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188回目 聖女辞めます

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「聖女辞めます。だから、王子の婚約者もなしで」
「そんなことは許さん」

「なら、実力行使します」
「ほう、何をするのか」

「記憶を消して、身体を不自由にします。こうすれば、追ってこられない」
「部下がいる。俺の記憶を消しても部下達がお前を捕えてみせる」


しつこいな、この王子。
私と結婚したいからということで、勝手に聖女認定まで出しやがって。
タイプじゃないつーの。

「目潰し!」

いきなり放つ目潰し呪文。
一種の呪いなのだけど…

「なんの。フン」

気合いか何かで吹き飛ばされる呪文。

「私はあなたのことは嫌いです。結婚?寝言は寝て言え!」
「俺はお前が好きだ。好きにさせてみせる。結婚しろ!」

「お断りです」
「この国では、聖女は王子と結婚する決まりだ!」


…エンドレス。


じっと2人を見ている侍女は、毎日毎日の光景を見てうんざり。
どっちが折れるか、その日をじっと待っている。
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