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第三章 続続編 古代魔法陣の罠
7 愕然とするオズワルド
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《オズワルド視点》
昨日、ロワクレスがザフォード家を出て行った。
激しい口論になり、どちらも聞く耳を持たなかった。そういう頑固さはロワクレスと私はよく似ている。互いに妥協はなかった。
発端は例によってロワクレスの縁談だ。これ以上はないという縁組なのだ。身分の格も宰相という重責にある立場も申し分なく、その上相手方はロワクレスを殊の外、娘の婿にと切望している。断る理由などどこにもなかった。
だが、ロワクレスは激怒した。自分に一言の断りもなく、なぜ勝手に進めるのかと、私を責め立てた。
「以前も申し上げたはず。私の伴侶はシュン一人です。彼以外の誰をも傍に置く気はありません。法が許せば、すぐにも式を挙げ、私の妻として公けのものとしたいのです。ですから、誰もどんな方でも、私は娶る気はない!」
「馬鹿も休み休み言え! それで通ると思っているのか? 世間の笑いものに成り下がるだけだぞ!」
「かまいません。世間など、私には知った事ではありません。私はシュンでなければならないのです。人として生きていけないのです。なぜ、それがお分かりいただけないのです!」
「百歩譲ってお前の言う通りだとしよう。だが、お前はザフォード家の嫡男なのだぞ? 子孫を残す義務がある。男では子供は産めん! シュンは愛人にすればいい。ご息女を正妻に迎え後継ぎを作れ」
「今更、嫡子だ後継ぎだなどと、どの口が言うのです? 私はとっくにあなたに捨てられた子供ではないですか!」
「捨てた覚えなどない!」
普段、感情などどこかに置き忘れたような冷静な男が激高していく。言葉はきつく、調子は険悪だった。それを受けて、私もますます頭に血が昇って行くのを抑えられない。
「都合のいいときだけ親面しないでくれ! 私はあなたを父親などと思ったことなどない! ザフォード家など、どうなっても私の関知しないことだ!」
「だが、この話はもう受けているのだ! 会食にはちゃんと出ろ!」
「お断りする! 私はシュンを愛人などにはしない。その話はさっさと断ればいい」
「正式な招待だ。今更、反故にはできんぞ!」
「私の知った事ではない。あなたが処理すればいい」
「私の顔に泥を塗る気か!」
「あなたの自業自得だ」
これほどまでにロワクレスが親の私に面と向かって逆らってくるのは初めてだった。私は怒りに頭がどうかなってしまいそうだった。これも全て、あのシュンという小僧のせいだと思うと、憎悪が噴き上がる。
「あんなどこぞの生まれともしれない小僧など、さっさと手を切れ! 捨ててしまえ!」
「シュンを侮辱したら、あなたでも許さない! あなたにはどうしてもわからないようだ。これ以上勝手な真似をされてもかなわない。あなたとはもうこれきりだ。親子の縁を切る。もっと早くこうするべきだった。初めから、私には親などいなかったのだから」
ロワクレスにここまで冷たく言われ、私も癇癪を起した。
「そんな親不孝者はいらん! 出て行け!」
確かにそうは言った。だが、それは言葉の弾みだ。本当に出て行くとは思わなかった。
「ああ、出て行く。私はもうザフォード家の人間ではない。これからは、あなたとは親でも子でもない。忘れるな!」
ロワクレスは冷たく厳しい目に怒りを滾らせ、傲然と言い放った。
「上等だ! 後悔するなよ!」
売り言葉に買い言葉と言う奴だ。それでも、まさか本当に実行するとは思っていなかった。どこかで親子の絆は切れるはずがないと甘い考えがあったのだ。
だが、奴はその足で屋敷を出て行った。潔いほどに全てを捨てて、シュン一人を連れて行ってしまった。
――親不孝者め!
私は腹を立てた。当然というものだ。裏切られたのだから。
昨夜は怒りのあまり眠れなかった。今朝になってもむかむかとした腹立ちは収まっていない。
朝食で何を食べたかも覚えていない。砂を噛むように何の味もしなかった。
私はいらいらと居室のソファに腰を落とした。
王宮に行く気もしない。今日は休みだと勝手に決める。
そこへ執事のヨハネスがやってきて、おもむろに一枚の書類を突き出して来た。
「これは何だね?」
「大旦那様には長年お仕え致しまして、たいへんなご恩を受けて参りました。感謝申し上げます。ですが、私もそろそろ年でありますので、この度は職を辞したいと思います。これは退職を願い出る書類でございます」
「ずいぶんと急ではないか?」
私は驚いた。これまで、そんなそぶりはまるでなかった。何十年とこの屋敷を支えてきており、自分よりよほどここの主のような存在だ。歳と言っても六十二歳。十分かくしゃくとしており、これからもまだまだ長く勤められるはずである。
「後任には補佐をしてまいりましたベクハンがおりますので」
ヨハネスの決意は固いようだ。後を追って来た執事補佐のベクハンが泣き出しそうな顔をしている。
そこへ、ばたばたと賑やかな足音が入り乱れ来て、家政長のアニータと警護兼侍従のウルノスが現れた。扉の向こうからメイドたちが不安そうな顔でこちらを窺っているのが見える。
アニータとウルノスは争うように書類をテーブルに突き出した。
「大旦那様! たいへんお世話になりました! あたしは今日限りでお仕事を辞めさせていただきます!」
「オズワルド様、たいへん遺憾ではございますが、今日でお暇させていただきました!」
ウルノスに至ってはすでに過去形だ。二人は私の了解を得るのも待たずに、だっと部屋を飛び出して行く。
「アニータさん! 見捨てないでえ!!」
メイドたちの悲痛な声が聞こえた。
「大丈夫よ。もう十分に教えてあるから。あとは頼んだよ!」
ばたばたばたと足音が遠ざかっていく。
茫然としている私に、ヨハネスが完璧な形で腰を折った。
「それでは、大旦那様。失礼致します」
そして、私が止める間もなく部屋から出て行ってしまった。ベクハンが私にぺこりとお辞儀をして、慌ててヨハネスの後を追って行く。
一人取り残されて、私は先ほどまでの怒りも忘れ、当惑するばかりだった。
いったい、何が起きたのだ?
なぜ、いきなり、屋敷の要を担ってきた三人が辞めるのだ?
何れもずっと長年この屋敷に勤めてきた信頼篤い者たちだ。私が家を留守にしても、安心して任せて来れた者たちだった。
だから、幼いロワクレスを一人、屋敷に残すこともできたのだ。
――!
――ロワクレスか!
ロワクレスがこの屋敷を去ったからなのか? 私と縁を切って出て行ったから、それで、彼らも屋敷を――私を、見限ったのか?
私は愕然として声を失った。
私はロワクレスに捨てられ、そして、忠実な家臣たちにまで捨てられたのだ。
昨日、ロワクレスがザフォード家を出て行った。
激しい口論になり、どちらも聞く耳を持たなかった。そういう頑固さはロワクレスと私はよく似ている。互いに妥協はなかった。
発端は例によってロワクレスの縁談だ。これ以上はないという縁組なのだ。身分の格も宰相という重責にある立場も申し分なく、その上相手方はロワクレスを殊の外、娘の婿にと切望している。断る理由などどこにもなかった。
だが、ロワクレスは激怒した。自分に一言の断りもなく、なぜ勝手に進めるのかと、私を責め立てた。
「以前も申し上げたはず。私の伴侶はシュン一人です。彼以外の誰をも傍に置く気はありません。法が許せば、すぐにも式を挙げ、私の妻として公けのものとしたいのです。ですから、誰もどんな方でも、私は娶る気はない!」
「馬鹿も休み休み言え! それで通ると思っているのか? 世間の笑いものに成り下がるだけだぞ!」
「かまいません。世間など、私には知った事ではありません。私はシュンでなければならないのです。人として生きていけないのです。なぜ、それがお分かりいただけないのです!」
「百歩譲ってお前の言う通りだとしよう。だが、お前はザフォード家の嫡男なのだぞ? 子孫を残す義務がある。男では子供は産めん! シュンは愛人にすればいい。ご息女を正妻に迎え後継ぎを作れ」
「今更、嫡子だ後継ぎだなどと、どの口が言うのです? 私はとっくにあなたに捨てられた子供ではないですか!」
「捨てた覚えなどない!」
普段、感情などどこかに置き忘れたような冷静な男が激高していく。言葉はきつく、調子は険悪だった。それを受けて、私もますます頭に血が昇って行くのを抑えられない。
「都合のいいときだけ親面しないでくれ! 私はあなたを父親などと思ったことなどない! ザフォード家など、どうなっても私の関知しないことだ!」
「だが、この話はもう受けているのだ! 会食にはちゃんと出ろ!」
「お断りする! 私はシュンを愛人などにはしない。その話はさっさと断ればいい」
「正式な招待だ。今更、反故にはできんぞ!」
「私の知った事ではない。あなたが処理すればいい」
「私の顔に泥を塗る気か!」
「あなたの自業自得だ」
これほどまでにロワクレスが親の私に面と向かって逆らってくるのは初めてだった。私は怒りに頭がどうかなってしまいそうだった。これも全て、あのシュンという小僧のせいだと思うと、憎悪が噴き上がる。
「あんなどこぞの生まれともしれない小僧など、さっさと手を切れ! 捨ててしまえ!」
「シュンを侮辱したら、あなたでも許さない! あなたにはどうしてもわからないようだ。これ以上勝手な真似をされてもかなわない。あなたとはもうこれきりだ。親子の縁を切る。もっと早くこうするべきだった。初めから、私には親などいなかったのだから」
ロワクレスにここまで冷たく言われ、私も癇癪を起した。
「そんな親不孝者はいらん! 出て行け!」
確かにそうは言った。だが、それは言葉の弾みだ。本当に出て行くとは思わなかった。
「ああ、出て行く。私はもうザフォード家の人間ではない。これからは、あなたとは親でも子でもない。忘れるな!」
ロワクレスは冷たく厳しい目に怒りを滾らせ、傲然と言い放った。
「上等だ! 後悔するなよ!」
売り言葉に買い言葉と言う奴だ。それでも、まさか本当に実行するとは思っていなかった。どこかで親子の絆は切れるはずがないと甘い考えがあったのだ。
だが、奴はその足で屋敷を出て行った。潔いほどに全てを捨てて、シュン一人を連れて行ってしまった。
――親不孝者め!
私は腹を立てた。当然というものだ。裏切られたのだから。
昨夜は怒りのあまり眠れなかった。今朝になってもむかむかとした腹立ちは収まっていない。
朝食で何を食べたかも覚えていない。砂を噛むように何の味もしなかった。
私はいらいらと居室のソファに腰を落とした。
王宮に行く気もしない。今日は休みだと勝手に決める。
そこへ執事のヨハネスがやってきて、おもむろに一枚の書類を突き出して来た。
「これは何だね?」
「大旦那様には長年お仕え致しまして、たいへんなご恩を受けて参りました。感謝申し上げます。ですが、私もそろそろ年でありますので、この度は職を辞したいと思います。これは退職を願い出る書類でございます」
「ずいぶんと急ではないか?」
私は驚いた。これまで、そんなそぶりはまるでなかった。何十年とこの屋敷を支えてきており、自分よりよほどここの主のような存在だ。歳と言っても六十二歳。十分かくしゃくとしており、これからもまだまだ長く勤められるはずである。
「後任には補佐をしてまいりましたベクハンがおりますので」
ヨハネスの決意は固いようだ。後を追って来た執事補佐のベクハンが泣き出しそうな顔をしている。
そこへ、ばたばたと賑やかな足音が入り乱れ来て、家政長のアニータと警護兼侍従のウルノスが現れた。扉の向こうからメイドたちが不安そうな顔でこちらを窺っているのが見える。
アニータとウルノスは争うように書類をテーブルに突き出した。
「大旦那様! たいへんお世話になりました! あたしは今日限りでお仕事を辞めさせていただきます!」
「オズワルド様、たいへん遺憾ではございますが、今日でお暇させていただきました!」
ウルノスに至ってはすでに過去形だ。二人は私の了解を得るのも待たずに、だっと部屋を飛び出して行く。
「アニータさん! 見捨てないでえ!!」
メイドたちの悲痛な声が聞こえた。
「大丈夫よ。もう十分に教えてあるから。あとは頼んだよ!」
ばたばたばたと足音が遠ざかっていく。
茫然としている私に、ヨハネスが完璧な形で腰を折った。
「それでは、大旦那様。失礼致します」
そして、私が止める間もなく部屋から出て行ってしまった。ベクハンが私にぺこりとお辞儀をして、慌ててヨハネスの後を追って行く。
一人取り残されて、私は先ほどまでの怒りも忘れ、当惑するばかりだった。
いったい、何が起きたのだ?
なぜ、いきなり、屋敷の要を担ってきた三人が辞めるのだ?
何れもずっと長年この屋敷に勤めてきた信頼篤い者たちだ。私が家を留守にしても、安心して任せて来れた者たちだった。
だから、幼いロワクレスを一人、屋敷に残すこともできたのだ。
――!
――ロワクレスか!
ロワクレスがこの屋敷を去ったからなのか? 私と縁を切って出て行ったから、それで、彼らも屋敷を――私を、見限ったのか?
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