恋愛下手な私の今まで。

miyu.

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大和くんとの出会い14

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迎えたお出かけ当日。

準備してたら大和くんから電話。

「みゆちゃんお疲れ~!今日やっぱなしにしない?」

え、、また、、?

「何かあったの?」

「ちょっと家がバタついててさ。」

「そうなんだ。」

「また連絡するわ!」

電話が切れてしまった。

はぁ。またドタキャンかぁ。

大和くんに期待するとすぐに落とされるなぁ。

お天気良いからお出かけしたら最高だっただろうなぁ。

なのに、、私はベッドの上でひたすらゴロゴロ。

気分が落ち込んで何もやる気にならない。

今日は1日ベッドで過ごすことにしよう。

当ても無く携帯を触っていたら大和くんから再び電話。

「みゆちゃん何してた?」

「何もしてない笑」

「まじか!今日はごめんね。今から遊ばない?」

「今から?」

時刻は14時。

「うん!こっち来ない?映画観よう?」

「行く!」

ノーという選択肢はない。笑

「着く時間分かったら教えて?迎え行く!」

「分かった!」

お化粧はしてたから急いで着替えだけ済ませて電車に乗った。

『16時過ぎに着きそう!』

到着時間を調べてメールを送った。

『オッケー!』

さっきまであんなに落ち込んでたのに大和くんに会えると思っただけですごくワクワクしてる。

私どんだけ単純なんだ!笑

駅に着いたら改札に大和くんがいた。

会いたかった人!今日もカッコイイ!

「みゆちゃんいらっしゃい!」

「ここの駅初めて来た!」

「結構イイ感じでしょ?」

ここは大和くんの地元近くのショッピングモール。

結構広くて、可愛いお店もたくさんあって、広場とかもあってカップルがたくさん。

新しいデートスポットを知ることができた。

「映画までちょっと時間あるから買い物とか飯食おう!」

「うん!」

「俺は良いから、みゆちゃんの行きたい所行きな?」

って言ってくれたお言葉に甘えて、行きたいお店をピックアップした。

インテリアショップは一緒に見てくれるけど、洋服屋さんは最初だけ見て、その後は私を残して外に出てしまう大和くん。

理由は「恥ずかしいから」だそう。

「自分がダサいから店員さんに変に見られるのが恥ずかしい」って言ってた。

私は結構ファッションにこだわりがある方だけど大和くんは全く興味がない。

いつも同じ様な服で、基本無地のTシャツやレーナー、シャツに無地のニットとかめちゃくちゃシンプル。

普通にスエットの日も結構ある。

昔はブーツとかも履いてお洒落してたのに、お洒落に疲れてシンプルに転向したと言っていた。

その頃の大和くんも見てみたくてお願いしてみたけど「恥ずかしくて無理!」の一点張りだった。

こんな大和くんだけど、『大和ファッション』を真似する後輩がいたりもして、どんなにシンプルな服でも着こなせる大和くんは本当にすごい。


お店の外に出ても私が見終わるまで文句を言わずに待っててくれる大和くん。

何軒か回ってるうちに申し訳ない気持ちが出て来て、買い物を早々に切り上げてご飯を食べることにした。

適用に入ったイタリアンだったけどすごく美味しくて2人で感動して、

まったりしてたら映画の時間が近づいて来たので映画館に向かう。

「俺絶対ポップコーン食べるから!」って意気込んでて可愛かった。笑

大晦日ってこともあって人が全然いなくて、ゆったり映画を観ることができた。

ただ、ポップコーンを食べるのがなぜか恥ずかしくて、せっかく大和くんが買ってくれたのに3粒位しか食べることができなかった。

映画が終わって「みゆちゃん全然食べないじゃん!」って言われてしまった。

「お腹がいっぱいだったから。。」と誤魔化したら

「ま、俺がいっぱい食べれてラッキーだったけど!」って無邪気に言う大和くんがまた可愛かった。

「てかこの後どうする?まだ時間平気?」

「うん。終電まだ余裕!」

「じゃあ飲み行くか!俺の地元来ない?」

「うん!行ってみたい!」

「よし!行こう!」

電車に乗って10分位で到着。

初めて降り立つ大和くんの地元にちょっと緊張。

駅前は結構栄えていて、私の地元とは比べものにならない位都会だった。

「とりあえず居酒屋に向かおう!」

適当に駅近の居酒屋に入ることにした。
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