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第一章 神蝶と神鳥、邂逅す
12話
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悪竜が高速でユウリに迫る。ユウリは右手に風扇を構えて、挙動を観察し始めた。
右爪を振るってきた。ユウリは合わせて風扇を叩き込む。
爪と扇がぶつかり止まった。ユウリはたんっと右足を踏み込み、がらあきの腹部へと左足をぶち込む。
蹴りは見事に命中した。悪竜の体勢が崩れる。ほぼ同時、「黄」とユウリは呟き、風扇に代わって雷槌を生み出す。
間髪入れずに雷槌を打ち付けた。頭部にもらった悪竜は、帯電しながら吹っ飛んでいった。
「一丁上がりだ! 次はどいつだよ!」声を張り上げると、二体が横一列になって迫ってきた。
「雷槌旋!」すばやく唱えると、雷槌が瞬時に雷そのものと化した。ユウリは即座に全力で横投げする。
円弧軌道で雷は飛んだ。二体を真横から貫き、電気ショックでもって地に沈める。
(動きは速いし油断はできない。けどどうにもならないってほどじゃあない。頼りたくはないけどフィアナもいるし、なんとかなる!)
希望が見えたユウリは、戻ってきた雷槌をキャッチししゃがんだ。一瞬後に真上を悪竜が通過した。
ユウリは振り返り、今度は上手投げで放った。先ほどの一体に当たると、バチチ! という音とともに墜落した。雷槌は少し行って逆進し始め、ユウリは難なくそれを掴んだ。
悪竜が高速でユウリに迫る。ユウリは右手に風扇を構えて、挙動を観察し始めた。
右爪を振るってきた。ユウリは合わせて風扇を叩き込む。
爪と扇がぶつかり止まった。ユウリはたんっと右足を踏み込み、がらあきの腹部へと左足をぶち込む。
蹴りは見事に命中した。悪竜の体勢が崩れる。ほぼ同時、「黄」とユウリは呟き、風扇に代わって雷槌を生み出す。
間髪入れずに雷槌を打ち付けた。頭部にもらった悪竜は、帯電しながら吹っ飛んでいった。
「一丁上がりだ! 次はどいつだよ!」声を張り上げると、二体が横一列になって迫ってきた。
「雷槌旋!」すばやく唱えると、雷槌が瞬時に雷そのものと化した。ユウリは即座に全力で横投げする。
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(動きは速いし油断はできない。けどどうにもならないってほどじゃあない。頼りたくはないけどフィアナもいるし、なんとかなる!)
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