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9 あこがれの婚約破棄
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初回公開日時 2021.09.24 17:02 文字数 570 累計ポイント 2,482 pt
ジャンル:恋愛
完結:この作品は、他の小説とは独立した作品となっています。
話のタイトル 昼休みと友だち
---本文
高校の教室で、親友の真奈美といつも話す内容は決まっている。
「あ~、婚約破棄したい」
「あのな、婚約すらしていないだろうが」
「夏美はいいよね。許嫁、いるんでしょ」
「…いないわよ。アレは幼馴染み」
指を指した方向にいる男子生徒は、それに気がついたようでこっちに手を振っている。
むむ、敏感だな。
「あ~、したいなぁ」
「だれか捕まえれば良いじゃない」
「別の意味で、相手がつかまっちゃう」
「なら18歳まで待ちましょうね」
…そういう法律があったような。
いえいえ、民法上は女性16歳・男性18歳以上に婚姻可能年齢が設定されていた…はず。
一応、大学は法科に行こうと思っているんだよ。
でもなぁ~。
「したいなぁ」
「別な意味になってしまうかもしれないから、慎重にしたほうが良くない?」
「別の意味が分からない。そだ!」
「却下」
「まだ何も言ってない」
「先生を毒牙に掛けようとしているでしょ」
「なぜ分かった」
「前回聞いた」
「ああ、あ、夏美。お手本」
「…」
ぽか
「あいて、ダメか~。ああ、婚約破棄ってどんな味なんだろう」
「もう、すっかり珍味扱いね。もう少しだから待ちなさい」
私たちは、17歳。
あと1年で解禁?
それはそうとして、この親友が行く大学へ行こうか迷っている。
言動が怪しいから、介助者が必要だと思うから。
「はぁい」
「迷うな」
「婚約破棄が?」
「違う!」
お昼休み、終わりそう。
---著者から一言
ほのぼのとした高校生活の一幕でございます。
珍味扱いされている「婚約破棄」も珍しいのではないでしょうか?
初回公開日時 2021.09.24 17:02 文字数 570 累計ポイント 2,482 pt
ジャンル:恋愛
完結:この作品は、他の小説とは独立した作品となっています。
話のタイトル 昼休みと友だち
---本文
高校の教室で、親友の真奈美といつも話す内容は決まっている。
「あ~、婚約破棄したい」
「あのな、婚約すらしていないだろうが」
「夏美はいいよね。許嫁、いるんでしょ」
「…いないわよ。アレは幼馴染み」
指を指した方向にいる男子生徒は、それに気がついたようでこっちに手を振っている。
むむ、敏感だな。
「あ~、したいなぁ」
「だれか捕まえれば良いじゃない」
「別の意味で、相手がつかまっちゃう」
「なら18歳まで待ちましょうね」
…そういう法律があったような。
いえいえ、民法上は女性16歳・男性18歳以上に婚姻可能年齢が設定されていた…はず。
一応、大学は法科に行こうと思っているんだよ。
でもなぁ~。
「したいなぁ」
「別な意味になってしまうかもしれないから、慎重にしたほうが良くない?」
「別の意味が分からない。そだ!」
「却下」
「まだ何も言ってない」
「先生を毒牙に掛けようとしているでしょ」
「なぜ分かった」
「前回聞いた」
「ああ、あ、夏美。お手本」
「…」
ぽか
「あいて、ダメか~。ああ、婚約破棄ってどんな味なんだろう」
「もう、すっかり珍味扱いね。もう少しだから待ちなさい」
私たちは、17歳。
あと1年で解禁?
それはそうとして、この親友が行く大学へ行こうか迷っている。
言動が怪しいから、介助者が必要だと思うから。
「はぁい」
「迷うな」
「婚約破棄が?」
「違う!」
お昼休み、終わりそう。
---著者から一言
ほのぼのとした高校生活の一幕でございます。
珍味扱いされている「婚約破棄」も珍しいのではないでしょうか?
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