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71 暗躍する者→男爵令嬢⑮ 断罪劇(笑

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「おまえが平民娘にやってきたことは証拠があるぞ」

…以前の証拠は、私の証言だけでしたけれど、本当にあるのかしら?

「そうよ、私たちは公爵令嬢が何をしたのか分かっているわ」

声を上げたのは、私と同じ低位貴族の女たち。

いつも集団を作っているカルトなお方。

「公爵令嬢!聞いたか?今さら弁解はできん」

王太子は断言するが…


「何を言ってらっしゃるの?」


実況中継中です。王太子の方を見ながら、後ろで指をVサインしているのは、お笑いものですね。

「おまえが平民娘に何をしているのか、分かっていると言っているのだ。学園内でなぁ~」

…学園って、入学と同時に卒業なんていう芸当をしたことを忘れているのかしら。

私もだけど。

私は希有な無属性、公爵令嬢も希有な全属性。

魔法の総量は、今や同じくらい。

知識もあるし、立ち向かえることができるのは互いだけ。

「飛び級で卒業済みですが?」

「そんなウソは通らん」

「事実です。王と王妃に確認してもよろしいのですよ」

「ふん。王と王妃に助けてもらいたいようだがムダだ」

根拠は何よ。


この辺りから、取巻きや最初に声を上げた低位貴族の女達が離れていく。

私の耳の上あたりにあるカメラに気がついたか?

「そうだ…ろ?」

取巻きが全員いないことに気がつく王太子。

これでやっと。
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