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第三章 王都
24 幸せな朝
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《幸せな朝》
人が追いかけてくる。犬が吠える。男たちが捕まえようと手を伸ばす。
――怖い! 怖い! 人間は怖い! 人間は嫌い!
必死で、夢中で、逃げた。
『獣人のくせに』
女の声が苛立たし気に耳を打った。
『可哀そうだから面倒みているだけよ。じきに飽きられて捨てられるのよ』
赤いドレスを着た女の声だ。
『ビルトレット様は私を妻に選ぶのよ。あんたなんか要らない』
甲高く笑う女の声が耳障りに響く。
――ビーにゃは僕を好きって言ったもの! 僕もビーにゃが好き!
『騙されてるのよ。嘘に決まってるでしょ! 遊ばれているのも知らないで、可哀そうに!』
――可哀そうなのはあんただ! 人を信じられないの? 僕はビーにゃを信じている!
すると、女の綺麗な顔が醜く歪んだ。鬼のような形相になり、アーヤを掴まえると、黒い川の流れに投げ込んだ。
ごおおと耳が鳴って、息が詰まる。冷たい水が手にも足にも絡みついて、深い底へと引き摺りこもうとする。
アーヤは重い手足を必死にばたばたと動かした。
――助けて! 助けて! ビーにゃ! 会いたいよお!
『アーヤ!』
ビートが光の中から現れて、アーヤを黒い流れから助けてくれた。
――ビーにゃ!
ビートが抱きしめてくれる。
――あったかい。ビーにゃ、大好き!
ビートの温かい胸に、アーヤは安心して目を閉じた。
暖かい温もりに包まれて、アーヤはとろりと意識を浮かび上がらせた。
もぞもぞと目の前の温みの中へ中へと潜り込んでいきながら、すんすんと鼻を鳴らす。
――いい匂い。ビーにゃの匂いだあ。
ほっと安心する匂いにアーヤはふわりとほほ笑みごろごろと喉を鳴らす。そしてまた、深いまどろみの底へと落ちていった。
ぽかりとアーヤは目を覚ました。すごくぐっすりと眠った感がある。暫しぽやあとしていたが、じわじわとこれまでの事を思い出してきた。
はっと起き上がろうとして、自分が暖かくて柔らかいベッドの中にいることに気が付く。
天蓋つきの大きなベッドで、薄い垂れ幕は今は上に巻き上げられていた。天蓋の模様や壁、見えた家具などでビートの寝室だとわかった。
部屋の中は明るく、カーテンが引かれている窓から漏れる日差しに、もうお昼頃だと思われる。
手を見ると治療されたのか、きれいな包帯がきちんと巻かれていた。ズキズキしていた傷の痛みも嘘のように軽くなっている。
ビートの姿はなかったが、ビートの匂いがする枕を両手で抱えて、ベッドに身を起こした。
その気配を察したのか、寝室の扉が開いて侍女が入ってきた。お仕着せの侍女服ですこし小太りの大柄な体を包んだ三十代後半の女性である。褐色の髪を頭部の後ろにひっつめて結い上げていた。
「おはようございます。お水をお持ちしました」
「おテルさん!」
いつも自分についていてくれる馴染みの侍女の姿にアーヤが声を上げた。
「そうです。テルタですよ。無事にお戻りくださって、とても嬉しいです。すっごく心配していたんですよ」
ベッドの横の小さなテーブルに水が入ったグラスを置いたテルタは目を潤ませていた。いつもにこにこと笑顔を浮かべていて、叱るときは結構怖いテルタの目に浮かんだ涙に、アーヤは耳をぺそりと伏せた。
「心配かけてごめんなさい。お水、ありがとう」
テルタの顔を見たら、本当に帰って来たんだと実感してふいに涙が溢れてきてしまった。
「あらあらあら」
「おテルさあーん」
テルタに抱き着いてぐすぐす鼻を鳴らしひっくひっくと嗚咽を漏らすアーヤの顔を、テルタは優しくハンカチで拭った。
「お辛かったですね。よくお戻りなさいました。もう、大丈夫ですよ。さあ、泣き止んでください。お鼻とお眼目が真っ赤になってしまいますよ」
こくこくと頷いてようやっとアーヤは泣き止んだ。
包帯の手でグラスを取ろうとしたら、テルタに心配された。
「手が痛みませんか?」
「ん、大丈夫。ずいぶん痛くなくなったし」
両手でグラスを持って飲んだ水は、冷たくて、爽やかな果物の香りがしてとてもおいしかった。
起きようとすると、「今日は一日静養なさいまし」と、テルタに言われる。
「お食事を用意しますね」
テルタの言葉に素直に頷いて、ベッドに落ち着きなおした時、バタンと寝室の扉が開いた。
「アーヤ! 目が覚めたって? 大丈夫か? 痛むところはないか? ひどい怪我だったんだぞ! 打ち身もひどくて。爪も剥がれて。手足はぼろぼろだったし!」
ビートが矢継ぎ早に並べたてながら走ってくる。
「アーヤ様がびっくりなさるでしょ! 静かになさいませ!」
「テルタ。相変わらず、お前は容赦ないな」
「当たり前です」
叱られて、肩をすくめながらビートは部屋を出ていくテルタの迫力ある後姿を見送った。
テルタは王妃の側近で侍女長の娘で、ビートが小さい頃から就いていた侍女だった。今は副長で次期侍女長候補である。騎士や兵士にも負けない気の強さと腕力で、侍女長同様に恐れられていた。
ビートも彼女には勝てる気がしない。母王妃がテルタをアーヤに付けてくれたという時点で、どれだけ可愛がられているかわかるというものだった。
「ビーにゃ」
アーヤはビートを呼んだ。ビートが満面の笑顔を向けて振り返る。
「元気そうで良かった。本当に良かった」
ビートがそっと両手を伸ばし、ベッドの上に座っているアーヤを壊れ物を扱うように抱きしめた。その腕は微かに震えていた。
「もう、どこにも行かないでくれ。ずっと、俺の側にいてくれ」
「うん。僕、ずっとビーにゃの傍にいるよ。大好き。ビーにゃ」
アーヤの目からぽろぽろとまた涙が零れだした。ふにふにとビートの胸に頭を押し付ける。ビートはアーヤの頭を撫でながら、ずっと抱きしめてくれていた。
「あらあらあら。お食事をここに置いておきますわね。殿下、あとはお任せいたしますわよ」
食事のトレーを運んできたテルタは微笑まし気に目を細めると、ベッド横のテーブルに食事の皿を並べて引き上げて行った。
ずっと食べていなかったアーヤのために、スープやパン粥と果物が用意されていた。
食べ物の美味しそうな匂いに、アーヤのペコペコのお腹がぐうーと大きな音を立てた。笑い声をあげたビートが涎を垂らさんばかりのアーヤを膝に乗せると、スープの皿を取る。
「その手では食べにくいだろう。ほら、あーん」
スープを掬ったスプーンを口元に運ばれ、条件反射的に大きな口を開けてしまったアーヤだった。
*********
アーヤは美味しい食事をお腹いっぱい食べて満足し、ビートはビートで久しぶりにアーヤに思う存分餌付けを堪能しました。
人が追いかけてくる。犬が吠える。男たちが捕まえようと手を伸ばす。
――怖い! 怖い! 人間は怖い! 人間は嫌い!
必死で、夢中で、逃げた。
『獣人のくせに』
女の声が苛立たし気に耳を打った。
『可哀そうだから面倒みているだけよ。じきに飽きられて捨てられるのよ』
赤いドレスを着た女の声だ。
『ビルトレット様は私を妻に選ぶのよ。あんたなんか要らない』
甲高く笑う女の声が耳障りに響く。
――ビーにゃは僕を好きって言ったもの! 僕もビーにゃが好き!
『騙されてるのよ。嘘に決まってるでしょ! 遊ばれているのも知らないで、可哀そうに!』
――可哀そうなのはあんただ! 人を信じられないの? 僕はビーにゃを信じている!
すると、女の綺麗な顔が醜く歪んだ。鬼のような形相になり、アーヤを掴まえると、黒い川の流れに投げ込んだ。
ごおおと耳が鳴って、息が詰まる。冷たい水が手にも足にも絡みついて、深い底へと引き摺りこもうとする。
アーヤは重い手足を必死にばたばたと動かした。
――助けて! 助けて! ビーにゃ! 会いたいよお!
『アーヤ!』
ビートが光の中から現れて、アーヤを黒い流れから助けてくれた。
――ビーにゃ!
ビートが抱きしめてくれる。
――あったかい。ビーにゃ、大好き!
ビートの温かい胸に、アーヤは安心して目を閉じた。
暖かい温もりに包まれて、アーヤはとろりと意識を浮かび上がらせた。
もぞもぞと目の前の温みの中へ中へと潜り込んでいきながら、すんすんと鼻を鳴らす。
――いい匂い。ビーにゃの匂いだあ。
ほっと安心する匂いにアーヤはふわりとほほ笑みごろごろと喉を鳴らす。そしてまた、深いまどろみの底へと落ちていった。
ぽかりとアーヤは目を覚ました。すごくぐっすりと眠った感がある。暫しぽやあとしていたが、じわじわとこれまでの事を思い出してきた。
はっと起き上がろうとして、自分が暖かくて柔らかいベッドの中にいることに気が付く。
天蓋つきの大きなベッドで、薄い垂れ幕は今は上に巻き上げられていた。天蓋の模様や壁、見えた家具などでビートの寝室だとわかった。
部屋の中は明るく、カーテンが引かれている窓から漏れる日差しに、もうお昼頃だと思われる。
手を見ると治療されたのか、きれいな包帯がきちんと巻かれていた。ズキズキしていた傷の痛みも嘘のように軽くなっている。
ビートの姿はなかったが、ビートの匂いがする枕を両手で抱えて、ベッドに身を起こした。
その気配を察したのか、寝室の扉が開いて侍女が入ってきた。お仕着せの侍女服ですこし小太りの大柄な体を包んだ三十代後半の女性である。褐色の髪を頭部の後ろにひっつめて結い上げていた。
「おはようございます。お水をお持ちしました」
「おテルさん!」
いつも自分についていてくれる馴染みの侍女の姿にアーヤが声を上げた。
「そうです。テルタですよ。無事にお戻りくださって、とても嬉しいです。すっごく心配していたんですよ」
ベッドの横の小さなテーブルに水が入ったグラスを置いたテルタは目を潤ませていた。いつもにこにこと笑顔を浮かべていて、叱るときは結構怖いテルタの目に浮かんだ涙に、アーヤは耳をぺそりと伏せた。
「心配かけてごめんなさい。お水、ありがとう」
テルタの顔を見たら、本当に帰って来たんだと実感してふいに涙が溢れてきてしまった。
「あらあらあら」
「おテルさあーん」
テルタに抱き着いてぐすぐす鼻を鳴らしひっくひっくと嗚咽を漏らすアーヤの顔を、テルタは優しくハンカチで拭った。
「お辛かったですね。よくお戻りなさいました。もう、大丈夫ですよ。さあ、泣き止んでください。お鼻とお眼目が真っ赤になってしまいますよ」
こくこくと頷いてようやっとアーヤは泣き止んだ。
包帯の手でグラスを取ろうとしたら、テルタに心配された。
「手が痛みませんか?」
「ん、大丈夫。ずいぶん痛くなくなったし」
両手でグラスを持って飲んだ水は、冷たくて、爽やかな果物の香りがしてとてもおいしかった。
起きようとすると、「今日は一日静養なさいまし」と、テルタに言われる。
「お食事を用意しますね」
テルタの言葉に素直に頷いて、ベッドに落ち着きなおした時、バタンと寝室の扉が開いた。
「アーヤ! 目が覚めたって? 大丈夫か? 痛むところはないか? ひどい怪我だったんだぞ! 打ち身もひどくて。爪も剥がれて。手足はぼろぼろだったし!」
ビートが矢継ぎ早に並べたてながら走ってくる。
「アーヤ様がびっくりなさるでしょ! 静かになさいませ!」
「テルタ。相変わらず、お前は容赦ないな」
「当たり前です」
叱られて、肩をすくめながらビートは部屋を出ていくテルタの迫力ある後姿を見送った。
テルタは王妃の側近で侍女長の娘で、ビートが小さい頃から就いていた侍女だった。今は副長で次期侍女長候補である。騎士や兵士にも負けない気の強さと腕力で、侍女長同様に恐れられていた。
ビートも彼女には勝てる気がしない。母王妃がテルタをアーヤに付けてくれたという時点で、どれだけ可愛がられているかわかるというものだった。
「ビーにゃ」
アーヤはビートを呼んだ。ビートが満面の笑顔を向けて振り返る。
「元気そうで良かった。本当に良かった」
ビートがそっと両手を伸ばし、ベッドの上に座っているアーヤを壊れ物を扱うように抱きしめた。その腕は微かに震えていた。
「もう、どこにも行かないでくれ。ずっと、俺の側にいてくれ」
「うん。僕、ずっとビーにゃの傍にいるよ。大好き。ビーにゃ」
アーヤの目からぽろぽろとまた涙が零れだした。ふにふにとビートの胸に頭を押し付ける。ビートはアーヤの頭を撫でながら、ずっと抱きしめてくれていた。
「あらあらあら。お食事をここに置いておきますわね。殿下、あとはお任せいたしますわよ」
食事のトレーを運んできたテルタは微笑まし気に目を細めると、ベッド横のテーブルに食事の皿を並べて引き上げて行った。
ずっと食べていなかったアーヤのために、スープやパン粥と果物が用意されていた。
食べ物の美味しそうな匂いに、アーヤのペコペコのお腹がぐうーと大きな音を立てた。笑い声をあげたビートが涎を垂らさんばかりのアーヤを膝に乗せると、スープの皿を取る。
「その手では食べにくいだろう。ほら、あーん」
スープを掬ったスプーンを口元に運ばれ、条件反射的に大きな口を開けてしまったアーヤだった。
*********
アーヤは美味しい食事をお腹いっぱい食べて満足し、ビートはビートで久しぶりにアーヤに思う存分餌付けを堪能しました。
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