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「携帯用の菓子はどうされますか」
「それも買う。携帯用の食料は売っていないのかい」
「扱っております。焼き菓子と同様に固形化したものや水で戻す物、そのまま食べても焼いてもいい携帯肉もあります」
「携帯肉に興味があるな」
「少し大きめのサイコロ状になっていますので、焼く時は鉄串などに刺すか、短剣などの先に刺すなどします」
「1パックで9個ありますが、何パックにしますか」
「大きさが分からないと難しいな」
「お客様はインベントリをお持ちでない?」
「そういえば、そういうのがあったな。でも、小さくてお腹に溜まらないとかも考えると」
「なるほど。今実物を持って参ります。少しお待ちください」

そう言うと扉を開け店員さんは部屋を出て行った。
ふと、ケガで気がついたのだが、薬も必要かなと。
でも、雑貨屋で薬はないだろうなと思っていたのだが…。

「お待たせしました。こちらが携帯肉になります」
「…サラミ?」
「似ていますが1つどうぞ」
「ありがとう」

1つもらい、囓る。
思ったよりも柔らかい。
ブロック肉か?
実際に食べてみると肉!という感じでおいしい。
これは焼くと更においしくなるのではないか。

「おいしいな。2セットもらいたい」
「ありがとうございます。あとこちらが携帯食料です。見た目はまんまですが」
「ああ、あのなんとかメイトね」
「ええ」
「味も数種類あります。オレンジ、メロン、スイカ、チーズ、バニラ、ミート、あとは期間限定でイチゴやグレープ、キャロットです」
「チーズをもらおうか2個で」
「ありがとうございます」
「ここは薬を扱っていないのかい?」
「扱っておりますが、ちょっとした毒や体力回復、魔力回復のレベル3までを扱っています。レベル2というのは、ポイントに換算すると30ポイントです。それ以上ですと薬屋の方でとなります」

1レベル10ポイントか、自分のHPは何だっけ。
100だった。
30ポイントじゃ少ない。
4個も使わないとダメじゃないか。
いやいや0ポイントは死亡だから、3個かな。

「値段は…」
「薬の種類は問わずに、レベルかける銀貨10枚になります」
「つまり、レベル3の薬は銀貨30枚ということか」
「はい」

さてどうするか。

「毒もレベルがあるのか」
「はい、あります。一番弱い毒はレベル1、一番強い毒はレベル10となっています」
「うーん」
「レベル3セットというものがあります。お試しですが、毒と体力回復、魔力回復の薬でレベル3のものを1個ずつ計3個を1セットとしたもので、通常銀貨90枚のところを銀貨75枚でお売りします」
「なら2セットで」
「ありがとうございます。特別招待券をお持ちでしたので、合計金額から少し値引きさせていただきます。品物を持ってきますので、お待ちください」
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