120 / 219
第三章 続続編 古代魔法陣の罠
20 キシリアと語らう
しおりを挟む
《オズワルド視点》
キシリアが案内してくれたのは、庭を見渡せるサンルームだった。やや広い寛いだ空間の一部が庭に突き出すように開いていた。そこの部分は高価なガラス張りになっていて日差しが春の盛りのように暖めている。
ここでサロン仲間や多くの客人と笑い楽しんで過ごしたのであろう。
キシリアの好みらしい美しい彫刻が縁や脚に入ったテーブルと、揃いの絹張りの椅子。刺繍が施されたソファ。凝った造りの長椅子。暖炉の前にはいくつもの大きなクッション。カウンターの背後の戸棚にはたくさんの綺麗なグラスや酒。
「何かお飲みになります?」
鈴を鳴らして侍女を呼ぶと二十になったかどうかの娘がやってきて、カウンターで酒を用意し始めた。
「今日は客はいないのか?」
この問いにキシリアはふっと自嘲するような笑みを零した。
「もうわたくしも若くはありませんわ。昔のようなバカ騒ぎは疲れます。今は音楽家の卵や画家の卵が滞在する程度ですのよ。若い芸術家たちは芽が出るまで、その日の暮らしすらも苦しいものです。少しでも支援できたらと思っておりますの」
侍女が渡してくれた酒は強めの蒸留酒に氷を落としたものだ。キシリアが私の好みを伝えてくれたのか。それともただの偶然なのだろうか。
「その、あれらはどうしたのだ? その、子供たちだが?」
私は言い出しにくい件をきまり悪げに訊ねた。確か何人か子供ができたとか聞いたことがあるが、今、この屋敷には気配がない。別宅は静かだった。
キシリアは私を驚いたように見つめていたが、やがてほほほとおかしそうに笑いだした。
「それは私の侍女たちですわ。王宮の女官だった彼女たちは美人揃いでしたからね。サロンに訪れる殿方も彼女たち目当てがほとんどでしたのよ。一時、子供たちでそれは賑やかだったこともございましたわね。ほほほ。まあ、ほほほ。将軍はどんな誤解をなさっていたのでしょう。ほほほほ」
私は頬を赤らめる。そういう形での話は伝わってこなかった。キシリアもきっと承知で、誤解されやすいように話を流したに違いない。これは、不誠実な夫へのキシリアの意趣返しだったのかもしれないと思い至った。
「女官たちは? 今、ここにはいないようだが」
「彼女たちは皆、出て行きました。ここの田舎暮らしが嫌になって出て行った者もいますし、夫を得て幸せに所帯を持った者もいます。たまに子供や孫を連れて顔を見せに来てくれる者もおりますのよ。彼女は、あの頃はずいぶん心得違いをしていたと、ひどく悔やんでいるようですわ」
キシリアはカクテルを一口飲んで、まだ緑の乏しい花壇を眺める。その横顔が思いのほか疲れているような気がして胸を突かれた。
華やかな暮らしをしていたと思っていた。奔放に思いのままに人生を謳歌していると思っていた。
だが、その多くの伝聞は全く真実ではなかったのかもしれない。彼女は幸せではなかったのだと悟った。
自分が生んだ子供を捨て、慣れ親しんだ王都を離れ、世捨て人のような森の中の屋敷に引き籠って。
心から笑ったことなどなかったのではないかと、ふと感じた。
「将軍、あなたはとうとう来てくださらなかった。あんな誤解を生むような噂が流れても、わたくしを問い詰めにいらしてはくれなかった」
キシリアが視線を遠くへ飛ばしながら、ぽつりと独り言のように言葉を紡いだ。
「わたくしは待っていました。本当はわたくしから出向くべきだと、思ってはいました。でも、わたくしも若かったし、愚かで、意地っ張りでした。わたくしね、将軍のことを憧れていましたのよ。凱旋するお姿はとても立派で雄々しくて。娘たちはみんな憧れておりましたわ。将軍のところへお嫁に行けて、わたくし幸せだと思っておりましたの」
キシリアが悪戯っぽい表情で振り返った。きらきらとした少女の顔と被って見えた。私の胸がどきどきと早鐘のように鳴りだす。
「時折、王都の噂が聞こえます。ロワクレスはあなたに似ているようですわ。娘たちの憧れだそうですわね」
だが、キシリアはまた視線をガラスの向こう、早春のうっすらと雲が流れる空へと投げた。
「わたくしは当時、まだ、子供で何も知らなかった。無知でした。屋敷での暮らしは、王宮での暮らしと何もかもが違っていました。わたくしは妻となる本当の覚悟もなかったのですわ。物語の中で読む幸せな結婚という夢を見ているだけでした。現実を理解していなかった。あの家で、わたくしはただただ、窮屈で、足りなくて、不満でいっぱいになってしまいました。何もできないわたくしを家の者が嗤っているようにさえ思ってしまいましたのよ。社交界へ出ればわたくしは子爵家の妻。これまで傅かれていた者たちに礼を尽くさねばならない立場になってしまった。そんなことも、あの当時はとても辛かった。馬鹿でしたわ」
彼女の横顔は苦渋を飲み混むような苦しさが浮かんでいた。だが、私は何も言葉をかけてやれなかった。当時の私は彼女が抱えていた苦悩も困難も、まるで気づいてやれなかった。気づこうとさえしなかった。
「侍女たちもそんなわたくしに油を注ぐように、不満や不備を言い立てて、ザフォードの家の悪口ばかり焚き付けて来ました。ええ、今ではわたくしも侍女たちの驕り昂った不徳な振る舞いだったとわかりますわ。でも、そんな侍女たちを抑えることもできなかった。わたくし自身も身分に驕って何も見ようとしなかった。結局、わたくしの至らなさが全ての原因でした。わたくしはあなたの妻として失格でしたわ。母としても」
――違う! 失格だったのは私のほうだ。
私は心の中で叫んでいた。彼女の精神を追い詰めてしまったのは、私だったのだ。私こそ、夫として、父として何も心得ていなかった。何もしなかった。
「あなたがとうとうお訪ね下さらなかったことこそが、わたくしの不心得の証です。当然です。わたくしがあなたとロワクレスにした仕打ちはそれほどのことですから。そのことをやっと理解した時は遅すぎました。ですから、わたくしは諦めたのです」
閉じた口元に苦みを含んだしわが刻まれた。急に彼女が歳相応の、いやそれ以上に疲れ切った老女に見えた。
その瞬間、腑に落ちる。
私はキシリアを愛していたのだ。愛しているからこそ、憎悪し、絶望した。憎悪は愛の裏返し。憎悪するほどに私は愛していたのだ。今もなお。
気が付いたら、口が勝手に想いを吐露していた。
「私はかつて王女だった貴女を一目見た時から焦がれていた。そして、それは今も変わらない。私は自分で自分の心に封をしてそれに気づかないようにしてきた。だが、やはり私が貴女を愛している心は消えることはなかった。キシリア。今更、虫がいいとは解っている。あれだけの仕打ちをしておいて、どの口が言うと非難もされよう。しかし、私はそれでも言おう。貴女に乞い願う。今一度やりなおせないか? 私のところに戻ってきてはくれまいか?」
振り返ったキシリアの瞳が大きく見開いていた。翠の眼に驚きを浮かべて見つめてくる様子はあどけない少女のようだった。
私は立ち上がって彼女を抱き締めようと手を伸べたが、長い年月が私を臆病にした。私の手は伸ばされたまま、途中で止まってしまう。
「二十五年。二十五年ですわ。なんて時間を無駄にしてしまったのかしら……」
キシリアが呟いた。見る間に、気丈な瞳が潤んでくる。ぽろぽろと涙が零れて白い頬を流れ落ちていった。
「わたくしは母親なのに、ロワクレスを捨てたんです。あなたにひどい言葉を投げ、冷たい態度であなたを捨ててしまったのです。わたくしにはあなたの想いを受ける資格がありません」
「しかし、今の貴女はそれを悔やんでいる。まだ、やり直せる。今一度、私とともにやり直そう」
だが、キシリアは首を横に振った。
「わたくしの罪は重いものです。わたくしは自分が許せません。あなたの想いに再び応えられるかどうかも自信がありません。ここでの暮らしもすっかり馴染み、わたくしを頼りにしてくれる者も、親身になってくれる者もおります。彼らを、また、わたくしの勝手で捨てることはできません。王都へ参ることはできませんわ」
二十五年という歳月は彼女の上にも確かに存在し、ここでの繋がりができているのは当然のことだった。キシリアの逡巡も理解できる。
だが、これは拒絶ではないはず。キシリアが私を再び受け入れてくれようとしているのかもしれない。そう思うと、凍り付き屍のようになっていた胸の中に温かいものが流れ始めるのを感じた。
「そうだったな。貴女には貴女の暮らしがある。私は待とう。貴女が私とともに暮らせる日まで。二十五年も待ったのだ。さらに待つことぐらいできよう。だが、私がここへこれからも度々訪れることを許して欲しい」
キシリアは立ち上がって私と向き合った。だが、その眼はまだ厳しく、身体の動きも口調も堅苦しいものだった。
「ここは将軍の領地ですのよ。許しを請う必要はありませんわ」
他人行儀な様子は崩してはいないが、それでも疎まれてはいないのだろうと思う。
「ありがとう。だが、キシリア、あまり私を待たせ過ぎないで欲しい。せめて墓へ入るまでには、共に暮らせるようになりたいものだ」
「……まあ!」
ほほほとキシリアの笑い声が弾けた。それは、心から笑う王女の頃の明るい笑いだった。
キシリアが案内してくれたのは、庭を見渡せるサンルームだった。やや広い寛いだ空間の一部が庭に突き出すように開いていた。そこの部分は高価なガラス張りになっていて日差しが春の盛りのように暖めている。
ここでサロン仲間や多くの客人と笑い楽しんで過ごしたのであろう。
キシリアの好みらしい美しい彫刻が縁や脚に入ったテーブルと、揃いの絹張りの椅子。刺繍が施されたソファ。凝った造りの長椅子。暖炉の前にはいくつもの大きなクッション。カウンターの背後の戸棚にはたくさんの綺麗なグラスや酒。
「何かお飲みになります?」
鈴を鳴らして侍女を呼ぶと二十になったかどうかの娘がやってきて、カウンターで酒を用意し始めた。
「今日は客はいないのか?」
この問いにキシリアはふっと自嘲するような笑みを零した。
「もうわたくしも若くはありませんわ。昔のようなバカ騒ぎは疲れます。今は音楽家の卵や画家の卵が滞在する程度ですのよ。若い芸術家たちは芽が出るまで、その日の暮らしすらも苦しいものです。少しでも支援できたらと思っておりますの」
侍女が渡してくれた酒は強めの蒸留酒に氷を落としたものだ。キシリアが私の好みを伝えてくれたのか。それともただの偶然なのだろうか。
「その、あれらはどうしたのだ? その、子供たちだが?」
私は言い出しにくい件をきまり悪げに訊ねた。確か何人か子供ができたとか聞いたことがあるが、今、この屋敷には気配がない。別宅は静かだった。
キシリアは私を驚いたように見つめていたが、やがてほほほとおかしそうに笑いだした。
「それは私の侍女たちですわ。王宮の女官だった彼女たちは美人揃いでしたからね。サロンに訪れる殿方も彼女たち目当てがほとんどでしたのよ。一時、子供たちでそれは賑やかだったこともございましたわね。ほほほ。まあ、ほほほ。将軍はどんな誤解をなさっていたのでしょう。ほほほほ」
私は頬を赤らめる。そういう形での話は伝わってこなかった。キシリアもきっと承知で、誤解されやすいように話を流したに違いない。これは、不誠実な夫へのキシリアの意趣返しだったのかもしれないと思い至った。
「女官たちは? 今、ここにはいないようだが」
「彼女たちは皆、出て行きました。ここの田舎暮らしが嫌になって出て行った者もいますし、夫を得て幸せに所帯を持った者もいます。たまに子供や孫を連れて顔を見せに来てくれる者もおりますのよ。彼女は、あの頃はずいぶん心得違いをしていたと、ひどく悔やんでいるようですわ」
キシリアはカクテルを一口飲んで、まだ緑の乏しい花壇を眺める。その横顔が思いのほか疲れているような気がして胸を突かれた。
華やかな暮らしをしていたと思っていた。奔放に思いのままに人生を謳歌していると思っていた。
だが、その多くの伝聞は全く真実ではなかったのかもしれない。彼女は幸せではなかったのだと悟った。
自分が生んだ子供を捨て、慣れ親しんだ王都を離れ、世捨て人のような森の中の屋敷に引き籠って。
心から笑ったことなどなかったのではないかと、ふと感じた。
「将軍、あなたはとうとう来てくださらなかった。あんな誤解を生むような噂が流れても、わたくしを問い詰めにいらしてはくれなかった」
キシリアが視線を遠くへ飛ばしながら、ぽつりと独り言のように言葉を紡いだ。
「わたくしは待っていました。本当はわたくしから出向くべきだと、思ってはいました。でも、わたくしも若かったし、愚かで、意地っ張りでした。わたくしね、将軍のことを憧れていましたのよ。凱旋するお姿はとても立派で雄々しくて。娘たちはみんな憧れておりましたわ。将軍のところへお嫁に行けて、わたくし幸せだと思っておりましたの」
キシリアが悪戯っぽい表情で振り返った。きらきらとした少女の顔と被って見えた。私の胸がどきどきと早鐘のように鳴りだす。
「時折、王都の噂が聞こえます。ロワクレスはあなたに似ているようですわ。娘たちの憧れだそうですわね」
だが、キシリアはまた視線をガラスの向こう、早春のうっすらと雲が流れる空へと投げた。
「わたくしは当時、まだ、子供で何も知らなかった。無知でした。屋敷での暮らしは、王宮での暮らしと何もかもが違っていました。わたくしは妻となる本当の覚悟もなかったのですわ。物語の中で読む幸せな結婚という夢を見ているだけでした。現実を理解していなかった。あの家で、わたくしはただただ、窮屈で、足りなくて、不満でいっぱいになってしまいました。何もできないわたくしを家の者が嗤っているようにさえ思ってしまいましたのよ。社交界へ出ればわたくしは子爵家の妻。これまで傅かれていた者たちに礼を尽くさねばならない立場になってしまった。そんなことも、あの当時はとても辛かった。馬鹿でしたわ」
彼女の横顔は苦渋を飲み混むような苦しさが浮かんでいた。だが、私は何も言葉をかけてやれなかった。当時の私は彼女が抱えていた苦悩も困難も、まるで気づいてやれなかった。気づこうとさえしなかった。
「侍女たちもそんなわたくしに油を注ぐように、不満や不備を言い立てて、ザフォードの家の悪口ばかり焚き付けて来ました。ええ、今ではわたくしも侍女たちの驕り昂った不徳な振る舞いだったとわかりますわ。でも、そんな侍女たちを抑えることもできなかった。わたくし自身も身分に驕って何も見ようとしなかった。結局、わたくしの至らなさが全ての原因でした。わたくしはあなたの妻として失格でしたわ。母としても」
――違う! 失格だったのは私のほうだ。
私は心の中で叫んでいた。彼女の精神を追い詰めてしまったのは、私だったのだ。私こそ、夫として、父として何も心得ていなかった。何もしなかった。
「あなたがとうとうお訪ね下さらなかったことこそが、わたくしの不心得の証です。当然です。わたくしがあなたとロワクレスにした仕打ちはそれほどのことですから。そのことをやっと理解した時は遅すぎました。ですから、わたくしは諦めたのです」
閉じた口元に苦みを含んだしわが刻まれた。急に彼女が歳相応の、いやそれ以上に疲れ切った老女に見えた。
その瞬間、腑に落ちる。
私はキシリアを愛していたのだ。愛しているからこそ、憎悪し、絶望した。憎悪は愛の裏返し。憎悪するほどに私は愛していたのだ。今もなお。
気が付いたら、口が勝手に想いを吐露していた。
「私はかつて王女だった貴女を一目見た時から焦がれていた。そして、それは今も変わらない。私は自分で自分の心に封をしてそれに気づかないようにしてきた。だが、やはり私が貴女を愛している心は消えることはなかった。キシリア。今更、虫がいいとは解っている。あれだけの仕打ちをしておいて、どの口が言うと非難もされよう。しかし、私はそれでも言おう。貴女に乞い願う。今一度やりなおせないか? 私のところに戻ってきてはくれまいか?」
振り返ったキシリアの瞳が大きく見開いていた。翠の眼に驚きを浮かべて見つめてくる様子はあどけない少女のようだった。
私は立ち上がって彼女を抱き締めようと手を伸べたが、長い年月が私を臆病にした。私の手は伸ばされたまま、途中で止まってしまう。
「二十五年。二十五年ですわ。なんて時間を無駄にしてしまったのかしら……」
キシリアが呟いた。見る間に、気丈な瞳が潤んでくる。ぽろぽろと涙が零れて白い頬を流れ落ちていった。
「わたくしは母親なのに、ロワクレスを捨てたんです。あなたにひどい言葉を投げ、冷たい態度であなたを捨ててしまったのです。わたくしにはあなたの想いを受ける資格がありません」
「しかし、今の貴女はそれを悔やんでいる。まだ、やり直せる。今一度、私とともにやり直そう」
だが、キシリアは首を横に振った。
「わたくしの罪は重いものです。わたくしは自分が許せません。あなたの想いに再び応えられるかどうかも自信がありません。ここでの暮らしもすっかり馴染み、わたくしを頼りにしてくれる者も、親身になってくれる者もおります。彼らを、また、わたくしの勝手で捨てることはできません。王都へ参ることはできませんわ」
二十五年という歳月は彼女の上にも確かに存在し、ここでの繋がりができているのは当然のことだった。キシリアの逡巡も理解できる。
だが、これは拒絶ではないはず。キシリアが私を再び受け入れてくれようとしているのかもしれない。そう思うと、凍り付き屍のようになっていた胸の中に温かいものが流れ始めるのを感じた。
「そうだったな。貴女には貴女の暮らしがある。私は待とう。貴女が私とともに暮らせる日まで。二十五年も待ったのだ。さらに待つことぐらいできよう。だが、私がここへこれからも度々訪れることを許して欲しい」
キシリアは立ち上がって私と向き合った。だが、その眼はまだ厳しく、身体の動きも口調も堅苦しいものだった。
「ここは将軍の領地ですのよ。許しを請う必要はありませんわ」
他人行儀な様子は崩してはいないが、それでも疎まれてはいないのだろうと思う。
「ありがとう。だが、キシリア、あまり私を待たせ過ぎないで欲しい。せめて墓へ入るまでには、共に暮らせるようになりたいものだ」
「……まあ!」
ほほほとキシリアの笑い声が弾けた。それは、心から笑う王女の頃の明るい笑いだった。
10
お気に入りに追加
937
あなたにおすすめの小説
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
【完結】壊された女神の箱庭ー姫と呼ばれていきなり異世界に連れ去られましたー
秋空花林
BL
「やっと見つけたましたよ。私の姫」
暗闇でよく見えない中、ふに、と柔らかい何かが太陽の口を塞いだ。
この至近距離。
え?俺、今こいつにキスされてるの?
「うわぁぁぁ!何すんだ、この野郎!」
太陽(男)はドンと思いきり相手(男)を突き飛ばした。
「うわぁぁぁー!落ちるー!」
「姫!私の手を掴んで!」
「誰が掴むかよ!この変態!」
このままだと死んじゃう!誰か助けて!
***
男とはぐれて辿り着いた場所は瘴気が蔓延し滅びに向かっている異世界だった。しかも女神の怒りを買って女性が激減した世界。
俺、男なのに…。姫なんて…。
人違いが過ぎるよ!
元の世界に帰る為、謎の男を探す太陽。その中で少年は自分の運命に巡り合うー。
《全七章構成》最終話まで執筆済。投稿ペースはまったりです。
※注意※固定CPですが、それ以外のキャラとの絡みも出て来ます。
※ムーンライトノベルズ様でも公開中です。第四章からこちらが先行公開になります。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
聖女じゃないのに召喚された俺が、執着溺愛系スパダリに翻弄される話
月湖
BL
会社員の都築遥(つづきはるか)は、階段から落ちた女子社員を助けようとした。
その瞬間足元の床が光り、気付けば見知らぬ場所に。
夢で?会ったカミサマ曰く、俺は手違いで地球に生まれてしまった聖女の召還に巻き込まれて異世界に転移してしまったらしい。
目覚めた場所は森の中。
一人でどうしろっていうんだ。
え?関係ない俺を巻き込んだ詫びに色々サービスしてやる?
いや、そんなのいらないから今すぐ俺を元居た場所に帰らせろよ。
ほっぽり出された森で確認したのはチート的な魔法の力。
これ絶対やりすぎだろうと言うほどの魔力に自分でビビりながらも使い方を練習し、さすがに人恋しくなって街を目指せば、途中で魔獣にやられたのか死にかけの男に出会ってしまう。
聖女を助けてうっかりこの世界に来てしまった時のことが思わず頭を過ぎるが、見つけてしまったものを放置して死なれても寝覚めが悪いと男の傷を癒し、治した後は俺と違ってこの世界の人間なんだし後はどうにかするだろうと男をの場に置いて去った。
まさか、傷だらけのボロボロだったその男が実は身分がある男だとか、助けた俺を迎えに来るとか俺に求愛するとか、考えるわけない。それこそラノベか。
つーか、迷惑。あっち行け。
R18シーンには※マークを入れます。
なろうさんにも掲載しております
https://novel18.syosetu.com/n1585hb/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる