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第四章

兎69羽 年齢は同じで年上?

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「アハハハ、彼女達の紹介がまだだったね。こちら猫耳族のニャンちゃん。ニャンちゃんは猫耳族の族長の娘だけど、一夫多妻制で子沢山だからその中の一人って感じかな」

 右端の人が猫耳族の女の子を紹介してくれた。確か八剣伝トリオのハツの人だからハツさんだな。

 続いて真ん中の人、つまりケンさんが狐耳の女の子を紹介してくれる。

「こちらはコンちゃん。コンちゃんは妖狐、九尾の狐族のご令嬢だ。縁合ってお付き合いをしている。コンちゃんは人の心の善し悪し、聖邪が分かる。楮山君達は良い人認定が出ているから声を掛けたんだ」

 最後に左端の人、デンさんが兎耳の女の子を紹介してくれた。

「ピョンちゃんでござる。ピョンちゃんは兎耳族のお友達を探して旅をしていた所、拙者達と出会ったでござるよ」

「ど、どうもソウマです」

「キョ、キョウカです」

 僕とキョウカさんは軽く頭を下げた。ピョンちゃんさんは僕とキョウカさんが膝に乗せている赤兎と青兎を不思議そうな顔で見ていた。

「流石でござる楮山氏」
「楮山君はこの世界に来て間もないって言ってたけど」
「すっげー美人の彼女がいるんだもんな!」

 えっ?彼女!いやいや、勘違いされるのは嬉しいけど、キョウカさんが迷惑してしまう。

「か、彼女じゃ、な、ないよ!うん!彼女じゃないから。ねっ、キョウカさん!そうだよね!」

 そう言ってキョウカさんを見るが、アレ?ほっぺがプ~って膨らんでる?なんか怒ってる?

「あ、貴方達が変な事言うからキョウカさんが怒っちゃいましたよ」

「えっ、あら?違かった?」
「す、すまんでござる!」
「悪いィ悪いィ」

 八剣伝トリオが僕達に謝るが、連れの獣耳っ娘達は僕とキョウカさんを見てニヤニヤしている。それに気が付いたキョウカさんは何故か顔を真っ赤にしていた?

「は、話しを戻しますが、八剣伝さん達はプレイヤーキラーに会った事は有るんですか?」

「楮山君、敬語はやめようぜ」
「拙者達は同級生でござるよ」
「普通に話していいから」

「で、でも今は年上だし……」

「気になくていいでござるよ」

「そ、そう?そうだよね。それ気にしたらキョウカさんはめちゃ先輩になっちゃうよね」

「へ~、キョウカさんは何年生まれ?」

「確か……キョウカさんは昭和三十ぅ「イヤーーーーーーッ!」……」

「「「えっ!昭和30年!?」」」

「違います!38年です!!!あっ」

「38年キターーーッ!」
「最年長記録更新でござるな!」
「いや、マジ、時間軸バラバラで面白え~!」

「もお~~~~~~~~!ソウマ君何で言っちゃうんですか~~~~~~!」

 キョウカさんが涙目で僕の肩をポカポカ殴る……。

「泣きますよーーー!」
 
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