111 / 219
第三章 続続編 古代魔法陣の罠
11 お嬢様は決意する
しおりを挟む
《ミリンダ視点》
最近、とっても面白くありませんの。ロワクレス様とのご縁談のお話はあれきりとんと進展がございません。お父様やお母様やお兄様にお伺いしても、せっついてもはっきりしたご返事はもらえず、あいまいに濁されてしまいます。
ロワクレス様がお屋敷をお出になられたせいで、オズワルド様も強く推し進められなくなってしまったのかもしれません。わたくしに気遣って皆様おっしゃられないけれど、ひょっとしたら破談の方向に進んでしまっているのでしょうか?
嫌だわ。今更、ロワクレス様を諦めなきゃならないんですの? あの方はわたくしの生涯の運命の方なのに!
お父様の権力があれば、もっとお強く推していけるのではないのかしら。でも、お父様は最近ひどくお忙しくなって、滅多に屋敷に帰って来ませんし、帰ってきてもずっと何かに囚われているみたいに気もそぞろになっています。わたくしが何をお願いしたって生返事で、少しもお耳に入っていないのだとわかりますわ。
わたくしの優秀な侍従の話ですと、かつてない規模で国を挙げての大事業が始まるのですって。それで、生活がとっても便利になっていくのだそうよ。
でも、わたくしはそんなこと関係ないし、興味もございませんわ。わたくしには一にも二にもロワクレス様が全てなんですもの。
最近はサロンを開いても、集いに参ってもつまりませんの。
これまではロワクレス様一筋に競い合い探り合い、丁々発止とやり合う緊張感あふれた刺激的な場でございましたのよ。わたくしも一歩も引かじと笑顔の下に闘志を漲らせておりました。まさに女の戦場でございましたわ。
それが、すっかり和気藹々と、同じ志の同志という馴れ合いに姿を変えて、きゃあきゃあとかまびすしいのです。
私と同じように殿方同士の爛れた関係に眉を顰めていた幾人かの方々も、日を追うごとにすっかり彼女たちの仲間になってしまいました。
今では異を唱えておりますのはわたくしだけですのよ。
ええ、彼女たちの魂胆は判っておりますとも。宰相で侯爵家のわたくしとの縁談が持ち上がったことで、彼女たちは自分たちにはチャンスがないと悟ったのですわ。どんなに頑張りましても、わたくしに勝てるはずがありませんもの。
だから、わたくしにロワクレス様を取られるくらいなら、美少年との耽美のほうがずっといいとお思いなすったのですわ。
私に当て擦るようにロワクレス様とそのシュンという少年の話でサロンは盛り上がります。どうやってお調べになるのか、その少年が第二騎士団のロワクレス様の補佐をなすっているとか、街で一緒に買い物をしているとか、様々な話題がお披露目されます。
サロンはわたくしには癪に障るものでしかありませんが、お二人の情報を得られるので頑張って参加しておりますの。
何とか少年の正体を掴んで、ロワクレス様のお目を覚まさせて差し上げなければなりません。わたくしは使命に燃えておりますの。
方々を手を尽くしてシュン少年のことを聞きまわらせておりますが、聞こえてくるのはみんな彼を誉め、感心する言葉ばかりなのです。本当に良い少年なのか、それとも悪魔のように皆様を騙すのが上手なのか。
わたくしは自室の窓に寄って、煌々と輝く夜の月を見ておりました。今夜は二つの月が天空に並び、冷たい空に冴え冴えと輝いております。
暦の上では春も近いのですが、まだまだ寒さが身に刺さるように沁みとおってまいりますわ。
部屋の暖炉は暖かいけれど、わたくしはガラスの窓辺に寄って外の冷気を肌に感じておりました。ガラスはとても高価ですから、窓に使っているお屋敷は王都でもごく僅かなのですわ。
ロワクレス様も今、温かくお過ごしでいらっしゃるでしょうか。それとも、あの方の傍には例の美少年が寄り添って温かさを分け合っているのでしょうか?
ロワクレス様を直に拝見できる機会は、わたくしたち子女にはなかなかございません。貴族や王家が催す舞踏会にもあの方はお出でにならないからです。
わたくしたちは祭典の時にお立ちになっているお姿や式典の馬車の警護をなさる騎乗のお姿を遠くから眺めるしかありません。
それでも、毅然として輝くばかりにお美しいお姿は、誰よりも素晴らしく目立っておいででしたわ。
のほほんとしてぽやあっとした王子様方々より、よっぽど王子様らしく素敵です。不敬だから大きな声では言えませんが、サロンの皆様も同じご意見でしてよ。
年に一回開かれる武術大会は、もちろん毎年優勝はロワクレス様ですが、良いお席を確保するために若い娘たちはみんな血眼になりますのよ。ロワクレス様のご雄姿を間近で見たいと、しのぎを削りますの。
あの方が闘技場に姿を現せば、女子達の甲高い声で一時何も聞こえなくなるほどですのよ。失神する娘もあるのですわ。
ですから、一勝されるたびに歓声はそりゃあ物凄いものでしてよ。野太い声も聞こえて参りますのは、やはり殿方にも魅力のある方だからなのでしょう。あの方には、誰もが夢中になってしまうのですもの。
やはり、こうしてじっとしていてはダメですわ。
わたくし、あの二つの月に誓います!
勇気を出して、あの方に会いにいきますわ。
こうなったら、シュンという子と直接対決いたしますのよ。
最近、とっても面白くありませんの。ロワクレス様とのご縁談のお話はあれきりとんと進展がございません。お父様やお母様やお兄様にお伺いしても、せっついてもはっきりしたご返事はもらえず、あいまいに濁されてしまいます。
ロワクレス様がお屋敷をお出になられたせいで、オズワルド様も強く推し進められなくなってしまったのかもしれません。わたくしに気遣って皆様おっしゃられないけれど、ひょっとしたら破談の方向に進んでしまっているのでしょうか?
嫌だわ。今更、ロワクレス様を諦めなきゃならないんですの? あの方はわたくしの生涯の運命の方なのに!
お父様の権力があれば、もっとお強く推していけるのではないのかしら。でも、お父様は最近ひどくお忙しくなって、滅多に屋敷に帰って来ませんし、帰ってきてもずっと何かに囚われているみたいに気もそぞろになっています。わたくしが何をお願いしたって生返事で、少しもお耳に入っていないのだとわかりますわ。
わたくしの優秀な侍従の話ですと、かつてない規模で国を挙げての大事業が始まるのですって。それで、生活がとっても便利になっていくのだそうよ。
でも、わたくしはそんなこと関係ないし、興味もございませんわ。わたくしには一にも二にもロワクレス様が全てなんですもの。
最近はサロンを開いても、集いに参ってもつまりませんの。
これまではロワクレス様一筋に競い合い探り合い、丁々発止とやり合う緊張感あふれた刺激的な場でございましたのよ。わたくしも一歩も引かじと笑顔の下に闘志を漲らせておりました。まさに女の戦場でございましたわ。
それが、すっかり和気藹々と、同じ志の同志という馴れ合いに姿を変えて、きゃあきゃあとかまびすしいのです。
私と同じように殿方同士の爛れた関係に眉を顰めていた幾人かの方々も、日を追うごとにすっかり彼女たちの仲間になってしまいました。
今では異を唱えておりますのはわたくしだけですのよ。
ええ、彼女たちの魂胆は判っておりますとも。宰相で侯爵家のわたくしとの縁談が持ち上がったことで、彼女たちは自分たちにはチャンスがないと悟ったのですわ。どんなに頑張りましても、わたくしに勝てるはずがありませんもの。
だから、わたくしにロワクレス様を取られるくらいなら、美少年との耽美のほうがずっといいとお思いなすったのですわ。
私に当て擦るようにロワクレス様とそのシュンという少年の話でサロンは盛り上がります。どうやってお調べになるのか、その少年が第二騎士団のロワクレス様の補佐をなすっているとか、街で一緒に買い物をしているとか、様々な話題がお披露目されます。
サロンはわたくしには癪に障るものでしかありませんが、お二人の情報を得られるので頑張って参加しておりますの。
何とか少年の正体を掴んで、ロワクレス様のお目を覚まさせて差し上げなければなりません。わたくしは使命に燃えておりますの。
方々を手を尽くしてシュン少年のことを聞きまわらせておりますが、聞こえてくるのはみんな彼を誉め、感心する言葉ばかりなのです。本当に良い少年なのか、それとも悪魔のように皆様を騙すのが上手なのか。
わたくしは自室の窓に寄って、煌々と輝く夜の月を見ておりました。今夜は二つの月が天空に並び、冷たい空に冴え冴えと輝いております。
暦の上では春も近いのですが、まだまだ寒さが身に刺さるように沁みとおってまいりますわ。
部屋の暖炉は暖かいけれど、わたくしはガラスの窓辺に寄って外の冷気を肌に感じておりました。ガラスはとても高価ですから、窓に使っているお屋敷は王都でもごく僅かなのですわ。
ロワクレス様も今、温かくお過ごしでいらっしゃるでしょうか。それとも、あの方の傍には例の美少年が寄り添って温かさを分け合っているのでしょうか?
ロワクレス様を直に拝見できる機会は、わたくしたち子女にはなかなかございません。貴族や王家が催す舞踏会にもあの方はお出でにならないからです。
わたくしたちは祭典の時にお立ちになっているお姿や式典の馬車の警護をなさる騎乗のお姿を遠くから眺めるしかありません。
それでも、毅然として輝くばかりにお美しいお姿は、誰よりも素晴らしく目立っておいででしたわ。
のほほんとしてぽやあっとした王子様方々より、よっぽど王子様らしく素敵です。不敬だから大きな声では言えませんが、サロンの皆様も同じご意見でしてよ。
年に一回開かれる武術大会は、もちろん毎年優勝はロワクレス様ですが、良いお席を確保するために若い娘たちはみんな血眼になりますのよ。ロワクレス様のご雄姿を間近で見たいと、しのぎを削りますの。
あの方が闘技場に姿を現せば、女子達の甲高い声で一時何も聞こえなくなるほどですのよ。失神する娘もあるのですわ。
ですから、一勝されるたびに歓声はそりゃあ物凄いものでしてよ。野太い声も聞こえて参りますのは、やはり殿方にも魅力のある方だからなのでしょう。あの方には、誰もが夢中になってしまうのですもの。
やはり、こうしてじっとしていてはダメですわ。
わたくし、あの二つの月に誓います!
勇気を出して、あの方に会いにいきますわ。
こうなったら、シュンという子と直接対決いたしますのよ。
10
お気に入りに追加
937
あなたにおすすめの小説
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結】壊された女神の箱庭ー姫と呼ばれていきなり異世界に連れ去られましたー
秋空花林
BL
「やっと見つけたましたよ。私の姫」
暗闇でよく見えない中、ふに、と柔らかい何かが太陽の口を塞いだ。
この至近距離。
え?俺、今こいつにキスされてるの?
「うわぁぁぁ!何すんだ、この野郎!」
太陽(男)はドンと思いきり相手(男)を突き飛ばした。
「うわぁぁぁー!落ちるー!」
「姫!私の手を掴んで!」
「誰が掴むかよ!この変態!」
このままだと死んじゃう!誰か助けて!
***
男とはぐれて辿り着いた場所は瘴気が蔓延し滅びに向かっている異世界だった。しかも女神の怒りを買って女性が激減した世界。
俺、男なのに…。姫なんて…。
人違いが過ぎるよ!
元の世界に帰る為、謎の男を探す太陽。その中で少年は自分の運命に巡り合うー。
《全七章構成》最終話まで執筆済。投稿ペースはまったりです。
※注意※固定CPですが、それ以外のキャラとの絡みも出て来ます。
※ムーンライトノベルズ様でも公開中です。第四章からこちらが先行公開になります。
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
聖女じゃないのに召喚された俺が、執着溺愛系スパダリに翻弄される話
月湖
BL
会社員の都築遥(つづきはるか)は、階段から落ちた女子社員を助けようとした。
その瞬間足元の床が光り、気付けば見知らぬ場所に。
夢で?会ったカミサマ曰く、俺は手違いで地球に生まれてしまった聖女の召還に巻き込まれて異世界に転移してしまったらしい。
目覚めた場所は森の中。
一人でどうしろっていうんだ。
え?関係ない俺を巻き込んだ詫びに色々サービスしてやる?
いや、そんなのいらないから今すぐ俺を元居た場所に帰らせろよ。
ほっぽり出された森で確認したのはチート的な魔法の力。
これ絶対やりすぎだろうと言うほどの魔力に自分でビビりながらも使い方を練習し、さすがに人恋しくなって街を目指せば、途中で魔獣にやられたのか死にかけの男に出会ってしまう。
聖女を助けてうっかりこの世界に来てしまった時のことが思わず頭を過ぎるが、見つけてしまったものを放置して死なれても寝覚めが悪いと男の傷を癒し、治した後は俺と違ってこの世界の人間なんだし後はどうにかするだろうと男をの場に置いて去った。
まさか、傷だらけのボロボロだったその男が実は身分がある男だとか、助けた俺を迎えに来るとか俺に求愛するとか、考えるわけない。それこそラノベか。
つーか、迷惑。あっち行け。
R18シーンには※マークを入れます。
なろうさんにも掲載しております
https://novel18.syosetu.com/n1585hb/
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる