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間章 ロワクレスとシュンの一日
初めてのデート その二
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《シュン視点》
ロワクレスに訓練場に横にある備品室に連れて行ってもらった。訓練用の様々な武器が並んでいて壮観だ。中には鋭い刃のままの武器もあり、実戦そのままの訓練も行うらしい。
予備の防具もいろいろな種類がある。基本、防具は自分の物を使うのだろうが、こういう用意はさすがに行き届いている。
体重の軽い俺は一番軽量の革の鎧を選んだ。正直、サイズがなくて困った。一番小さいものを手に取ったが、それでも大きい。
ロワクレスがそれを見てさっと横を向いた。
笑いを堪えているのが丸わかりなんだが。肩が揺れてるぞ。きっと、子供用なんだろうなと、ため息をつく。
元の世界でもそれほど高い方じゃなかった俺の身長はこの世界では十二、三歳ほどのものでしかないって、散々実感してるから! いいんだ! 気になんかしていないさ。気にしたってしかたないんだから。でも、もう少し伸びないかなあって希望だけは捨ててないんだぞ!
数ある武器の中から木製の投擲用ナイフを選ぶ。それを六本、鎧のベルトに左右に分けて仕込んだ。それから短剣を一本、腰に差す。屋敷のウルノスさんに教えてもらった技術を試すいい機会だ。
「ウルノスか?」
ロワクレスが俺の武器を見て訊いてきた。俺が頷くと、自身は大振りの木製の剣を振って手の馴染を確かめながら笑った。
「なかなかやると聞いている。楽しみだな。手加減はいらんぞ。訓練に怪我は当然だし、ロド治療師もいるからな」
「ロワも手加減無しな。俺が怪我したら、ロワが治してくれるんだろ?」
どうせなら、全力でやってみたい。その気持ちが伝わったのだろう。ロワクレスはにやっととても男臭い笑みをみせた。
「覚悟しとけよ」
惚れ惚れするほど、やっぱりロワクレスはいい男だ。俺もロワみたいにかっこいい男になりたかったな。今からでもなれるかな。
小スペースの訓練場で対峙する。小といっても、かなりの広さだ。屋根の付いた回廊が隔てる向こうには大きな広い訓練場が柱越しに見えた。
訓練場は騎馬での模擬戦闘ができる馬鹿でかい規模から、数隊での乱闘、一隊での訓練など規模に応じていくつかの訓練場が設置されている。実に充実している。
今、いるところは一番小さな、個人戦向けの訓練場だった。それでもステーションターミナルほどはありそうだ。魔放や魔術が展開されることもあるので広い面積を確保しているらしい。
俺たちはその中央に少し離れて向かい合って立ち、周囲を囲む回廊や建物の窓からは隊員たちが鈴なりになって見学している。
自分たちの訓練やれよ、と思うが、監督するブルナグムも一等席で眺めていた。
「行くよ!」
「来い!」
こうして俺たちの記念すべき初デートが開始された。
木剣を斜め前に自然体で悠然と流すロワクレスに、先手必勝とばかりに土を蹴って距離を一気に詰めた。
ロワクレスと俺では戦闘技能の格が違うというのは判っている。だから、俺も遠慮なしに全力で行く。きっとそれでも敵わない。だから、どこまで肉薄できるかが俺の勝負だ。
胸を狙った短剣の一撃は果たして木剣で軽く止められ、返す剣ではね飛ばされる勢いを使って高くジャンプ。宙をバック転しながらナイフを三本撃ち込む。
地面に足が付いたところを、ナイフを全て払い落したロワクレスの剣が追撃してきた。これを短剣で辛うじて受ける。
カシーンっと木ではあり得ないような高い音が響いた。
重い。
一撃の重さに手がびりびり痺れる。
両手で押さえ、短剣ごと投げるようにして跳ね除けると、ロワクレスの身体をすり抜けて背後に回った。
駆けながら、残り三本のナイフも背を狙って続けて投擲する。
剣の返しの遅れを読んでの攻撃だったが、ロワクレスはそれより早く木剣で悉くを弾き飛ばした。
向きを変えながら、ナイフを目視する前に払っている。
熟練による反射的な技だ。
「うわ。これ防がれちゃったら、攻撃しようがないよ」
「いや、なかなかのものだったぞ。私もひやっとした。シュンは動きがいいな」
ロワクレスは余裕で立ち、癖なのだろう木剣で空気を切るように払ってだらりと下に向けた。
俺はわくわく感が止まらない。
「ね、ロワ。テレキネシス使っていいかな? ロワは魔放使ってみて? テレキネシスでどのくらい魔放を止められるか試してみたい」
魔力とか魔法は正直判らないが、魔放の形で打ち出されるものは実在するエネルギーだ。それが炎であれ、ウインドカッターのような圧縮空気であれ、雷であれ、物理的な力だった。それなら、テレキネシスで扱えるかもしれない。
実際、セネルスで放ったロワクレスの魔放の軌道を曲げることができたはず。だが、あまりに咄嗟で余裕がなかったので、どれほどできたのかよく判らなかった。それを検証したい。
ロワクレスがブルナグムを呼んだ。ブルナグムが走り去る。
「結界を張れる魔術師が来るまで、休憩しよう」
周囲を見回し、なるほどと頷いた。ロワクレスの魔放ではどんな被害が出るかわからないものな。
騎士隊の食堂に移動しようとしたら、隊員たちが談話室のような部屋へ連れてきてくれた。訓練場の横の建物の一階にあり、控室や休憩室のように使われているらしい。
ささっと椅子とテーブルがセッティングされ、ロワクレスと角座りに落ち着くと、熱い茶が入ったカップが置かれる。食堂で用意したのかくすねたのか、焼き菓子の入った菓子鉢も現れた。
「あ、どうも?」
手品のようにたちまち『お菓子でお茶』の用意が整うと、隊員たちの姿が消える。部屋にはロワクレスと二人だけになった。
これって、お茶しましょう、のデート設定?
「み、みんな、気が利くね?」
改まると妙に恥ずかしくなって困ってしまう。
「そうか?」
ロワクレスは気にならないのか、普通にお茶を飲んでいる。ただ、俺と二人ってところで、機嫌はとても良さそうだ。
「驚いたよ。シュンは思った以上に強いんだな。動きが違う。ウルノスが褒めるわけだ」
「戦闘用に訓練されてきたからね。でも、やっぱりロワには敵わない。基本的な能力が桁違いなんだな。そもそも俺は、直接的な戦闘よりも工作・諜報向けに特化された訓練だったし。ロワのような剣の強さとか憧れるなあ」
対戦してみて、改めてロワクレスの強さを実感したよ。
ロワクレスがちょっと照れながら嬉しそうに微笑み、そんな彼をうっとりと眺めて幸せを噛みしめる。ほわわんとした雰囲気にぽよよんと浸っていた。
お、ちょっとデートっぽくないか?
「隊長! 連れて来たっすよ!」
ぶっとお茶を吹きそうになる。いい雰囲気を割れ鐘のような声が吹き飛ばしてくれた。
「ブ、ブルナグム、もうちっとゆっくり走ってくれ! 年よりなんじゃぞ!」
ブルナグムに引っ張られて、ぜーはーと息を切らせ足をもつらせて走ってきたのは髪も白くなったリーベック老師だった。御年七十二歳の魔術師統括協会のトップの人物である。
「リーベック老師?」
「リーベック協会長?」
口々に驚いて名を呼んだ。
冬の季節に拘わらず吹き出している汗をハンカチで拭いながら、リーベック老師は忙しい息の下から咎めるような声を出した。
「何をしておる? ほれ、始めんか」
「あ、あの? 老師自ら結界を張ってくれるのですか?」
「だから来たんじゃろうが。わしでは不満か?」
「いえ、そういうわけでは。お忙しい身なのにお手を煩わせては申し訳ないと。ブル、他にいなかったのか?」
ロワクレスの質問にブルナグムが困ったように答えた。
「ちょうどローファートがいたっすがね。話を聞いてローファートがじゃあ行こうかと立上がったところを、リーベック老師が足でローファートをすッ転ばして……」
「あいつが勝手に転んだのだ。そそっかしい奴だからの」
「早く行こうと急かされて廊下に出ると、外から鍵閉めて……」
「最近は物騒じゃからな」
「あとは、もう、急げ急げと、手を引っ張れとか、速く走れとか……」
はい、ご自分で急いで息切らせているんですね……。
「訓練場でロワクレスが魔放を撃つと聞いたのでな。何しろロワクレスじゃからな。シュン君の異能とかじゃなくてな。危険じゃから、しっかりした結界が必要だと思ったからで、異能を見たいとか検証したいとかじゃ、なくてでな……」
すごくキラキラした目でワクワクと興奮しているのがひしひしと伝わってくる。高齢になり魔術師の第一人者として人々に尊敬される立場であるが、未だその心は少年の輝きを失っていないのだ。むしろ少年のままなのか?
「いいです。どうぞ、じっくりと観察してください。今回、俺はテレキネシスが魔放に対しどのように働くかを試そうと思っています。リーベック協会長のご意見もいただければありがたいです」
実際、魔力を見ることができる側で観察した考証は貴重なものになるだろう。
「おお! そうか! そうじゃろう! テレキネシスな。確か手を触れないでも物を動かす力だったな。ほれ、何をのんびりしておる。さっさと支度して、始めてくれ」
リーベック会長がせかせかと急き立てる。俺たちはお茶の残りを急いで飲み干して席を立った。
ロワクレスに訓練場に横にある備品室に連れて行ってもらった。訓練用の様々な武器が並んでいて壮観だ。中には鋭い刃のままの武器もあり、実戦そのままの訓練も行うらしい。
予備の防具もいろいろな種類がある。基本、防具は自分の物を使うのだろうが、こういう用意はさすがに行き届いている。
体重の軽い俺は一番軽量の革の鎧を選んだ。正直、サイズがなくて困った。一番小さいものを手に取ったが、それでも大きい。
ロワクレスがそれを見てさっと横を向いた。
笑いを堪えているのが丸わかりなんだが。肩が揺れてるぞ。きっと、子供用なんだろうなと、ため息をつく。
元の世界でもそれほど高い方じゃなかった俺の身長はこの世界では十二、三歳ほどのものでしかないって、散々実感してるから! いいんだ! 気になんかしていないさ。気にしたってしかたないんだから。でも、もう少し伸びないかなあって希望だけは捨ててないんだぞ!
数ある武器の中から木製の投擲用ナイフを選ぶ。それを六本、鎧のベルトに左右に分けて仕込んだ。それから短剣を一本、腰に差す。屋敷のウルノスさんに教えてもらった技術を試すいい機会だ。
「ウルノスか?」
ロワクレスが俺の武器を見て訊いてきた。俺が頷くと、自身は大振りの木製の剣を振って手の馴染を確かめながら笑った。
「なかなかやると聞いている。楽しみだな。手加減はいらんぞ。訓練に怪我は当然だし、ロド治療師もいるからな」
「ロワも手加減無しな。俺が怪我したら、ロワが治してくれるんだろ?」
どうせなら、全力でやってみたい。その気持ちが伝わったのだろう。ロワクレスはにやっととても男臭い笑みをみせた。
「覚悟しとけよ」
惚れ惚れするほど、やっぱりロワクレスはいい男だ。俺もロワみたいにかっこいい男になりたかったな。今からでもなれるかな。
小スペースの訓練場で対峙する。小といっても、かなりの広さだ。屋根の付いた回廊が隔てる向こうには大きな広い訓練場が柱越しに見えた。
訓練場は騎馬での模擬戦闘ができる馬鹿でかい規模から、数隊での乱闘、一隊での訓練など規模に応じていくつかの訓練場が設置されている。実に充実している。
今、いるところは一番小さな、個人戦向けの訓練場だった。それでもステーションターミナルほどはありそうだ。魔放や魔術が展開されることもあるので広い面積を確保しているらしい。
俺たちはその中央に少し離れて向かい合って立ち、周囲を囲む回廊や建物の窓からは隊員たちが鈴なりになって見学している。
自分たちの訓練やれよ、と思うが、監督するブルナグムも一等席で眺めていた。
「行くよ!」
「来い!」
こうして俺たちの記念すべき初デートが開始された。
木剣を斜め前に自然体で悠然と流すロワクレスに、先手必勝とばかりに土を蹴って距離を一気に詰めた。
ロワクレスと俺では戦闘技能の格が違うというのは判っている。だから、俺も遠慮なしに全力で行く。きっとそれでも敵わない。だから、どこまで肉薄できるかが俺の勝負だ。
胸を狙った短剣の一撃は果たして木剣で軽く止められ、返す剣ではね飛ばされる勢いを使って高くジャンプ。宙をバック転しながらナイフを三本撃ち込む。
地面に足が付いたところを、ナイフを全て払い落したロワクレスの剣が追撃してきた。これを短剣で辛うじて受ける。
カシーンっと木ではあり得ないような高い音が響いた。
重い。
一撃の重さに手がびりびり痺れる。
両手で押さえ、短剣ごと投げるようにして跳ね除けると、ロワクレスの身体をすり抜けて背後に回った。
駆けながら、残り三本のナイフも背を狙って続けて投擲する。
剣の返しの遅れを読んでの攻撃だったが、ロワクレスはそれより早く木剣で悉くを弾き飛ばした。
向きを変えながら、ナイフを目視する前に払っている。
熟練による反射的な技だ。
「うわ。これ防がれちゃったら、攻撃しようがないよ」
「いや、なかなかのものだったぞ。私もひやっとした。シュンは動きがいいな」
ロワクレスは余裕で立ち、癖なのだろう木剣で空気を切るように払ってだらりと下に向けた。
俺はわくわく感が止まらない。
「ね、ロワ。テレキネシス使っていいかな? ロワは魔放使ってみて? テレキネシスでどのくらい魔放を止められるか試してみたい」
魔力とか魔法は正直判らないが、魔放の形で打ち出されるものは実在するエネルギーだ。それが炎であれ、ウインドカッターのような圧縮空気であれ、雷であれ、物理的な力だった。それなら、テレキネシスで扱えるかもしれない。
実際、セネルスで放ったロワクレスの魔放の軌道を曲げることができたはず。だが、あまりに咄嗟で余裕がなかったので、どれほどできたのかよく判らなかった。それを検証したい。
ロワクレスがブルナグムを呼んだ。ブルナグムが走り去る。
「結界を張れる魔術師が来るまで、休憩しよう」
周囲を見回し、なるほどと頷いた。ロワクレスの魔放ではどんな被害が出るかわからないものな。
騎士隊の食堂に移動しようとしたら、隊員たちが談話室のような部屋へ連れてきてくれた。訓練場の横の建物の一階にあり、控室や休憩室のように使われているらしい。
ささっと椅子とテーブルがセッティングされ、ロワクレスと角座りに落ち着くと、熱い茶が入ったカップが置かれる。食堂で用意したのかくすねたのか、焼き菓子の入った菓子鉢も現れた。
「あ、どうも?」
手品のようにたちまち『お菓子でお茶』の用意が整うと、隊員たちの姿が消える。部屋にはロワクレスと二人だけになった。
これって、お茶しましょう、のデート設定?
「み、みんな、気が利くね?」
改まると妙に恥ずかしくなって困ってしまう。
「そうか?」
ロワクレスは気にならないのか、普通にお茶を飲んでいる。ただ、俺と二人ってところで、機嫌はとても良さそうだ。
「驚いたよ。シュンは思った以上に強いんだな。動きが違う。ウルノスが褒めるわけだ」
「戦闘用に訓練されてきたからね。でも、やっぱりロワには敵わない。基本的な能力が桁違いなんだな。そもそも俺は、直接的な戦闘よりも工作・諜報向けに特化された訓練だったし。ロワのような剣の強さとか憧れるなあ」
対戦してみて、改めてロワクレスの強さを実感したよ。
ロワクレスがちょっと照れながら嬉しそうに微笑み、そんな彼をうっとりと眺めて幸せを噛みしめる。ほわわんとした雰囲気にぽよよんと浸っていた。
お、ちょっとデートっぽくないか?
「隊長! 連れて来たっすよ!」
ぶっとお茶を吹きそうになる。いい雰囲気を割れ鐘のような声が吹き飛ばしてくれた。
「ブ、ブルナグム、もうちっとゆっくり走ってくれ! 年よりなんじゃぞ!」
ブルナグムに引っ張られて、ぜーはーと息を切らせ足をもつらせて走ってきたのは髪も白くなったリーベック老師だった。御年七十二歳の魔術師統括協会のトップの人物である。
「リーベック老師?」
「リーベック協会長?」
口々に驚いて名を呼んだ。
冬の季節に拘わらず吹き出している汗をハンカチで拭いながら、リーベック老師は忙しい息の下から咎めるような声を出した。
「何をしておる? ほれ、始めんか」
「あ、あの? 老師自ら結界を張ってくれるのですか?」
「だから来たんじゃろうが。わしでは不満か?」
「いえ、そういうわけでは。お忙しい身なのにお手を煩わせては申し訳ないと。ブル、他にいなかったのか?」
ロワクレスの質問にブルナグムが困ったように答えた。
「ちょうどローファートがいたっすがね。話を聞いてローファートがじゃあ行こうかと立上がったところを、リーベック老師が足でローファートをすッ転ばして……」
「あいつが勝手に転んだのだ。そそっかしい奴だからの」
「早く行こうと急かされて廊下に出ると、外から鍵閉めて……」
「最近は物騒じゃからな」
「あとは、もう、急げ急げと、手を引っ張れとか、速く走れとか……」
はい、ご自分で急いで息切らせているんですね……。
「訓練場でロワクレスが魔放を撃つと聞いたのでな。何しろロワクレスじゃからな。シュン君の異能とかじゃなくてな。危険じゃから、しっかりした結界が必要だと思ったからで、異能を見たいとか検証したいとかじゃ、なくてでな……」
すごくキラキラした目でワクワクと興奮しているのがひしひしと伝わってくる。高齢になり魔術師の第一人者として人々に尊敬される立場であるが、未だその心は少年の輝きを失っていないのだ。むしろ少年のままなのか?
「いいです。どうぞ、じっくりと観察してください。今回、俺はテレキネシスが魔放に対しどのように働くかを試そうと思っています。リーベック協会長のご意見もいただければありがたいです」
実際、魔力を見ることができる側で観察した考証は貴重なものになるだろう。
「おお! そうか! そうじゃろう! テレキネシスな。確か手を触れないでも物を動かす力だったな。ほれ、何をのんびりしておる。さっさと支度して、始めてくれ」
リーベック会長がせかせかと急き立てる。俺たちはお茶の残りを急いで飲み干して席を立った。
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