような技を、誰も持っていないんだ」
楠木君がオタトリ君のフォローをする。
「俺達のは技ではなく能力って感じだしな」
如月君に続いて新藤君が
「其の為のシンクロハーモライズって事か。バリエーションが豊富だから、色々出来そうで面白いと思うぞ」
「新藤とリンク出来れば東大も夢じゃないな」
相沢君がアホな事を言い出した。
「其処まで出来るかは分からんし、出来てもやらないぞ」
「一緒に東大入れてくれよう~」
「アホのまま東大入ってどうするんだ」
「東大中退の箔が付く!」
(((アホだ)))
みんなで其処にいる残念な生き物を見た。
「何はともあれ、何が出来るか考えてみようか」
こうして裏メイド隊と3組隊による新生ナイトウイングスが誕生した。
トントン。
俺はビビりながらホールの扉を開けた。
(((せーの)))
「「「光斗君、ありがとう!」」」
「オワっ!」
バタン
俺は思わず扉の外に逃げてしまった(汗)。
こそ~っと扉を開けてみる。みんなはメイアさん達が用意したスーツやドレスに着替えている。女の子達のワンピースドレスが色とりどりで華やかだった。
(((せーの)))
「「「光斗君、此れからも宜しくお願いします!」」」
「えっ、何?何?」
「何じゃないですよ~閣下~」
扉の前に立ち竦んでいると相沢君と楠木君が、俺を上座の席まで背中を押して座らせる。
会場は立食パーティー形式だが幾つかのテーブルと椅子を用意してある。其れを利用して俺用に席が用意されていた。
「ちょ、ちょっと相沢君、閣下って何よ」
「閣下は閣下じゃないですか」
「そうだよ。ライト君閣下」
楠木君。君と閣下を一緒に使ったらおかしいよ?
「み、みんなどうしたの?」
俺の問いに黒のスーツ姿の新藤君が仏頂面で答えてくれる。
「どうしたもこうしたもない。俺達は光斗の世話になるってさっき決まったんだ。此れは決定事項だ」
「へぇ~~~?」
俺は要領が掴めず間抜けな返事をした。
「私の方から光斗君の状況を少し話したら、光斗君のバックアップがみんな欲しいって事になったの」
「良かった~~~」
俺は張り詰めていた糸が切れてグタ~っとなった。みんなのオーラはピンク。全員が俺に好感を持っている。
「身元保証がないと働く事も出来ないからな~」
中川君がぼやく。
「う~、ゴミ拾いともおさらば出来るよ~」
楠木君が涙を流しているよ?みんな苦労してたんだね。
「光斗と一緒ならふかふかのベッドで寝れるしな。廊下でずっと寝ていたから身体中痛くて」
如月君迄もが肩回しながら俺を頼ってくれた。
「なんと言っても、お風呂よ、お風呂!お風呂最高だったわ~」
高山さんが瞳を潤ませている。
「そういや佳菜子、馬車の中で少し臭ってたもんな」
「あ~い~ざ~わー!(鬼目)」
高山さんが相沢君にスリーパーホールドで首を絞める。
「お言葉に甘えて、みんなの今後は考えさせて貰うよ」
「光斗、その日本語変だぞ」
新藤君に突っ込まれたが、何はともあれ良かった、良かった。
「其れじゃ食事にしよう。メイアさん、食事の準備をお願いします」
暫くして沢山の料理がテーブルに並ぶ。みんな目を輝かせ其れを見ている。
「グラスはみんな持ったかな」
「「「はーい」」」
「其れじゃ、みんなとの再会に乾杯!」
「「「かんぱ~い!」」」
「よし!喰うぞー!」
中川君の一言を皮切りにみんなお皿を持って料理にむらがり出した。
「桜井君、ありがとう」
先生が俺の所にお礼を言いに来た。って言うか先生、そのドレス胸元広すぎませんか?めちゃめちゃパシャりたいんですけど~。
「みんなのあんな元気な顔、久々に見れたわ」
先生の潤んだ瞳と素敵なドレス姿(&胸元)に俺は見とれてしまった。
「ちょっと光斗君!鼻の下伸びてるよ!」
「えっ」
気が付けば彩月と茜音さん、葵さんが直ぐ近くにいたりした。
茜音さんも先生に負けず劣らず胸元を大きく見せている。葵さんはざんね……
「光斗君!(鬼目)」
彩月が怖い顔で睨んでるよ~。
「す、スミマセン~(涙目)」
「彩月ちゃん、光斗君、婚約おめでとう」
「桜井さん、彩月さんを宜しくお願いします」
「あ、ありがとう。茜音さん、葵さん」
「ありがとう。茜音ちゃん、葵さん」
すると白山先生が溜め息をついた。
「はぁ~。生徒に先を越されちゃうなんて」
そんな俺達の会話を聞き付け女の子達が群がって来た。やんややんやと俺と彩月を囃し立てる。
黄色い女の子達の声から逃げるように俺は近くにいる男子グループに声をかけた。
「き、如月君」
「なんだ光斗?女子から逃げて来たのか?」
「如月君と違って俺じゃ沢山の女の子を捌き切れないよ(汗)」
其の男子グループには如月君、新藤君、相沢君、楠木君がいた。
「ハハ、姫川さんから聞いてるよ。許嫁が5人いるんだろ。光斗の方が俺より凄いって。流石に5股した事は無いからな」
4股ならあるの?とは聞けないよね(汗)。
「ライトお兄ちゃん」
俺をお兄ちゃんと呼ぶのはこの世に一人セシリちゃんだ。メイド服のセシリちゃんが俺の服の袖を引っ張っていた。
「ほら、此れ」
首元のリボンを、昨日プレゼントしたピンクのブローチで留めている。
「可愛いいね。とても似合うよ」
「ありがとう (超ニコ)」
天使の微笑みでそう言うと給仕に戻って行った。
「今のは?」
如月君の頬がちょっと赤いよ?
「セシリちゃん。お世話になった宿屋の娘さんで、知らない間に俺の4番目のフィアンセになってた子(汗)」
「……。完敗だよ光斗。流石に俺でもあの歳の子には手が出せないぞ(ジト目)」
あう。
「光斗、羨ましすぎだ!」
相沢君が妙な突っ込みをいれる。
「ねぇ、光斗君のスキルって索敵なんだよね?」
楠木君が話題を変えてくれた。
「そうだよ」
「凄いよね。索敵だけでこんな短期間で男爵に迄なっちゃうなんて」
「まぁ、藁しべ長者なんだけどね」
新藤君と如月君が不穏な話しをする。
「光斗の索敵は未来予測と一緒だから、この世界ではかなりヤバいスキルだな」
「自国で取り込めたから良かったけど、他国からは暗殺対象のナンバー1だろうな」
「えっ、俺ってそんなにヤバいの?」
「「…………」」
新藤君が残念そうな目で説明してくれる。
「分かってないのか?光斗の力は一人で国家レベルの諜報能力があると思うぞ。アメリカで言えばCIAとNROが一個人に全権限を与えているようなものだ」
「NRO?」
「アメリカ国家偵察局。アメリカのスパイ衛星を運用管理していると言われている組織だよ」
如月君が説明してくれた。
「現世でも諜報機関ってのはCIA、MI6、内調など何処の国でも重要なポジションだしな」
「無い腸~?」
相沢君が腹を擦りながら質問する。
「内調は内閣情報調査室。日本の諜報機関の元締めだよ」
またまた如月君が説明してくれた。
「なるほど。俺もナイトバロンの爵位をもらってナイトウイングスの団長だけどね」
すると相沢君が聞いてきた。
「ナイトウイングスって?」
「この国の特務機関だよ」
「スパイ組織って事?」
楠木君が重ねて聞いてきた。
「ん~。俺の立場から説明するね。俺はこの城にある4つの塔の1つ、ノワールの塔の塔主になっちゃったんだけど、ノワールの塔は警備全般を担当しているんだよね。ナイトウイングス以外にも親衛隊や王城警備隊、王都警備隊なんかもぶら下がっているんだ」
「大所帯だな」
如月君が感心する。
「でナイトウイングスなんだけど、別名で裏メイド隊。諜報活動も有るけど要人警護やお偉いさん方のパーティーなんかでは給仕を務めたりもするね」
「彼処にいる美人のお姉さん達がそうなの?」
楠木君が聞いてきた。
「そうだよ。でもお城には正規のメイド室のメイドさんもいるから、メイドさんイコール裏メイドさんではないから気をつけてね」
「面白いな」
如月君が感心した目でメイドさん達を見ていた。
「ところで、みんなはどんなスキルを持っているの?」
如月君はやれやれ的な顔で
「其れがほとんど分かっていないんだ。中川や渡辺さんのような体力系は分かり易いんだけどな」
「じゃあ、みんなのスキルを確認してみようか」
「分かるのか!」
「多分ね」
みんなにスマホを手に上座のテーブルに集まってもらった。テーブルの上にサツキサンさんを置いて準備は整った。
「其れじゃサツキサン、始めようか」
「イエス、マスター」
ん?みんなが彩月を見てるよ?
「彩月ちゃん、そんなスキルもあったの?」
茜音さんが彩月に問いかけたよ?
「違う、違うよ。私じゃないよ。サツキサンは彼方(汗汗)」
「「「はい?」」」
みんなが、彩月が指差したサツキサンを見る。
「さ、サツキサン。其れじゃ始めようか(汗)」
「イエス、マスター」
「「「え~~~!」」」
「サツキサンってタブレットの名前なの?」
「どんだけ彩月ちゃんが好きなの光斗君」
「てか、タブレットに好きな人の名前つけてるって……」
あう。
「さ、桜井氏!そのヴォイスは畠山今日子さんでは!」
「流石だ桜井氏!」
「うぉ~!此処で畠山さんの声が聴けるとは!」
オタクトリオの柿原君、工藤君、沢口君が畠山さんヴォイスに気付き、妙な盛り上がりをしたよ。
みんなのジト目が俺に刺さります~(汗)。
「マスター。盛り上がって来ましたので一曲歌いましょうか?」
「サツキサン、今はそういう小ネタ要らないから(涙目)」
場に笑いが広がった。
俺は気を取り直して一呼吸した。
「それじゃ先ずは魔導通信アプリを入れるから、赤外線モードにして」
みんなの準備が整いアプリを転送した。
「此れで電話やメールが出来るようになったよ」
「マジで!」「文明帰って来た~!」
みんなの顔が綻ぶ。
「スマホに魔力を注げば充電も出来るよ」
「うわ~、助かる~。もう残量少なかったのよ」「あたしも~」
「では次に俺のアドレス送るね」
みんなが俺のアドレスを受信して登録をした。俺は学校では余りメールのやり取りをしていなかったから知らない人が多い。……。ボッチだった訳じゃないよ。ホントだよ。
「そしたら自撮りしてサツキサンに写メを送ってくれ」
そしてみんなの自撮りデータを回収した。
「其れじゃ如月君のスキルは『士気高揚』、団体行動でのやる気アップ系のスキルだね。其れと『シンクロハーモライズ』」
「士気高揚か~。そんなスキルだったんだ。でシンクロハーモライズってなんだ?」
「シンクロハーモライズは共鳴系スキルで、多分だけど俺達全員が持ってると思う。例えば俺と彩月の場合なら、俺がテレポート先の着地地点を確認して、その場所に彩月がテレポートする事が出来る」
「ほほう」
新藤君が興味を持つ。
「其れじゃ新藤君。……暗算?」
「だろうな」
「知ってたの?」
「此方の世界に来てから妙に計算が速く出来てたし、アホのような桁の計算も暗算で出来たからな」
すると相沢君がむちゃくちゃな問いかけをした。
「3653万2456×2396万1428は!」
「875兆3698億1410万7168」
「せ、先生合ってる?」
「先生だって分かりません!」
「そ、それとシンクロハーモライズが有るよ。やはりデフォルトで有りそうだね(汗)」
「それじゃ俺、俺、俺のスキルは?」
「相沢君は…物質分解?レベルに合わせて物質を分解出来るみたいだよ?」
「キター!最強系スキル!俺に触れると危険だぜ~!」
何故か相沢君は両手をワキワキさせているよ?何を分解する気なの?
「相沢、その手つきイヤらしくないか?」
如月君がすかさず突っ込む。
「最低、変態、お願いだから死んで」
高山さんも突っ込んだ。女の子達も白い目で見ているよ?
「ウソ!ウソ、ウソ!嘘です~(涙目)」
こんな調子でみんなのスキルを調べて行く。
高山さんは複写?
楠木君は物質錬成?
中川君は豪腕。
岡本さんは魔力補助?
山梨さんは転移魔法陣?
笠原君は融合?
オタトリオの柿原君が耐熱、工藤君が耐圧、沢口君が耐寒?
沢岸さんが空間音声?
芳川さんが誘惑?
渡辺さんが俊足。
川嶋君が跳躍。
真山さんが反射。
等々と続いた。
白山先生が癒し。癒された~い。
茜音さんが物質再生?
「キープです!」
突然サツキサンが喋ったよ?
「突然どうしたの?」
「イエス、マスター。茜音様はサツキサン専属でキープお願いします。物質再生はサツキサンのトリートメントが可能です」
「は、ハハ。だそうです、茜音さん」
茜音さんは嬉しそうにサツキサンに喋りかけた。
「そしたら私も彩月ちゃんの近くにいられるのかな?」
「イエス、茜音様」
「葵ちゃんは」
「イエス、茜音様」
「じゃあ私はサツキサンの専属ヒーラーだね」
「宜しくお願いします。茜音様」
「ハハ、茜音さん、宜しくお願いします(汗)。じゃあ最後に葵さんはと…………マジ?」
「桜井さん?私のスキルは?」
「ワールドクロック…。世界を5秒間止められる。制約として1日に最大5秒。レベル無しって……」
あり得なくね?
「近接タイマンなら無敵だな…」
中川君が確信を口にした。
オタクトリオ君がワールド様の奇妙なポーズをとっているし(苦笑)。
「葵さんは俺と彩月の護衛って事でお願い出来るかな?」
「はい!宜しくお願いします(ペコリ)」
「メイアさん、みんなのスキルはかなり有効だから、俺の元に預りたいんだけどいいかな?……?メイアさん?」
「……。素晴らしいです。皆様方素晴らしいです。是非とも私達のナイトウイングスに入団下さい(ペコリ)」
メイアさんがみんなの入団を許可してくれた。此れでみんなの衣食住は何とかなりそうだ。
「えっ!僕らもメイド服着るの!」
楠木君がびっくり発言をする。
「「「なにーッ!」」」
「「「なにーッ!」」」
新藤君、如月君、中川君が青い顔で叫び、オタトリ君が嬉々とした顔で叫んだよ(汗)
「無いから!それは無いから大丈夫!」
俺はあわてて否定した。
「新しく部隊を設立しよう。とりま3組隊って事で(汗)」
「ビビらせるなよ楠木!」
中川君が楠木君の頭を小突いた。
「でもユニフォームは欲しいとこだね。如月君。ユニフォームのデザインお願い出来るなか?」
「オッケー。任された」
「あとナイトウイングスの紋章も欲しいんだ。併せてお願いするよ」
「了解」
「でもよく聞くチートスキルに比べて、だいぶ次元が低いよね?」
楠木君の疑問に何人かが頷いた。
「確かに楠木氏が言うように無双系スキルはほぼ皆無ですね」
「無双系スキルって?」
沢口君の言葉に芳川さんが問いかけた。
「いわゆるオラオラ系スキルです」
「オラオラ系スキルが分からないんだけど(苦笑)」
「弾劾魔装剣!」
「デッドエンドインフェルノ!」
「爆裂昇龍拳!」
オタクトリオが叫びながらポーズをとる。彼らなりの説明の様だけど全く分からないよね(汗)。
「オタトリ君、其れじゃ全く分からないよ」
楠木君がナイス突っ込みを入れた。
「「「オタトリで纏めるな~!」」」
「つまりね、一撃で大軍を殲滅するような技を、誰も持っていないんだ」
楠木君がオタトリ君のフォローをする。
「俺達のは技ではなく能力って感じだしな」
如月君に続いて新藤君が
「其の為のシンクロハーモライズって事か。バリエーションが豊富だから、色々出来そうで面白いと思うぞ」
「新藤とリンク出来れば東大も夢じゃないな」
相沢君がアホな事を言い出した。
「其処まで出来るかは分からんし、出来てもやらないぞ」
「一緒に東大入れてくれよう~」
「アホのまま東大入ってどうするんだ」
「東大中退の箔が付く!」
(((アホだ)))
みんなで其処にいる残念な生き物を見た。
「何はともあれ、何が出来るか考えてみようか」
こうして裏メイド隊と3組隊による新生ナイトウイングスが誕生した。
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