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8 混乱した婚約破棄

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初回公開日時 2021.09.24 17:24 文字数 572 累計ポイント 4,874 pt 
ジャンル 恋愛
完結:この作品は、他の小説とは独立した作品となっています。

話のタイトル:だ、だれだっけ?

---本文

卒業パーティーで、生徒会長の挨拶のあとに飛び入り?で入って来た王子が叫んだ。
マイク付きで。

「おれは、あいつと婚約破棄するぜ」

痛い。
痛すぎる。

「誰?」

王子の婚約者を知らない人多数。
というか、婚約していたんだ。

「破棄される婚約、いや元婚約者は恵理という女だ」

ああ、あの子か。
さっきの生徒会長の小さな女の子。
演台に隠れてしまいそうだが、とても優秀で誰にでも優しい。
しかし

「真実の愛に目覚めたんだ。その相手と婚約する。名前は…恵理。いや、違う。恵理じゃなくて」

「この学校に恵理なんて名前2人居たか?」

ざわざわし始めるが、次なる人は出てこない。

「思い出したぞ、恵理…かだ」

「…は?」

列の最前線にいた人の疑問な声が届いたのか、

「恵理…かだ」

あ、もしかして恵理香ちゃんのことかな。

「そうだ、それだ。エリカ…なんか違う。真実の愛の相手は、明日香だ」

みんな思った。
全然違う。

「ほほう。世迷い言をしているのは、お前か」

英語教師、安岐 明日香。
23歳、教師になって1年。
こんな屈辱はないと怒っております。

「先生ではなくてぇぇぇぇ」

体育会系大学卒業からで英語の先生に耳を掴まれて舞台から体育館から退場。

なんだったんだ。

「さぁ、余興も終わりましたので、皆さんで卒業を祝いましょう」

生徒会長、さっきの件は余興にしてしまったらしい。
さすがだなぁ、と思ったとか思わなかったとか。


---著者から一言
簡単に言えば、勘違い野郎です。
婚約者だと思っていた人も真実の愛だと思っていた人も完全に勘違いです。
妄想が外に出て、頭脳労働者に捕縛されたという感じ。
お先は暗いね。
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