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手を引かれホールの中央へ。
ホールには第一王子ペア、第二王子ペア、そして第三王子であるマクシミリアン殿下と私が生演奏に合わせ踊り始めた。
三人の王子を囲うように皆が円を作り、王子達を見ている。
とくに令嬢方の視線は熱く、妬ましいと口元を歪ませていた。
その相手は私なんだろうなぁ。
だって、王子の中で秀でて美しいハプスブルの天使と踊っているものね。
マクシミリアン様が優雅にステップを踏む。
すると綺麗な金色の髪がなびき、アイスブルーの瞳が長い睫毛に少し隠れ、いつもより艶やかだ。
溢れる美が会場を飲み込み、女性は年齢問わず引き込まれる。
その美しさに他の人より少しだけ慣れた私だけど、ここまで近いといつまで耐えられるか。
「モリガン、上手になったね」
「そうでしょうか……。マクシミリアン様のリードが上手だからかと」
「ふっ……可愛い」
「え?」
「名前、呼んでくれたね」
やめてそれ! いま耐えてるところなのに、無防備天使スマイルは私のハートに矢を刺してくる!
クルッと回り、視界が変われば……ハインの姿があった。
無表情ながら、その瞳はまっすぐ私に向けられている。
「そのドレスからチラつく君の脚をどれほどの男が食い入るように見ているだろう」
「私の脚ですか?
筋肉がついていて“可憐な女性”とは程遠いです」
「だから良いのだよ。分からないかい?」
ふわりとドレスが開けば、足の幅に合わせてスリットが開く。
黒ストッキングを履いているからか、光に語り艶やかに形を表す。
その脚をするりと撫でられ、私の腰がビクンと跳ねたが、マクシミリアン様の完璧なリードでそれすらダンスの一つに変わってしまう。
「ッもう……マクシミリアン様。お戯れは止めてください」
「先ほどの答え合わせをしよう」
「答え合わせですか?」
「会場中の視線は今我らに向いている」
「それは優雅に踊られるマクシミリアン様に見惚れているからです」
「本当にそう思うのかな」
殿下のリードで知らぬに難しいステップを踏んだ後、体を反らせ脚を伸ばせば、Aラインのドレスとは違い身体の線がひと目で分かってしまうほど、身体をくねらせていた。
わぁっと歓声が上がり、殿下は次のステップへ。
「どうだったかな?」
「……なんだか先ほどに比べて男性方から見られている気がします」
「初めからだよ。我々が入城したその時から男は君の虜だ」
「それは違いますよ」
「私の姫は美しい。鍛えられた身体に無駄など存在しない。
あるのは引き締められた腰と脚。
筋肉質なのに折れそうなほど細い」
「んっ……殿下、くすぐったい」
「ほらターン。
剣を扱う腕は細剣のようだ。細いが鋭さを持ち合わせている。
今は手袋に包まれ美しいが」
「もう褒めすぎです……」
「ここまで無駄がない身体を持つ女性はそうそういない。
だが、ココだけは違うね」
「こんな所で触っちゃダメ……」
「なら私に押しつけて? そう、いい子だね。
大きな宝石は無駄ではないが、鍛えられた体には少しアンバランスだ。
それが異常に支配欲を掻き立てる」
「そんなことを思うのはマクシミリアン様だけです……えっち」
「ふっ……リンゴちゃん」
そこまで褒められ続けられて、恥ずかしくならないわけがないじゃないですか。
ハインも言っていたけど、そんなに見られているとは思わなかった。
気付けば、第一・第二王子もちらちらとこちらを見てくる。
マクシミリアン様はそれにほくそ笑み、私を見せびらかすように舞わせるから、また脚が見える。
日本人は脚を出すことに抵抗はない。
だからいいけど、ここまで言われると隠したくなるよね。
身体を反らせば、周囲の男性がこちらを見ている。
頬を赤らめる若者、目を細めワインの飲みながら見つめる者。
その視線の先には自分がいるのに気付けば、マクシミリアン様の胸に隠れてしまいたくなった。
ダンスを終え礼をすると、沢山の拍手を頂いた。
王子達のダンスが終われば、舞踏会の始まりだ。
婚活を頑張る若者は、ここで意中の相手と踊れるかどうかでマッチングできるかどうか大きく変わるのだろう。
次々と若者がホールへ。
私とマクシミリアン様……殿下は飲み物をもらいひと休憩。
すると、周りには殿下と踊りたい令嬢がそわそわしている。
そして何故か令息がこちらを見てはタイミングを見計らっているけど、なんで?
「分かるか?
君の身体に触れたい男がこんなにもいるんだよ」
「……困りますわ」
「そうだね。簡単には私の姫に触れさせないよ」
「ですが殿下と踊りたい女性があんなに……」
「女性からダンスを申し込むことなどできますまい。
私の相手はリンゴちゃんだけがいいんだけどね」
「顔が赤いのは踊ったからです!
あんなに難しいステップを踏ませるなんて」
「けど上手に踊れていたではないか」
「殿下がリードしてくださっているからです! 分かってて意地悪したんですね」
「久々に私のリンゴに会いたくなっただけのこと。
そう怒らないで?」
「.うぐっ……」
くそっ! その笑顔で頬を撫でられたら息が詰まっちゃうじゃない!
私は誤魔化すように果実水を飲んだ。
「ブルゴー伯爵」
私達に声をかけらずモゴモゴしている貴族を後に、迷わず声をかけてきたのはやはりハインだった。
「私と踊っていただけませんか?」
まわりの貴族がざわつく中、ハインは堂々と私を誘ってきた。
差し出された手を取っていいのか悩んでいると、殿下から許可が下りた。
「君になら託そう」
「ありがたき幸せ」
一人になった殿下には、今がチャンス! と貴族達が詰め寄っている。
私はハインに連れられホールの中央へ。
「モリガン様」
「なに?」
「ダンスお上手ですね」
「そう? ありがとう。稽古は沢山したけど、殿下とハインのリードが上手だからじゃないかな」
「そんなことありませんよ。
途中、殿下にこうやって……」
「んっ……こら!」
「脚を撫でられていたでしょう?
まわりは気付いていませんが、貴女は敏感だから反応してしまっていましたね」
「もう、殿下もハインもなんでこんなに意地悪なのよ!」
「わかりませんか?」
クルッとターンして、身体を反らされる。
けど殿下とは違う動きだ。
ハインのマントがなびき、私の身体を隠すように動いている。
「こんないい女、目の前にして我慢できないからだ」
「~~~ッ!!」
ステップを踏み、またターン。
すると殿下と目が合った。
「ひっ! で、殿下……」
「気付いていなかったのですか? ずっとこちらを見てますよ」
怒ってるー!! 確実に怒ってる!
笑顔だけど、目が笑ってない!
怒るぐらいならダンスの許可を出さないでほしい。
「愛されていますね」
「そうなのかな……」
「私だけ許可が下りたのは、きっと建前です。
未婚女性の新米貴族がダンスの申し出を断るのは世間体的に良くない。
誰かと踊らなくてはならないならと私を目で呼んでおられてました」
「え? 殿下が?」
「そうですよ。
殿下の愛は分かりづらいですか?」
表面上の愛は分かる。
けれど、真の部分はふわふわとしたまま、ハッキリと形を示さない。
王族だからか、ハインのようにストレートな言動がないから、大事にされている実感がなかった。
「正直言えば、殿下のお立場はとても難しい。
王族に寄りすぎてしまうと貴女を苦しめることになる。けれどあの方は王族だ。
だからこそ、あの振る舞いをされる殿下を私は男として尊敬します」
「そうなの?」
「本当はご自分の檻に閉じ込めて逃すまいとするでしょう。
貴女は帰る方法が見つかれば目の前から居なくなる。そして二度と会えない。
ならば鎖に繋ぎ、私一人で愛でればいい。
どの男もそう考えますよ。
だが、殿下は貴女を自由にさせている。
それを望み大空へ羽ばたかせ、その広い心で待っておろれる。
……私には出来ません」
ダンスが終わり礼をする。
ハインの瞳は寂しく揺れていた。
「建前は終わりです。
次は殿下の本音を察してあげる時間ですよ。我が主」
差し出された手を取り、ダンスを申し込もうとする令息を無視してハインは一直線に殿下の元へ歩き出した。
私は混乱した表情をしたまま、美しいハプスブルの天使の前へ。
まわりの人に向けていた“王族の笑顔”とは違う“天使の微笑み”を向けられ、ハインの言葉が木霊する。
「楽しかったかな? モリガン」
なんて返答するのが正解ですか?
答えを見出せなかった私は、返答しないまま殿下の肩に寄り添う事にした。
「……疲れたね。早めに帰るとしよう」
「はい……」
ホールには第一王子ペア、第二王子ペア、そして第三王子であるマクシミリアン殿下と私が生演奏に合わせ踊り始めた。
三人の王子を囲うように皆が円を作り、王子達を見ている。
とくに令嬢方の視線は熱く、妬ましいと口元を歪ませていた。
その相手は私なんだろうなぁ。
だって、王子の中で秀でて美しいハプスブルの天使と踊っているものね。
マクシミリアン様が優雅にステップを踏む。
すると綺麗な金色の髪がなびき、アイスブルーの瞳が長い睫毛に少し隠れ、いつもより艶やかだ。
溢れる美が会場を飲み込み、女性は年齢問わず引き込まれる。
その美しさに他の人より少しだけ慣れた私だけど、ここまで近いといつまで耐えられるか。
「モリガン、上手になったね」
「そうでしょうか……。マクシミリアン様のリードが上手だからかと」
「ふっ……可愛い」
「え?」
「名前、呼んでくれたね」
やめてそれ! いま耐えてるところなのに、無防備天使スマイルは私のハートに矢を刺してくる!
クルッと回り、視界が変われば……ハインの姿があった。
無表情ながら、その瞳はまっすぐ私に向けられている。
「そのドレスからチラつく君の脚をどれほどの男が食い入るように見ているだろう」
「私の脚ですか?
筋肉がついていて“可憐な女性”とは程遠いです」
「だから良いのだよ。分からないかい?」
ふわりとドレスが開けば、足の幅に合わせてスリットが開く。
黒ストッキングを履いているからか、光に語り艶やかに形を表す。
その脚をするりと撫でられ、私の腰がビクンと跳ねたが、マクシミリアン様の完璧なリードでそれすらダンスの一つに変わってしまう。
「ッもう……マクシミリアン様。お戯れは止めてください」
「先ほどの答え合わせをしよう」
「答え合わせですか?」
「会場中の視線は今我らに向いている」
「それは優雅に踊られるマクシミリアン様に見惚れているからです」
「本当にそう思うのかな」
殿下のリードで知らぬに難しいステップを踏んだ後、体を反らせ脚を伸ばせば、Aラインのドレスとは違い身体の線がひと目で分かってしまうほど、身体をくねらせていた。
わぁっと歓声が上がり、殿下は次のステップへ。
「どうだったかな?」
「……なんだか先ほどに比べて男性方から見られている気がします」
「初めからだよ。我々が入城したその時から男は君の虜だ」
「それは違いますよ」
「私の姫は美しい。鍛えられた身体に無駄など存在しない。
あるのは引き締められた腰と脚。
筋肉質なのに折れそうなほど細い」
「んっ……殿下、くすぐったい」
「ほらターン。
剣を扱う腕は細剣のようだ。細いが鋭さを持ち合わせている。
今は手袋に包まれ美しいが」
「もう褒めすぎです……」
「ここまで無駄がない身体を持つ女性はそうそういない。
だが、ココだけは違うね」
「こんな所で触っちゃダメ……」
「なら私に押しつけて? そう、いい子だね。
大きな宝石は無駄ではないが、鍛えられた体には少しアンバランスだ。
それが異常に支配欲を掻き立てる」
「そんなことを思うのはマクシミリアン様だけです……えっち」
「ふっ……リンゴちゃん」
そこまで褒められ続けられて、恥ずかしくならないわけがないじゃないですか。
ハインも言っていたけど、そんなに見られているとは思わなかった。
気付けば、第一・第二王子もちらちらとこちらを見てくる。
マクシミリアン様はそれにほくそ笑み、私を見せびらかすように舞わせるから、また脚が見える。
日本人は脚を出すことに抵抗はない。
だからいいけど、ここまで言われると隠したくなるよね。
身体を反らせば、周囲の男性がこちらを見ている。
頬を赤らめる若者、目を細めワインの飲みながら見つめる者。
その視線の先には自分がいるのに気付けば、マクシミリアン様の胸に隠れてしまいたくなった。
ダンスを終え礼をすると、沢山の拍手を頂いた。
王子達のダンスが終われば、舞踏会の始まりだ。
婚活を頑張る若者は、ここで意中の相手と踊れるかどうかでマッチングできるかどうか大きく変わるのだろう。
次々と若者がホールへ。
私とマクシミリアン様……殿下は飲み物をもらいひと休憩。
すると、周りには殿下と踊りたい令嬢がそわそわしている。
そして何故か令息がこちらを見てはタイミングを見計らっているけど、なんで?
「分かるか?
君の身体に触れたい男がこんなにもいるんだよ」
「……困りますわ」
「そうだね。簡単には私の姫に触れさせないよ」
「ですが殿下と踊りたい女性があんなに……」
「女性からダンスを申し込むことなどできますまい。
私の相手はリンゴちゃんだけがいいんだけどね」
「顔が赤いのは踊ったからです!
あんなに難しいステップを踏ませるなんて」
「けど上手に踊れていたではないか」
「殿下がリードしてくださっているからです! 分かってて意地悪したんですね」
「久々に私のリンゴに会いたくなっただけのこと。
そう怒らないで?」
「.うぐっ……」
くそっ! その笑顔で頬を撫でられたら息が詰まっちゃうじゃない!
私は誤魔化すように果実水を飲んだ。
「ブルゴー伯爵」
私達に声をかけらずモゴモゴしている貴族を後に、迷わず声をかけてきたのはやはりハインだった。
「私と踊っていただけませんか?」
まわりの貴族がざわつく中、ハインは堂々と私を誘ってきた。
差し出された手を取っていいのか悩んでいると、殿下から許可が下りた。
「君になら託そう」
「ありがたき幸せ」
一人になった殿下には、今がチャンス! と貴族達が詰め寄っている。
私はハインに連れられホールの中央へ。
「モリガン様」
「なに?」
「ダンスお上手ですね」
「そう? ありがとう。稽古は沢山したけど、殿下とハインのリードが上手だからじゃないかな」
「そんなことありませんよ。
途中、殿下にこうやって……」
「んっ……こら!」
「脚を撫でられていたでしょう?
まわりは気付いていませんが、貴女は敏感だから反応してしまっていましたね」
「もう、殿下もハインもなんでこんなに意地悪なのよ!」
「わかりませんか?」
クルッとターンして、身体を反らされる。
けど殿下とは違う動きだ。
ハインのマントがなびき、私の身体を隠すように動いている。
「こんないい女、目の前にして我慢できないからだ」
「~~~ッ!!」
ステップを踏み、またターン。
すると殿下と目が合った。
「ひっ! で、殿下……」
「気付いていなかったのですか? ずっとこちらを見てますよ」
怒ってるー!! 確実に怒ってる!
笑顔だけど、目が笑ってない!
怒るぐらいならダンスの許可を出さないでほしい。
「愛されていますね」
「そうなのかな……」
「私だけ許可が下りたのは、きっと建前です。
未婚女性の新米貴族がダンスの申し出を断るのは世間体的に良くない。
誰かと踊らなくてはならないならと私を目で呼んでおられてました」
「え? 殿下が?」
「そうですよ。
殿下の愛は分かりづらいですか?」
表面上の愛は分かる。
けれど、真の部分はふわふわとしたまま、ハッキリと形を示さない。
王族だからか、ハインのようにストレートな言動がないから、大事にされている実感がなかった。
「正直言えば、殿下のお立場はとても難しい。
王族に寄りすぎてしまうと貴女を苦しめることになる。けれどあの方は王族だ。
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「そうなの?」
「本当はご自分の檻に閉じ込めて逃すまいとするでしょう。
貴女は帰る方法が見つかれば目の前から居なくなる。そして二度と会えない。
ならば鎖に繋ぎ、私一人で愛でればいい。
どの男もそう考えますよ。
だが、殿下は貴女を自由にさせている。
それを望み大空へ羽ばたかせ、その広い心で待っておろれる。
……私には出来ません」
ダンスが終わり礼をする。
ハインの瞳は寂しく揺れていた。
「建前は終わりです。
次は殿下の本音を察してあげる時間ですよ。我が主」
差し出された手を取り、ダンスを申し込もうとする令息を無視してハインは一直線に殿下の元へ歩き出した。
私は混乱した表情をしたまま、美しいハプスブルの天使の前へ。
まわりの人に向けていた“王族の笑顔”とは違う“天使の微笑み”を向けられ、ハインの言葉が木霊する。
「楽しかったかな? モリガン」
なんて返答するのが正解ですか?
答えを見出せなかった私は、返答しないまま殿下の肩に寄り添う事にした。
「……疲れたね。早めに帰るとしよう」
「はい……」
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