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あれから様々なお茶会に出席した。
公爵夫人主催のお茶会、隣領の侯爵家が開く夜会。
行く度に新作のドレスを仕立てては宣伝をしたため、寝具部門で活躍する針子さんたちだけでは足りず、いわゆる短期バイトのように社交シーズンのみ追加募集しなんとか間に合わせる暴挙に出ざる終えなかった。
けれどそのおかげか、ドレス部門は大盛況。
こちらでドレスを仕立てるわけではないので、たった二人の職人で構成される部門である。
“王妃様がお認めになられたドレス”というキャッチフレーズの力は絶大だ。
そして今夜はなんとヴァレンロード侯爵家からお招き頂いた夜会へ出席することになった。
しかも今回の夜会はヴァレンロード家に縁のある者のみ呼ばれる特別な夜会らしい。
入場条件はヴァレンロード家の者にエスコートされる、またはしている者のみ。
そして青き血の者のみ。
力を持つ血筋だからこそ出来る夜会なのだろう。
なので今夜のエスコートはハインがしてくれる。
ヴァレンロード家に許された、白調に青を差し色としている騎士服に身を包み、また黒い宝石のアクセサリーを付けていた。
分家当主の証であるラペルピンも忘れずに。
「……モリガン様」
「お待たせしました」
「美しい……。我がヴァレンロード家を意識してお作りに?」
「ええ。だって他ならぬハインのご家族からご招待されたのだから」
今夜のドレスは、青と白をアクセントにし、紺色のマーメイドドレスだ。
背中を大きく見せるため、コルセットは背中が空いたタイプを作成してもらった。
無着用だと印象悪そうじゃない?
だから、正面はしっかりコルセットで覆い、背面は腰から。
こんな服、日本じゃ自信持って着れないしね。
今の私ならいける! なにせ鍛錬の成果は凄いんだぞ。
まるでフィギュアスケート選手のような体つきになったもん。
じゃないと、早く動けないからね。
「こんな無防備に背中を晒して……」
「ひゃ! こ、こら……何してるの」
「誘ってるんだろ?」
「誘ってない!」
もう! いたずらはやめてよね!
ハッキリ形を示す肩甲骨にキスされ、ハインの胸を押してお仕置き。
こら、お仕置きなんだから嬉しそうな顔しないでよ。
片膝をつき、手を差し出されれば受け取ってしまうのは、私が女だからだろう。
イケメンにそんなことされれば心が弾むじゃない。
侯爵家の大きなホールへ足を運べば、ハインと同じ騎士服を着ている紳士が多く、ヴァレンロード家の歴史を感じる。
最年少分家当主になったハインは、若き騎士達の憧れ。
入場すると直ぐに若い騎士達が目を輝かせこちらを向いていた。
「おお、ハインリヒじゃないか」
「ご無沙汰しております」
「今宵はなんとも素晴らしい華を抱えているではないか」
「はじめまして、ホーエナウ騎士団長様。
モリガン・ブルゴーと申します。
今宵は素敵な方が集まり、胸が躍るようですわ」
「初めてお目にかかります、ブルゴー伯爵」
手を取られ甲に口付けをされるフリをする。
貴族間の挨拶は何度受けても慣れないね。
「魔王討伐を果たした美しき勇者様の慈悲は、我が騎士団に大きな影響を与えましたぞ」
「ありがとうございます。
ですが、慈悲なんてそんな……。
私は自領のために商売を始めただけに過ぎませんもの」
「ご謙遜を」
こちらのヴァレンロード卿はホーエナウ領の騎士団長をされているお方で、年齢的にはホーエナウ伯爵と同じくらいに見える。
ホーエナウ騎士団には、放牧柵の売上が良かったこともあり、羽毛寝具をプレゼントしたから、そのことだろう。
最年少分家当主とブルゴー伯爵の入場を聞きつけると、まわりには人だかりが。
気分はパンダだ。
けれど、嬉しいことに今回の夜会で着られているドレスは我が商会商品が多い。
ここまで浸透してきたのかと思うと、ちょっと感動。
「ハインリヒ様! お久しぶりですわ」
「お久しぶりです。相変わらず小鳥のように可愛らしいですね」
「まあ……ハインリヒ様」
目をハートにさせたご令嬢たちがハインを囲い始めました。
さて、婚活する若者のために、部外者は離れましょうかね。
って……こら、腰を放しなさい。
「我が主、どちらへ」
「可愛いご令嬢方とのひとときを楽しまれては? 私は挨拶に行きますわ」
だから放しなさいってば!
扇子を広げて口元を隠しひと睨みするものの、ハインの手は緩まない。
逆に身体をぴったり付けてくるもんだから、まわりが固まっているじゃないの!
「ハインリヒ」
「では皆さん、また後ほど」
こらー!! 人の話を聞け!
この場で愛称を呼ぶのはいかんと思って名で呼んだのに、一瞬眉が吊り上がったのは気のせいじゃないよね?
私にも建前があるのよ。わかってる?
「はっはっは。さすがブルゴー領騎士団長。
主人以外、興味がないときた」
「ツェントルム騎士団長、父上。
ご無沙汰しております」
「そんなんじゃいつまで経っても結婚できないと言っているだろう」
「何度申し上げたら分かるんですか。
私はブルゴー騎士団長として着任して間もない。
すぐ結婚など出来ません」
ツェントルム騎士団とは、王族に仕える騎士団で王城の隣に位置し、常に王家の剣と盾。
つまり、ヴァレンロード本家だ。
その騎士団長ということは、ヴァレンロード侯爵御本人ということ。
私は身についた淑女の礼をし許可を待った。
「美しい挨拶をありがとう。ブルゴー伯爵。
我がヴァレンロード家でここまで若く分家したいと申し出た者はハインリヒが初めてでね。
そこまでして支えたい領主はどのような人間なのかと、一族皆気になっていたのだ」
「若者故、失礼も多いかと思いますが息子はいかがですかな?」
そしてこちらがハインのお父様。
御夫人の姿が見えないから後でご挨拶に伺うとしましょう。
「我が騎士団、そして私にとってもなくてはならない存在ですわ。
彼と同じ時を過ごせることに感謝しております」
「おお……なんということか」
「オットー、君の息子はとんでもない主人を見出した様だね」
練習に練習を重ねた淑女スマ~~イル!
部下を立て、価値を示せば親も安心。
私の言葉に、ハインは微笑み手の甲に口付けをした。
その行動に驚くお父様。
「主人は、私を喜ばす事も得意なのですね」
ぐはっ!! 今日一甘い笑顔です。
まわりにいる女性も巻き込み、イケメンオーラ全開だ。
「これはこれは。
オットー、結婚は諦めるべきかもな?」
「よりによって殿下の婚約者に溺れるとは……」
お父様、頭を抱えています。
そりゃそうだよね。
絶対の忠誠を誓う王族の婚約者に心惹かれているなんて。
って、一発でバレちゃってるし!
「ハインリヒは魔王討伐後、こちらで育てる予定だったのですよ。
ブルゴー伯爵」
なるほど。
ヴァレンロード侯爵家の本家は私の正体を知っているわけですか。
魔王討伐隊は陛下と宰相、そしてツェントルム騎士団長が人選をしたということね。
実力を図るために派遣したルーキーがまさか分家を申し出るとは予想外だった。
ということですね? ツェントルム騎士団長様。
「おやめ下さい。
モリガン様は温情深きお方です。
そのようなことを申されては心配なさる」
「ふふっ、大丈夫よ。
今更貴方を手放すなんてできないわ。
我が領の安全は貴方頼りだもの」
「おやおや」
「ハインリヒ、ブルゴー伯爵の期待を裏切ぬよう精進なさい」
その後、ハインのお母様にもご挨拶させて頂いた。
ご両親としては早く世継ぎが欲しいらしく、見合い肖像画を今夜も持ってきていたらしい。
見せてもらったら? と言えば「貴女以外に興味ない」とスッパリ。
公爵夫人主催のお茶会、隣領の侯爵家が開く夜会。
行く度に新作のドレスを仕立てては宣伝をしたため、寝具部門で活躍する針子さんたちだけでは足りず、いわゆる短期バイトのように社交シーズンのみ追加募集しなんとか間に合わせる暴挙に出ざる終えなかった。
けれどそのおかげか、ドレス部門は大盛況。
こちらでドレスを仕立てるわけではないので、たった二人の職人で構成される部門である。
“王妃様がお認めになられたドレス”というキャッチフレーズの力は絶大だ。
そして今夜はなんとヴァレンロード侯爵家からお招き頂いた夜会へ出席することになった。
しかも今回の夜会はヴァレンロード家に縁のある者のみ呼ばれる特別な夜会らしい。
入場条件はヴァレンロード家の者にエスコートされる、またはしている者のみ。
そして青き血の者のみ。
力を持つ血筋だからこそ出来る夜会なのだろう。
なので今夜のエスコートはハインがしてくれる。
ヴァレンロード家に許された、白調に青を差し色としている騎士服に身を包み、また黒い宝石のアクセサリーを付けていた。
分家当主の証であるラペルピンも忘れずに。
「……モリガン様」
「お待たせしました」
「美しい……。我がヴァレンロード家を意識してお作りに?」
「ええ。だって他ならぬハインのご家族からご招待されたのだから」
今夜のドレスは、青と白をアクセントにし、紺色のマーメイドドレスだ。
背中を大きく見せるため、コルセットは背中が空いたタイプを作成してもらった。
無着用だと印象悪そうじゃない?
だから、正面はしっかりコルセットで覆い、背面は腰から。
こんな服、日本じゃ自信持って着れないしね。
今の私ならいける! なにせ鍛錬の成果は凄いんだぞ。
まるでフィギュアスケート選手のような体つきになったもん。
じゃないと、早く動けないからね。
「こんな無防備に背中を晒して……」
「ひゃ! こ、こら……何してるの」
「誘ってるんだろ?」
「誘ってない!」
もう! いたずらはやめてよね!
ハッキリ形を示す肩甲骨にキスされ、ハインの胸を押してお仕置き。
こら、お仕置きなんだから嬉しそうな顔しないでよ。
片膝をつき、手を差し出されれば受け取ってしまうのは、私が女だからだろう。
イケメンにそんなことされれば心が弾むじゃない。
侯爵家の大きなホールへ足を運べば、ハインと同じ騎士服を着ている紳士が多く、ヴァレンロード家の歴史を感じる。
最年少分家当主になったハインは、若き騎士達の憧れ。
入場すると直ぐに若い騎士達が目を輝かせこちらを向いていた。
「おお、ハインリヒじゃないか」
「ご無沙汰しております」
「今宵はなんとも素晴らしい華を抱えているではないか」
「はじめまして、ホーエナウ騎士団長様。
モリガン・ブルゴーと申します。
今宵は素敵な方が集まり、胸が躍るようですわ」
「初めてお目にかかります、ブルゴー伯爵」
手を取られ甲に口付けをされるフリをする。
貴族間の挨拶は何度受けても慣れないね。
「魔王討伐を果たした美しき勇者様の慈悲は、我が騎士団に大きな影響を与えましたぞ」
「ありがとうございます。
ですが、慈悲なんてそんな……。
私は自領のために商売を始めただけに過ぎませんもの」
「ご謙遜を」
こちらのヴァレンロード卿はホーエナウ領の騎士団長をされているお方で、年齢的にはホーエナウ伯爵と同じくらいに見える。
ホーエナウ騎士団には、放牧柵の売上が良かったこともあり、羽毛寝具をプレゼントしたから、そのことだろう。
最年少分家当主とブルゴー伯爵の入場を聞きつけると、まわりには人だかりが。
気分はパンダだ。
けれど、嬉しいことに今回の夜会で着られているドレスは我が商会商品が多い。
ここまで浸透してきたのかと思うと、ちょっと感動。
「ハインリヒ様! お久しぶりですわ」
「お久しぶりです。相変わらず小鳥のように可愛らしいですね」
「まあ……ハインリヒ様」
目をハートにさせたご令嬢たちがハインを囲い始めました。
さて、婚活する若者のために、部外者は離れましょうかね。
って……こら、腰を放しなさい。
「我が主、どちらへ」
「可愛いご令嬢方とのひとときを楽しまれては? 私は挨拶に行きますわ」
だから放しなさいってば!
扇子を広げて口元を隠しひと睨みするものの、ハインの手は緩まない。
逆に身体をぴったり付けてくるもんだから、まわりが固まっているじゃないの!
「ハインリヒ」
「では皆さん、また後ほど」
こらー!! 人の話を聞け!
この場で愛称を呼ぶのはいかんと思って名で呼んだのに、一瞬眉が吊り上がったのは気のせいじゃないよね?
私にも建前があるのよ。わかってる?
「はっはっは。さすがブルゴー領騎士団長。
主人以外、興味がないときた」
「ツェントルム騎士団長、父上。
ご無沙汰しております」
「そんなんじゃいつまで経っても結婚できないと言っているだろう」
「何度申し上げたら分かるんですか。
私はブルゴー騎士団長として着任して間もない。
すぐ結婚など出来ません」
ツェントルム騎士団とは、王族に仕える騎士団で王城の隣に位置し、常に王家の剣と盾。
つまり、ヴァレンロード本家だ。
その騎士団長ということは、ヴァレンロード侯爵御本人ということ。
私は身についた淑女の礼をし許可を待った。
「美しい挨拶をありがとう。ブルゴー伯爵。
我がヴァレンロード家でここまで若く分家したいと申し出た者はハインリヒが初めてでね。
そこまでして支えたい領主はどのような人間なのかと、一族皆気になっていたのだ」
「若者故、失礼も多いかと思いますが息子はいかがですかな?」
そしてこちらがハインのお父様。
御夫人の姿が見えないから後でご挨拶に伺うとしましょう。
「我が騎士団、そして私にとってもなくてはならない存在ですわ。
彼と同じ時を過ごせることに感謝しております」
「おお……なんということか」
「オットー、君の息子はとんでもない主人を見出した様だね」
練習に練習を重ねた淑女スマ~~イル!
部下を立て、価値を示せば親も安心。
私の言葉に、ハインは微笑み手の甲に口付けをした。
その行動に驚くお父様。
「主人は、私を喜ばす事も得意なのですね」
ぐはっ!! 今日一甘い笑顔です。
まわりにいる女性も巻き込み、イケメンオーラ全開だ。
「これはこれは。
オットー、結婚は諦めるべきかもな?」
「よりによって殿下の婚約者に溺れるとは……」
お父様、頭を抱えています。
そりゃそうだよね。
絶対の忠誠を誓う王族の婚約者に心惹かれているなんて。
って、一発でバレちゃってるし!
「ハインリヒは魔王討伐後、こちらで育てる予定だったのですよ。
ブルゴー伯爵」
なるほど。
ヴァレンロード侯爵家の本家は私の正体を知っているわけですか。
魔王討伐隊は陛下と宰相、そしてツェントルム騎士団長が人選をしたということね。
実力を図るために派遣したルーキーがまさか分家を申し出るとは予想外だった。
ということですね? ツェントルム騎士団長様。
「おやめ下さい。
モリガン様は温情深きお方です。
そのようなことを申されては心配なさる」
「ふふっ、大丈夫よ。
今更貴方を手放すなんてできないわ。
我が領の安全は貴方頼りだもの」
「おやおや」
「ハインリヒ、ブルゴー伯爵の期待を裏切ぬよう精進なさい」
その後、ハインのお母様にもご挨拶させて頂いた。
ご両親としては早く世継ぎが欲しいらしく、見合い肖像画を今夜も持ってきていたらしい。
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